最近フィギュアスケートのニュースやSNSで、
「ゆなすみ」「長岡柚奈」「日本ペアが快進撃!」
こんな言葉をよく目にする人も多いと思います。
そこでこの記事では、
- 長岡柚奈ってどんな選手?
- 経歴や出身地は?
- 身長や体格、ペアとしての特徴は?
- どんな戦績を残しているの?
- 今後の注目ポイントはどこ?
を分かりやすくまとめていきます。
長岡柚奈って誰?まずはプロフィールをサクッと確認
まずは基本情報から。
日本スケート連盟や各種メディアの情報をまとめると、長岡柚奈選手のプロフィールはこんな感じです。
長岡 柚奈(ながおか ゆな)プロフィール
- 種目:フィギュアスケート・ペア
- 生年月日:2005年7月13日
- 年齢:20歳(2025年時点)
- 出身地:北海道・洞爺湖町生まれ、札幌市育ち
- 所属クラブ:木下アカデミー
- 身長:およそ155〜156cm(公式プロフィールでは156cmの表記が多い)
- 代表国:日本
- パートナー:森口澄士(もりぐち すみただ)
- 主なコーチ:ドミトリー・サヴィン、濱田美栄、ブルーノ・マルコットほか
- 所在地(拠点):京都市(木下アカデミーで練習)
もともとは「女子シングル」の選手でしたが、2023年に森口澄士選手とペアを結成し、本格的にペアスケーターとして歩み始めました。
この2人は「ゆなすみペア」という愛称でも知られていて、記事やテレビでもよくこの呼び名が使われています。
出身地・出身校・拠点はどこ?
出身地:北海道・洞爺湖町生まれ、札幌育ち
長岡選手は、2005年に北海道の洞爺湖町で生まれ、その後は札幌市で育ちました。
小さいころから雪や氷が身近な環境で育ったこともあり、自然とスケートに親しみやすい環境だったと言えますね。
出身校:藤女子中学校・高等学校
出身校は、札幌市にある藤女子中学校・高等学校。
北海道唯一の女子中高一貫校で、カトリック系の伝統校です。
高校では「理系クラス」に所属し、大学進学も視野に入れながら、勉強とスケートを両立させていました。成績の目標として、評定平均4.7以上を自分に課していたというエピソードもあり、かなりの努力家です。
現在の拠点:京都
2023年に森口澄士選手とペアを組むことになり、拠点を北海道から京都へと移しました。
今は木下アカデミーで練習しながら、京都で一人暮らしをしつつ競技生活を送っています。
身長・体格は?ペアスケーターとしての強み
身長は155〜156cm前後の小柄な体格
公式プロフィールやISU(国際スケート連盟)のデータを見ると、
身長はおおむね156cm とされています。
ペア競技では、
- 女性が小柄で軽いほど、リフトやツイストリフトで有利になりやすい
- その分、空中での姿勢コントロールや柔軟性も求められる
といった特徴があります。
長岡選手のような小柄な選手は、
- 高く持ち上げられても姿勢が崩れにくい
- ダイナミックなリフトやスロー系ジャンプで映える
という意味で、ペア向きの体格と言えますね。
体重は非公表。重要なのは「コントロール力」と「筋力」
体重については、公的な場では公表されていません。
ファン向けブログなどで「かなり鍛えられた体つき」「腹筋のラインが見える」といった話題になることはありますが、数値としての体重は推測の域を出ません。
選手本人も、ペアならではの「持ち上げられる・投げられる」エレメンツに対応するため、体重管理と筋力トレーニングにしっかり取り組んでいるとされています。
趣味・性格・ちょっとした素顔
趣味はいろいろ:おでかけ・ショッピング・カフェ巡りなど
公式プロフィールやクラブの紹介を見ると、長岡選手の趣味として
- おでかけ(日本スケート連盟)
- 料理・音楽鑑賞・カフェ巡り(木下アカデミー)
- ウィンドウショッピング(ISUバイオグラフィ)
などが挙げられています。
リンクでは高難度の技に挑戦するアスリートですが、
オフはカフェでのんびりしたり、ショッピングを楽しんだりと、20歳らしい等身大の一面が見えます。
うさぎの「ハリー」を溺愛
フジテレビのフィギュア特集では、「実家で飼っているうさぎのハリー」が“お気に入りの写真”として紹介されています。
ファンからもらったミッフィーのぬいぐるみをハリーにあげたら、とても気に入ってくれた、というエピソードも。
動物好きで、ほのぼのとした性格が伝わってきますね。
性格:恐怖心を乗り越えられるチャレンジャー
ペアの練習では、リフトで頭の上まで持ち上げられたり、高い位置から投げられたりと、怖さのある要素も多くなります。
ところが長岡選手は、
「高く持ち上げられて、いつもと景色が違って楽しかった」
と笑顔で語っており、コーチ陣からも「恐怖心を乗り越えられそうな選手」と評価されています。
さらに、ペアのトライアルの場で、世界的コーチ・ブルーノ・マルコット氏から
「君の笑顔がとても気に入った。この笑顔が好きだ」
と言われたというエピソードも紹介されています。
怖さより楽しさを見つけられる、前向きでチャレンジ精神旺盛な性格。
これが、長岡柚奈という選手の大きな魅力です。
スケートを始めたきっかけと、ペア転向までの経歴
5歳でスケートと出会い、2012年から本格的に競技へ
長岡選手がスケートを始めたのは5歳ごろ。
2012年から本格的に競技としてフィギュアスケートに取り組み始めました。
札幌の「ロイズF・S・C」で練習し、子どものころには羽生結弦選手の子ども時代のコーチとして知られる山田真美コーチにも学んでいます。
2018年には、羽生選手がオリンピック2連覇のあとにリンクを訪れた際、
直接話を聞く機会もあったそうで、それが大きな刺激になったと言われています。
シングル時代の主な成績
シングル選手としては、
- 2021年 東北・北海道選手権 ジュニア女子 3位
- 2022年 東北・北海道選手権 ジュニア女子 1位
- 2022年 全日本ジュニア選手権 23位
- 2023年 全国高等学校スケート選手権 10位 など
全国トップクラスの“バリバリ優勝常連”というよりは、
「着実に力をつけてきた有望選手」という立ち位置でした。
ペア転向のきっかけは「身長」と「将来性」
2019年ごろ、日本スケート連盟の関係者から
「小柄な体格だから、ペアに向いているのでは?」
と声をかけられたことがきっかけで、ペア競技に興味を持ち始めます。
その後、三浦璃来/木原龍一ペア(“りくりゅう”)の演技を実際に観戦し、
「ペアってこんなにカッコいいんだ!」
と強く心を動かされ、将来ペアに挑戦したいという気持ちが固まっていったと伝えられています。
「ゆなすみ」結成!森口澄士とのペア誕生ストーリー
2023年春、大阪でのトライアウトで運命の出会い
2023年4月、大阪・関空アイスアリーナで行われたペアのトライアウト(お見合い練習)に参加した長岡選手。
そこに現れたのが、のちのパートナーとなる森口澄士(もりぐち すみただ)選手でした。
- 最初は肩の高さまでリフトをしてみる
- そのあと、世界的コーチのブルーノ・マルコット氏の一声で「頭上まで上げてみよう!」となる
- 森口選手の頭上まで持ち上げられた長岡選手は、「別世界を見ているようだった」と語る
この“初リフト”の感覚が、長岡選手にとって「ペアで生きていく覚悟」を決定づけた瞬間だったのかもしれません。
北海道から京都へ。大きな決断
トライアウトを経て、長岡/森口ペア結成が決定。
それに伴い、長岡選手はそれまで通っていた藤女子高校や北海道での生活から離れ、京都での一人暮らしを始めます。
- 友人たちとは「急いで思い出を作らないと!」と言い合う
- 理系クラスで大学進学を目指していた計画も、大きく軌道修正
という、人生の大きな決断でしたが、
その選択が今の“日本ペアのホープ”というポジションに直結しているのは間違いありません。
主な戦績・自己ベストスコアまとめ
では、「ゆなすみ」結成後の主な戦績をまとめてみましょう。
日本スケート連盟やDeep Edge(フィギュア専門メディア)などのデータをもとにしています。
国内大会・全日本での戦績
- 2023年 全日本フィギュアスケート選手権 ペア:優勝
- 2024年 全日本フィギュアスケート選手権 ペア:2位
結成から間もないにもかかわらず、
いきなり全日本チャンピオンになり、翌年も2位と、国内トップクラスの実力を証明しています。
国際大会・ISU大会での戦績(一部)
日本スケート連盟・ISU・各種報道から見ると、主な国際大会の結果は以下の通りです。
- 2024年 バヴァリアンオープン:4位
- 2024年 チャレンジカップ:6位
- 2024年 グランプリ・フィンランディアトロフィー:6位
- 2024年 グランプリNHK杯:7位
- 2025年 アジア冬季競技大会:銅メダル(3位)
- 2025年 四大陸選手権:7位
- 2025年 世界選手権:22位
スコア面では、
- 総合自己ベスト:約192.77点(2025年 木下グループ杯)
- ショートプログラム(SP)自己ベスト:71.52点(2025年 NHK杯、70点台を初突破)
- フリースケーティング(FS)自己ベスト:126.50点前後(木下グループ杯)
と、シーズンごとに着実に記録を伸ばしています。
五輪出場枠の獲得という大仕事
2025年秋の大会では、
ミラノ・コルティナオリンピックの「日本ペア2枠目」をかけた最終予選に挑み、
見事に日本の出場枠を獲得。
- 「日本ペアが五輪で2枠持つ」というのは歴史的な出来事
- そのうちの1枠を、この「ゆなすみペア」が自力でつかみ取った
という意味で、長岡選手の名前は一気に注目度が上がりました。
(※この記事執筆時点では、“枠を確保した”段階の情報であり、
実際に誰がオリンピックに出場するかは、その後の選考により決まります。)
演技スタイル・技の特徴は?
恐怖心の少ないリフトと、思い切りの良さ
先ほども少し触れましたが、長岡選手はリフトに対する恐怖心が少なく、
「高いところで風を感じながら回っているのが楽しい」
と語るほど。
ペア競技のなかでも、
- ペアリフト
- スロー・ジャンプ
- ツイストリフト
といった“高さ・回転・スピード”がそろう大技は、見ている側からするとハラハラする要素ですが、
長岡選手はそれを「楽しい」と感じられるタイプです。
このメンタル面の強さは、大きな武器と言えます。
成長著しいトリプルツイスト
森口選手とのペアは、トリプルツイストリフトにも挑戦しており、
シーズンを追うごとに高さ・回転のキレ・着氷の安定感が増していると報じられています。
海外のペア選手からも
「たまに怖いと思うくらい」
と評されるほどの攻めた技構成で、
そこに長岡選手の“度胸と空中感覚”が大きく貢献していると見られています。
繊細な表現力と「笑顔」
成長中のペアなので、技術面で粗さが出ることもありますが、
- 音の取り方が素直で自然
- 表情や上半身の使い方が柔らかい
- 笑顔が映えるプログラム構成
といった“表現面の良さ”も多くの解説者に評価されています。
今後の展望:どこまで伸びる?注目ポイント
最後に、「これから長岡柚奈を追いかけるなら、ここを見ておくと楽しい」というポイントを整理します。
① トリプルツイスト&高難度リフトの完成度
ペアの花形技である
- トリプルツイスト
- 高難度リフト(腕一本で支えるようなタイプ など)
は、まだ伸びしろが大きい分野です。
- 「高さ」だけでなく「キャッチのクリーンさ」
- GOE(出来栄え点)がどこまで伸びるか
は、今後の重要なチェックポイントになりそうです。
② ミスの減少と“安定感”
現時点でも十分高いレベルですが、
世界トップと比べると
- ジャンプ着氷のバラつき
- スロー・ジャンプの転倒やステップアウト
など、まだ課題も残っています。
一方で、それだけ「攻めた構成」を組んでいる証拠でもあるので、
ここからミスが減ってくれば、一気に順位が上がる可能性もあります。
③ 世界トップとの得点差がどれくらい詰まるか
世界選手権やグランプリシリーズでは、
カナダ・アメリカ・中国などの強豪ペアと戦うことになります。
- 2025年時点では、まだ“挑戦者”の立場
- ただし、シーズンごとにPB更新を続けている
という状況なので、
「来季はどの大会で自己ベストを更新するか」
を追いかけていくだけでも、観戦の楽しみがグッと増えてきます。
④ オリンピック本番に向けて
すでに日本のペア枠確保という大きな仕事をやり遂げた「ゆなすみペア」。
今後は、
- 日本代表に正式に選ばれるかどうか
- オリンピック本番でどんな演技を見せてくれるのか
- 4年後、8年後の長期的なキャリアをどう積み上げていくのか
といった点にも注目が集まりそうです。
まとめ
最後に、この記事の内容をギュッとまとめます。
これからフィギュアのペア競技を観るとき、
「あ、これが“ゆなすみ”か!」
「今のツイスト、前より高くなってない?」
と、長岡柚奈&森口澄士ペアに注目して見るだけで、
フィギュア観戦がずっと面白くなるはずです。
おまけ:こんな人に「長岡柚奈ウォッチ」をおすすめしたい
- 日本フィギュアの“新しい挑戦”を応援したい人
- ペア競技をこれから楽しみたい人
- 「怖さを楽しさに変えるタイプのアスリート」が好きな人
- 北海道出身の選手を応援したい人
今のうちから長岡柚奈選手をチェックしておけば、
数年後「デビューしたころから見てたよ」と胸を張って言える“古参ファン”になれますよ。
これからの大会でも、「ゆなすみペア」の演技にぜひ注目してみてください。


