丸山ゴンザレス、名前は聞いたことあるけど
「結局この人、何者?」と思っていませんか。
この記事では、
- 丸山ゴンザレスのプロフィール・経歴
- ライター・編集者としての代表作
- 『クレイジージャーニー』での神回エピソードまとめ
- なぜここまで人を惹きつけるのか?という魅力
をまとめていきます。
丸山ゴンザレスとは?まずはプロフィールから
まずはサクッと基本情報です。
- 本名:丸山 祐介(まるやま ゆうすけ)
- 生まれ年:1977年(昭和52年)生まれ
- 出身地:宮城県(仙台育英学園高校出身とされる)
- 職業:ジャーナリスト、編集者、作家
- 所属:國學院大學 学術資料センター共同研究員などを務める研究者でもある
- 活動フィールド:
- 世界中のスラム街
- 犯罪多発地帯
- 裏社会、闇ビジネスの現場 など
TBSの人気番組『クレイジージャーニー』では、
世界中の危険地帯にガンガン潜入していく「危険地帯ジャーナリスト」として登場します。
ただし、本業はタレントではなく、編集者&ライター(ジャーナリスト)。
現地取材して、本や記事、動画として伝える「取材のプロ」です。
子どもの頃の夢は「考古学者」だった
丸山ゴンザレスは、もともと考古学者になりたかった人です。
- きっかけは、映画『インディ・ジョーンズ』や
漫画『MASTERキートン』といった「冒険&考古学」作品。 - 小学生の頃から、
「世界中を旅して、遺跡や歴史を調べる仕事って最高じゃん!」という思いがあったそうです。
その結果、
- 仙台育英学園高校を卒業
- 考古学を学べる大学として、東京の國學院大學に進学
- さらに大学院まで進んで、修士号を取得
と、がっつり「学問の道」を歩んでいました。
ところが、ちょうどその頃は就職氷河期。
考古学の道で食べていくのはかなり厳しく、博士課程進学は断念。
大学院修了後は、さまざまな仕事を転々とすることになります。
ブラック企業→怪しいバイト→出版社…からの作家デビュー
大学院修了後の流れは、かなり「波乱万丈」です。
- ブラック企業でのアルバイト
- 歌舞伎町で、知らない人の話し相手をして1万円もらうような、かなり怪しいバイト
- 日雇い労働 など
「このままで大丈夫か…?」という生活を送っていたとき、
大学時代の恩師の紹介で測量会社で働き始めます。
そこで、たまたま出版社に勤めていた知り合いと再会。
彼が「学生時代にアジアを旅していた話」を編集長に伝えたところ、
その体験談、本にしませんか?
という話になり、ついに作家デビューが決まります。
その本が、
- 『アジア「罰当たり」旅行』(彩図社)
というデビュー作。
この本がきっかけで、『クレイジージャーニー』のスタッフの目に留まり、
のちに番組出演につながっていきます。
丸山ゴンザレスの代表作・著書
丸山ゴンザレスは、本名名義・ゴンザレス名義を合わせると、かなり多くの著書があります。
ここでは、特に有名・人気の高いものをピックアップします。
① アジア「罰当たり」旅行
- 出版社:彩図社
- 内容:
- 東南アジアを中心に、かなりディープな旅の体験談をまとめた一冊
- 「安くてヤバい宿」「裏社会っぽい人たち」「日本人が絶対行かないような場所」など
- 特徴:
- 大学生時代のリアルなバックパッカー体験
- 現在の「危険地帯ジャーナリスト」の原点ともいえる本
② 世界の混沌を歩く ダークツーリスト
- 出版社:講談社
- 内容:
- 「戦争」「紛争」「犯罪」「貧困」など、世界の「暗い場所」をあえて訪ねる旅
- いわゆる「ダークツーリズム」を、現地目線で描いたルポ
- 読みどころ:
- ショッキングな現実をただ煽るのではなく、歴史的背景や政治・経済の構造まで丁寧に説明しているところ
③ 世界の危険思想 悪いやつらの頭の中
- 出版社:光文社新書
- 内容:
- テロ組織やカルト宗教、過激な思想を持つ人々など、「危険思想」をテーマにした本
- ポイント:
- 「悪いやつ=ただの狂った人」ではなく、
どうしてそういう考えにたどり着いたのか、
社会との関係はどうなっているのかを掘り下げている
- 「悪いやつ=ただの狂った人」ではなく、
④ GONZALES IN NEW YORK
- 出版社:講談社
- 内容:
- ニューヨークのストリートや裏社会の空気を、写真と文章で伝える一冊
- 特徴:
- いわゆる観光ガイドではなく、「ニューヨークの光と影」両方を切り取った作品
- プロフィールでも「近著」として紹介されている代表作の一つ
⑤ そのほかの主な著作
- 『海外ブラックグルメ』
- 『世界中の「危険な街」に行ってきました』
- 『闇社会犯罪 日本人vs.外国人 ―悪い奴ほどグローバル』
- 『タバコの煙、旅の記憶』 など
どの本も、
「普通のガイドブックでは絶対に載らない世界の裏側」
を、リアルな目線で描いています。
クレイジージャーニーでの役割:危険地帯ジャーナリスト
TBS系『クレイジージャーニー』は、
「常人では行けない場所に行く旅人=クレイジージャーニー」
を紹介する人気番組です。
その中でも丸山ゴンザレスは、
番組を代表する“エース”ジャーニーの一人。
主に、
- 世界中のスラム街
- 麻薬カルテルが仕切るエリア
- 紛争地帯や治安が極端に悪い地域
など、普通の観光客は絶対に立ち入らない場所を取材します。
番組では、
- 現地のガイドや元犯罪者へのインタビュー
- 麻薬の製造現場
- 銃が日常的に出てくるエリア
- 「ここ、ほんとに撮って大丈夫?」と思うような場所
まで、ギリギリのラインを攻めていきます。
ただし、ゴンザレス本人は決して無鉄砲ではなく、
リスクを計算し、現地の事情も理解した上で取材を重ねているのがポイントです。
クレイジージャーニー「丸山ゴンザレス回」神回まとめ
ここからは、多くの視聴者から「神回」と言われることの多いテーマを、ざっくり紹介します。
※具体的な放送回数はここではあえてぼかし、内容のイメージを中心にまとめています。
神回① 世界のスラム街めぐり(世界のスラムSP)
U-NEXTの特集でも「神回ランキング」に入る人気企画が、
「世界のスラム街めぐり」。
番組内では、
- フィリピン・マニラのスラム街「トンド地区」
- ごみの山「スモーキーマウンテン」周辺に暮らす人々
- 昼間から堂々と盗みが行われる様子
- ナイジェリアの水上スラム「マココ」
- 地図に載っていない、世界最大級の水上集落
- 住民から「殺すぞ」と脅される危機的場面も
- イタリア・ナポリの巨大スラム「ヴェーレ(スキャンピア地区)」
- マフィアの麻薬ビジネス拠点
- “ヨーロッパの麻薬倉庫”と呼ばれるエリア
を取り上げていました。
この回のポイントは、
- 危険な場所をただ「怖い」と紹介するだけでなく、
- 「なぜスラムが生まれたのか」「貧困と政治・歴史の関係は?」という背景解説が丁寧
- 現地の人たちの生活や子どもたちの笑顔も伝え、
「彼らは単なる“かわいそうな人”ではない」と感じさせてくれるところ
です。
神回② 麻薬カルテルのコカイン密輸ビジネス潜入
ゴールデン復活第1回でも取り上げられたのが、
南米のコカイン密輸ビジネスへの取材です。
- 麻薬の原料となるコカの葉の栽培地
- 地元農家とカルテルの関係
- 密輸ルートの構造
- 危険な取材現場でのピリピリした空気
など、「教科書では絶対に教えてくれない麻薬ビジネスのリアル」が描かれました。
視聴者の多くが、
これ、地上波で流していいの…?
と思ったであろう、かなり攻めた内容です。
神回③ 紛争地帯・武装勢力支配地のリアル
近年のスペシャルでは、
- イスラム武装勢力タリバンが支配する地域
- 戦争や紛争の影響が色濃く残るエリア
など、紛争地帯の取材も行われています。
- 現地住民の生活
- 政府や武装勢力との関係
- 日本ではほとんど報道されない日常のリアル
を伝えることで、
ニュースで見る「遠い国の話」が、一気に「同じ地球上の現実」として迫ってくる
そんな回になっています。
丸山ゴンザレスが愛される理由:3つの魅力
なぜ丸山ゴンザレスは、ここまで多くの視聴者・読者に支持されるのでしょうか。
大きく3つのポイントに分けて整理してみます。
① 「怖がり方」がリアルで、視聴者と同じ目線
危険地帯に行く人というと、
- なんでもノリで突っ込んでいく無謀な人
- 全然怖がらない超人
のイメージがありますが、ゴンザレスは違います。
- ちゃんと怖がる
- ちゃんと慎重に警戒する
- でも、必要なときは一歩踏み出す
この「ビビるところはビビる」リアルさが、
見ている側に安心感と共感を生んでいます。
「え、そこ入って大丈夫?」
「やっぱりやめよう、は冷静な判断」
といったやり取りが、番組の緊張を和らげてくれることも多いです。
② 「裏社会」を面白がりつつ、決して美化しない
ゴンザレスの本や番組のコメントを見るとわかりますが、
裏社会や犯罪者を「単純にヒーロー扱い」していないんですね。
- 闇ビジネスの仕組みや魅力
- その裏にある貧困、差別、歴史的背景
- 犠牲になっている人々の存在
を、しっかりセットで伝えています。
そのため、
単なる「危ないもの見たさ」ではなく、
世界を立体的に理解するきっかけになる
という点が、他のバラエティ番組との大きな違いです。
③ 学者気質 × 現場主義のハイブリッド
- 大学院まで考古学を学んだアカデミックな素地
- 日雇い、裏バイト、ブラック企業などを経てきた人生経験
- 世界中の危険地帯を生身で歩いてきた現場感覚
この3つがミックスされているのが、丸山ゴンザレスの最大の強みです。
だからこそ、
- 単なる「武勇伝」ではなく、
- 「歴史・文化・経済・政治」をつなげて語ることができる
という、他にはあまりいないタイプのジャーナリストになっています。
丸山ゴンザレスをもっと知るには?
「クレイジージャーニーだけじゃ物足りない!」
「もっと深い話が知りたい」という場合は、次の3つがおすすめです。
① 書籍を読む
特に入口として読みやすいのは、
- 『アジア「罰当たり」旅行』
- 『世界の混沌を歩く ダークツーリスト』
- 『世界中の「危険な街」に行ってきました』
- 『世界の危険思想 悪いやつらの頭の中』
あたりです。
いきなりハードなテーマでも、文章は読みやすく、
「中学生でも読めるけど、大人が読んでも学びが多い」レベル感になっています。
② YouTube「裏社会ジャーニー」をチェック
ゴンザレスはYouTubeでも、
「丸山ゴンザレスの裏社会ジャーニー」
というチャンネルで活動しています。
- 元ヤクザ、半グレ、アウトロー経験者へのインタビュー
- 夜の街で働く人たちのリアル
- 普通のニュースでは扱わないような裏社会ネタ
など、テレビよりもさらに踏み込んだ話が聞けることも多いです。
③ インタビュー記事・対談を読む
経済誌・情報サイトなどでのインタビューも多く、
- 生い立ちや就職氷河期の苦労話
- フリーランスとしてどう稼いでいるか
- これからのメディア・ジャーナリズムについての考え
などが語られています。
まとめ
最後に、この記事の内容をギュッと整理します。
世界の危険地帯や裏社会は、
どうしても「怖い」「近寄りたくない」と感じてしまうものです。
しかし丸山ゴンザレスは、
「そこにはどんな歴史があり、どんな人が暮らしているのか」
を、ユーモアと人間味を交えながら伝えてくれます。
クレイジージャーニーで彼の回を見て、
もし少しでも「もっと知りたい」と感じたなら、
ぜひ本やYouTubeもあわせてチェックしてみてください。
世界の「ヤバい場所」が、
単なる恐怖の対象ではなく、
「理解すべき現実」として見えてくるはずです。


