「凰稀かなめは宝塚の何期生?」「同期にはどんなスターがいるの?」「下級生のころってどんな歩みだったの?」
この記事では、そんな疑問を解説していきます。
- 何期生で、いつ入団したのか
- 同期スターは誰がいるのか
- 下級生時代にどんな経験を積んできたのか
宝塚ファン歴が長い人も、「最近気になり始めた」という人も、最後まで読むと凰稀かなめさんの“宝塚時代の軌跡”がスッキリ整理できるはずです。
凰稀かなめは「86期生」
まずいちばん気になる「何期生?」というポイントから。
- 凰稀かなめさんは
- 1998年に宝塚音楽学校へ入学
- 2000年に宝塚歌劇団へ入団
- このときのクラスが 「86期生」 です。
86期生は、
1998年に音楽学校に入り、2000年に宝塚歌劇団に入団した43人の期
と説明されています。
初舞台は花組公演の
『源氏物語 あさきゆめみし/ザ・ビューティーズ!』。
ここで「初舞台生」として大階段をおろす経験をしています。
その後、組まわりを経て、雪組に配属。
ここから長い下級生時代がスタートします。
そもそも「◯◯期生」ってどういう意味?
宝塚の「○期生」は、
- 宝塚音楽学校に入学した年度ごとのクラス番号
だと思えばOKです。
たとえば、
- 86期生 → 1998年に音楽学校に入学
- 95期生 → 2007年に音楽学校に入学
というように、期が近いほど“学年”も近いイメージです。
舞台上では、
- 上の期生 → 上級生(お姉さん)
- 下の期生 → 下級生(後輩)
という関係になり、礼儀や立ち居振る舞いも、この「期」をベースにすごく大事にされています。
86期は「スター豊作の期」
86期生は、ファンのあいだで「スターの多い期」と言われることもあります。
公式なまとめでも「主な生徒」として次のメンバーが並びます。
主なOG(卒業生)
- 凰稀かなめ:元・宙組トップスター
- 陽月華(ひづき はな):元・宙組トップ娘役
- 星条海斗(せいじょう かいと):元・専科男役(愛称:マギー)
- 城咲あい(しろさき あい):元・月組娘役
- 望月理世(もちづき りせ):元・花組男役
- 和涼華(かず りょうか):元・星組男役
さらに、一覧に目を通すと、次のような実力派もいます。
- 緒月遠麻(おづき とおま):元・雪組→宙組男役。エトワール経験もあり、凰稀かなめの同期&親友的存在として有名
- 憧花ゆりの(とうか ゆりの):元・月組組長をつとめた娘役
- 紫峰七海(しほう ななみ):元・花組副組長の男役
- 花野じゅりあ(はなの じゅりあ):花組組長経験の娘役
このように、
- トップスター
- トップ娘役
- 組長・副組長
- 専科で活躍した実力派
など、いろいろなポジションで“核”になった人が多い期なんですね。
凰稀かなめの「同期スター一覧」ざっくりまとめ
全部で43名いるので、ここでは名前をよく目にする主要メンバーを中心に整理します(すべて86期)。
元トップスター・トップ娘役
- 凰稀かなめ
- 元・宙組トップスター(2012年〜2015年)
- 陽月華
- 元・宙組トップ娘役
主な男役
- 星条海斗(マギー)
- 月組→専科。バラエティ豊かな芝居とトークで人気
- 緒月遠麻
- 雪組→宙組。歌と芝居に定評、凰稀かなめとの“同期コンビ”でも話題
- 望月理世
- 花組。新人公演主演経験
- 和涼華
- 宙組→星組。新人公演主演経験
- 紫峰七海
- 花組副組長を務めた男役
- 夏輝れお/真波そら/天緒圭花/姿樹えり緒 など
- 各組で脇をしっかり支えた男役たち
主な娘役
- 城咲あい
- 月組の中心娘役として活躍
- 憧花ゆりの
- 月組組長も務めた“包容力あるお姉さん”タイプ
- 涼花リサ/草凪萌/湖城ゆきの/花愛瑞穂 など
- エトワールやバウ主演経験を持つ娘役
こうして見ると、舞台のセンターから脇を固める役まで、86期だけで一作品が作れそうなほどの層の厚さがあります。
凰稀かなめの下級生時代①:音楽学校〜初舞台
宝塚音楽学校入学
- 1998年:宝塚音楽学校に入学。
- 約40倍とも言われる難関を突破しての合格です。
- 在学中から、
- 長身でスタイル抜群
- 中性的で端正なビジュアル
が注目されていたと言われています。
2000年:86期生として入団
- 2000年に86期生として宝塚歌劇団へ入団。
- 入団時の成績は20番。
- トップクラスというよりは「中の上」あたりですが、
- その後の活躍を考えると、入団後にぐんぐん伸びていったタイプと言えそうです。
初舞台:花組『源氏物語 あさきゆめみし/ザ・ビューティーズ!』
- 2000年、花組の二本立て公演で初舞台。
- ここでは、
- 大階段を黒燕尾でおろす
- 皆でそろってラインダンスをする
など、「宝塚生になれた!」と実感する大事なステージを踏んでいます。
初舞台のあと、しばらくは「組まわり」としていくつかの組の公演に出演し、その後雪組に正式配属されました。
凰稀かなめの下級生時代②:雪組での成長期
雪組配属後、凰稀かなめさんはコツコツと役付きと場数を重ねていく時期に入ります。主なポイントを、やさしく整理してみます。
新人公演で早くから役が付く
- 2001年頃から、雪組の大劇場公演の新人公演で役をもらう機会が増加。
- 「スタイルの良さ」と「甘い顔立ち」で、“舞台映えする下級生”として目に留まっていきます。
2005年『霧のミラノ』で新人公演初主演
- 2005年『霧のミラノ』新人公演で、
- 本役:当時のトップスター・朝海ひかる(コムさん)の役を
- 凰稀かなめが演じ、新人公演初主演をつとめます。
ここで一気に「路線男役(将来スターとして期待されるポジション)」としての階段を上ります。
バウホール初主演『Young Bloods!!』
- 2006年のバウ・ワークショップ『Young Bloods!!』で、
- 初めてのバウホール主演。
- バウ主演は
- 「今、この学年で推していきたい若手スター」
に与えられることが多いポジションです。
- 「今、この学年で推していきたい若手スター」
2度目の新人公演主演『堕天使の涙』
- 同じく2006年、『堕天使の涙』新人公演で
- 2度目の新人公演主演。
ここまでで、
- 新人公演主演:2回
- バウ主演:1回
という実績を持つ“若手トップクラス”の存在になっています。
ユニット「AQUA5」メンバーに
- 2007年、世界陸上大阪大会を盛り上げるために結成された「AQUA5」のメンバーに選出。
- メンバーは
- 朝海ひかる
- 水夏希
- 彩吹真央
- 音月桂
- 凰稀かなめ
と、トップ〜路線スター級ばかり。
このユニット参加で、
- 一般のテレビ視聴者にも知られるきっかけ
- 「歌って踊れるスタイリッシュな男役」というイメージ
が強まりました。
凰稀かなめの下級生時代③:星組へ異動し“2番手スター”へ
2009年:星組へ組替え
- 2009年4月、星組へ組替え。
- 当時、星組は新トップスターとして柚希礼音(ゆずき れおん)が就任したタイミング。
- 凰稀かなめは
- 柚希礼音に次ぐ2番手スターというポジションになります。
東上初主演『リラの壁の囚人たち』
- 2010年『リラの壁の囚人たち』(バウホール/日本青年館)で
- 東上公演初主演を務めます。
「東上公演」とは、
- 大劇場以外で行われる、東京・地方での“別箱公演”のこと。
- ここで主演を任されるのは、トップ候補のスターが多いです。
この頃の凰稀かなめは、
- 星組で
- シリアスな二枚目
- ややダークな役
などを任されることが増え、“クールで大人っぽい男役”というイメージが定着していきました。
凰稀かなめの下級生時代④:宙組へ、そしてトップ目前の2番手時代
2011年:宙組へ組替え
- 2011年2月、宙組へ組替え。
- 宙組トップスターは大空祐飛(おおぞら ゆうひ)。
- 凰稀かなめはここでも2番手スターのポジションに入ります。
宙組は
- 長身の男役が多い
- どちらかというと“クールで都会的”なイメージ
の組。
そこに、
- 173cmの長身
- 金髪も似合う彫りの深い顔立ち
の凰稀かなめが加わり、ビジュアル面でも「これぞ宙組!」という空気感が強まりました。
『ロバート・キャパ』で2度目の東上主演
- 2012年、『ロバート・キャパ 魂の記録』で
- 2度目の東上公演主演。
ここまでくると、
- 新人公演主演:2回
- バウ主演:2回
- 東上主演:2回
という、トップスター候補として十分な実績がそろいます。
トップ就任は「宙組6代目トップスター」
2012年:宙組トップスターに就任
- 2012年7月2日付で、宙組6代目トップスターに就任。
- 相手役(トップ娘役)は、花組から組替えしてきた
- 実咲凜音(みさき りおん)。
お披露目公演は
- 『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』
- 凰稀かなめは ラインハルト・フォン・ローエングラム 役を演じました。
その後も、
- 『モンテ・クリスト伯』
- 『ベルサイユのばら』オスカル
- 『風と共に去りぬ』レット・バトラー
など、宝塚ファンなら一度は耳にしたことのある大作の主役を次々と担当。ウィキペディア
2015年:『白夜の誓い/PHOENIX 宝塚!!』で退団
- 2015年2月15日、『白夜の誓い/PHOENIX 宝塚!!』東京公演千秋楽で退団。
この公演で、
- 同期の緒月遠麻も一緒に退団し、
- 「同期でトップ&同期スターがそろって卒業」という、ファンにとって忘れられないフィナーレになりました。
「同期」との関係性:特に有名なのは緒月遠麻
凰稀かなめの同期といえば、個人名としてよく語られるのが緒月遠麻(おづき とおま)です。
- 86期生の男役
- 雪組→宙組で活躍
- エトワールも務めた実力派
トーク番組『スカイ・ステージ・トーク リクエストDX』では、
- 凰稀かなめが「宙組の同期スター・緒月遠麻」をゲストにリクエストしていたというエピソードもあり、同期ならではの信頼関係が感じられます。
また、退団後のディナーショーでも
- 「凰稀かなめの同期・緒月遠麻」をゲストに招く公演が企画されるなど、
- 今でも“同期コンビ”としてファンに愛される関係が続いています。
下級生時代の“素顔”がわかるエピソード
インタビューなどを読むと、下級生時代の凰稀かなめさんには、こんな一面も見えてきます。
先輩・朝海ひかるの背中を見て育つ
インタビューで本人は、
「新人公演時代、コムさん(朝海ひかる)の役を演じることが多くて、下級生時代はコムさんが一番身近な先輩でした」
と語っています。
- ただ教わるだけでなく、
- 「背中をちゃんと見なさい」と言われたことを大事にして、
- 役づくりや舞台姿を真似しながら成長していったそうです。
「宝塚はやり切った」と言えるほどの全力投球
退団後のインタビューでは、
「宝塚は大好きでしたが、自分の中でやり切ったという気持ちしかなくて」
と話しており、
- 悔いはなく、完全燃焼で卒業したことがわかります。
15歳で音楽学校に入り、
- アルバイト経験もないまま、
- ずっと宝塚だけに人生をかけてきたからこそ出てくる言葉ですよね。
まとめ
最後に、この記事のポイントを整理します。
1. 何期生?
- 凰稀かなめは 宝塚歌劇団86期生
- 1998年:音楽学校入学
- 2000年:86期生として入団、花組『源氏物語 あさきゆめみし/ザ・ビューティーズ!』で初舞台
2. 主な同期スター
- 元トップスター・トップ娘役
- 凰稀かなめ(宙組トップスター)
- 陽月華(宙組トップ娘役)
- 主な男役
- 星条海斗、緒月遠麻、望月理世、和涼華、紫峰七海 ほか
- 主な娘役
- 城咲あい、憧花ゆりの、草凪萌、涼花リサ、湖城ゆきの ほか
3. 下級生時代の歩み
- 雪組時代に
- 新人公演主演:2回(『霧のミラノ』『堕天使の涙』)
- バウ主演:2回(『Young Bloods!!』『凍てついた明日』)
- ユニット「AQUA5」メンバーに選出
- 星組で新トップ・柚希礼音の2番手
- 『リラの壁の囚人たち』で東上初主演
- 宙組で大空祐飛の2番手
- 『ロバート・キャパ』などで主演を重ね、2012年に宙組6代目トップスター就任
4. 同期との絆
- 特に緒月遠麻とは
- 宙組時代に同じ組で活躍
- トーク番組での“同期トーク”
- 退団公演での共卒業
など、ファンに語り継がれる“同期コンビ”となっています。
凰稀かなめさんの“期”や“同期”を知ると、
- どれだけ実力派ぞろいの86期で戦ってきたか
- その中でどうやってトップスターまで上りつめたか
が、より立体的に見えてきます。
これから舞台やドラマ、インタビューを見るときも、
「この人、86期であのメンバーと同期なんだ」
と背景を思い出しながら観ると、さらに楽しめるはずです。





