「え、俳優の佐藤健がCDTVに? しかも“バンドのボーカル”で?」
——そう思った人、きっと多いはず。実はこれ、Netflixドラマ『グラスハート』の劇中バンド TENBLANK(テンブランク) が現実世界でも本格デビューし、音楽番組でパフォーマンスしているからなんです。
では、なぜ佐藤健がCDTVに出るのか、そしてTENBLANKはどんな経緯で生まれ、誰が曲を作っているのか。
まず前提:「グラスハート」とTENBLANKって何?
- 『グラスハート』は小説(若木未生・原作)をもとにしたNetflixのドラマ。主人公は、天才的な音楽家・藤谷直季(演:佐藤健)。彼が率いるロックバンドがTENBLANKです。配信は2025年7月スタート。作中でバンドの結成や新曲制作、ライブまでが物語として描かれます。
- 劇中のバンド設定は4人編成。佐藤健(Vo/Key想定)に加え、宮﨑優(Dr)、町田啓太(Gt)、志尊淳(Pf)。それぞれの“キャラと楽器の説得力”を追求するため、長期の音楽トレーニングと実演を行っているのが特徴です。
ドラマの中だけの“架空バンド”に見えて、実際にはアルバムを作ってMVも公開し、ライブ映像のメイキングまで出る。ここがポイントです。
どうして“架空バンド”が現実に?——クロスオーバーの仕組み
『グラスハート』は、物語と音楽の両輪で魅せるタイプの作品。だからこそ、劇中曲を本当に完成品として世に出すことが企画の核でした。
- デビューアルバム『Glass Heart』は2025年8月1日発売。収録10曲の作家陣が豪華で、本格的な“音楽作品”として成立しています。
- さらに、ドラマと同時にバンドもデビューという“二重ローンチ”で、世界視聴者の熱量をそのまま音楽に接続。海外メディアでも「フィクションから現実へ」と話題に。
要は、「ドラマの感動を、そのままプレイリストに持ち帰って聴ける」設計。ファンはストーリーを追いながら曲で余韻を楽しめるし、音楽番組での生演奏は作品熱のピークをもう一段、押し上げる役割を担います。
“楽曲提供の裏側”:野田洋次郎(RADWIMPS)らの参加がすごい
TENBLANKの音楽面を支えたのがRADWIMPSの野田洋次郎ら一流クリエイター陣。代表曲のクレジットを見ると、企画の本気度がわかります。
- 「永遠前夜」:作詞・作曲 野田洋次郎。ドラマの重要シーンと結びつく挿入歌で、8/21にMV公開(監督は佐藤健)。
- 「Glass Heart」(表題曲):作詞・作曲 野田洋次郎。アルバムの核心。
- 「旋律と結晶」:作詞 野田洋次郎、作曲 飛内将大(Yaffle参加曲や[Alexandros]川上洋平、清 竜人らも名を連ねる)。
このラインナップは“ドラマのためのBGM”ではなく、独立したロックアルバムを作る態勢。だから音楽番組での披露にも耐えるし、見応え・聴き応えが出るわけです。
では、なぜ佐藤健がCDTVに? ——理由は「物語×音楽」プロジェクトの到達点だから
結論から言うと、CDTVは“現実の音楽シーンに立つ”証明の場だから。ドラマ発の勢いを地上波のパフォーマンスで広く可視化し、作品熱をもう一段ブーストする狙いがあります。
- 2025年10月27日(月)よる7時〜『CDTVライブ!ライブ!』でTENBLANKが出演・パフォーマンス(番組情報に明記)。
- メディアでも「テレビ初パフォーマンス」や“リアル演奏への反響”がニュースに。俳優としての佐藤健ではなく、フロントマンとしての佐藤健を見せる場として注目度が高い。
要は「ドラマ→アルバム→MV→音楽番組」という王道の導線を、フィクション発バンドが本気で走り切っているということ。CDTV出演は、その流れの必然です。
時系列でざっくり整理
- 7/31頃:Netflixで『グラスハート』配信スタート。TENBLANKが世界の視聴者に届く。
- 8/1:デビューアルバム『Glass Heart』発売(全10曲、豪華作家陣)。
- 8/13:撮影・演奏のメイキングやスチール公開。バンド実演の“本気ぶり”が明らかに。
- 8/21:挿入歌「永遠前夜」MV公開。監督は佐藤健。
- 10/27:CDTVライブ!ライブ!にTENBLANK出演。テレビ初のフルサイズ・パフォーマンスとして話題に。
「永遠前夜」ってどんな曲?——歌の意味が物語にどう重なるか
タイトルの“前夜”は、何かが変わる直前の“張りつめた時間”を指す言葉。歌詞は「大切なものの順番が変わる瞬間」や「抱きしめる代わりに叫ぶ選択」といった、登場人物の痛みと決断を描きます。ドラマのクライマックスに向けて、心の揺れを象徴する位置づけ。
“ドラマの名シーン=曲の核心フレーズ”がリンクしているので、CDTVで初めて聴く人でも、歌だけで物語の気配を感じられる作りになっています。MVを見れば、映像表現としての答え合わせもできます(監督・佐藤健)。
俳優×音楽は「ただの話題作り」じゃないの?
ここ、疑問を持つ人も多いところ。TENBLANKは“演じているフリ”ではなく、実際に演奏・歌唱しています。
- 海外記事や特集でも、長期の音楽準備と実演が評価され、「フィクションから現実へ」を成立させた点が注目されています。
- 公式ディスコグラフィでは、作詞作曲クレジットが明示され、プロの制作フローで仕上がっているのがわかります。
つまり、CDTVは“話題づくりの露出”ではなく、作品としての完成度を生放送で証明するステージ、という位置づけです。
CDTVの見どころ:ここを押さえると100倍楽しめる
- 生で伝わるダイナミクス
スタジオ生演奏は、ドラマやMVでは見えなかった呼吸・間がわかります。特に「永遠前夜」のサビ前の“たゆたう時間”に注目。 - カメラワークと照明
TENBLANKの映像美は“光と影”。CDTVのカメラは細かい表情を抜いてくるので、息づかいまで伝わるはず。(※番組の演出面は放送回により異なります) - 歌の“物語性”
歌詞は単体で読んでも美しいけれど、ドラマのバックグラウンドを知るとセリフの延長として響きます。見た後に歌詞を読み返すと理解が深まります。
よくある質問
Q. どこで見られる? 見逃したら?
A. TBS系列の『CDTVライブ!ライブ!』。リアルタイム配信の案内や、放送情報は番組ページをチェック。見逃しについては各配信サービスの案内に従ってください。
Q. 「永遠前夜」はどこで聴ける?
A. 各音楽配信&YouTubeの公式MV。作詞作曲は野田洋次郎で、アルバム『Glass Heart』収録曲です。
Q. TENBLANKの他の曲も知りたい
A. 『Glass Heart』には「MATRIX」「旋律と結晶」「PLAY OUT LOUD」など全10曲。作家陣は清 竜人、川上洋平([Alexandros])、Yaffleほか。
ビジネス的にも意味がある:“物語経由の音楽体験”は強い
- 物語→音楽の順で心を動かすため、初見でも“推せる”導線になっている。
- 海外でも“フィクション発の実在バンド”はニュースバリューが高く、SNS拡散とセットでグローバル露出を得やすい。
- そして地上波のCDTVで“お茶の間”に届く。国内の一般視聴層へ一気に輪を広げる最短ルートです。

