難民の子として生まれ、日本バレー界の新星となったイェーモンミャ選手。父は元ミャンマー代表、兄はサッカー選手。国籍を超えた才能と努力で、デンソーエアリービーズ入りを果たした18歳の挑戦に迫ります。
イェーモンミャ選手のプロフィール
イェーモンミャ選手は、日本のバレーボール界で注目を集める若手アスリートです。
- 生年月日:2006年12月17日(18歳)
- 身長:176cm
- ポジション:アウトサイドヒッター(OH)
- 最高到達点:300cm
- 所属:デンソーエアリービーズ(2025年1月現在)
2023年インターハイでの活躍、全日本ジュニアオールスタードリームマッチでの優勝。イェーモンミャ選手は、若くして高い身体能力と技術を持ち、日本バレーボール界の未来を担う選手として期待されています。
複雑な国籍事情
イェーモンミャ選手は、現在特定難民という扱いのため国籍はありませんが、将来的に日本国籍の取得を目指しています。
- 両親はミャンマー国籍を持つ難民
- イェーモンミャ選手は日本生まれ日本育ち
- FIBAの規定により、日本協会に所属していれば日本代表として出場可能
「成人したら日本に帰化して、日本代表を目指します」というイェーモンミャ選手の発言。複雑な背景を持ちながらも、イェーモンミャ選手は日本代表としての活躍を夢見ています。
スポーツ一家:イェーモンミャ選手の家族
イェーモンミャ選手は、スポーツに縁の深い家族環境で育ちました。
- 父:マウン・ミャトゥさん(元ミャンマー代表バレーボール選手)
- 兄:カウンゼン・マラ選手(サッカー選手、産業能率大学GK)
- 父は1991年の東南アジア大会で選手団旗手を務めた
- 兄はJ1 FC町田ゼルビアへの内定が発表された
スポーツ一家の環境が、イェーモンミャ選手の才能開花に大きく貢献したと考えられます。
バレーボールとの出会い:小学校時代
イェーモンミャ選手は7歳からバレーボールを始め、早くから才能を発揮しました。父親の影響でバレーボールを始めたという情報。
具体的な小学生時代の活躍については情報が限られています。幼少期からバレーボールに親しんだ環境が、イェーモンミャ選手の基礎を築いたと考えられます。
飛躍の始まり:中学校時代
世田谷区立北沢中学校時代に、イェーモンミャ選手の才能が開花し始めました。
- 2021年8月:第51回全日本中学校バレーボール選手権大会で準優勝
- 同大会で優秀選手に選出
全日本中学校バレーボール選手権大会での活躍。中学時代の実績が、イェーモンミャ選手の高校進学と更なる飛躍につながりました。
名門校での成長:下北沢成徳高校時代
下北沢成徳高校で、イェーモンミャ選手は日本トップレベルの選手へと成長しました。
- 2023年インターハイでの優勝と活躍
- 2023年全日本ジュニアオールスタードリームマッチでの優勝
- 2023年インターハイ決勝:27得点の大活躍
- 高校2年生時点で最高到達点300cm
高校時代の実績により、イェーモンミャ選手は日本バレーボール界の次世代エースとして注目を集めるようになりました。
輝かしい未来への展望
イェーモンミャ選手は、2025年1月からデンソーエアリービーズに加入し、プロ選手としてのキャリアをスタートさせました。
- 2025年1月5日:デンソーエアリービーズが公式サイトで加入を発表
- 背番号17を着用予定
イェーモンミャ選手のコメント
「これまで養って来た経験を活かしつつ、常に進化する事、そして勝ちに貪欲であり続ける事を忘れず、自分らしく日々を大切に精進して行きたいと思います。また、1日でも早く勝利に貢献出来る様に全力を尽くします。そして、多くの方々に記憶に残る様な日本を代表する選手になります。」
プロ選手としてのキャリアをスタートさせたイェーモンミャ選手の今後の活躍が期待されています。
まとめ
イェーモンミャ選手の経歴は、国籍や出身に関わらず、才能と努力次第で大きな夢を実現できることを示しています。
- 難民の子として生まれながらも、日本のトップレベルの選手に成長
- 高校卒業後すぐにプロチームへの加入を果たす
「日本代表で活躍したい」という目標を掲げ、着実にステップアップしているイェーモンミャ選手の姿勢は、若手アスリートたちに大きな希望と勇気を与えています。
以上、イェーモンミャ選手の経歴、国籍、家族背景、そして小学校から高校までの成長過程を詳しく紹介しました。彼女の今後の活躍が、日本のバレーボール界に新たな風を吹き込むことが期待されています。