女子800mで日本記録を持つ「スーパー女子高生」・久保凛選手。
2025年シーズンは、日本選手権連覇&日本新記録、アジア選手権銀メダル、そして東京世界陸上にも出場と、まさに大ブレイクの1年でした。
ここまで結果を出すと、ファンとして一番気になるのが、
「高校卒業後、どこに進むの?」
「大学?それともいきなり実業団?」
という“進路問題”ですよね。
結論から言うと、
- 2025年12月時点では、所属先はまだ正式発表されていません。
- 本人は「進路はだいたい決まっている」「場所も変わる」と話しており、大きな環境の変化があるのはほぼ確実です。
この記事では、
- 久保凛選手のこれまでの実績・キャリア
- 本人が語った“卒業後のヒント”
- 進路の可能性パターン(大学・実業団・クラブチーム・プロ的な道)
- 筆者目線の「有力候補パターン」
を整理していきます。
久保凛選手ってどんな選手?サクッとおさらい
まずは、進路の話に入る前にプロフィールを簡単にまとめておきます。
基本プロフィール
- 名前:久保 凛(くぼ りん)
- 生年月日:2008年1月20日(記事執筆時 17歳)
- 出身:和歌山県串本町
- 所属:東大阪大学敬愛高等学校(大阪)
- 身長:167cm
- 専門種目:中距離(主に800m)
2024年の時点で、女子800mで日本人初の1分台(1分59秒93)に突入。
さらに2025年の日本選手権では、1分59秒52の日本新記録で優勝し、2連覇を達成しています。
800mだけでなく、
- 400m:54秒68(2025年)
- 1500m:4分11秒07(2025年)
- 3000m:8分59秒74(2024年)
と、中距離〜長めの距離までハイレベルな記録を持つオールラウンダーです。
高校時代の主な実績(ざっくり)
- 全中800m優勝(中3)
- インターハイ女子800m 3連覇
- U20世界陸上 800m 6位入賞(2024年)
- 2024年:800mで日本新記録(1:59.93)
- 2025年:日本選手権800m優勝&日本新(1:59.52)
- 2025年:アジア選手権銀メダル(800m)
- 2025年:東京世界陸上 800m代表(高校生でシニア初代表)
「高校生のやることじゃないでしょ…」と言いたくなるレベルで、
すでに日本トップ、そしてアジアでもメダル級の実力を持っています。
だからこそ、普通の「大学か実業団か」以上に、
どんな“世界を見据えた進路”を選ぶのかが注目されているわけですね。
本人が語った「卒業後の進路」に関するヒント
2025年10月、国民スポーツ大会(国スポ)の800mで大会新記録&連覇を達成したあと、インタビューで久保選手は卒業後の進路について少しだけ言及しています。
記事の内容をかんたんにまとめると、こんな感じです。
- 来季(高校卒業後)は「世界のレースを経験豊富にしたい」と海外レースへの意欲をコメント
- 卒業後の進路については 「もう公表すると思うけど、だいたい決まっている」
「場所も変わって大変になると思うけど、温かく見守ってもらえたら」 - 高校時代は海外レースには「全然行けなかった」が、
今後は「今よりは全然行けるようになる」と発言
このあたりから読み取れるのは、
- 進路はもう決めている(ほぼ確定)
- 「場所が変わる」=拠点が今と変わる
- 海外レースにたくさん出られる環境を選んでいる
ということです。
ただし、大学名や実業団チーム名などは一切出しておらず、正式発表もまだ。
メディアのコラムでも、
「彼女の進路も気になるところだが…」
と“気になっているけどまだ決まっていない(公表されていない)存在”として扱われています。
つまり、
2025年12月時点で「○○大学進学」「○○実業団内定」と断言している情報は 公式には出ていない
というのが事実です。
久保凛クラスの選手が選びやすい4つの進路パターン
ここからは、あくまで一般的なパターンと事例をもとにした“進路候補の整理”です。
「有力候補」として名前を挙げるにしても、
実際には本人と家族・指導者・スポンサーなど、多くの話し合いの上で決まるので、
ここでは「こんな道が現実的」「このレベルなら十分ありえる」という意味で考えてください。
パターン①:大学進学+大学陸上部
一番オーソドックスなのが、
「強豪大学の陸上部に進学して、学生アスリートとして競技を続ける」
という道です。
メリットとしては、
- 学歴を取りつつ競技に専念できる
- 対戦相手・仲間が多く、切磋琢磨しやすい
- 生活面のサポート(寮・食事・学費免除など)が手厚い所も多い
- 20〜22歳の間も「伸びる時期」として落ち着いて強化できる
女子長距離・中距離の強豪大学としては、
名城大、立命館大、大東文化大、東京農業大、拓殖大…などが有名です。
ただし、これらの大学は駅伝や5000m・10000m中心のところが多く、
久保選手のような「800mメイン」の選手の場合、
- 800mをどこまで優先して育ててもらえるか
- 駅伝との両立をどうするか
という問題が出てきます。
もし「800mで世界と戦う」を最優先にするなら、
駅伝中心の環境よりも、トラック中心の環境を選びたくなるのが自然です。
パターン②:大学進学+クラブチーム(実質プロ)
もう1つの大学ルートが、
「大学には進学するが、大学の陸上部ではなく、クラブチームや企業チームに所属して活動する」
というスタイルです。
このパターンで有名なのが、
女子中距離のエース・田中希実選手。
- 同志社大学に進学
- ただし大学陸上部ではなく、クラブチーム(ND28AC)や豊田自動織機TC所属として活動
- 学生でありながら、欧州遠征やダイヤモンドリーグなど「ほぼプロ」として世界で戦ってきた
こうしたスタイルだと、
- 大学で学びつつ
- 日常の拠点や試合の入り方は「プロに近い形」
という、かなり自由度の高いキャリアが作れます。
久保選手も、
「世界のレースを経験豊富にしたい」
「高校生だから海外レースに全然行けなかったけど、今よりは全然行けるようになる」
と語っているので、
田中選手のような「大学+クラブチーム」の形は、かなり相性が良い選択肢と言えます。
パターン③:高校卒業後すぐに実業団入り
もう1つの王道ルートが、
「高校卒業 → そのまま実業団チームへ」
という道です。
実業団の特徴は、
- 給与やボーナスが出る「会社員アスリート」
- 練習環境・治療体制・合宿などが整っている
- 国内のトラックレースに加え、駅伝にも出場するチームが多い
女子800mの元日本記録保持者・杉森美保さんも、
大学卒業後に京セラ実業団で本格的に800mへ転向し、国内トップ選手に成長しました。
ただし、女子の実業団チームの多くは駅伝・5000m・10000m中心の運営。
800mをメインに戦う選手がどれくらい優先されるかは、チームによります。
メリット・デメリットをざっくりまとめると、
メリット
- 経済的に安定しやすい
- トレーナー・コーチ・設備が充実している
- 同じように世界を目指す社会人選手と日常的に練習できる
デメリット
- チームによっては駅伝や長距離に力を入れており、800m専門でやりにくい場合も
- 海外遠征・ダイヤモンドリーグなどへどれくらい積極的に出られるかは、チームの方針次第
久保選手が強く望んでいる「海外レースをたくさん経験する」という点から考えると、
海外遠征に積極的な実業団か、そもそも実業団以外の形(クラブ・プロ契約)のほうが自然かもしれません。
パターン④:プロ契約+海外拠点(クラブチーム型)
近年、世界的には
「大学や会社に所属せず、クラブチーム+スポンサー契約で活動するプロアスリート」
も増えてきています。
日本でも、田中希実選手がNew Balanceと契約し、
海外のクラブチームと組みながら世界で戦うスタイルをとっています。
もし久保選手が
- 800mに完全特化したい
- 10代後半〜20代前半で世界のトップレベルに揉まれ続けたい
- 駅伝よりもトラック・ダイヤモンドリーグ優先
という考えなら、
「大学や実業団に縛られすぎない、プロ的なクラブチーム所属」も、十分ありえる選択肢です。
ヒントを整理すると、どのパターンが有力?
ここからは完全に「筆者の推理」です。
事実と、本人のコメントを整理したうえでの予想として読んでください。
ヒント①:「場所も変わって大変になる」
久保選手は、卒業後について
「場所も変わって大変になると思うけど…」
と話しています。
今は和歌山出身で、大阪の東大阪大敬愛高に通っているので、
- 関西圏 → 関東(東京周辺)
- 日本 → 海外拠点(ヨーロッパ等)
のどちらか、あるいは両方を含む形になる可能性が高そうです。
ヒント②:「世界のレースを経験豊富にしたい」
この言葉もかなり重要です。
- 大学駅伝中心のチーム
- 国内の実業団駅伝中心のチーム
だと、シーズンのピークが
- 日本選手権
- 日本インカレや全日本実業団
- 駅伝(全日本・クイーンズ駅伝など)
に置かれやすく、
欧州のトラックレースやダイヤモンドリーグをガンガン転戦するスタイルとは、ややズレが出ます。
もちろん、大学や実業団にいながら世界を目指す選手もいますが、
「世界のレースを経験豊富に」というなら、海外遠征に柔軟なチームあるいはクラブ契約の方がしっくりきます。
ヒント③:既に「日本トップ級」=守るより攻めるフェーズ
高校在学中の段階で、
- 日本選手権を連覇
- 日本記録保持者
- アジア選手権銀メダル
- 世界陸上出場
という実績を積んでいるので、
国内で「学生の中で一番を目指す」という段階は、正直ほぼ終わっています。
ここから先は、
「800mで世界のファイナリストにどこまで近づけるか」
という勝負になっていきます。
その視点から見ると、
- 世界大会への出場を優先できる環境
- 夏場にヨーロッパ遠征をたくさん入れられるスケジュール
- 800mに特化したトレーニングが組めるチーム
が重要な条件になりそうです。
個人的に考える“有力候補パターン”
繰り返しますが、現時点で「所属先のチーム名」を特定することはできません。
公式情報が出ていないものを断定するのは、むしろ危険です。
そのうえで、条件を整理して「パターン」として考えると、次の2つが“有力そう”に見えます。
有力パターンA:関東の大学+クラブチーム(プロ寄り)
- 東京や関東の大学に進学
- ただし大学陸上部ではなく、クラブチームや企業チームと契約して活動
- 田中希実選手のように、「学生だけどやっていることはほぼプロ」
というスタイルです。
この形なら、
- 学歴も取れる
- 海外レースにも柔軟に遠征できる
- 「場所も変わる」=関西→関東にも当てはまる
という3つの条件を満たしやすいです。
有力パターンB:実業団 or クラブベースの“プロ化”ルート
もう1つのパターンは、
- 関東の実業団あるいはクラブを拠点にする
- 給与やスポンサー契約を得て、完全に「プロアスリート」として活動
- 大学には進学しない or 通信・オンラインなど最小限に抑える
という、より“競技ガチ寄り”の選択です。
メリットとしては、
- 20歳前後の伸び盛りを、フルで競技に注げる
- 海外遠征のスケジュールも組みやすい
- チーム次第では、世界大会に合わせたピーキングもやりやすい
一方で、
- 学歴が後回しになりやすい
- 一般的な「大学生活」とは少し離れた人生になる
という覚悟も必要です。
久保選手はインタビューなどを見る限り、
落ち着いていて、言葉を選ぶのが上手く、考え方もしっかりしています。
「将来自分がどういう大人になりたいか」まで考えて決めていそうなので、
勉強との両立も重視した“大学+プロ的活動”の中間型(パターンA)の方が、個人的には少しだけ可能性が高いかな、という印象です。
進路発表はいつ頃になりそう?
これは他のトップ高校生アスリートの例からの予想ですが、
- 高校駅伝が終わる12月〜翌年2月ごろ
- あるいは4月の新年度スタート前後
に所属先が明らかになるケースが多いです。
陸上の場合、
- 実業団:4月1日付入社
- 大学:4月入学
が基本なので、
年明け〜春にかけて「○○所属」の肩書きで大会に出てくるタイミングで、進路が見えてくる可能性が高いです。
ファンとしては、公式サイトやニュースの「新戦力紹介」「新入部員紹介」のコーナーをチェックしておくと良さそうですね。
まとめ
最後に、情報を整理しておきます。
今わかっていること(事実)
まだわからないこと(現時点では推測の域)
- 進路が「大学」なのか「実業団」なのか
- 日本拠点か、もしくは海外拠点か
- 駅伝にも取り組むのか、それとも800m特化で行くのか
現実的な“有力パターン”
- A:関東の大学+クラブチーム(プロ寄り)
- B:実業団 or クラブベースでのプロ化ルート
どちらにしても、
「800mで世界と戦う」
「海外レースをたくさん経験する」
という本人の言葉を優先した進路になる可能性が高そうです。





