このあと、もっとていねいに説明していきます。
「離婚してたの!?」となったきっかけはテレビのひと言から
大きな話題になったのは、2025年8月17日に放送された日本テレビ系のトーク番組『おしゃれクリップ』でした。ここで加藤ローサさんは、番組の冒頭から「今は籍を抜いていて、ちょっと夫婦という形を変えて離婚していて」と自分の口で話しました。
MCも驚き、視聴者も「え?いまサラッと何て言った!?」とザワつきました。ふつう、芸能人の離婚って、事務所発表・FAX・ニュース速報みたいな“かため”のやり方が多いですよね。でも今回は、本人が笑顔でスッと言った。しかも「離婚したけど、いまも一緒に暮らしてます」と続けたので、いっきに「どういうこと?」と検索が集中しました。
さらにややこしいのは、「いま離婚した」のではなく「少し前から籍は抜いていた」と説明したことです。これで「いつ?」「実は前から決まってたの?」「もう別居してるんじゃないの?」と、疑問が雪だるま式にふくらんだわけです。
「いつ離婚したの?」といういちばん多い質問
いま一番ググられているのがここです。「何年何月に離婚したの?」という“ハッキリした日付”を知りたい人がとても多い。
でもここは正直に言うと、本人は細かい日付までは明かしていません。「今は籍を抜いていて」「ちょっと前に離婚していた」と言っていて、2025年の夏に突然離婚を決めたというニュアンスではない、という説明のしかたでした。
つまり、いわゆる「8月に離婚したばかりで、すぐに別居しました」という状態ではない。法律上はもう夫婦ではないという状態が、ある程度の期間つづいていたことになります。
これはちょっと珍しいパターンです。たいてい芸能人カップルは、離婚=すぐ報道、という流れになります。でも今回は「離婚そのものはもっと前」「公表は2025年8月」というズレがある。この“タイムラグ”が、世間の混乱の原因になっています。
離婚って本当なの?ネタ?ただの別居じゃないの?
本当に離婚しているのか?ただの別居宣言じゃないの?と疑う声もあります。
これに関しては、もう本人の言葉が決定打です。加藤ローサさんは「籍を抜いた」と言いました。これは法律上の婚姻関係を終わらせた、つまり離婚届が受理されているという意味の言葉です。
さらに、元夫である松井大輔さんも同じ番組にVTR出演し、「変わらず一緒に住んでいますし、紙(離婚届)の問題だけだと思うんですけど」と話しています。
「紙の問題だけ」という言い方は、こんなニュアンスです。
つまり、2人とも「離婚は事実」とはっきり示していることになります。
なぜ別れることになったの?いわゆる「決定的な事件」はあったの?
「何が原因?浮気?モラハラ?お金?」という“ドラマ的な理由”を探したくなる人も多いと思います。ネットや週刊誌系では、松井さんがわりと自由なタイプだった、といった書き方も見られています。たとえば「自分の趣味を押しつける」「俺様っぽい」「身勝手さがあった」という指摘は、ローサさんの親族や関係者の話として紹介されています。
ただ、ここは注意が必要です。週刊誌や周囲の証言は、ある一面を強く切り取った表現になりやすいものです。そこだけを100%事実として受け取るのは危険です。これは私の推測ですが、夫婦のことは夫婦にしかわからない部分も当然あります。
では、当事者であるローサさん本人は、どう言っているのか。
本人の説明はすごく落ち着いていて、ドラマチックな“爆発”の話は出していません。「大きなことがあったわけじゃないんですけど、年月を重ねて関係性が変わっていった感じ」と話しています。
この言い方は、恋愛・結婚のリアルを正直に表していると感じる人も多いはずです。最初は「好き!」だけで全部やれるんだけど、長い時間の中で、役割が固定されていく。妻として、母として、サッカー選手のサポート役として…気づいたら「自分はどこ?」という気持ちになることがあります。
実際、ローサさんはサッカー選手だった松井さんの海外移籍にずっとつきそい、フランス、ブルガリア、ポーランド、そして日本と、環境がどんどん変わる中で子どもを産み、育ててきました。
第一子は2011年にフランスで、第二子は2014年に日本で生まれています。海外での子育てって、頼れる家族もいないし、言葉や生活ルールも違うし、正直すごく大変です。
そこに「妻としてこうしてくれ」「母としてこうするべき」といったプレッシャーが重なり、どんどん“いい妻モード”が止められなくなることってあるんですよね。そういう積み重ねの末に、「一度、おたがいをいったん自由にしよう」という考えにたどりついたのではないかと感じられます。これは私の解釈ですが、当事者の発言「年月を重ねて関係性が変わっていった」という言葉とつながる部分です。
じゃあ、なぜ離婚したのにまだ一緒に住んでるの?
ここもみんなが「え、どういう制度?」と気になるところですよね。
ローサさんは、「2人の共通の思いで、お父さんとお母さんの役割は果たしたい」と話しています。つまり「夫婦」という役割は終わったけれど、「親チーム」はまだ解散しない、ということです。
2人には男の子が2人いて、長男は中学生、次男は小学生という育ち盛りの年齢だと言われています。
この時期の子どもは、塾、部活、食べ盛り、ごはんの量もすごいし、夜も遅いし、スケジュール管理もハードです。1人親だと全部を抱えるのは正直かなりきつい。
だから「親としては同じ屋根の下でサポートを続ける」という判断は、子どもの生活の安定にとってはとてもわかりやすい方法なんです。
実は、こういう「離婚したけど同居して子育てする」という形は、法的には禁止されていません。元夫婦が同じ住所で暮らすこと自体は違法ではなく、「離婚後の同居」もありえます。ただし、お金の分担や責任の線引きなど、ふつうの離婚よりも複雑になることはあるので、専門家も注意点を説明しています。
ローサさん自身も「永久的に一緒に住むつもりではない」と話していて、ずっとこのままというわけではないようです。「今はこの形がベストだけど、将来的には別の形になるかもしれない」という考え方だと伝わります。
これ、冷静にいうとかなり“現実的な共同育児”ですよね。勢いで「もう無理!出ていって!」でもなく、「みんなで仲良くラブラブです!」でもなく、「親として責任のあるうちは協力しよう」という合意。
だからネットでは「賢い」「戦略的」「現実的」という受け止め方も出ています。
これって「偽装離婚」なの?ズルいことしてるの?
ネットでは「それって偽装離婚じゃないの?」という声もあります。たとえば「どちらかのイメージ戦略のため?」「税金とか学校の都合?」といった推測も出がちです。
ここで大事なのは、2人とも「夫婦という形はもうやめた」と明言していること。そして「紙だけの問題」と言った松井さんに対して、ローサさんは“その言い方の軽さ”に少し違和感があるようにも見えた、という指摘も視聴者の間で話題になりました。
つまり、これは「夫婦のきずなは変わらないラブラブ同居」ではない、ということです。そもそもローサさん側には「妻としての役目をずっと一方的に背負わされるのはもうしんどい」というニュアンスも感じ取られていて、そこは多くの女性視聴者から共感されたポイントでした。
だから、このケースを「ズルい」「ごまかし」と切り捨てるより、「夫婦という契約は終了。でも親としてのチーム戦はまだ続行」という、新しいライフスタイルとして見る人が増えています。
法律的にも、離婚=別居という決まりはありません。同居しながら子育てを続けることは可能だし、それをどう分担するかは当人たちの取り決め次第です。
子どもたちにとってはどうなの?
正直ここがいちばん大事なところです。
子どもにとって、親がいきなり別居して会えなくなると、大きなストレスと不安になります。特に思春期の子は「生活がガラッと変わること」そのものがキツい。
今回のケースでは、子どもたちにとって「家族の形=ふだんの暮らし」は大きく崩れていない、というのがポイントです。父と母は同じ家にいて、食卓を囲んでいる。これって心理的な安心感としてはとても大きいはずです。
一方で、親側には新しいステージがあります。
このやり方は、急ブレーキではなく「減速して曲がる」イメージに近いといえます。
もちろん、この形がすべての家族にとってベストというわけではありません。元夫婦の人間関係がある程度フラットに保てないと、同居はむしろストレスになります。専門家も、生活費や家事の分担、周囲への説明など、トラブルになりやすいポイントがあるので注意が必要だと指摘しています。
でも今回は、少なくとも今の段階では「子ども第一」という軸がわりとはっきりしているので、そこが多くの親世代から「わかる」「賢い」という共感を集めているわけです。
今後どうなる?ずっとこのまま?
ローサさんは「永久的に一緒に住むことはないと思う」と話していて、今の形は“ずっとじゃない”とも言っています。
つまり、今はあくまで“移行期の形”。子どもたちがもう少し成長したり、それぞれの生活が安定したりしたら、住まいを別にする可能性もあるというわけです。
一方で松井さんは「自分としてはこれからも変わらない」と語っていて、ここにはちょっと温度差があるとも言われています。
この“温度差”が、ネットでさらに議論を呼びました。「そこ、同じ熱量で子育て協力してくれるのかな?」「ちゃんとわかってる?」という声が特に女性側から多く出ています。
つまり今後は、「子ども最優先で協力しつつ、でもお互いの人生を別々にちゃんと持つ」という、バランスの戦いになっていくはずです。
この出来事がここまで話題になった理由
なぜここまで話題になっているのか。これは芸能ゴシップというより、今の日本社会のリアルなテーマだからです。
- 共働きでも育児の中心が母親に偏る家庭が多い
- でも「妻」や「母」として“完璧にがんばること”は、もう限界に近い
- 子どものために別れられない親も多い
- かといって、ガマンして一緒にいるのもしんどい
そんな中で、ローサさんは「妻は卒業するけど、母は続ける」「父親としてはいてほしいけど、夫としては距離をとる」という、いわば“第三の選択肢”を全国放送で見せたわけです。
このスタイルは「同居離婚」「卒婚」「パートナーシップの再デザイン」など、いろんな名前で呼ばれ始めています。専門家の中には「現実的で戦略的な判断」と評価する声も出ています。
極端に言えば、これは“夫婦のかたち=ひとつだけじゃない”というメッセージでもあるんです。
まとめ
最後に、あなたが友だちに説明するときにそのまま使えるように、短く整理します。
・加藤ローサさんと松井大輔さんは、もう「法律上の夫婦」ではありません。加藤さんの言葉でいうと「籍を抜いた」、つまり離婚しています。
つまりこれは、“終わり”というより“再設計”というイメージなんですね。
夫婦という肩書きにはピリオドを打ちながら、親としての責任はちゃんと残す—。それを自分たちの言葉で説明したからこそ、多くの人が「わかる」「こういう別れ方もあるんだ」と注目したのだと思います。

