白毛馬アオラキの名前をニュースで見て
「え、大丈夫なの?」「どんな馬なの?」「引退したらどうなるの?」
と心配になった方も多いと思います。
この記事は、
- アオラキってどんな馬?
- 福島競馬で何があったの?大丈夫なの?
- 引退したら、どこでどんなふうに暮らす予定なの?
というポイントをまとめます。
白毛馬アオラキってどんな馬?
まずは、基本のプロフィールから見ていきましょう。
アオラキの基本データ
- 名前:アオラキ(Aoraki)
- 性別:牡(おす)
- 生まれた日:2020年2月12日
- 年齢:5歳(2025年11月時点)
- 毛色:白毛(からだ全体がまっ白な毛色)
- 父:ゴールドシップ
- 母:カスタディーヴァ(白毛)
父のゴールドシップは、天皇賞(春)などを勝った名馬として有名です。
母のカスタディーヴァも白毛馬で、「白毛一族」と呼ばれる血統の一頭です。
つまりアオラキは、
名馬ゴールドシップ × 白毛のお母さんから生まれた
「サラブレッド界の白いサラブレッド」
という、とてもめずらしい存在です。
アオラキの見た目の特徴
写真を見ると、アオラキにはこんな特徴があります。
- 全身まっ白の毛並み
- ふわっとした前髪
- 青っぽく見える目(「魚目(うおめ)」と呼ばれることも)
- ほっぺに入ったブチ模様がチャームポイント
この「ふわふわ白馬+青い目+ほっぺの模様」が、とにかくかわいい、とSNSで人気になり、
「アイドルホース(アイドルみたいな人気の馬)」
と呼ばれるまでになりました。
これまでの歩み(ざっくり)
細かいレース成績は専門サイトにゆずりますが、流れとしてはこんな感じです。
- 中央競馬(JRA)でデビュー
- その後、地方競馬(名古屋・笠松など)でがんばる
- そして2025年、ふたたび中央競馬に“再転入”してきたところでした
中央と地方を行き来しながら、一生けんめい走ってきた、たたき上げタイプの人気馬です。
どうしてアオラキはこんなに人気なの?
人気の理由は、見た目のかわいさだけではありません。
①「白毛」×「物語性」の強さ
白毛の競走馬は、とても数が少ないです。
そこに「名馬ゴールドシップの子ども」「白毛一族の1頭」というストーリーが重なります。
さらに、
- 中央で走る
- 地方へ行く
- また中央へ戻ってくる
という「苦労人(馬)」的なストーリーもあって、
「がんばり屋さんの白馬を、みんなで応援したい」
という気持ちになりやすいのです。
② SNSで“家族のように”見守られてきた
アオラキには、家族や兄弟たちを紹介するX(旧Twitter)アカウントもあります。
そこで、
- アオラキの日常
- 妹たちのようす
- 牧場でのリラックスした姿
などが日々発信されてきました。
そのおかげで、ファンは「ただの出走馬」ではなく、
「うちの子みたいに見守っている存在」
として、感情移入しやすくなっています。
③ 引退後の“約束されたセカンドキャリア”
そして何より大きいのが、
「引退したら、会いに行けるアイドルホースになる」
という未来のプランが、すでに発表されていることです。
これが、ほかの競走馬にはなかなかない、アオラキならではの強みです。
福島競馬で何があったの?「大丈夫なの?」を整理
2025年11月15日、福島競馬場8R(芝2600m)で、アオラキにアクシデントが起きました。
レース中に起きたこと
報道によると、レースはこんな流れでした。
- スタートはうまく決めて、6〜7番手あたりを外めで追走
- しかし、2周目の向こう正面(向正面)でバランスを崩し、故障を発生
- 騎手が落馬し、アオラキは競走中止となりました
同じレースでは、ファームツエンティという馬も落馬して「競走中止」となっています。
騎手はどうなった?
- アオラキに乗っていた小沢騎手は、
その後のレースで乗り替わりになると発表されています。
これは
体をしっかりチェックするため、あるいは軽いケガの可能性もあるので念のため乗り替わる
というパターンもあり、
「重症」と直結するわけではありませんが、
少なくとも「普段どおりに続けて乗る」状態ではなかった、ということです。
アオラキ本馬の状態は?
ここが一番気になるところですが、この記事を書いている時点では、
- 「故障を発生して競走中止」という事実
- ファンから「どうか無事で…」という声が多数上がっている
ところまでが、はっきり報じられている内容です。
具体的なケガの程度や診断名などは、まだ公式発表が出ていない段階です。
そのため、
- 「脚が〇〇らしい」
- 「もう走れないらしい」
など、SNS上のうわさ話を断定的に信じることはおすすめできません。
▶ 結論:「大丈夫なの?」への答え
→ 現時点では、公式に「大丈夫です」「重症です」と言える段階ではない
→ だからこそ、まずは落ち着いて公式の続報を待つのがいちばん安全
というのが、今わかっている範囲での正直な答えになります。
それでも少し安心できるポイント
「何も分からない」がいちばん不安なので、
少しだけ心を落ち着かせる材料も書いておきます。
① すでに“引退後の居場所”が決まっている
アオラキは、2025年10月に
引退競走馬支援団体TCCの「広報大使」に就任しました。
TCCの発表によると、
- 現役中は、TCCの活動をPRする“顔”として活躍
- グッズなどの売上を通じて、引退馬の支援に貢献
- 引退後は、滋賀県高島市の観光養老牧場「メタセコイアと馬の森」に入厩
- そこで「会いに行けるアイドルホース」としてファンと会える予定
と説明されています。
つまり、
「引退したらどうなるの?」
→ 少なくとも、行き場を失う心配はなく、
人に会える・かわいがってもらえる“第二の人生”が決まっている
という点は、大きな安心材料と言えます。
② グッズやファンクラブを通じて“支えるしくみ”がある
TCCでは、
- アオラキのぬいぐるみなどのグッズ
- ファンクラブ入会やクラウドファンディング
を通じて、アオラキやほかの引退馬を支えるしくみを作っています。
これは、
「ただ心配するだけ」ではなく、
「少しでも応援に参加できる」
という意味で、ファン側にとっても心の支えになります。
アオラキは引退したらどうなる?具体的な未来図
タイトルにも入っている「引退したらどうなる?」について、
分かっている範囲で、もう少し具体的に整理します。
① メタセコイアと馬の森での暮らし
TCCの発表によれば、アオラキは引退後、
滋賀県高島市にある「メタセコイアと馬の森」
という観光養老牧場で暮らす予定です。
そこでは、
- ふつうの牧場のようにのんびり暮らしながら
- 一般の人が見学に来たり
- 馬たちとふれ合ったりする場として活動
していくことになります。
つまり、
「会いに行こうと思えば、実際に会いに行ける馬」
になる可能性が高い、ということです。
② どんな“お仕事”をするの?
具体的には、こんな役割が想定されています。
- 引退競走馬の現状を伝える「広報大使」としての活動
- イベントや見学会で、ファンや子どもたちに“馬の魅力”を伝える存在
- 「かわいい」「会いに行きたい」という気持ちをきっかけに、
引退馬支援の輪を広げる“アンバサダー”
競走馬としての“走る仕事”は終わっても、
「人と馬をつなぐアイドルホース」
としての仕事が待っています。
③ 引退のタイミングはどう決まる?
引退のタイミングは、
- ケガの状態
- 競走能力
- 馬主さんや関係者の判断
など、さまざまな要素で決まります。
福島での故障が、どのぐらいのケガなのかはまだ分かりませんが、
- もし重いケガなら、それをきっかけに引退
- もし軽いケガなら、治療・休養ののちに復帰
- いずれにせよ、遅かれ早かれ引退して“会いに行ける馬”になる予定
という大枠の流れ自体は変わらない、と考えるのが自然です。
私たちファンにできること
「心配でたまらない」「何もできないのがつらい」という人も多いと思います。
そんなときにできることを、いくつか挙げておきます。
① 公式の情報を待つ
まず大事なのは、
憶測で騒がず、公式の続報を待つこと
です。
- JRAや所属厩舎からの正式なコメント
- TCCや馬主さんからの発表
など、信頼できる情報が出てくるのを待ちましょう。
② 応援メッセージを送る(心の中でもOK)
SNSなどで、
- 「アオラキ、どうか無事でいて」
- 「元気な姿をまた見たい」
と書くのも、ひとつの応援です。
もちろん、
心の中でそっと願うだけでも十分意味があります。
③ 引退馬支援について知る・参加してみる
アオラキは、
「現役のうちから引退馬支援をPRする」
という、めずらしい立場の馬です。
この機会に、
- TCCのしくみ
- 引退馬ファンクラブ
- ほかの引退馬たちのストーリー
などを知ってみるのも、アオラキを支えることにつながります。
まとめ
最後に、この記事のポイントを整理します。
白毛馬アオラキはどんな馬?
- 名馬ゴールドシップの子で、白毛の母カスタディーヴァから生まれた5歳牡馬
- 全身まっ白な毛、青い目、ほっぺのブチ模様がチャームポイント
- 中央→地方→中央とがんばってきた「白毛のアイドルホース」
「大丈夫なの?」今分かること
- 2025年11月15日の福島8Rで、レース中に故障を発生し落馬、競走中止になった
- 騎手はその後のレースを乗り替わりに
- アオラキ本馬のケガの程度は、まだ公式にははっきり出ていない段階
- だからこそ、うわさ話よりも公式の続報を待つのがいちばん安心
引退したらどうなる?
- すでに TCCの「広報大使」として活動中
- 引退後は、滋賀県高島市の「メタセコイアと馬の森」に入る予定
- そこで「会いに行けるアイドルホース」として、
ファンや子どもたちとふれ合いながら、引退馬支援のシンボルになる計画
アオラキのニュースはショックでしたが、
同時に、
「すでに引退後の居場所と役割が用意されている」
という点は、他の多くの競走馬にはない、とても心強い部分です。
今できるいちばんの応援は、
- まずは落ち着いて公式情報を待つこと
- 無事や幸せなセカンドキャリアを、心から願うこと
- 余力があれば、引退馬支援というテーマにも少し目を向けてみること
かもしれません。
白い馬体に、青い目。
ふわっとした前髪と、かわいいほっぺの模様。
また笑顔で、
「アオラキ、元気そうでよかった」
と言える日が来ることを、一緒に願っていきましょう。

