伊礼彼方さんといえば、今や『レ・ミゼラブル』ジャベールや『ムーラン・ルージュ!』など、硬派で色気のあるミュージカル俳優のイメージが強いですよね。
でもファンの間で根強く語り継がれているのが「若い頃のバンドマン伊礼彼方、イケメンすぎない?」という話。
この記事では、
- アルゼンチン生まれ・ハーフイケメンな素顔
- 中学〜20代前半のバンド時代
- 『ミュージカル テニスの王子様』(テニミュ)佐伯虎次郎役でのブレイク
ここまでを時系列でまとめていきます。
伊礼彼方の基本プロフィールと「若い頃イケメン」説
まずはざっくりプロフィールから。
- 名前:伊礼彼方(いれい かなた)
- 生年月日:1982年2月3日
- 生まれ:アルゼンチン・ラヌース
- 出身:神奈川県(横浜)
- 国籍:日本
- 身長:178cm
- 職業:俳優・歌手(主にミュージカル)
お父さんは沖縄県出身、日本人。お母さんはチリ出身ということで、南米+沖縄ルーツのハーフ俳優なんです。
- 目鼻立ちがくっきり
- 肌も少し小麦色
- 身長も高くてスタイルがいい
このあたりのビジュアルが「若い頃から完成されてる」「バンドマン時代からすでにイケメン」と言われる理由ですね。
アルゼンチンで生まれ、6歳から横浜へ
伊礼さんはアルゼンチンで生まれ、幼少期を海外で過ごしたあと、日本へ。小学校3年生ごろに横浜へ移り住み、そのまま神奈川県で育ちました。
見た目もハーフらしく目立つうえ、文化も言葉も違う国に入っていくわけですから、
- 日本語がわからない
- 周りと少し違う見た目
- 「自分は何者なんだろう?」というモヤモヤ
こうした葛藤もあったと、インタビューで語っています。
その「生きづらさ」や「居場所のなさ」を埋めてくれたのが、あとで出てくる“音楽”でした。
中学2年でバンド結成:「この道でいく」と決めた瞬間
友だちに誘われて、初めてのバンド
歌い始めたきっかけは中学2年生。
友だちに誘われて組んだバンドがスタートでした。
- 本人は最初「ドラムをやりたい」と思っていた
- でもすでにドラム担当は決まっていた
- 周りがあまり音程が取れず、「比較的歌えるから」という理由でボーカルに
という、けっこう“あるある”な流れでボーカルに抜擢されます。
THE BLUE HEARTS「青空」に救われる
この頃、伊礼さんの心をガツンと揺さぶったのが、THE BLUE HEARTSの「青空」という曲。
- それまで聴いてきた「きれいなメロディ」とは全然違う
- ちょっと「雑音」にも聴こえるようなロックサウンド
- でも「人は生まれた場所や見た目だけで判断されるべきじゃない」という歌詞のメッセージに、強く救われた
とインタビューで語っています。
ハーフであること、勉強やスポーツが中途半端になってしまったこと。
そうした“自己否定”が強かった中学生の頃に、「音楽を通して気持ちを伝えていいんだ」と、自分自身を肯定してくれた曲だったわけですね。
文化祭での黄色い声援と「この道でいく」宣言
さらに決定打となったのが、文化祭でのライブ。
- 全校生徒の前でバンド演奏
- 会場から上がった歓声と黄色い声援
- その瞬間、「この道でいく」と決めた
と話しています。
ここで「音楽で生きていく」という軸が、はっきり固まったんですね。
10代後半〜20代前半:バンド「THE LANTERN」時代
中学バンドをきっかけに、さらに本格的な音楽活動へ進んでいきます。
THE LANTERNを結成
2001年、伊礼さんは「THE LANTERN」というバンドを結成。
- ベースボーカルを担当
- ライブハウスやイベントで精力的に活動
- 初シングルもリリース
…と、プロを目指して動き出した“ガチのバンドマン”時代です。
テニミュ公式のインタビューでも、
18歳からずっと音楽をやっていて、バンドでベースボーカルを担当している。最近はアコースティックギターの弾き語りも多い。ライブばっかりやっている。
と語っていて、この頃の生活が「ほぼ音楽漬け」だったことがよくわかります。
イケメンすぎるバンドマン写真がこちら
伊礼さん本人がインスタで、19〜21歳ごろのバンド時代の写真を公開しています。
- ベースを抱えて歌う姿
- ノースリーブやTシャツ姿で、汗びっしょり
- 髪はやや長めのストレート
- まだ少しあどけなさも残るけれど、目鼻立ちはすでに完成形
まさに「ライブハウスで出会ったら一瞬でファンになるタイプのバンドマン」。
ファンが「若い頃の写真もっと見たい!」とリクエストするのも納得のビジュアルです。
2004年〜:「Daniel Control」としても活動
THE LANTERNを2003年に脱退したあと、2004年からは「Daniel Control」という名義で活動を続けます。
- ボーカルに加え、ギターやピアノも演奏
- ライブハウスだけでなく、路上ライブも行う
- 音楽コンテストでも受賞歴あり
と、ストリートからステージまで、さらに表現の幅を広げていきました。
この「路上ライブ」が、のちのテニミュ出演につながる大きなきっかけになります。
路上ライブから一気に舞台の世界へ:テニミュとの出会い
路上で声をかけられ、テニミュオーディションへ
伊礼さんが路上ライブをしていたとき、そこに居合わせた関係者から声をかけられます。
それが『ミュージカル テニスの王子様』のオーディションにつながり、2006年に佐伯虎次郎役で舞台デビュー。
いわば、
路上ライブのバンドマン
↓
> 大人気2.5次元ミュージカルのキャスト
という、人生の大ジャンプが起きたわけです。
テニミュで演じたのは「六角中」佐伯虎次郎
伊礼彼方さんがテニミュで演じたのは、六角中の“爽やか先輩”・佐伯虎次郎。
- 普段は穏やかで優しい
- でもコートに立つと一変、冷静に相手を追い詰める
- 日焼けした肌に明るい髪色という、夏男キャラ
という人気キャラクターで、伊礼さんの雰囲気とも相性バツグン。
当時のインタビューでは、
24歳です。生まれたのはアルゼンチンで、6歳から横浜育ち。17歳から1年間モデルをやって、18歳からはずっと音楽。バンドでベースボーカルをやっている。
と自己紹介していて、「モデル経験+バンドマン+ハーフ顔」という、なかなかズルい組み合わせだったことがわかります。
テニミュ時代の伊礼彼方が「イケメンすぎる」と言われる理由
若い頃の伊礼さんが「イケメンすぎる」と言われるポイントを、ビジュアルと中身の両方から整理してみましょう。
① 南米×沖縄ルーツのハーフ顔
- くっきりした目鼻立ち
- すこし褐色寄りの健康的な肌
- 高い鼻とシャープなフェイスライン
この「日本+ラテン系っぽさ」が合わさった独特のビジュアルは、同世代の俳優の中でもかなり目立つ存在でした。
② バンドマンならではの色気とラフさ
インスタに上がっている10代〜20代前半の写真を見ると、
- ベースを抱えて歌う姿
- 汗をかきながら全力でパフォーマンス
- ラフなTシャツやノースリーブ姿
といった“リアルなバンドマン”の空気がにじみ出ています。
テカテカに決めた「ザ・俳優さん」ではなく、
少し粗さの残る若い表情や、照れくさそうな笑顔も含めて、「この頃の雰囲気が一番好き」というファンも多いタイプです。
③ テニミュでの爽やかスポーツマン感
六角中の佐伯虎次郎は、原作でも「爽やかイケメン枠」のキャラクター。
その役を、長身ハーフ顔の伊礼さんが演じたわけですから、ビジュアル的な説得力がすごいのも当然です。
- 白いユニフォームと日焼けした肌のコントラスト
- すらっとしたシルエット
- 余裕のある笑顔と、試合中の真剣な表情
こうしたギャップが、テニミュファンの心をしっかり掴みました。
若い頃のバンド経験が、今の演技と歌にどう生きているか
「イケメンすぎる」という見た目の話だけで終わらないのが、伊礼彼方さんの面白いところ。
若い頃のバンド活動は、今の俳優・歌手としての仕事にしっかりつながっています。
① 感情をむき出しにする“ロック的な熱量”
中学時代から、
「モヤモヤした気持ちを音楽にぶつける生活が始まった」
と語っている伊礼さん。
- 悲しみ
- 怒り
- 孤独感
そういった感情を、音にのせて表現する経験を積んできたからこそ、舞台上での歌や感情表現が、どこか“生々しくて熱い”のだと感じるファンも多いです。
② 路上ライブで鍛えられた“度胸”と“瞬発力”
路上ライブは、観客を「集めるところ」から始まります。
- 足を止めてもらう
- 1曲目で引き込む
- 通りすがりの人にも届く声量と表現
こうした経験は、ミュージカルの大きな劇場でも生きていて、
- 一瞬で場を支配する
- セリフひとつで空気を変える
といった「場の掌握力」につながっているように見えます。
③ バンド出身ならではの“リズム感”と“耳の良さ”
公式プロフィールでも「ギター・ベース・ドラムなどの楽器演奏が得意」と書かれており、リズム感や音感にはもともと恵まれているタイプ。
- アンサンブルに溶け込む感覚
- 他の役者の呼吸やテンポを瞬時にキャッチする能力
こうした“ミュージシャン的な耳”があるからこそ、カンパニー全体の芝居の流れを大切にできる俳優でもあります。
テニミュ以降の飛躍:エリザベート、レ・ミゼラブルへ
テニミュで舞台デビューしたあと、伊礼さんは本格的にミュージカル俳優の道へ。
- 2008年:東宝版『エリザベート』で皇太子ルドルフ役に抜擢
- その後も『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』『ジャージー・ボーイズ』など話題作に出演
特に『レ・ミゼラブル』では、ジャベール役として読売演劇大賞にもノミネートされるなど、その実力は高く評価されています。
かつて文化祭で浴びた歓声に「この道でいく」と決めた少年が、
今や日本を代表するミュージカル俳優の一人になっている──
そう考えると、バンド時代からの物語が一つにつながっているように感じますね。
まとめ
最後に、ポイントを簡単にまとめます。
「若い頃がイケメンすぎる!」というのは、
単に顔立ちが整っている、というだけではありません。
- ハーフとしての葛藤
- 音楽に救われた思春期
- 路上ライブから舞台へとつながるストーリー
こうした背景を知ると、写真1枚から受ける印象も、ぐっと深くなります。
これから伊礼彼方さんの舞台を観るとき、
「この人、10代の頃はベース担いで路上ライブしてたんだよな」
と、ちょっと想像しながら観ると、また違った楽しみ方ができるはずです。


