近年、ますます演技の幅を広げ、日本を代表する俳優の一人となった柳楽優弥さん。
その演技力の高さは誰もが認めるところですが、今回は、数々の作品の中でも特に「キスシーンが神レベル」と話題の作品を5つ紹介していきたいと思います。
いったいどんなキスシーンが展開されるのか、ぜひご自身の目で確かめてみてください!
1.映画「シュガー&スパイス 風味絶佳」でのキスシーン
映画「シュガー&スパイス 風味絶佳」は、将来に迷う高校生・志郎(柳楽優弥)と、ガソリンスタンドでバイトをする少女・ルイ(沢尻エリカ)の、甘酸っぱい恋愛を描いた作品です。
あらすじと注目ポイント
映画「シュガー&スパイス 風味絶佳」は、山田詠美さんの同名短編小説を原作とした青春恋愛映画です。
主人公の志郎は、大学進学を希望する両親の反対を押し切り、ガソリンスタンドで働き始めます。
そこで出会ったルイに惹かれていく志郎ですが、ルイには誰にも言えない秘密がありました。
二人の恋の行方を描く中で、思春期の少年少女が抱える漠漠とした不安や焦燥、そして大人への成長が繊細に表現されています。
特に注目すべきは、柳楽優弥さんと沢尻エリカさん、当時10代の二人が見せる等身大の演技です。
中高生向けの作品?
ある映画評論家の評価によると、「シュガー&スパイス 風味絶佳」は中高生向けのデートムービーとしての側面が強いとされています。
作品全体に漂うアンニュイな雰囲気や、登場人物たちの心情描写を中心に物語が進んでいくため、派手な展開や刺激を求める大人にとっては物足りないと感じる可能性があります。
しかし、キスシーンに関しては、柳楽優弥さんの成長を感じさせる重要な要素となっています。
かつて「誰も知らない」でカンヌ映画祭最優秀主演男優賞を史上最年少で受賞した天才子役は、本作で大人の階段を登り、俳優として新たな一面を見せています。
キスシーンが意味するもの
この作品で描かれるキスシーンは、単なる恋愛イベントとしてではなく、思春期特有の心の機微や葛藤、そして大人へと成長していく過程を象徴する重要なシーンとして描かれているといえます。
柳楽優弥さんの演技力については、以下の様なコメントが記されています。
精彩を欠いているものの、15歳当時に18歳の役を演じているという点(この年代で3歳の年齢差は大きい)、年上の沢尻を相手に絡んでいる点を考えれば、まあ許せる
このコメントからは、志郎という難しい役柄を演じた柳楽優弥さんの演技力に対する一定の評価と、更なる成長を期待する気持ちが読み取れます。
特に、年上の沢尻エリカさんを相手に、年齢を感じさせない自然な演技を見せていた点は高く評価できるでしょう。
沢尻エリカさんと柳楽優弥さんのキスシーン
映画「シュガー&スパイス 風味絶佳」は、一見ありふれた恋愛映画に思えるかもしれません。
しかし、柳楽優弥さんと沢尻エリカさんの繊細な演技、そして二人の心情を表現する重要な要素として描かれたキスシーンは、見る者にどこか懐かしく、そして切ない青春の記憶を呼び起こしてくれるでしょう。
2.おんな城主 直虎:愛の結末と感動のキスシーン
2017年に放送されたNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」。
戦国時代、女性でありながら井伊家を支え続けた次郎法師、後の井伊直虎(柴咲コウ)と、盗賊団の頭・龍雲丸(柳楽優弥)との関係は、多くの視聴者の心を掴みました。
身分違いの恋:直虎と龍雲丸
直虎と龍雲丸の出会いは、龍雲丸がまだ盗賊として生きていた頃でした。
井伊谷の材木を盗んでいた龍雲丸ですが、直虎は彼の才覚を見抜き、井伊家のために働くよう説得します。
当初は反発していた龍雲丸も、直虎の真っ直ぐな思いに触れ、次第に惹かれていきます。
そして、井伊家が徳川と武田の争いに巻き込まれ、政次を失い、直虎が城主の座を降りた後、龍雲丸は彼女にプロポーズします。
感動のキスシーン1:プロポーズと直虎の決断
龍雲丸のプロポーズは、直虎が幼い頃に直親や政次と過ごした思い出の井戸端で起こります。
彼は自分の気持ちをストレートに伝え、「おらぁ、あんたのそばにいてえんですから」と、直虎への深い愛情を示します。
直虎は、龍雲丸の気持ちを受け止めながらも、戦乱の世に生きる女としての宿命や、井伊谷への責任感から、簡単に承諾することはできませんでした。
しかし、龍雲丸は諦めません。彼は直虎に「死に損なうのは俺の得意な手なんで、あんたより先には死にませんよ。あんたを置いていったりしませんよ」と、力強く語りかけます。
彼の揺るぎない愛に心を動かされ、直虎はついに「とわじゃ。われはとわという」と、本名を明かし、プロポーズを受け入れるのでした。
そして、二人は井戸端で初めてのキスを交わします。 身分も生き方も違う二人が、様々な苦難を乗り越え、ようやく結ばれた瞬間でした。
別れのキスシーン2:10年先も愛を誓って
しかし、二人の幸せは長くは続きませんでした。龍雲丸は、直虎と共に堺に行くことを夢見ますが、直虎は井伊谷に残ることを決意します。
龍雲丸は、そんな直虎の気持ちを理解し、彼女を自由にするために、あえて突き放すような言葉を投げかけます。 そして、10年でも20年でも待つと告げ、彼女の決断を受け入れるのでした。
直虎は、龍雲丸の優しさに涙ながらに感謝し、二人は未来の再会を約束し、再びキスを交わします。
柴咲コウと柳楽優弥のキスシーン
直虎と龍雲丸は、その後も互いのことを想い続け、再会を果たすことなくドラマは幕を閉じます。
身分違いの愛、戦乱の世に翻弄される運命、それでも互いを信じ、想い合う二人の姿は、多くの視聴者に感動を与えました。
特に、二人が愛を確かめ合ったキスシーンは、ドラマ史に残る名シーンとして、ファンの間で語り継がれています。
3.朝ドラ「まれ」でのキスシーン
NHKの朝ドラ「まれ」で、土屋太鳳さん演じる津村希と、柳楽優弥さん演じる池畑大輔のキスシーンがありました。
- このシーンは、横浜編の第8週「危機的クリスマスケーキ」で登場します。
- 大輔は、希の勤め先であるフランス菓子店「マ・シェリ・シュ・シュ」のオーナーパティシエ・池畑大悟の息子です。
- ある夜、大輔は酔った勢いで、希の部屋に上がり込み、彼女に一目惚れしたことからキスをしてしまいます。
- この出来事に対し、希はファーストキスを奪われたことに強い拒否反応を示します。
- 特に、希は甘いお菓子が大好きで、第7週では、おいしそうに食べる彼女の唇が強調して映し出されていました。
- このことから、希にとって唇は純粋なものであり、大輔のキスは朝ドラとしては許されるギリギリの表現だったのかもしれません。
このキスシーンは、視聴者の間でも「希の貞操問題」として話題になりました。
土屋太鳳と柳楽優弥のキスシーン
このキスシーンは、朝ドラ「まれ」43話での出来事です。
大輔はその後も、希に対し方言で話しかけたり、ケーキ作りのヒントを与えたり、気分転換に連れ出したりと、何かとちょっかいを出していました。
4.映画『HOKUSAI』のキスシーン
映画『HOKUSAI』は、世界的に有名な浮世絵師・葛飾北斎の生涯を描いた作品ですが、彼の人生を彩る女性・コトの存在も重要な要素となっています。
瀧本美織さん演じるコトは、北斎を支え、時に叱咤激励する強い女性として描かれています。
瀧本美織と柳楽優弥のキスシーン
映画『HOKUSAI』には、瀧本美織さん演じるコトが、柳楽優弥さん演じる青年期の北斎にキスをするシーンがあります。
このシーンは、当初台本にはなく、撮影地の京都に着いてから監督と話し合って生まれたシーンとのことです。
瀧本さんによると、コトが北斎を励ますためにキスをするこのシーンは、「男女逆転したような感覚になった」とのこと。
さらに、「(北斎を)守らなきゃと思いました。いいシーンですよね」と、撮影を振り返っています。
柳楽さんも、このシーンについて「女性の強さを感じることができる。今の時代でも共感できるシーンだと思います」とコメントしており、単なる恋愛描写を超えた、コトの強さが印象的なシーンとなっているようです。
キスシーンが生まれた背景
橋本監督は、なぜこのキスシーンを追加したのか具体的な理由については語っていませんが、北斎の制作活動の様子を対比的に描くためにカットされた未公開シーンの存在を明かしています。
その未公開シーンでは、北斎の隣に住む若夫婦が朝から晩まで性的な行為を繰り返しており、向かいの家では父親が子どもを虐待しているという状況の中で、北斎だけが絵を描くことに没頭している様子が描かれていたそうです。
このエピソードからも、橋本監督は、北斎の芸術への情熱と、当時の一般的な夫婦関係や家族のあり方を対比して描こうとしていたことがうかがえます。
そう考えると、コトと北斎のキスシーンは、一般的な夫婦像とは異なる、芸術家とその妻の特別な関係性を象徴する重要なシーンとして追加されたのかもしれません。
5.ドラマ『ガンニバル』でのキスシーン
ドラマ『ガンニバル』は、二宮正明の同名漫画を原作としたサスペンス作品で、Disney+で配信されています。
柳楽優弥さんは主人公の警察官・阿川大悟役を、吉岡里帆さんはその妻・阿川有希役を演じています。
狂気の村で夫婦が直面する恐怖
物語は、阿川大悟が家族と共に山間の村「供花村」に赴任するところから始まります。
一見平和な村ですが、「村人が人を喰っている」という噂があり、大悟は村の恐ろしい秘密に次第に巻き込まれていきます。
吉岡里帆さん演じる有希は、夫である大悟と共に供花村での生活を送ります。
大悟は村の異常性に翻弄されながらも真実を明らかにしようとしますが、有希は愛する夫や娘と共に、供花村の恐怖に立ち向かわなければなりません。
限界を超えた演技と話題を呼んだベッドシーン
「ガンニバル」はバイオレンス描写が凄まじく、「邦画最高峰のクオリティ」と評されるほどです。
吉岡さんと柳楽さんは夫婦役として、地上波では放送が難しいとされる激しいベッドシーンにも挑戦しています。
第4話で描かれたこのシーンは大きな話題を呼び、吉岡さんの「攻めた」演技が視聴者を驚かせたと報じられています。
吉岡里帆と柳楽優弥のキスシーン
「ガンニバル」は、閉鎖的な村社会の恐怖、人間の狂気、そして夫婦の愛を描いた衝撃作です。
柳楽優弥さんと吉岡里帆さんの熱演は、作品に更なる緊張感とリアリティを与えています。
夫婦役を演じる二人の間に、物語の展開上、キスシーンが登場するのは、必然といえるでしょう。
与えられた情報源と会話履歴に基づくと、「柳楽優弥のキスシーン」というブログ記事の最後のまとめ文は、以下のようになります。
ムロツヨシと柳楽優弥のキスシーン(おまけ)
俳優のムロツヨシさんが、自身のInstagramで、俳優の柳楽優弥さんとの「キスショット」を公開しています。
白塗りに口裂けメイクという衝撃的な姿のムロさんの頬に柳楽さんがキスをしています。
ムロさんは満面の笑みを浮かべています。
これはコントではなく、ムロさんが柳楽さんに会いに行った際に撮影されたものだそうです。
ムロさんはこの投稿で、自身が出演する大河ドラマ「おんな城主 直虎」で柳楽さんが演じる“龍雲丸”についてアピールしました。
この「キスショット」はファンから大きな反響を呼んだとか…。なんだか、じわじわ来ますね(笑)
まとめ
子役から活躍し、高い演技力で評価されている柳楽優弥さん。
彼の出演作品におけるキスシーンは、単なる恋愛模様の描写にとどまらず、時代背景や登場人物の心情を浮かび上がらせる重要な要素となっています。
映画『HOKUSAI』では、瀧本美織さん演じる妻・コトとのキスシーンを通して、芸術に生涯を捧げた北斎の情熱とは対照的な、夫婦の愛情と絆が表現されました。
また、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」では、柴咲コウさん演じる直虎との間に、身分や立場を超えた深い愛情で結ばれるも、叶わぬ運命を受け入れる切ないキスシーンがありました。
これらの作品を通して、柳楽優弥さんは、繊細な感情表現と確かな演技力で、観る者の心を揺さぶるキスシーンを演じ切っています。