結論から言うと、
この記事では、
- ドラマ&原作の簡単なおさらい
- 佐木隆二郎とはどんな人物なのか
- 佐木とロイヤルホープ、栗須との関係
- 「金髪エース騎手のモデルは誰?」という疑問への答え
- なぜ高杉真宙の騎手演技が“本物っぽい”のか
- 今後の見どころ(ネタバレなし)
この流れでじっくり解説していきます。
ドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』とは?
まずは作品のおさらいから。
- 放送枠:TBS系 日曜劇場(毎週日曜 21:00〜)
- 主人公:税理士・栗須栄治(妻夫木聡)
- 舞台:競馬の世界(馬主・調教師・騎手・牧場・レースなど)
- 原作:早見和真『ザ・ロイヤルファミリー』(新潮文庫)
物語は、
「人生につまずいた元エリート税理士が、競走馬と“ロイヤルファミリー”に出会い、もう一度夢を追いかける」
という、20年スパンの大きなヒューマンドラマです。
- 豪快な大物馬主・山王耕造(佐藤浩市)
- 耕造の息子である御曹司・山王優太郎(小泉孝太郎)
- 元恋人で牧場主の野崎加奈子(松本若菜)
- 調教師の広中博(安藤政信)
- 競馬記者の平良恒明(津田健次郎)
など、競馬界を取り巻く“人間ドラマ”がぎっしり詰まっています。
そして、その中で 一気に注目を集めているのが、金髪の若手ジョッキー・佐木隆二郎 です。
高杉真宙が演じる「佐木隆二郎」とは?
公式プロフィールをざっくり解説
TBS公式のキャラクター紹介をまとめると、佐木隆二郎はこんな人物です。
- 職業:騎手(ジョッキー)
- 家族:調教師の父を持つ
- 子どもの頃から馬・競馬が身近な環境で育つ
- そのため、自然と「騎手になりたい」と思うようになった
- 見た目の特徴:金髪がトレードマーク
- 見た目だけだと「チャラそう」「軽そう」と思われがち
- しかし実際は、調教師たちも認める騎乗センスを持つ実力派
- 強い馬に乗ることにこだわり、GⅠ勝利を本気で目指している
つまり一言でまとめると、
「見た目はチャラいけど、中身はめちゃくちゃストイックな実力派エース騎手」
というキャラです。
なぜ“金髪”なのか?
ドラマのビジュアルでも、高杉真宙さんはかなり明るい金髪。
- パッと見で「ただ者じゃない」「目立つジョッキー」とわかる
- 若くて勢いのある“スター騎手感”を出す
- それでいて、どこか危うさや影も感じさせる
こうしたキャラクター性を、 髪色ひとつで表現している と考えると、とても納得がいきます。
佐木隆二郎の“物語上のポジション”
栗須栄治(妻夫木聡)との関係
第4話では、主人公・栗須栄治が 「金髪のジョッキー・佐木」と出会う ことで、大きく物語が動きます。
- 栗須は、ある馬の「勝利」をきっかけに、再び希望を取り戻そうとしている
- そのカギを握るのが、馬と、そしてその馬に乗るジョッキー=佐木隆二郎
- 栗須は佐木の腕を信じて、記者・平良(津田健次郎)の協力も得ながら、粘り強く交渉していく
ここで重要なのは、
佐木は「ただの騎手の一人」ではなく、栗須の“逆転の一手”を担う存在
として描かれている点です。
ロイヤルホープとのコンビ
物語の中で大きな意味を持つのが、競走馬・ロイヤルホープ(ホープ)。
原作・関連解説をまとめると、ロイヤルホープは…
- 青鹿毛の気性が難しい馬
- ただし、末脚(ラストスパート)の破壊力がすごい
- 山王耕造の所有馬として、「希望」を背負って走る存在
このロイヤルホープの “専属ジョッキー”となるのが佐木隆二郎 です。
- ヤンチャな金髪の騎手・佐木
- 気難しいが才能ある馬・ホープ
- 二人をまとめる経験豊富な調教師・広中博(安藤政信)
この三人(+一頭)がチームとなり、「GⅠ制覇」という大きな夢に向かっていく流れが描かれていきます。
視聴者の反応
第4話の放送後は、
- 「佐木とホープのコンビに泣いた」
- 「運命的な出会いすぎる」
といった声が多く上がっており、佐木は一気に“推しキャラ”扱いになりつつあります。
高杉真宙の演技が“本物の騎手っぽい”理由
元ジョッキーが太鼓判
ドラマの騎手シーンは、実際の元ジョッキーが監修 しています。
- 監修とフォーム指導を担当しているのは、元騎手・川島信二さん
- 川島さんはインタビューで、高杉さんについて
- 「モンキー姿勢が本当にきれい」
- 「実際に馬に乗って吹っ飛ばされたのに、怖いと思っていない。勇者だ」
- 「騎手のハートを持っている」
と絶賛しています。
プロの元ジョッキーにここまで言われる俳優さんはなかなかいません。
視聴者から見ても、
- レースシーンでの姿勢
- 手綱の持ち方
- ゴール前の追い方
などが、とても自然で「本当に乗っていそう」と感じさせます。
金髪×フォームの説得力
- 金髪という派手なビジュアル
- それなのに、乗り方は非常に真面目で美しい
このギャップが、
「見た目はチャラいけど、中身は超一流」
という佐木隆二郎のキャラクターをより立体的に見せています。
本題:金髪エース騎手「佐木隆二郎」のモデルは誰?
まずは結論:公式には“特定のモデルはいない”
ここが一番大事なポイントです。
さらに、
- 物語の着想のひとつとして、実在する馬主一家の話を聞いたこと は語られていますが、
それは「作品全体のモチーフ」であり、特定の登場人物=誰、という形ではないとされています。
つまり、
佐木隆二郎は「実在の騎手を丸ごとコピーした人物」ではなく、
多くの取材・経験・競馬界の空気感から生まれた“フィクションの騎手”
と考えるのが一番自然です。
じゃあ、なぜ「モデルは誰?」と話題になるのか
理由はシンプルで、
- 金髪
- 若くてスター性がある
- 強い馬に乗ることにこだわる
- 調教師の父を持つ、という設定
などが、現実の競馬界にも“いそうなタイプ”だから です。
また、ドラマには
- 武豊騎手
- 今村聖奈騎手
- 丸田恭介騎手
- 菅原隆一騎手
といった 実在の騎手も“本人役”で出演 しているため、余計に「他のキャラもモデルがいるのでは?」と感じやすくなっています。
その結果、ネット上では
- 「あの金髪ぶりは○○騎手っぽい」
- 「父が調教師というと○○を思い出す」
といった“当てはめ遊び”が盛り上がっているわけです。
ただし、これらは すべてファンの想像・推測の域を出ません。
なぜ“モデル不在”なのに、こんなにリアルに感じるのか?
ここは作品そのものの魅力につながる部分です。
① 綿密な取材とリアルな競馬描写
- 原作者の早見和真さんは、競馬ファン歴30年 の作家。
- 作品を書く際も、馬主・調教師・騎手・牧場関係者など、多くの取材を行っています。
そのため、
- レースの進み方
- 馬主同士の駆け引き
- 調教師と騎手の関係
- 牧場の経営の苦しさ
などが「知っている人ほどゾッとするくらいリアル」と評価されています。
② 実在の制度・出来事をうまく取り入れている
たとえば、
- 馬主の“相続”問題
- 相続馬主という制度(親から子へ夢が継がれる仕組み)
といったテーマは、現実の競馬界にも存在する話です。
このように、制度や構造は現実そのもの。その上に“佐木隆二郎”というフィクションの騎手が乗っているイメージです。
③ 俳優陣の演技力と実在の騎手出演
- 妻夫木聡、佐藤浩市、松本若菜、沢村一樹、黒木瞳、小泉孝太郎…といった重厚なキャスト陣
- そこに、安藤政信・津田健次郎・吉沢悠・高杉真宙が加わり、山王家を取り巻くキーマンを演じる
- さらに武豊騎手ほか、実在の騎手も本人役で登場する
この “フィクションとリアルの混在” が、「もしかして、佐木にもモデルがいるのでは?」と感じさせる大きな原因になっていると言えます。
佐木隆二郎というキャラクターの魅力
最後に、視聴者目線での“佐木推しポイント”も整理しておきます。
① 見た目はヤンチャ、中身は超真面目
- 金髪・若い・態度もどこか不良っぽい
- でも、レースになると誰よりも真剣でストイック
- 「強い馬に乗らないと意味がない」と言い切るような、自分の流儀を持っている
いわゆる “ツンデレ” 的な魅力とも言えます。
② 過去に「とある問題」を抱えている?
第4話の前情報では、佐木について
「過去にとある問題を起こしたジョッキー」
というニュアンスで紹介されています。
- その“問題”が何なのか
- それが今後のレースや人間関係にどう影響してくるのか
このあたりも、今後の大きな見どころです。
③ ホープと共に“希望”を体現する存在
- 気難しいけれど才能あふれるロイヤルホープ
- 金髪でクセのあるが、騎乗センス抜群の佐木隆二郎
この二人がコンビを組み、GⅠを狙っていく姿は、
「うまくいけば伝説になるし、失敗すれば大炎上」
という危うさをはらんでいます。
そこに、挫折から立ち上がろうとする栗須栄治や、ロイヤルファミリーの面々の思惑が絡み合い、
物語はさらに熱くなっていきます。
まとめ
最後にポイントを整理します。
そして一番気になる「モデルは誰?」については、
というのが、現時点での 公式に近い答え です。
なので、この記事のまとめとしては、
「佐木隆二郎は“誰か一人”のコピーではなく、
競馬界の空気・人間関係・夢と挫折といった“リアル”を凝縮した、
完全オリジナルの金髪エース騎手である」
と覚えておくと、ドラマも原作小説も、より深く楽しめるはずです。



