P1SとA1の違いを比較して、どちらがおすすめなのか紹介します。
違いがわからないと、どちらが最適なのかわからなくて悩みますよね。
P1SとA1の違いは何?
P1SとA1どっちがいいの?
主な違いは6つありました。
【P1SとA1の違い】
- 構造の違いが「素材の安定」に直結
- CoreXY(P1S)とベッドスリンガー(A1)
- 速さ・数値の目安
- 素材選びの考え方
- マルチカラー(色替え印刷)
- 自動調整の“ラクさ”
【P1SとA1どっちがいいか?】
- 迷ったらA1:はじめてでも扱いやすく、自動調整がとても賢い。
- ABS/ASAなど温度高め素材を“安定して”やりたいならP1S
P1SとA1の主な違いは、使える素材と価格です。
本文では、P1SとA1の違いや共通点についてさらに詳しく紹介していきます。


P1SとA1の違い
P1SとA1の違いを表で比較しました。
項目 | P1S | A1 |
---|---|---|
方式 | CoreXY | ベッドスリンガー |
エンクロージャ | あり(密閉) | なし(オープン) |
造形サイズ | 256×256×256mm | 256×256×256mm |
最高速度 | 500mm/s | 500mm/s |
加速度 | 20,000mm/s² | 10,000mm/s² |
ベッド最高温度 | 100℃ | 100℃ |
得意素材 | PLA/PETG/TPU + ABS/ASAも安定 | PLA/PETG/TPU中心(高温素材は非推奨) |
マルチカラー | AMSで最大16色 | AMS liteで4色 |
表で比較してみましたが、P1SとA1のそれぞれに特徴があります。
どちらでも良さそうですが、下記のような違いがあったので1つずつ紹介していきますね。
- 構造の違いが「素材の安定」に直結
- CoreXY(P1S)とベッドスリンガー(A1)
- 速さ・数値の目安
- 素材選びの考え方
- マルチカラー(色替え印刷)
- 自動調整の“ラクさ”
P1SとA1の違い①:構造の違いが「素材の安定」に直結
項目 | P1S | A1 |
---|---|---|
形状・構造 | 箱型のフルエンクロージャ(密閉) | オープンフレーム(開放) |
温度管理 | 庫内温度を一定に保ちやすい | 温度が逃げやすい |
素材の安定性 | ABS/ASAの反り対策に有利。成功率を上げやすい | ABS/ASAは非推奨。PLA・PETG・TPU向き |
ニオイ対策 | 活性炭フィルタ+チャンバーファンで配慮あり | 開放型のため、においは外に出やすい |
作業性・見通し | 密閉だが温度安定重視 | 作業しやすく見通し◎ |
向いている用途 | 高温素材(ABS/ASA)や耐熱・屋外部品などを安定重視で作りたい | PLA・PETG・TPUを速くキレイに楽しみたい、手軽に始めたい |
P1Sは箱型のフルエンクロージャ。庫内の温度を一定に保ちやすく、ABS/ASAのように冷えると反りやすい素材でも、成功率を上げやすい作りです。活性炭フィルタやチャンバー用ファンも搭載され、ニオイ対策にも配慮。
A1はオープンなので作業しやすく、見通しも◎。ただし温度が逃げやすいぶん、ABS/ASAなどは非推奨。PLA・PETG・TPUを気持ちよく速く、キレイに出したい人向けです。


P1SとA1の違い②:CoreXY(P1S)とベッドスリンガー(A1)
Bambuは制御を工夫して“CoreXYレベルのスピード感”をうたっていますが、背の高い細長い造形では「ベッドが動くゆえの揺れ」を意識すると安心です(一般的な注意点)。
P1SとA1の違い③:速さ・数値の目安
P1SとA1の違い④:素材選びの考え方
P1SとA1の違い⑤:マルチカラー(色替え印刷)
P1SとA1の違い⑥:自動調整の“ラクさ”


P1SとA1の共通点
P1SとA1には多くの共通点があります。
- 作れる大きさは同じ:どちらも約256×256×256mmまで作れます。
- 速い印刷が得意:どちらも「速くてキレイ」をねらった設計です。
- よく使う素材は共通:PLA/PETG/TPUはどちらでも気持ちよく印刷できます。
- マルチカラーに対応:どちらも“色替え印刷”ができます(P1SはAMS、A1はAMS liteと組み合わせ)。
- 自動調整がある:ベッドの平らさチェックなど、面倒な調整を自動でやってくれます。
- 同じソフトで操作:Bambu Studio(パソコン)やBambu Handy(スマホアプリ)から送って印刷できます。
- 純正フィラメントや部品のエコシステムが共通:消耗品やアクセサリーを選びやすいです。
- 安全の基本はしっかり:温度保護や停止など、安心して使えるように配慮されています。
- 初期セットアップが簡単:ガイドに沿って進めれば、はじめてでも印刷を始めやすいです。
ざっくり言うと、「作れる大きさ・速さ・使える素材・色替え・操作ソフト」などの基礎は同じで、ちがいは本体の形(密閉か開放か)や高温素材への強さにあります。
共通点を1つずつ紹介していきますね。
P1SとA1の共通点①:作れる大きさは同じ(約256×256×256mm)

P1SとA1の共通点②:速い印刷が得意

P1SとA1の共通点③:よく使う素材は共通(PLA/PETG/TPU)

P1SとA1の共通点④:マルチカラー(色替え印刷)に対応

P1SとA1の共通点⑤:自動調整(オートキャリブレーション)がある
P1SとA1の共通点⑥:同じソフトで操作(Bambu Studio/Bambu Handy)
P1SとA1の共通点⑦:純正フィラメントや部品の“エコシステム”が共通
P1SとA1の共通点⑧:安全面の基本がしっかり
P1SとA1の共通点⑨:初期セットアップが簡単
P1SとA1の共通点まとめ
- 土台は同じ:速い・キレイ・自動調整・色替え対応・同じソフト。
- 違いは主に“箱か開放か”:温度を保てる箱型(P1S)か、手を入れやすい開放型(A1)か。
- まずは共通の土台(PLA/PETG/TPU+自動調整)で楽しみ、必要になったらそれぞれの強み(P1S=高温素材の安定、A1=手軽さ)を活かす、という考え方でOKです。


A1がおすすめな人
A1がおすすめなのは、以下のような方です。
A1は、はじめてでも扱いやすく、自動調整がとても賢い。マルチカラー(AMS lite)も手軽。PLA・PETG・TPU中心なら、A1で十分楽しめます。

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P1Sがおすすめな人
P1Sが“おすすめ”なのは、こんな人です。
- ABSやASAなど「高温が必要な素材」を安定して出したい人:箱型(フルエンクロージャ)で、温度が下がりにくく、反りにくいです。
- におい・粉じん対策を重視する人:活性炭フィルタやチャンバーファンがあり、部屋で使うときも配慮しやすいです。
- スピードの余力や安定感を求める人:CoreXY方式で動きが軽く、高速・高加速でも形が安定しやすいのが強みです。
- 多色をガッツリやりたい人:AMSを増設すれば、最大16色まで色替え印刷ができます(大作や派手な作品向き)。
- 長時間の連続印刷をよくする人:庫内が一定温度になりやすく、大きい物や時間のかかる造形でも成功率を上げやすいです。
- 屋外パーツ・耐熱パーツを作る人:車内やベランダなど熱や日差しに強い素材(ABS/ASA等)を使いたい時に向いています。
- 前後に広い設置スペースを取りにくい人:箱型なので、前後に大きく動くA1よりも“置き場所”の見当をつけやすい場合があります。
- 将来の拡張も見すえておきたい人:AMS増設や素材の選択肢を広く取り、ステップアップしていきたい人に合います。
P1Sは、ABS/ASAなど温度高め素材を“安定して”やりたい人向けです。フル密閉(エンクロージャ)で温度が保ちやすく、CoreXYの高速・高加速が得意。AMSで“最大16色”まで拡張も可能です。

P1SとA1の違い【まとめ】
P1SとA1の主な違いは、
- 構造の違いが「素材の安定」に直結
- CoreXY(P1S)とベッドスリンガー(A1)
- 速さ・数値の目安
- 素材選びの考え方
- マルチカラー(色替え印刷)
- 自動調整の“ラクさ”
となっています。
そのため、


どっちがあなた向き?かんたん診断
「よくある疑問」を先回り
Q1. A1でもABS/ASAは絶対ダメ?
A1の仕様では非推奨です。小物なら条件次第で出ることもありますが、大きめ・高充填・高強度が要る造形は失敗や反りのリスク大。安定を求めるならP1Sを選ぶのが近道です。
Q2. 速さはどのくらい違うの?
最高速度はどちらも500mm/s。ただし加速度はP1Sが20,000mm/s²、A1は10,000mm/s²。細かい話ですが、短い動きでスッと狙い位置へ“立ち上がる”力はP1Sが有利です。
Q3. 設置スペースは?
A1はベッドが前後に動くので、前後に余裕をとりましょう。P1Sは箱型で設置 footprint がコンパクトになりやすい傾向です(一般的な違い)。
Q4. どちらもマルチカラーできる?
はい。P1SはAMSで最大16色、A1はAMS liteで4色。用途や設置スペースで選びましょう。
安心して選ぶための「最後のチェックリスト」
- 作りたい物は何?(フィギュア・日用品→A1/屋外・耐熱部品→P1S)
- 素材は?(PLA/PETG/TPU中心→A1/ABS/ASAを安定運用→P1S)
- 色替えの規模は?(4色でOK→A1/たくさんの色→P1S)
- 置き場所の広さは?(前後に余裕→A1/コンパクトに箱置き→P1S)
- 予算は?(コスパ→A1/用途優先→P1S)。価格は公式で最新を確認しましょう。


まとめ
- A1は「手間を省いて、まず楽しむ」ための1台。 自動調整がとても賢く、PLA・PETG・TPUの世界を気持ちよく広げてくれます。多色(4色)も簡単。迷ったらコレ。
- P1Sは「素材の幅と安定」を求める1台。 密閉筐体×CoreXY×高加速で、ABS/ASAなどにも挑戦しやすい。最大16色の拡張性も魅力。
最後は、「いま自分が作りたい物」と「置き場所」「予算」で決めてOK。あなたの“やりたい”に一番近いほうを選べば、きっと満足できます。印刷生活、楽しんでください!