「良いこと悪いこと」犯人は誰?黒幕候補を最新4話まで整理
──まだ4話時点(2025年11月1日放送分まで)の情報です。ここから先はドラマ本編の内容にふれます。ネタバレOKな人だけ読んでくださいね。
まず整理:このドラマは何の話?
日本テレビの土曜21時。ドラマ「良いこと悪いこと」は、“昔のいじめ”と“今の連続襲撃事件”がつながっているミステリーです。主演は高木(間宮祥太朗さん)。高木と同じ小学校の同級生たちが、大人になった今、次々に襲われたり殺されたりしていきます。
この連続事件はバラバラに起きているように見えますが、実はひとつの「計画」にそって進んでいるらしい、ということが第4話まででかなりハッキリしてきました。
つまり、犯人(もしくは黒幕)は「昔のことを根に持っている誰か」ではないか?という方向に物語が進んでいるわけです。
じゃあその“誰か”って誰? ここから、4話時点で名前が挙がっている「黒幕候補」を順番に見ていきます。
①「6人組」+「いじめ」+「復讐」
まず押さえたいのは、小学校のときの「6人組」。高木、ターボー、カンタロー、ちょんまげ、ニコちゃん、貧ちゃんなど、あだ名で呼び合っていた仲良しグループです。この6人は、クラスで強い立場だった/目立っていた/影響力があったグループとして描かれています。
一方、同じクラスに猿橋園子(新木優子さん)がいました。園子はこの6人にいじめられ、体育倉庫に閉じ込められるなどのひどい目にあっています。園子は今でもその時のことを忘れていませんし、「この連続襲撃は、私が受けた仕打ちを真似している復讐だ」とはっきり口にします。
ここが一番こわいところです。犯人はただのサイコじゃない。ちゃんと「昔の事件をなぞるようなやり方」で、ターゲットを順番に狙っている、ということ。つまりこれは偶然じゃなく、計画犯。復讐者。
②「森のくまさん」の順番説
SNSでもすごく話題になっているのが「森のくまさん」説です。事件の順番が、童謡「森のくまさん」の替え歌(=子ども時代に彼らがふざけて歌っていた歌)に合わせて進んでいるのでは?という指摘。
ざっくり言うと:
- 歌に出てくるあだ名の順番で、狙われていく
- しかも、その人の「小学生のころの将来の夢」に沿うような形で襲撃・殺害される
→これは偶然とは言いづらい。かなり計画的。
この「歌の順番どおりに6人をつぶしていく」っていうロジックは、単独犯でもできるし、黒幕がいて実行役が複数いてもできる。つまり、犯人が一人とは限らないのがポイントです。
③「7人目」の存在
3話〜4話で一気に強くなったのが「7人目」というワード。6人組と言いながら、実は昔は“7人”だったのでは?という伏線が見えています。子どもの頃、夢の絵を見せあっている回想に、人数的にもう1人いたっぽい、という描写があるんです。
この「消えた7人目」こそが、今回の復讐のスタート地点なのでは?つまり、
- その7人目本人が黒幕
または - 7人目にひどいことをした“6人組”へ復讐している代理人(復讐代行)
という考え方が浮上しています。
そして「トヨ」「トヨカワ」と呼ばれる人物(豊川?稲葉友さんの役では?と推測されている)が、その“消えた子”に当たるのではないかという説が強いです。もしその子がすでに亡くなっているなら、「トヨのために復讐をしている誰か」が黒幕候補になります。
候補①:高木 将(間宮祥太朗さん)
「一番守ろうとしてる人が、実は一番怪しい」説
高木は主人公であり、いちばん“熱い男”に見えます。仲間を守ろうと走り回っていますし、「お前は俺が守る」と何度も言っています。特に4話では、次に狙われそうな「ちょんまげ」(羽立/森優作さん)を本気で守ろうとします。
でも、考察勢はこう言います。「それ、むしろ怪しくない?」と。
理由を整理します。
理由1:武田敏生の転落事件との関係
これまでの襲撃のひとつに、武田敏生という人物がベランダから落とされて殺された事件があります。この事件の犯人像を条件で絞っていくと、「武田の居場所を知っていて、武田を持ち上げられる(力がある)人」で、なおかつ「6人組のこと、いじめのことを理解してる人」というところまで特定されます。
4話時点の推理では、この条件に一番ピッタリ当てはまるのが高木将だ、という説が出ています。
つまり「高木=加害の可能性」。
理由2:正義感はカモフラージュ?
「俺が守る」「みんなを助けたい」という行動は、本当に正義なのか? それとも「自分の手が届く場所で、計画がぶれないようにコントロールしている」だけなのか?という疑いもあります。いわゆる“ヒーロー型の黒幕”ですね。
理由3:歌のラスト
「森のくまさん」替え歌の並びでは、最後に高木が“くまを倒す存在”として描かれていたと言われています。つまりラストバトルの主役。これは2通りに読めます。
- 高木は正義側のラスボス(真犯人と戦う勇者)
- もしくは、高木自身が「くま(=みんなの恐怖の元)」でもあり、最終的に暴かれるべき存在
この二重性が、彼を一気に“黒幕候補1位”まで押し上げています。
ただし。高木は視聴者の感情移入の中心でもあり、「一番わかりやすい容疑者は逆に違う」というサスペンスのお約束もあるので、決定打にはまだならない、という声も多いです。
候補②:委員長・小林(藤間爽子さん)
「一見まじめ」「鍵を持ってる女の子」説
4話時点で一気に「え、あなたそういう立ち位置なの!?」と注目が上がったのが、当時の学級委員長だった小林(現在の大人バージョンで登場)。
委員長は成績も良くて、ちゃんとしてて、先生からも信用があったタイプの子でした。いわゆる「優等生ポジ」。でもその“優等生”こそが、当時いじめの現場に実は深く関わっていたのでは?と疑われています。
今出ている主な疑いはこれです:
疑い1:体育倉庫のカギの件
園子が体育倉庫に閉じ込められた、という過去の事件があります。ただし、その場にいたのは例の6人組だけではないことが示唆されました。「最初にカギを閉めた人物は別にいる」。そして、その人物は女子の服装だった、と。
→ これ、委員長も該当する可能性がある。
疑い2:ずっと冷静すぎる
委員長はほかの元同級生よりも、どこか距離をとって状況を観察している感じがします。感情でワーッとならない。これは「まだ自分のターンじゃないから落ち着いてる」のか、「すべて計画どおりだから落ち着いてる」のか、どちらにも読めます。
疑い3:動機が想像しやすい
いじめというのは、表でわかりやすくいじられる子(=園子みたいなタイプ)だけが被害者ではありません。クラスで“便利に使われる子”“黙って従わされる子”も、深い傷を抱えやすい。優等生タイプの子ほど、「あのとき私だって苦しかったのに、みんなは『良い子キャラの私』しか見ていなかった」という怒りを長年ためこんでることがあります。これは現実でもよくある話です。
だから、「委員長=黒幕」説は感情的なリアリティが高い。復讐ドラマとしては、すごく筋が通るんです。
候補③:カンタロー(桜井幹太?工藤阿須加さん?)
「被害者に見えるけど、わざとやってない?」説
第4話で急にネットがザワついたのが、「カンタロー自作自演説」です。
カンタローは一度命を狙われ、燃やされかける事件がありました。普通なら「かわいそうな被害者」という立場になりますよね。でも4話では、彼の態度や表情に「ちょっと落ち着きすぎてない?」「むしろ満足そう?」という違和感が出てきます。
さらに、「襲われたシーンで、わざわざ顔を隠していた」という演出があり、ファンの間では「これ、誰かに助けられる前提で“襲われたフリ”をしてたのでは?」という疑いが浮上。
もしこれが本当なら、カンタローは
- 犯人そのものではないにしても、
- 犯人サイドの計画を知っている
- または犯人(黒幕)と手を組んでいる
可能性がある、ということになります。
「自分も被害者っぽい立場になっておけば、警察や仲間から疑われにくいし、犯人に近づきやすい」という手法は、サスペンスではよくあるパターンです。
この説が本当だとしたら、カンタローは“現場側の実行協力者”に近いポジションで、いわば「黒幕の右腕」になりうる存在ということになります。
候補④:宇都見(木村昴さん)
「ただの常連さん」じゃなかった説
スナック「イマクニ」の常連として登場していた宇都見。いかにも“いい感じの兄ちゃん”キャラで、どこか頼りになる大人っぽい立場でしたよね。ところが4話で「実は刑事だった」と判明。
この「実は刑事」っていうのは、2つの読み方ができます。
- 味方説
→ 内側から事件を見てる捜査役。つまり高木たちを守ろうとしている。 - 怪しい説
→ 立場を隠して近づいてる。最初から全員の情報を集めていた。つまりコントロール側。
特に後者は、黒幕にありがちな手口です。「警察の情報」「被害者グループの内情」「過去のいじめの証言」──全部にアクセスできる大人って、冷静に考えるとめちゃくちゃ強い。もし宇都見が黒幕か、黒幕とつながっているなら、これ以上ない立場です。
ただし、現時点では宇都見の動機がまだ弱い。高木たちの小学生時代と宇都見がどう関係していたのか、決定的なリンクが出ていません。そのため「黒幕そのもの」というより、「別ルートから事件に食い込んでくる第2勢力」みたいな見方もあります。
候補⑤:”7人目”あるいは”7人目の代わりに怒ってる人”
4話までで一番ゾッとする説がこれです。
- 昔、本当は“7人の仲良し”がいた
- でも今は、6人しかいない
- 1人は「いなかったこと」にされている
- その1人が消えた理由こそが、いま行われている復讐のスタート地点では?
もしその「いなかったことにされた子」が、いじめや事故や事件で傷つけられていたとしたら?
その子自身、もしくはその子を大切に思っていた誰かが、いま“6人組を見せしめにする連続襲撃”をやっている、と考えるのは自然です。
この場合の黒幕候補は、その「忘れられた1人」本人、もしくはその代理人(復讐代行)です。特に、すでに亡くなっている可能性がある、と示唆されている「トヨ(豊川?)」の線は、ファンの間でかなり重く受け止められています。
ここが怖いところで、「復讐のために人を殺す」というよりも、「お前たちは人間扱いされなかった“あの子”のことを、今度はお前ら自身の身体で思い知れ」という“儀式”の側面が強い。これは感情的な復讐というより処刑に近いです。つまり、犯人はただ怒ってるだけじゃなく、ものすごく計画的・冷静でもある。だからこそ黒幕感が強い。
候補⑥:先生(当時の担任)
ネットでは「当時の担任の先生が黒幕なんじゃないの?」という声も根強いです。理由はシンプルで、先生は小学生時代の全員の事情を知っていたうえ、タイムカプセル掘り起こしなどの“証拠が出そうな場面”にいなかったことが不自然だから。
先生がもし「いじめを見て見ぬふりした罪悪感」や「自分のクラスで起きたことを隠したい保身」を抱えているなら、いま大人になった生徒たちの関係をわざと壊して口封じしようとしている、という動機も一応は成り立ちます。
ただしこの説には大きな弱点があります。それは「今の犯行って体力的にけっこうハードじゃない?」という点。大人の男をベランダから落とすレベルの犯行もあるので、担任単独犯はちょっと厳しいのでは?と指摘されています。結果として「担任=真犯人単独説」は弱まり、「担任もどこかで噛んでる共犯説」くらいが4話時点の立ち位置です。
ここまでのまとめ
4話までで浮上している“黒幕(もしくは黒幕グループ)候補”を、動機・疑惑の深さ・物理的な実行力の面からまとめると、こんな感じになります。
1. 高木将(主人公)
- 強い動機:昔のいじめの中心メンバー側として罪と向き合っている
- 実行力:体力的にも人を押さえ込めそう
- 不自然さ:事件のたびに「守る」と言いながら現場にいる
→「実は加害側?」説はまだ有力。
2. 委員長(小林)
- 強い動機:優等生としても傷を抱えていた可能性
- 実行力:直接の暴力より“鍵”“情報”“段取り”型の犯行に向く
- 不自然さ:体育倉庫の鍵を閉めた「女子」の線と重なる
→「黒幕として指示役/計画役」ポジションならすごくハマる。
3. カンタロー
- 強い動機:まだ見えない
- 実行力:自分が“被害者ポジ”を演じて周囲をだませる
- 不自然さ:襲撃されたのに落ち着きすぎ、自作自演感という指摘
→「共犯・仕込み役」説が急浮上。
4. 宇都見(実は刑事)
- 強い動機:まだ不明。ただ、情報の集め方と立場が強すぎる
- 実行力:警察権限・捜査情報にアクセスできる
- 不自然さ:なぜ身分を隠して彼らに近づいていたのか
→「別軸の黒幕」あるいは「裏の監視役」疑惑。
5. “7人目”とその代理人
- 強い動機:最強クラス(消された存在の復讐)
- 実行力:複数犯・長期計画型であれば十分ありうる
- 不自然さ:まだ正体がハッキリ出てない
→「最終黒幕はここでは?」という声がいま一番熱い。
6. 担任の先生
- 強い動機:過去の隠蔽/罪悪感/保身
- 実行力:単独犯としては物理的に弱い
- 不自然さ:重要な場面にいなかった
→「真犯人そのもの」より「共犯・黒歴史の鍵持ち」候補。
4話時点でいちばん濃いのは誰?
冷静にまとめると、4話までで“物語的に一番黒幕っぽい”のは2パターンあります。
パターンA:黒幕=「7人目」サイド
物語の芯が「消された1人の復讐」だとすると、いちばんしっくりきます。昔のいじめを「儀式のように再現」して6人を順番につぶす、という全体プロットに筋が通るからです。
この場合、
- カンタローは“中の協力者”
- 宇都見は“状況を知ってる別ルートの大人”
- 高木は“最終的にその怒りを受け止めさせられる対象”
というふうに、みんな配置できる。まるで将棋です。
パターンB:黒幕=委員長(小林)
「いじめは園子だけじゃない。私も傷ついていた。でも誰も私を助けなかった。だったら、私がこのクラスの罪を裁く」という動機は、たぶん一番リアルで人間くさいです。視聴者としても刺さります。
この場合、
- 委員長=頭脳・鍵・スケジュール管理
- カンタロー=被害者役を演じる協力者
- 宇都見=大人側の情報ルート
- 高木=最終ターゲット(ラストで裁かれる)
という組み合わせが成立します。
どっちも成り立つのが、このドラマのうまいところです。
今のうちに押さえておきたい「チェックポイント」
最後に、5話以降を見る前に、ここは覚えておくと考察が楽しくなるよ、というポイントをメモしておきます。
- 「7人目」は本当に生きているのか? それとも亡くなっているのか?
→ もし亡くなっているなら、“代わりに怒っている誰か”がいるはずです。 - カンタローは本当に被害者なのか?
→ 「襲われたフリ」「わざと顔を隠した演出」「その後の余裕ある態度」。ここはもう一度見直す価値ありです。 - 高木は「正義の主人公」なのか?
→ それとも、“俺が守る”と言いながら、実は事件の流れをコントロールできる立場に自分を置きつづけているだけなのか? 特に武田の転落事件との関係は要注目です。 - 委員長はどこまで知っている?
→ 体育倉庫のカギ問題、「一番最初に園子を閉じ込めたのは誰?」という点は、このドラマ全体の始まりに近い場所です。ここが解けたら黒幕像は一気に固まります。 - 宇都見(実は刑事)の目的は?
→ ただの見守り役なのか、それとも“公式ルートでは解決できない復讐劇”を、あえて泳がせているのか。警察ポジションはドラマ後半で一気に化けることが多い立ち位置なので、絶対チェック。
##まとめ:犯人(黒幕)は「1人」と決めつけないほうがいい
4話の時点では、「真犯人=この人」ってひとりに決めつけるのはまだ早いです。実際、現場で手を下している人、計画を組んだ人、過去の恨みの本体、この3つが同じ人物とは限りません。
いま一番ありそうな形は、
- “消された7人目”をめぐる復讐計画(これが物語の核)
- その計画を理解して、場合によっては協力している元同級生(カンタローなど)
- そして、表では「みんなを守る」と言いながら、実は事件の中心に立ち続ける高木
- さらに、外から状況をにらんでいる大人(宇都見=刑事)
という、多層の黒幕状態です。
言いかえると、このドラマは「誰が犯人?」というクイズよりも、「どんな罪が、どの順番で、誰に返ってきてるのか?」という復讐の構造を見る作品になってきています。
だからこそ、次に狙われる人、その人が昔どんな“悪いこと”をしてきたのか。そこに注目して見ると、5話以降もっとゾクッとできます。



