iPhone Pocket、ぱっと見は「ただの靴下?」
でもお値段は ショートで25,800円、ロングで39,800円(税込)。
「高くない?」と思うのは、ごく普通の感覚だと思います。
この記事では、
・そもそもiPhone Pocketって何なのか
・メリットとデメリット
・どんな人なら“買って後悔しにくいか”
を整理していきます。
iPhone Pocketってどんなもの?
Apple × ISSEY MIYAKE のコラボアイテム
iPhone Pocketは、
Appleとファッションブランド「イッセイ ミヤケ」が共同で作った“iPhone専用ポケット” です。
・素材は、イッセイ ミヤケ独自の3Dニット(リブメッシュの編み地)
・“一枚の布”というコンセプトから生まれた、立体的なニットポケット
・日本製で、プリーツ技術を応用した伸びる生地
見た目としては、
- ニットの「細長いポーチ」に
- iPhoneをスッと差し込んで
- ショルダーバッグのように持ち歩く
そんなイメージです。
サイズとカラーバリエーション
iPhone Pocketには、ストラップの長さ違いで2種類あります。
- ショートストラップ
- 手首に巻いたり、バッグの持ち手に結んだり
- 長さはだいたいiPhoneの2.5倍くらい
- カラーは8色(レモン、マンダリン、パープル、ピンク、ピーコック、サファイア、シナモン、ブラックなど)
- ロングストラップ
- いわゆる“スマホショルダー”的に、ななめ掛けできるタイプ
- カラーは3色(サファイア、シナモン、ブラック)
対応機種は「すべてのiPhone」。
生地がよく伸びるので、Pro Maxのような大きめサイズでも入れられる設計です。
価格と販売場所
価格は、日本のApple公式サイトだとこんな感じ。
- ショート:25,800円(税込)
- ロング:39,800円(税込)
販売は、
- 一部の国と地域のApple Store直営店
- Apple公式サイト(オンライン)
で行われます。発売日は2025年11月14日から。
パッと見で「高い」と感じる理由
正直、多くの人が最初に思うのは
「ニットのポケット1個で2〜4万円ってどういうこと?」
だと思います。そこで、「高く感じる理由」を整理してみます。
役割が「スマホケース+ストラップ」と似ている
iPhone Pocketの役割自体は、ざっくりいうと
- スマホを入れて
- 落とさず持ち歩くための
- シンプルなポケット(+ストラップ)
です。
これだけ見ると、
市販のスマホショルダー(2,000〜5,000円くらい)と同じ用途に見えてしまいます。
だからこそ、
- 「機能は似てるのに、桁が違う」
- 「iPhoneより高いアクセサリもある時代に、さすがに…」
と感じる人が多いわけです。
デザインが「ソックス」に見える問題
海外メディアやSNSでは、
「高級iPhoneソックス」
「Appleの230ドルの靴下」
と、かなりネタにされています。
ニットの質感+細長い形のせいで、
- 「おしゃれアイテム」というより、
- 「かわいいけど、ちょっと笑える」
という第一印象を持たれやすいのも事実です。
この「見た目とのギャップ」も、
「高くない?」と感じる大きな要因になっています。
コラボブランドの“格”が価格に乗っている
とはいえ、この値段には理由もあります。
- イッセイ ミヤケは、世界的なデザイナーズブランド
- スティーブ・ジョブズの黒いタートルネックを手がけたことで有名
- 日本で開発された独自のプリーツ技術・立体ニット技術
つまり、これは
「スマホ用品」+「ハイブランドのファッション小物」
がくっついたもの。
ユニクロではなく、
イッセイ ミヤケのアクセサリとして見ると、
この価格は“超暴利”とまでは言いにくいラインではあります。
iPhone Pocketのメリット(良いところ)
「高いけど、ぶっちゃけ何がいいの?」
という部分を、なるべく感情抜きで整理してみます。
すべてのiPhoneにフィットする「一生モノ」に近い発想
普通のiPhoneケースは、
- 機種ごとにサイズが違う
- カメラの位置も違う
- 機種変更のたびに買い替え
になりがちです。
一方、iPhone Pocketは
- 伸縮性の高いニット生地
- 「すべてのiPhoneにフィットする」設計
なので、
「iPhone 15 → 16 → 17と変えても、そのまま使い続けられる」
というコンセプトです。
長く使うほど、1年あたりのコスパは上がる、
という見方もできます。
手ぶら派にはかなり便利
日常生活で、
- 近所のコンビニ
- 保育園・学校のお迎え
- 社内の別フロアに行くとき
- ちょっとした散歩
など、「ちょっとスマホだけ持って行きたい」場面は多いですよね。
iPhone Pocketは、
- iPhone本体
- AirPods
- リップクリームやカード数枚
くらいを一緒に入れられるので、
「ポケットがない服の日の補助ポケット」としては非常に優秀。
バッグは持ちたくない、
でもスマホは落としたくない。
そんな「手ぶら派」のニーズには刺さる設計です。
服とのコーディネートがしやすい
iPhone Pocketは、
- 服の一部のように見えるシンプルなデザイン
- ビビッドカラーから無難なブラックまでラインナップ
なので、
- シンプルな白T+デニムに、レモンやマンダリンで差し色
- モノトーンコーデに、サファイアやパープルをポイント使い
- スーツやジャケットスタイルに、落ち着いたシナモンやブラック
といった使い方ができます。
「スマホを持つこと」自体を、
ファッションの一部に昇格させた アイテムとも言えます。
カバンの中の“行方不明問題”が減る
トートバッグやリュックの中で、
「あれ、スマホどこ行った?」
とガサゴソ探すこと、ありますよね。
iPhone Pocketごとスマホを入れておけば、
- 細長い形で手触りもわかりやすい
- ストラップ部分を引っ張るだけでサッと取り出せる
ので、「スマホ発掘作業」から解放されるのも地味に大きなメリットです。
「Apple × イッセイミヤケの歴史」を身につけられる
ちょっとオタク寄りな話ですが、
- スティーブ・ジョブズの黒タートルネックを作ったのがイッセイ ミヤケ
- Appleとファッションブランドのコラボは、Apple WatchのHermès以来10年ぶりレベル
という背景があります。
「Appleの歴史と、イッセイ ミヤケのデザイン史が交わった象徴的なアイテム」
として持つ楽しさもあるので、
- Apple好き
- イッセイ ミヤケ好き
には、“コレクションしたくなる一品”と言えます。
iPhone Pocketのデメリット(気になるところ)
もちろん「いいところ」だけではありません。
個人的に「ここはデメリットだな」と感じる点を挙げます。
とにかく価格がネック
やはり一番はこれ。
- ショート:25,800円
- ロング:39,800円
は、多くの人にとって「気軽に試せる価格」ではありません。
- 「スマホ用品にここまで出せるか?」
- 「同じお金でAirPodsや周辺機器を買ったほうが実用的では?」
と考える人のほうが多数派でしょう。
落下・盗難リスクはゼロにはならない
iPhone Pocketはニット生地なので、
- 伸び縮みしてフィットはするものの
- 完全なファスナー付きポーチではない
という性質があります。
そのため、
- 何かに強く引っかかったとき
- 満員電車でぐいっと押されたとき
- 人混みでのスリ被害
など、「絶対に安全」とは言えません。
普通のスマホショルダーでも同じ問題はありますが、
「4万円近いアクセサリで、セキュリティは特別高いわけではない」
という点は、冷静に見ておいたほうがよさそうです。
カメラ保護・画面保護にはあまり向かない
iPhone Pocketは、
- カメラレンズをふさがない
- 画面も、編み目の隙間から少し見える
という設計です。
これは「すぐに画面をチェックできる」という意味ではメリットですが、
衝撃や傷から守る力は、分厚いケースには劣ると考えたほうが現実的です。
- 落としたときの耐衝撃性
- カバンの中の鍵や金具とのこすれ
などのリスクは、
従来のタフネス系ケースほどにはカバーしてくれません。
服装・シーンを選ぶ
ビビッドなカラーは魅力ですが、
- ビジネススーツ
- フォーマルな場
- 目立ちたくないシーン
では、ちょっと浮いてしまう可能性もあります。
ブラックやシナモンを選べば多少はなじみますが、
「どんな場面でも使える万能アイテム」というより、
「カジュアル寄りの服装が多い人向けの、おしゃれギア」
と考えたほうがイメージに近いです。
“話題性”が落ちると、ただの高いポケットに見えるリスク
今は発売直後で、
- SNSやニュースで話題
- 「あの変わったAppleのやつね」と通じる
という空気がありますが、
半年〜1年もするとブームは落ち着きます。
そうなったとき、
- 自分の中に「気に入って使っている」という感覚が残っているか
- それとも「そういえば話題だったから買っただけだよな…」となるか
で、満足度はかなり変わりそうです。
どんな人なら「買ってもいい」と言えるか?
ここまでの内容を踏まえて、
iPhone Pocketが向いている人・向いていない人を整理してみます。
向いている人
① Apple&イッセイ ミヤケが好きで、コラボに価値を感じる人
- 歴史や背景も含めて「このコラボが尊い」と思える
- いわば“推しグッズ”として買う感覚
② 服装もミニマルで、スマホ+αだけ持って出かけることが多い人
- 手ぶらで出かけるのが好き
- バッグを持つのが面倒
- 財布もカードやスマホ決済でほぼ完結している
③ 毎日使う“相棒ギア”にお金をかけるタイプの人
- 時計、バッグ、財布などに投資する価値を感じる
- 「1日あたり◯円ならアリ」と考えられる
④ “変わったアイテム”が好きなファッション好き
- 周りと同じものを持ちたくない
- 個性的なアイテムをポイントで取り入れたい
こういう人なら、
価格は高いものの、満足度はかなり高くなりやすいと思います。
向いていない人
逆に、こんな感覚が強い人にはあまりおすすめしません。
- 「スマホアクセサリは消耗品。安くて十分」
- 「ブランドよりも、機能とコスパを重視」
- 「落下や盗難リスクを極力減らしたい」
- 「ビジネスやフォーマルな場面で使うことが多い」
その場合は、
- ショルダーストラップつきの手帳型ケース
- 耐衝撃性の高いスマホショルダー
- ネックストラップ系のシンプルなアイテム
のほうが、
日常使いには向いている可能性が高いです。
「高くない?」に対する正直な結論
最後に、この記事のタイトルにもある
「高くない?」という疑問への答えを、正直に書きます。
一般的な感覚では「高い」。でも“ボッタクリ”とは言い切れない
- 2〜4万円という価格だけを見ると、
一般的なスマホアクセサリとしては、明らかに高い部類です。 - ただし、
- 日本製の高品質な3Dニット
- ハイエンドファッションブランドとの正式コラボ
- すべてのiPhoneに対応する“長寿命アクセサリ”
という要素を含めて考えると、
「高級ブランドのバッグや財布と同じカテゴリの“ファッションアイテム”」
としての値付けとも言えます。
スマホ“ケース”だと思うと高い。ファッション“小物”だと思うとギリ成立
なので、
- スマホケースの延長線 → 高すぎる
- ファッション小物+Appleコラボ → アリかも
と評価が分かれます。
ここを自分の中でどう捉えるかが、
購入判断の分かれ目になりそうです。
個人的なおすすめライン
最後に、あくまで一個人の意見として。
- Appleやイッセイ ミヤケの世界観が心から好き
- 毎日これで出かける姿を想像するとワクワクする
と本気で思えるなら、
「ショートかロング、どちらか1つだけ買う」のはアリだと思います。
逆に、
- 「話題だし、ネタとして買ってみようかな」
- 「人に自慢したいだけかも…?」
という気持ちの割合が大きいなら、
一度立ち止まって、別の使い道にお金を回すのも立派な選択です。
まとめ
この記事のポイントを最後にもう一度整理します。
- iPhone Pocketは、Apple × イッセイ ミヤケのコラボによる“iPhone専用ポケット”
- すべてのiPhoneに対応する3Dニット構造で、日本製の高品質アイテム
- 価格はショート25,800円、ロング39,800円と、スマホアクセサリとしてはかなり高め
メリット
- 機種変更しても使い続けられる
- 手ぶら派にとっては非常に便利
- 服とのコーディネートがしやすく、“もう1つのポケット”として使える
- Appleとイッセイ ミヤケの歴史を感じられる、コレクション性の高い一品
デメリット
- 価格がネックで、気軽には買えない
- 落下・盗難リスクがゼロではない
- カメラ・画面保護の面ではケースほど強くない
- ビジネスやフォーマルな場にはやや不向き
結論としては、
「生活を変える必需品」ではなく、
「世界観に共感した人が、自分のテンションを上げるために買う贅沢アイテム」
というポジションだと感じます。
もしあなたが、
- 毎日持ち歩くiPhoneに、
- ちょっとした“ご褒美の衣装”を着せてあげたい
と本気で思えるなら、
iPhone Pocketはその願いを叶えてくれる道具になるはずです。
逆に、そこまでの思い入れがないなら、
この記事を読んで「気になってたけど、やっぱりやめておこう」と判断できたのも、
立派な“節約の成功”だと思ってOKです。

