まず結論からいうと――
清水里香さんは、NMB48時代に「選ばれにくい」「前に出しにくい」ポジションに長く置かれていた、と本人がはっきり語っています。いわゆる“干されてた”という状態に、自分でも近いと感じていたという話です。
そして卒業は「体調が理由」。特にすい臓のトラブルで、命に関わるかもしれないと医師に言われるほど深刻なものだった、と明かしています。
ここから、順番にわかりやすく整理していきます。
清水里香ってどんな人?
清水 里香(しみず りか)
・1998年9月15日生まれ/千葉県出身/現在27歳(2025年11月1日時点)
・NMB48の5期生として活動開始
・チームBII→チームNなどで活動し、NMB48としての在籍は約5年
・愛称は「りかてぃー」
見た目のイメージは「華奢で顔が小さい」「THE アイドル顔」。本人も、自分は“アイドルとして前に出られるタイプだと思っていた”と話しています。
NMB48といえば関西拠点の48グループ。お笑い系のノリ、強い個性、バラエティ力があるメンバーが特に目立ちやすいと言われます。その中で千葉出身の清水さんは「かわいい・王道アイドル」方向で売りたいタイプでした。でも、その「売り方」がグループ全体の優先順位とズレてしまっていた可能性がある、と彼女自身はふり返っています。
ここから「干されてたって本当?」という話につながります。
“干されてた”ってどういうこと?実際なにがあったの?
アイドルファンの世界で「干される」とは、「チャンスをもらえない状態」を指すことが多いです。
- 選抜に入れない
- 目立つポジションをもらえない
- メディアで紹介されにくい
- 歌番組や雑誌で前に来ない
清水さんはインタビューの中で、NMB48で約4年間、なかなか前に出させてもらえない状況が続いた、と語っています。
たとえばこんな気持ちも正直に話しています(要約):
- 「私はスタイルも悪くないし顔も小さい。なんで私は推されないんだろう?」
- 「なんでこの子がこんなに推されてるの?」と、他メンバーと比べてしまう時期があった
- 「自分はちゃんとやってるのに報われない」という悔しさでいっぱいだった
つまり、本人の中では「私はもっと行けるはずなのに、なぜ前に出してもらえないの?」というフラストレーションが何年も続いたわけです。
ここでポイントなのは、ただの「被害者アピール」じゃないところ。
彼女は“干されていた”という現実だけじゃなくて、そのときに自分の心がどんなふうに歪んでいったかまで話しています。
- 比べるクセが止まらない
- 自分の価値=序列やポジションだ、と信じ込んでしまう
- 楽しいはずのアイドル活動が、苦しさと嫉妬の場所になっていく
このあたりは、地下アイドル・メジャーアイドルどちらの界隈でも起こりやすい本音の部分ですが、現役時代にここまで口にする子は少ないので、ファンの間でも「リアルすぎる…」と話題になっています。
まとめると、
- 完全に何もしていないわけじゃない
- でも、センターや選抜常連みたいにスポットは当たらない
- その“2列目にも入れない感じ”が何年も続いた
という意味で、清水さんは自分を「ほぼ干されてた」と表現している、ということになります。
卒業の理由はなに?スキャンダル?方向性の違い?
いちばん大きい理由は「体の問題」でした。
清水さんは20歳ごろ、イベント中に突然倒れてしまい、その後の検査で“すい臓に異常がある”と告げられたといいます。医師からは「命は長くないかもしれない」というような、かなりショックの大きい説明まで受けたと語っています。
その後の流れはこうです(本人談を整理):
- 体調が不安定になり、入退院をくり返す
- 点滴などの影響で顔がむくむなど、見た目にも影響が出る時期があった
- 握手会などファンとの直接イベントが難しいときもあった
- でも、グループの中では「体調不良」としか説明できなかった
- SNSには過去の写真を出すなどして、“元気に見える姿”を必死に保った
この「元気そうに見せる」行動が、あとで裏目に出ます。
なぜかというと――
卒業後、「あの子、病気って言ってたけど全然元気そうじゃん」「死ぬんじゃなかったの?」といった心ない言葉を投げられたといいます。彼女はこれを“本当にきつかった”と語っています。
ここで大事なことを押さえておきたいです。
- 彼女は「卒業=活動限界=ほぼ余命」というムードの中で身を引いた
- でも実際には「治った」わけではなく、今もすい臓付近の状態は完全に元通りではないので通院は続いている
- ただし、日常生活に支障がないレベルにはコントロールできている、と本人は言っています
- だから“もう一度ステージに立つ”ことも可能になった、ということです。
つまり卒業の主因はスキャンダルでも「やる気がないから」でもなく、命にかかわるレベルの体調リスクでした。
これ、当時リアルタイムで追っていたファン以外にはあまり共有されていませんでした。「単なる“体調不良”って聞いたけど?」くらいに思っていた人も多いはずです。だからこそ今、インタビューでちゃんと語られたことで、再注目されています。
卒業後はどうなった?いったん休んで終わり…じゃなかった
卒業後、しばらくは静養と療養。無理はできない状態だったそうです。
でも、そこで終わらなかったのが清水里香さんのすごいところ。
彼女は「ステージから離れる」のではなく、「自分がステージをつくる側」に回りました。
つまり、アイドルグループの“プロデューサー”になったんです。
たとえば彼女が関わったグループでは、メンバー集めからコンセプト作り、衣装や見せ方まで、かなり深いところまで自分で考えていたといいます。
これは元アイドルがよくやる「プロデュースごっこ」ではありません。
・自分の足でスカウトしに行く
・“どう魅せるか”をデザインする
・現場でメンバーのマインドや行動も見る
と、かなりガチな現場仕事です。
ただし、順調なことばかりではありませんでした。
彼女のプロデュースしたグループの中では、メンバーの恋愛スキャンダル(ダンスの先生との関係など)が発覚したり、素行不良が続いた子の処分問題が起きたりと、現場が大きく揺れる出来事もあったと明かしています。
結果的に、グループの解散やメンバーの解雇にまでつながったケースもあった、と彼女は語っています。
これ、アイドル業界のリアルなんですよね。
“かわいい”“キラキラ”の裏には、
- プロ意識の差
- ルールを守れない子
- それによる炎上リスク
- 運営(大人)とメンバーの信頼関係の崩れがあるということ。清水さんは、それを「外から見てるだけの人」ではなく「責任を取る側」として経験してしまったわけです。
つまり彼女は、
「アイドル本人としてのしんどさ」
と
「アイドルを管理・育成する側のしんどさ」
の両方を、20代で味わっているというかなりレアな立場になっています。
これは後で“第二のキャリア”や“これからの価値”としてかなり効いてくるポイントです。
じゃあ今の清水里香は何者なの?
いまの清水さんは、ひと言でいえば「元アイドル」だけじゃないです。
- アイドル(自分自身としてステージに立つ存在)
- インフルエンサー(SNS・YouTube・配信で発信する存在)
- ファッションやビジュアルのプロデュースができる人
- アイドルグループをまとめる側に回れる人
という4つの顔を持っています。
さらに重要なのは、「もう1回ステージに立つことを“自分の意思で”選び直している」という点です。
卒業後は体調の問題で「もう無理かもしれない」と思っていた時期があったのに、いまは「日常生活に支障がないくらいまでコントロールできている」「だからまたアイドルを続けても大丈夫」というラインに戻してきた、と本人は話しています。
これは単なる“復帰”ではなく、“生き直し”に近いです。
本人いわく、当時は「いつか自分がいなくなる時に、みんなには私の笑顔を思い出してほしい」と思いながら無理して笑っていたほど、ギリギリの精神状態だった時期もあったそうです。
そこから数年後の今、もう一度自分でスポットライトの真ん中に戻ろうとしている。これは相当エモい展開です。
清水里香は「かわいそうな被害者」なのか?それとも「しぶとく生き残ったプレーヤー」なのか?
ネットでは「干されてかわいそう」という声も出やすいのですが、それだけで片付けるのはもったいない話です。
彼女の語り方を整理すると、次の3つの段階が見えます。
① “なんで私は推されないの?”期
NMB48時代、約4年間「私はもっといけるはず」というもどかしさと、他メンバーへの嫉妬で心が荒れていった時期。
② “死ぬかもしれない”期
20歳で急に倒れる→すい臓のトラブル→入退院→卒業。
この時期は本当に“生きるかどうか”のラインで戦っていた。
③ “自分でつくる側になる”期
回復後は「かわいいアイドルを世に出す」ことを自分の手でやろうとした。スカウトもする、コンセプトも考える、問題が起きたら処分も決める。その重さまで背負っている。
普通のアイドルは、①で心折れるか、②で完全に引退してしまいます。
でも清水さんは③まで行った。ここが彼女をただの「元メンバー」ではなく、「現場を知り尽くしたプレーヤー」にしている部分なんです。
言い方を変えると、彼女はいま“生き残ってる側”です。
「干されてた」「病気だった」で止まらず、むしろそこから“自分の現場”を持つところまで行っている。
このストーリーが、いま一気にバズっている理由でもあります。
ただの暴露や被害告白ではなく、「それでもまだアイドルをやりたい」「だから戻ってきた」という宣言だから、読み手の心に刺さるんですよね。
“干されてた”は事実?まとめて言うとこうなる
ここまでを3行でまとめると、こうです。
- 清水里香さんは、NMB48で約4年間、自分ではがんばっているのに大きなチャンスをもらえない時期が続き、「なんで私は推されないの?」と苦しんでいたと正直に語っている。
- 卒業理由はすい臓の病気。入退院をくり返すほど重く、「命が長くないかもしれない」とまで言われたこともあったという。
- それでも彼女は表舞台から消えず、アイドルグループを自分でプロデュースする立場に回り、トラブルや解散といった“裏側の現実”まで背負ってきた。
つまり「干されてかわいそうな子」では終わっていない。
「干されても・病気でも・叩かれても、まだアイドルでいたいと言えるくらい強い人」――これが、2025年の清水里香さんの姿です。
最後に:なぜ今になってこの話が話題になっているの?
理由はシンプルです。
彼女がここまで赤裸々に“本音”を語ったのは、今回がほぼ初めてだからです。
・約4年間の「干され感」と嫉妬の正体
・卒業の本当の理由がすい臓の病気だったこと
・「死ぬんじゃなかったの?」とまで言われた誹謗中傷の痛み
・自分がプロデュースしたアイドルグループが、恋愛スキャンダルや素行不良で揺れていった現実
・それでもまだアイドルを続ける、と決めている現在地
これらを一つの流れとして、27歳の今だからこそ語っている。
だから検索が一気に増えています。
「なんで今トレンドにいるの?」
「NMB48時代に何があったの?」
「なんで卒業したの?」
「今もアイドルなの?」
――これ全部に答えようとすると、彼女の人生そのものをたどる形になるからです。
あなたがもしNMB48を昔ちょっと追ってただけのライトなファンでも、あるいは「最近また見かけたけど誰だっけ?」という人でも、ひとつだけ覚えておくといいのはこれです。
清水里香は、“一度あきらめた夢”を、もう一度自分の手で取りにいっているところ。
これはアイドルだけの話じゃなくて、仕事でも人生でもすごく響く言葉ですよね。

