吉田幸裕(よしだ・ゆきひろ)社長と吉田克幸(よしだ・かつゆき)さんは、「吉田カバン」創業者一族の中で、
- 祖父:創業者・吉田吉蔵(きちぞう)さん
- 父 :2代目社長・吉田輝幸(てるゆき)さん
- 子 :4代目社長・吉田幸裕さん
- 叔父:創業者の三男でデザイナー・吉田克幸さん
という関係に当たると考えられます。
つまり、幸裕さんから見ると「克幸さんは叔父(父の弟)」にあたる立場ですね。
この記事では、
- 2人が「血縁的にどうつながっているのか」
- 「吉田カバン」と「PORTER CLASSIC(ポータークラシック)」はどう違うのか
- なぜ“別ブランド”を立ち上げたのか(公表されている範囲で)
を解説していきます。
なぜ今、この2人が注目されているの?
2025年11月、Perfume のあ〜ちゃん(西脇綾香さん)の結婚相手が「吉田カバンの4代目社長・吉田幸裕さん」だと報じられ、一気に名前が広まりました。
そこから
「あれ? 吉田カバンの“吉田さん”って、ポータークラシックの吉田克幸さんと関係あるの?」
と気になって検索する人が増えている、という流れがあります。
- どちらも「吉田」
- どちらも「カバン」「PORTER」に関わる人
なので、「親子? 兄弟? それとも全くの別人?」と混乱しやすいんですよね。
まずはざっくり結論:2人の関係を一行で言うと?
整理すると、こんな感じです。
- 2人は「吉田カバン」創業者一族の“本家”の中の親戚同士
- 幸裕さんは4代目社長(現・株式会社吉田の代表)
- 克幸さんは創業者・吉田吉蔵さんの三男で、“伝説のデザイナー”として知られる人物
- 現在は、克幸さんは吉田カバンから独立した別会社「PORTER CLASSIC(ポータークラシック)」の代表
血縁で言えば、「幸裕さん(孫世代)と、その叔父にあたる克幸さん」、
ビジネスで言えば、「吉田カバン本体を率いる社長」と「そこから独立したデザイナー社長」という関係です。
吉田カバン一族をざっくり家系図でイメージ
文章でシンプルな“家系図”イメージを作ってみます。
① 創業者:吉田吉蔵(よしだ・きちぞう)さん
- 1935年に「吉田鞄製作所」を創業
- これが現在の「株式会社吉田(通称:吉田カバン)」の始まり
- 職人らしく「一針入魂」という言葉で知られ、「まずは荷物をきちんと運べること」を大事にした職人でした
② 吉蔵さんの息子たち
公的な情報から主な息子さんたちを整理すると:
- 長男:吉田滋さん
- 2代目社長
- 次男:吉田輝幸さん
- 3代目社長(現在は会長とされることが多い)
- 現社長・幸裕さんの父
- 三男:吉田克幸さん
- 長く「PORTER」のチーフデザイナーとして活躍
- のちに独立し「PORTER CLASSIC」を設立
③ 孫世代:吉田幸裕さん
- 創業者・吉蔵さんの孫
- 父は2代目社長・輝幸さん
- 2020年代に入り、4代目社長に就任したと言われています
この並びから考えると、
「創業者 → 三男が克幸さん → 次男の息子が幸裕さん」という構図になり、
✔ 吉田幸裕さん:孫世代
✔ 吉田克幸さん:その“おじさん”世代(叔父)
という関係であると考えられます。
吉田幸裕社長はどんな人?
では、まずは幸裕さん側を見ていきましょう。
プロフィールの概要
ネット上のインタビューやプロフィールをまとめると:
- 生まれ:1984年(41歳前後と報じられている)
- 出身地:東京都
- 大学:慶應義塾大学を卒業
- 立場:株式会社吉田(吉田カバン)の4代目代表取締役社長
- ブランド:
- PORTER
- LUGGAGE LABEL
- POTR など
大学卒業後は、父・輝幸さんの勧めでイタリアに留学し、
カバン作りの専門学校で技術やデザインを学び、現地の工房で実務経験も積んでいます。
29歳頃に帰国し、吉田カバンに入社。
商品企画やブランド運営に関わりながら、2020年代に4代目社長へと就任しました。
4代目社長としての役割
吉田カバンは、
- 売上高:200億円前後(2024〜2025年の実績)
- 従業員:300名規模
という、日本を代表するカバンメーカーです。
幸裕さんは、そんな会社の舵取り役として、
- 伝統的な「メイド・イン・ジャパン」の物づくりを守る
- そのうえで、新しい素材・新ライン(POTRなど)に挑戦する
- 価格と品質のバランスをどう取るか、難しい判断をしていく
といった役目を担っています。
吉田克幸さんはどんな人?
次に、克幸さん側を見ていきます。
創業者の三男として生まれる
- 1947年 東京生まれ
- 「吉田カバン」創業者・吉田吉蔵さんの三男として育つ
幼い頃から、家の1階はカバン屋、2階は住まいという環境で、
自然と「ものづくり」の空気を吸って育ったそうです。
若い頃は海外を放浪し、
- ドイツ
- ニューヨーク
- ロンドン
などを旅しながら、世界の文化やファッションの感性を身につけていきました。
「PORTER」を育てた伝説のチーフデザイナー
「PORTER(ポーター)」は、
吉田カバンが1962年に立ち上げた自社ブランドです。
その中で克幸さんは、長くチーフデザイナー(クリエイティブディレクター)として活躍。
- フライトジャケット素材を使った「PORTER TANKER」
- 世界中のセレクトショップに並ぶシリーズ
など、数え切れないほどのヒット作を生み出しました。
1981年には、
「ニューヨーク・デザイナーズ・コレクティブ」という世界的な集団のメンバーに、日本人で初めて選出されたと言われています。
そして「PORTER CLASSIC」を立ち上げる
2007年、克幸さんは吉田カバンから独立し、
息子の吉田玲雄(れお)さんと一緒に、
「PORTER CLASSIC(ポータークラシック)」
という新ブランドを立ち上げました。
- 「メイド・イン・ジャパン」に徹底的にこだわる
- 刺し子(さしこ)など日本の伝統技術を取り入れる
- 「孫の世代まで愛されるスタンダード」を目指す
いまや、ポータークラシックは、
- こだわりのある大人のカジュアルウェア
- 味わい深いバッグや帽子
などで、多くのファンをつかんでいます。
2人は「どんなふうにつながっている」のか?
ここまでの情報をまとめると、
2人の関係を理解するポイントは3つです。
血縁としては「叔父と甥」
- 創業者・吉田吉蔵さんの三男:吉田克幸さん
- 創業者の次男・輝幸さんの息子:吉田幸裕さん
なので、
克幸さん → 幸裕さんの“叔父”にあたる立場
と考えるのが自然です。
ビジネス的には「本体の社長」と「独立ブランドの創業者」
- 幸裕さん
- 株式会社吉田(吉田カバン)4代目社長
- PORTER、LUGGAGE LABEL、POTRなどを展開
- 克幸さん
- 吉田カバンの元チーフデザイナー
- 現在はPORTER CLASSICの代表(別会社)
つまり、
✔ 同じ「吉田家」から出た2人
✔ 片方は“本家”の4代目社長
✔ もう片方はそこから独立した「別ブランドの創業者」
という立ち位置です。
「吉田カバン」と「PORTER CLASSIC」は別会社
ここはとてもよく混同されますが、
- PORTER:
- 吉田カバン(株式会社吉田)の自社ブランド名
- PORTER CLASSIC:
- 克幸さんと玲雄さんが吉田カバンから独立して作った、別会社のブランド
となっています。
名前がよく似ているうえに、
- どちらも“PORTER”が付く
- どちらも「吉田家」のルーツを持つ
ので、「全部同じ会社のブランド」だと思ってしまいやすいですが、
現在は会社もブランドも分かれていると理解しておくとスッキリします。
よくある疑問をQ&Aで整理しよう
最後に、読者が気になりそうなポイントをQ&A形式で整理しておきます。
Q1.2人は「親子」ではないの?
A.公式情報を見る限り、親子ではなく「叔父と甥」の関係と考えられます。
- 幸裕さんの父:前社長・吉田輝幸さん(創業者の次男)
- 克幸さん:創業者の三男
という並びなので、克幸さんは“おじさん世代”です。
Q2.「どちらも吉田カバンの社長」なの?
A.いいえ。社長なのは、現在のところ「株式会社吉田」の4代目・吉田幸裕さんです。
克幸さんは、吉田カバンでは「チーフデザイナー」などクリエイティブ面での中心人物でしたが、
のちに独立し、別会社「PORTER CLASSIC」の代表を務めています。
Q3.PORTER と PORTER CLASSIC、どっちを選べばいい?
これはもう、
- PORTER(吉田カバン)
- 定番のビジネスバッグ、リュック、ショルダーなど
- 耐久性・機能性・コスパのバランスがよい
- PORTER CLASSIC
- 服もバッグも「一生モノ」を意識したプロダクト
- 刺し子や手仕事感のあるテキスタイルが多い
- 価格は高めだが、“作品”として愛したい人向け
というイメージで選ぶのが分かりやすいと思います。
どちらも「吉田家」のDNAを引き継いでいるので、
“どっちが上”というより、方向性の違う兄弟ブランドのように捉えると良いでしょう。
Q4.独立の裏側に“ケンカ”や“確執”があったの?
このあたりは、公式に詳しく語られているわけではありません。
インタビューなどを読むと、
- 克幸さんが一度大きな病気を経験し、「もう一度、ゼロから自分のものづくりをしたい」と考えた
- そこで息子の玲雄さんと一緒に新ブランドを立ち上げた
という「前向きな再スタート」として語られていることが多いです。
ですので、
「確執」「仲たがい」といったセンセーショナルな話は、少なくとも公の情報からは読み取れません。
噂だけで決めつけず、
本人たちが公に語っている内容をベースに受け止めるのが、いちばんフェアだと思います。
まとめ
ここまでの内容を、最後にギュッとまとめます。
- 2人は「吉田カバン」創業者一族の中の親戚同士
- 吉田幸裕さん
- 創業者の孫
- 4代目社長として「PORTER」などの本流ブランドを率いる
- 吉田克幸さん
- 創業者の三男で、“伝説のデザイナー”
- PORTERを世界的ブランドに押し上げたあと、
息子とともに「PORTER CLASSIC」を立ち上げた
- 関係性を一言で言うなら、
「本家を継ぐ4代目社長」と「そこから独立した天才デザイナーの叔父」
最近は、Perfume あ〜ちゃんの結婚報道で幸裕さんの名前を知った人も多いと思いますが、
その裏には、戦前から続く吉田家の「カバン一族の物語」があり、
- 伝統を守りながら会社を大きく育てる人
- 自分の美学を貫いて新しいブランドを生み出す人
それぞれの役割を、親子・叔父甥のあいだでリレーしてきた歴史があります。
もし気になった方は、
- 吉田カバンのPORTER
- PORTER CLASSICの刺し子ジャケットやバッグ
を実際に見比べてみると、
同じルーツから生まれた“兄弟ブランド”の違いが、より立体的に感じられるはずですよ。




