猫猫と壬氏はくっつく?2人の関係を原作&アニメから恋愛目線で読み解いてみた

猫猫と壬氏はくっつく?2人の関係 エンタメ

※この記事は『薬屋のひとりごと』原作小説&アニメの内容に軽く触れます。

ストーリーの大きなオチや結末までは書きませんが、「一切の情報を入れたくない!」という方はご注意くださいね。

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まずはおさらい:猫猫と壬氏ってどんな2人?

猫猫(マオマオ)

・元は花街育ちの薬屋の娘
・今は後宮で毒見役として働く下女
・毒物や薬に関する知識がずば抜けていて、観察力・推理力も高い
・恋愛には超鈍感で、「色恋ごとには関わりたくない」というスタンス

仕事と毒と謎解きにはやる気満々なのに、
自分の感情となると「これって恋?」という発想にすらなかなか辿り着かないタイプです。

壬氏(ジンシ)

・後宮を管理する若き宦官
・「もし女性だったら傾国」と言われるレベルの絶世の美形
・表向きは穏やかで丁寧、でも中身はかなりしたたかで腹黒
・後宮で起きる厄介ごとを、猫猫に持ち込んで解決させる立場

その正体は、実はただの「美形宦官」ではありません。

現皇帝の“弟”として育てられていますが、本当は帝の実子である華瑞月という、かなり複雑な出生の持ち主。

つまり、猫猫=庶民出身の下女/壬氏=皇族クラスという、とんでもない身分差カップル候補というわけです。


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2人の出会いは「仕事」から始まる

猫猫と壬氏の関係は、最初から恋愛ムードではありません。

きっかけになったのは、後宮で起きた「おしろい」に関する事件(アニメ序盤のエピソード)です。

・猫猫がこっそりと妃たちの危険を救う
・その活躍に壬氏が気づき、「あのそばかすの下女、只者ではない」と興味を持つ
・そして、猫猫を玉葉妃の毒見役に“指名”する

この時点で、壬氏にとって猫猫は

「変わった顔をした、使える駒」

くらいの存在です。恋とか好意というより、「面白い才能を見つけた」という感覚に近いですね。

一方、猫猫側の壬氏への印象は

「面倒ごとを持ってくる、美形で腹黒いお偉いさん」

つまり、お互いに恋愛対象ではなく、“仕事上の相手”としてスタートした関係だと言えます。


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壬氏の気持ちの変化:興味 → 執着 → 恋心?

そんな2人の関係は、事件を一緒に解決していくうちに少しずつ変わっていきます。

壬氏サイドの変化

  1. 「珍しい駒」から「目が離せない存在」へ
     ・猫猫の毒や薬への異常な情熱
     ・命の危険があっても、好奇心で突っ走る危うさ
     ・身分にこだわらず、権力者にも遠慮しない毒舌

 こうした“猫猫らしさ”を間近で見ているうちに、 壬氏はだんだんと「この娘は特別だ」と感じ始めます。

  1. 独占欲のような感情が見え隠れ
     ・他の男と一緒にいる猫猫を見ると不機嫌になる
     ・猫猫が危険な場所に出入りすると、露骨に怒る
     ・仕事の名目で、猫猫を自分の周りに置こうとする

 このあたりから、壬氏の中には 「能力の高い駒」ではなく、「自分だけのものにしたい相手」
 という感情が芽生えていると読み取れます。

  1. 恋愛として自覚していく段階へ
     原作が進むにつれて、壬氏の行動はますます“恋する男の子”に近づいていきます。

・猫猫のことを考えて眠れなくなる
・猫猫の反応一つひとつに一喜一憂する
・他の女性からの好意より、猫猫の一言に心が揺れる

 表向きはクールで完璧なイケメン宦官ですが、 内心では完全に恋に落ちている青年と言っていいでしょう。


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猫猫の気持ち:恋愛オンチだけど、実は結構わかりやすい

では、猫猫のほうはどうでしょうか。

「恋愛? それ、おいしいの?」タイプ

猫猫は、花街で育ったからこそ「仕事としての男女関係」には逆に冷めた視点を持っています。

・見た目が良い/モテる → だからどうした
・甘い言葉 → だいたい裏がある
・恋愛に溺れる → 判断を誤る危険要素

こういう価値観なので、壬氏の美貌や地位にほとんど興味を示しません。
むしろ

「どうしてこの人はこんなに構ってくるのか理解不能」

という感じで、恋愛的な意味を徹底的にスルーします。

それでも垣間見える「特別扱い」

それでも、読者目線で見ると

「いや、それもう“特別枠”でしょ?」

とツッコミたくなる場面が多いのも事実です。

・壬氏が危険にさらされると、命がけで動く
・他の男とは明らかに違うテンポで会話している
・壬氏にだけ見せる、微妙に柔らかい表情

さらに、壬氏の言動に対して反応が遅れてドキドキしているような描写も増えていきます。

猫猫自身は「これは恋ではない」「単なる生理現象」と片付けがちですが、読者から見ると

「それ、恋に片足突っ込んでるからね?」

という状態になってきています。


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原作での“関係の現在地”:もうほぼ両想いでは?

ここからは、原作の少し先の話に触れつつも、具体的なセリフや展開はぼかしてお話します。

壬氏 → 猫猫:ほぼ完全に「恋愛」として認識

原作の中盤以降、壬氏は
猫猫への好意をほぼ恋愛として自覚しています。

・猫猫に対して、はっきりとした「好意」「執着」を示す
・周囲にも「特別扱い」がバレているレベル
・政治的な立場を考えた上で、将来まで視野に入れているような描写も

「好きだ」とストレートに連呼するタイプではありませんが、行動や内心の描写を見る限り、“本気の恋”に変わっていると考えて良いでしょう。

猫猫 → 壬氏:自覚は薄いけど、心の中心にいる存在

猫猫の側は、まだ「恋」と口に出すことは少ないものの、

・壬氏の安否が、他の誰よりも気になる
・壬氏に関わることになると、いつも以上に頭がフル回転する
・壬氏に関する話題になると、ふだんの塩対応が少し崩れる

こうした描写が積み重なっていて、読者視点では「これはもうほぼ両想い」だと感じる人が多いはずです。


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2人が「くっつく」うえでのハードル

では、「両想いっぽい雰囲気はあるとして、実際にくっつけるのか?」
ここで立ちはだかるのが、いくつもの“壁”です。

① 身分差と政治的事情

・壬氏は皇族クラスの重要人物
・猫猫は庶民出身の下女

ふたりが正式に結ばれるとなると、

・帝
・皇后や后妃たち
・文武百官
・各地の有力貴族

…といった存在すべてに影響が出ます。

恋愛だけではなく、“国家レベルの問題”になってしまうのが最大のハードルです。

② 壬氏の「宦官」という表向きの立場

壬氏は「宦官」として生きていますが、その正体や出生には大きな秘密があります。

・なぜ宦官という身分を選ばされたのか
・その設定を崩すことは、政治的にどんな意味を持つのか

ここをどう乗り越えるかは、2人の恋だけではどうにもならない領域でもあります。

③ 猫猫自身の価値観

そして何より大きいのが、猫猫自身の性格です。

・「平穏に薬をいじって暮らしたい」という願望
・面倒ごとを極力避けたい性格
・“権力の中心”にいる人間と関わることへの本能的な警戒心

壬氏と関係を深めることは、猫猫自身の理想の生き方とは真逆の道です。

だからこそ、猫猫が自分の感情に向き合うためには

「平穏な生活」と「壬氏と一緒にいる未来」

この二つをどう折り合いをつけるか、という大きなテーマが必要になります。


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恋愛目線で見ると、2人は「くっつきやすい」?「くっつきにくい」?

ここまでを整理すると――

くっつきやすいポイント

  • 両想いに近い感情は、すでに物語の中で描かれつつある
  • 互いに唯一無二の理解者になっている
  • 命の危機を何度も一緒に乗り越え、信頼関係は非常に強い

恋愛ものとして見ると、

「この2人がくっつかない方が、むしろ不自然なのでは?」

と感じるレベルです。

くっつきにくいポイント

  • 壬氏の正体・地位・政治的な立場
  • 猫猫の「面倒ごとは嫌」という価値観
  • 後宮という“特殊で危険な場所”が舞台

つまり、

気持ちの上ではほぼ両想い
でも
現実問題としては、そう簡単にくっつけない

という、非常に“おいしい”状況になっているわけです。

この「気持ちは近いのに、状況が遠い」というギャップが、猫猫×壬氏カップリングの大きな魅力だと言えるでしょう。


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アニメ派はここに注目!2人の距離が縮まる瞬間

アニメだけを追っている方でも、2人の関係性の変化はかなり丁寧に描かれています。

壬氏の「猫猫だけに見せる顔」

・他の妃や女官と話すときの完璧な笑顔
・猫猫と2人きりになったときの、ちょっと子どもっぽい表情

このギャップは、完全に「好きな相手の前だけ本音が出る」パターンです。

カメラワークも、猫猫の反応を食い入るように見つめている壬氏の目線に寄ったりしていて、恋愛目線で見るとニヤリとしてしまう場面がたくさんあります。

猫猫の「遅れてくるドキドキ」

猫猫はその場では平然としているように見えても、

・後から思い出してモヤモヤしている
・壬氏の言動を妙に気にしている
・「なぜこんなに気になるのか」を自分でうまく説明できていない

こうした描写が積み重なっていくと、
視聴者は

「あ、この子、完全に“自覚前”の恋だな…」

と感じられるようになっています。


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結論:猫猫と壬氏はくっつくのか?

現時点で言えるのは、あくまで「原作&アニメから読み取れる範囲での考察」です。

  • 壬氏は、ほぼ完全に猫猫へ恋心を抱いている
  • 猫猫も、壬氏を“他とは違う特別な存在”として強く意識している
  • ただし、身分・政治・価値観という大きな壁がある

この3つを踏まえると、

「心の上では、ほぼくっついている」
けれど
「現実世界で正式にくっつくには、まだ越えるべきハードルが山ほどある」

というのが、今のところの着地点だと考えられます。

物語としても、その「ハードルをどう乗り越えるのか(あるいは、別の答えを選ぶのか)」が今後の大きな見どころになるはずです。


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おわりに:恋愛だけじゃない、2人だからこその物語

猫猫と壬氏の関係は、いわゆる

  • 王子様と平民のシンデレラ・ストーリー
    …でもなく
  • べったりイチャイチャする甘々ラブコメ
    …でもありません。

むしろ、

  • 命がけの事件を一緒にくぐり抜ける相棒
  • お互いの「弱さ」と「危うさ」も知ったうえで、支え合う関係

という、ちょっとビターで複雑な大人の関係に近いと思います。

だからこそ、読者・視聴者としては

「最終的にくっつくかどうか」
だけでなく
「2人がどんな選択をするのか」
「それぞれの幸せをどう形にしていくのか」

まで含めて見届けたくなるのではないでしょうか。


まとめ

  • 猫猫と壬氏は、感情面ではほぼ両想いに近い
  • ただし、身分・政治・性格の問題が大きく、簡単には「くっつけない」関係
  • だからこそ、2人の距離が少しずつ近づいていく過程がたまらない

今後、原作やアニメがどんな答えを見せてくれるのか。猫猫と壬氏の行く末を、恋愛目線でニヤニヤしながら追いかけていきたいですね。

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