「テレビで見るたびにお父さんが杖をついているけど、何かあったのかな?」
「元オリンピック選手なのに、どうして車いすに乗っていることもあるの?」
この記事では、
- 鍵山優真選手のお父さん・鍵山正和さんに何があったのか
- なぜ杖をついたり、車いすに乗ったりしているのか
- 病気と向き合いながら、今もコーチとして支え続けている姿
をまとめていきます。
結論から言うと、
鍵山正和さんが杖をついている理由は、2018年に起きた「脳出血」の後遺症で左半身にまひが残っているから
だと、複数のインタビューや記事で説明されています。
長い記事になりますが、「病気の話=かわいそう」だけで終わらせず、
親子の歩んできた道を知るきっかけにしていただけたらと思います。
鍵山正和ってどんな人?簡単プロフィール
まずは、お父さんのことをさらっと整理しておきましょう。
- 名前:鍵山正和(かぎやま まさかず)
- 生年月日:1971年4月12日(年代は記事によって多少表記の違いあり)
- 現役時代の種目:フィギュアスケート男子シングル
- 実績:
- 1992年アルベールビル五輪
- 1994年リレハンメル五輪
などに日本代表として出場 - 全日本選手権3連覇の記録も持つトップスケーター
現役を引退したあともフィギュアスケートに関わり続け、
リンクの指導者として、多くの選手を教えてきました。
その中のひとりが、のちに世界のトップスケーターとなる息子・優真選手です。
まさに「二世アスリート」を支える“元・オリンピアンの父コーチ”という存在ですね。
杖をつくきっかけになった出来事:2018年の脳出血
では、本題です。
なぜ、元オリンピック代表だったお父さんが、今は杖や車いすで移動しているのでしょうか。
2018年、突然の発症
報道やインタビューをまとめると、
- 2018年6月ごろ
- 練習を見ていた時期に
- 突然「脳出血」を起こし、救急搬送された
と説明されています。
「脳出血」は、かんたんに言うと、
頭の中を流れている血管が破れて、脳の中で出血してしまう病気
です。
すぐに処置をしないと命に関わることも多く、
たくさんの人がとても心配した出来事でした。
約半年の入院と、その後のリハビリ生活
あるインタビューや解説記事によると、
- 発症後、約半年ほど入院して治療とリハビリに専念
- 退院後も、リハビリを続けながら少しずつ生活に戻っていった
と書かれています。
ただ、「元アスリートだからすぐ元通り!」というわけにはいきませんでした。
左半身まひと杖・車いすの関係
左半身にまひが残っている
脳出血は、出血した場所によって、いろいろな後遺症を残します。
鍵山正和さんの場合は、
左半身にまひ(片まひ)が残っている
と、医療系ブログや整体院のコラムなどでも語られています。
まひがあると、
- 足に力が入りにくい
- バランスを崩しやすい
- 手や指がスムーズに動かない
といったことが起こりやすくなります。
なぜ杖をつくのか
左半身にまひがあると、まっすぐ歩くことや、長い距離を移動することがとても大変です。
そこで、
- 日常的な移動:右手で杖をついて歩く
- 長い距離や疲れやすい場面:車いすを利用する
というスタイルを取っている、と複数の記事が説明しています。
杖は、
「足が悪いから」ではなく、「安全に、そして少しでも楽に歩くための道具」
と考えるとわかりやすいかもしれません。
北京オリンピックでの“杖歩行”の姿
北京オリンピックの中継では、
- 会場内を杖をつきながら歩く姿
- リンクサイドで息子の演技を見守る姿
- キスアンドクライで笑顔を見せる姿
が映し出され、大きな話題になりました。
多くの視聴者が、
「大変な病気を経験しても、こうしてリンクに戻ってきたんだ」
と胸が熱くなったのではないでしょうか。
「脳出血って何?」をざっくり解説
ここで一度、「脳出血」という病気について、ざっくりだけ説明しておきます。
(あくまで一般的なイメージの話で、医学的な細かい説明ではありません)
脳の中の血管が破れてしまう病気
脳出血は、
- 高血圧などがきっかけで
- 脳の中の細い血管が破れ
- 脳の中に血がたまってしまう状態
を指します。
発症すると、
- 片側の手足が動きにくくなる
- ろれつが回りにくくなる
- 意識を失うこともある
などの症状が急に出ます。
命が助かっても、その後が長い
治療がうまくいき、命が助かったとしても、
- まひ
- しびれ
- 言葉の出にくさ
- 疲れやすさ
などが残ることがあり、そこからのリハビリがとても長い道のりになります。
「助かってよかったね」で終わりではなく、
「そこからの毎日をどう生きるか」という新しいチャレンジが始まる
と言ってもいいかもしれません。
鍵山正和さんも、まさにその長い道のりの中で、
今もフィギュアスケートと向き合い続けている一人です。
病気を経験しても、現役の“コーチ”としてリンクに立ち続ける
退院後、少しずつリンクへ復帰
2018年の発症から約半年後、
徐々にリンクに戻ってきた正和さん。
- 最初は、長時間リンクに立つのも大変だったはず
- 歩くこと自体に負担がある中で、リンクに通う生活を再開
- それでも「息子の演技を自分の目で見たい」という思いで復帰
といったエピソードが、いくつかの特集で紹介されています。
杖や車いすを使いながらのコーチング
現在も、
- 会場の移動は杖や車いすを使いながら
- リンクサイドでは、表情や動きで細かく指示を出す
- 演技後、キスアンドクライで一緒に点数を待つ
というスタイルで、コーチとして活動しています。
「身体に不自由があるからスケート指導ができない」というわけではなく、
むしろ経験と目の鋭さで、今も多くの選手を支える存在です。
それを自然に受け止めるリンクの空気
北京オリンピックや世界選手権などの大きな大会では、
杖や車いすで移動するコーチの姿も珍しくなくなりつつあります。
- 身体に障がいがあっても、トップレベルの現場で活躍できる
- さまざまな背景を持つ人が、スポーツの現場で役割を担っている
という意味でも、鍵山正和さんの姿は、とても象徴的だと感じます。
父の病気が、息子・優真を「一人前のスケーター」に育てた
「父がいないリンク」での練習
2018年にお父さんが倒れたとき、優真選手はまだ10代半ば。
ちょうどジャンプの難度も上げていく、大事な時期でした。
あるテレビ番組のインタビューでは、
- 父が入院してからは、臨時コーチに振り付けの先生をお願いしたこと
- 練習メニューを自分で考えるようになったこと
- 練習の様子を動画に撮り、病院の父へ送ってアドバイスをもらっていたこと
などが語られています。
「自分で考えるようになった」と語る優真
そのインタビューの中で、優真選手は、
「やるべきことは自分でちゃんとやるようになった。
少し大人になったと思う」
という趣旨の発言をしています。
父親の病気はもちろんつらい出来事でしたが、
- 練習を自分で組み立てる
- 自分の演技を客観的に見る
- アドバイスを受けて、自分で修正していく
という「一人前のアスリート」に必要な力を育てるきっかけになったとも言えます。
親子二人三脚でつかんだメダル
その後、優真選手は、
- ジュニアの大会で頭角をあらわし
- シニアに上がってからも次々と結果を残し
- オリンピックの銀メダルなど、世界のトップに食い込む活躍
を見せています。
北京オリンピックで、杖をつきながら息子の演技を見守り、
点数が出た瞬間に一緒に喜ぶ姿は、
「病気を経験した父」と
「その姿を見て強くなった息子」
の13年以上の二人三脚が報われた瞬間として、多くの人の心に残りました。
「杖をつく=かわいそう」だけではない、前向きな生き方
ここまで読んでみて、
「やっぱり大変そう」「かわいそう」という気持ちも湧いてくるかもしれません。
でも同時に、
- 脳出血という大きな病気を経験しながらも
- リンクに戻ってコーチを続け
- 息子と一緒に世界の舞台に立っている
という事実は、とても前向きで力強いものだと感じます。
杖や車いすは、「できなくなったこと」の象徴ではなく、
「工夫しながら、今の身体でもできることを続けるための道具」
と捉えることもできます。
そう考えると、
リンクサイドで杖を持つコーチの姿は、
「病気をした人」ではなく、「あきらめずに立ち続けるプロ」として見えてきませんか。
この話題とどう向き合う?私たちファンのスタンス
最後に、「こういう話題を見たとき、私たちはどう振る舞うのがいいのか?」も少しだけ考えてみます。
必要以上に“面白がらない”
有名人の病気や障がいは、どうしても話題になりがちです。
しかし、
- 「なんであんな歩き方なの?」
- 「何の病気?」
と、好奇心だけで盛り上がるのは、本人にとって気持ちの良いものではありません。
特に、SNSでは、軽いノリの一言があっという間に広がってしまいます。
病気のことを話題にするときは、
「もし自分や家族だったら、どう感じるかな?」
と一度立ち止まってから発信したいところです。
事実として知られている範囲だけを、落ち着いて受け止める
この記事で紹介したように、
- 2018年に脳出血を起こしたこと
- 左半身にまひが残っていること
- 杖や車いすで移動していること
までは、取材やインタビューからわかっている“事実”として語られています。
逆に言うと、それ以上の細かい体調や、
今後の病状については、本来とてもプライベートな領域です。
- 「これ以上は本人が話したくなった時に話すこと」
- 「ファンは、今見えている姿を応援することに集中する」
このくらいの距離感でいるのが、ちょうどいいのではないでしょうか。
それでもやっぱり、リンクに立つ姿を応援したい
病気の話を知ったうえで、
あらためて試合や中継を見ると、
- 杖をつきながらリンクサイドに立つ姿
- 息子の演技を見て、顔をくしゃくしゃにして喜ぶ姿
- 点数が出た瞬間の、ほっとした表情
が、より胸に響いてくるかもしれません。
でも、そこで私たちがするべきことは、
「かわいそう」と同情することではなく、
「すごいな」「がんばっているな」と、静かに尊敬と応援の気持ちを送ること
だと思います。
まとめ
最後に、この記事のポイントをまとめます。
ということだと思います。
「どうして杖をついているの?」という素朴な疑問から始まったかもしれませんが、
その裏には、
病気と向き合いながらもリンクに戻った父コーチと、
その姿を見て強くなった世界トップクラスのスケーター
という、とても深い物語がありました。
これから試合や中継を見るとき、
親子の歩んできた道のりも少し思い出しながら、
リンクに立つ二人を見守っていきたいですね。





