レコ大2025大賞候補10曲|ミセス『ダーリン』3連覇の可能性は?

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今年も、年末の風物詩「日本レコード大賞(レコ大)」の大賞候補10曲が発表されました。
2025年は第67回。TBSで12月30日17:30〜生放送される予定です。

この記事では、

  • 2025年の「優秀作品賞(=大賞候補)」10曲がどんな曲なのか
  • それぞれがどんな“強み”を持っているのか
  • ミセスこと Mrs. GREEN APPLE『ダーリン』が3年連続でレコ大を獲る可能性

を整理していきます。


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2025年レコ大の基本情報と「大賞候補10曲」

レコ大では、まず「優秀作品賞」として10曲が選ばれます。
この10曲の中から、当日の生放送で「日本レコード大賞」が決まる、という仕組みです。

2025年の優秀作品賞(50音順)はこの10曲です。

  1. ILLIT「Almond Chocolate」
  2. M!LK「イイじゃん」
  3. FRUITS ZIPPER「かがみ」
  4. アイナ・ジ・エンド「革命道中 – On The Way」
  5. 幾田りら「恋風」
  6. Mrs. GREEN APPLE「ダーリン」
  7. CANDY TUNE「倍倍FIGHT!」
  8. 新浜レオン「Fun! Fun! Fun!」
  9. 純烈「二人だけの秘密」
  10. BE:FIRST「夢中」

ここからは、それぞれの曲の「どんな曲?」「どこが強み?」を、ざっくり紹介していきます。


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大賞候補10曲をわかりやすく解説

1. ILLIT「Almond Chocolate」

韓国発のガールズグループ・ILLITによる、初の日本オリジナル曲。映画『顔だけじゃ好きになりません』の主題歌にもなっています。

  • 曲の世界観
    「ねぇ神様 キャパ超えだよ」「過剰な摂取で すでに中毒」といった、甘い恋の中毒状態を描いた歌詞が印象的。
  • サウンド
    キラキラしたJ-POPテイストで、日本のリスナーにもすっと入ってくるポップさ。
  • ヒットの広がり
    TikTokでダンス動画がバズり、Z世代の共感ソングとして定着。日本オリジナル曲としては異例のヒットと報じられています。

ポイント:グローバルなK-POPグループが、日本向けに全力で作った“王道ポップ”。国境を超えたヒット感が、レコ大としても評価しやすい一曲です。


2. M!LK「イイじゃん」

スターダスト所属のダンス&ボーカルグループ・M!LKによるポップチューン。
2025年リリースのアルバム『M!Ⅹ』のリード曲で、TikTok総再生数は5億回超えとも報じられています。

  • 曲の雰囲気
    明るくてノリが良く、「それでイイじゃん!」と背中を押してくれる自己肯定感ソング
  • バズの広がり
    サビの振り付けが真似しやすく、ショート動画で一気に広がりました。

ポイント:SNS世代の「ポジティブ青春ソング」。ダンスボーカル路線の“レコ大大賞”は過去にも多いので、勢い次第では台風の目になる存在です。


3. FRUITS ZIPPER「かがみ」

「わたしの一番かわいいところ」でブレイクしたFRUITS ZIPPERの、2025年の代表曲。
スーツのCMソングにも起用され、“褒められスーツ”のイメージと一緒に耳にした人も多いはずです。

  • サウンド
    アイドルらしいキラキラ感と、ちょっとエモいメロディが両立。
  • テーマ
    「自分を映す鏡」がモチーフで、自分の良さをちゃんと見つめなおすようなメッセージも。
  • レコ大での評価
    公式サイトでも、今年の優秀作品賞の1曲として名前が挙がっています。

ポイント:2024年の「NEW KAWAII」に続き、今の“ガールズポップシーン”を象徴する存在。大賞を取れば「新時代アイドルの象徴」として語られそうな一曲です。


4. アイナ・ジ・エンド「革命道中 – On The Way」

元BiSHのアイナ・ジ・エンドによるソロ曲で、TVアニメ『ダンダダン』第2期のオープニングテーマ

  • 曲の特徴
    ダークで疾走感のあるロック寄りサウンド。
    歌詞は、血のついた世界でそれでも守りたいものがある…という、激しくて切ないラブソングになっています。
  • ヒットの広がり
    MVの再生数は2,000万回を突破、SNS総再生は7億回超と報じられています。Billboardの各種チャートでも長くランクイン。

ポイント:アニメ発の“世界基準”ロックチューン。勢いだけで言えば、今年もっとも“数字”を持っている1曲の一つです。


5. 幾田りら「恋風」

YOASOBIのボーカルとしても知られる幾田りらのソロ曲。
ABEMAの恋愛リアリティ番組『今日、好きになりました。ニュージーランド編』の主題歌として書き下ろされました。

  • 曲の世界観
    「恋をするときに生まれる、淡い感情」を描いた、春風のような爽やかな一曲。
  • サウンド
    ピアノとバンドサウンドが柔らかく混ざり合う、優しいポップス

ポイント:ドラマでもアニメでもなく、“恋リア”発のラブソングがレコ大候補に入っているのが、今っぽさ満点。
静かながら、視聴者の「推し」が多い1曲になりそうです。


6. Mrs. GREEN APPLE「ダーリン」

今年の主役候補の一つ。
NHKの大型音楽番組『18祭(フェス)』のテーマソングとして、1,000人の18歳世代とのコラボで披露されました。

  • 歌詞・テーマ
    18歳の「大人になりきれない不安」と、「それでも生きていく決意」をまっすぐに歌った一曲。
  • ヒット状況
    ストリーミングは早々に1億回再生を突破、その後も2億回に達したと報じられています。各種配信チャートでも上位をキープ。

ポイント

  • 10代〜20代のリアルな感情に刺さる
  • NHKの大型番組タイアップで認知度抜群
  • すでに「ミセスの新たな代表曲」と言われるほどの存在感

あとで詳しく見ますが、3連覇を狙えるだけの“材料”は十分そろっています。


7. CANDY TUNE「倍倍FIGHT!」

「ポジティブ・ギャルマインド」を掲げるアイドルグループ・CANDY TUNEの代表曲。
2025年リリースの1stフルアルバムのタイトルにもなっており、グループの“顔”と言える楽曲です。

  • サウンド
    聴くだけでテンションが上がる、ハイテンションなアイドルポップ。
  • メッセージ
    自分のテンションも夢も「倍倍」で上げていこう、という超前向きソング

ポイント:とにかく“楽しい”“カラフル”。
今年のレコ大が「明るさ」や「自己肯定感」を重視するなら、ダークな曲よりもこうした曲がハマる可能性もあります。


8. 新浜レオン「Fun! Fun! Fun!」

演歌・歌謡界の若手スター、新浜レオンのポップ寄りシングル。
アニメ『名探偵コナン』のエンディングテーマとしてオンエアされ、「WAKIWAKIダンス」がSNSで話題になりました。

  • 曲調
    演歌寄りではなく、J-POP寄りのキャッチーなメロディ。
  • 反響
    オリコンの演歌・歌謡ランキングで1位を獲得し、ジャンルを超えて人気を伸ばしています。

ポイント
演歌・歌謡の世界から、若いポップリスナーへ橋をかける曲
「幅広い世代に届いた曲」を評価しやすいレコ大にとって、かなり“おいしい位置”にいる1曲です。


9. 純烈「二人だけの秘密」

“スーパー銭湯アイドル”としても人気の男性コーラスグループ・純烈の15周年記念シングル。
3人体制になってから初の新曲でもあります。

  • 歌詞の世界
    太陽や海の情景の中で、「危なくて切ない恋」を描いた大人のラブソング。
  • サウンド
    昭和歌謡の香りも残しつつ、今っぽいアレンジで聴きやすく仕上がっています。

ポイント
ご年配のファンも多い純烈が、15周年の節目でレコ大候補入り。
「長く愛されているグループ」としての評価も加点されると、意外とダークホースになり得ます。


10. BE:FIRST「夢中」

ボーイズグループ・BE:FIRSTのラブソングで、フジ系ドラマ『波うららかに、めおと日和』の主題歌

  • 曲調
    ゴスペル要素のあるサウンドに、まっすぐなラブソングを乗せた胸キュン曲。
  • ヒット状況
    ストリーミング1億回を最速で突破したBE:FIRSTの楽曲、という報道もあり、2025年を代表するラブソングになっています。

ポイント
「歌唱力」「ダンス」「楽曲力」のバランスが非常によく、レコ大が好みそうな“王道J-POP”枠
『ダーリン』の強力なライバル候補の一つです。


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ミセスはすでにレコ大2連覇中

ここで一度、Mrs. GREEN APPLEの“レコ大歴史”を整理しておきましょう。

  • 2023年(第65回)
    「ケセラセラ」で日本レコード大賞を受賞。
  • 2024年(第66回)
    「ライラック」で2年連続となる大賞を受賞。

つまり、すでに2連覇中
もし2025年「ダーリン」で大賞を取れば、史上3組目の「3年連続レコ大受賞」クラスの快挙に並ぶことになります。

過去には EXILE が2008〜2010年に3年連続で大賞を受賞しており、浜崎あゆみも2001〜2003年に3年連続受賞を達成しています。


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『ダーリン』3連覇の可能性を「追い風」と「向かい風」で考える

ここからがこの記事の本題、「ダーリンは3連覇できるのか?」というテーマです。

もちろん、最終的な結果は審査員しか分かりません。
ここでは、公開されている数字や傾向から、

  • 3連覇に向けた「追い風要因」
  • 3連覇を難しくする「向かい風要因」

に分けて整理してみます。


追い風①:ストリーミング&チャートの強さ

『ダーリン』は配信リリース後、ストリーミングで非常に速いペースで再生数を伸ばし、1億〜2億再生規模のヒットになっています。

Billboard JAPANのソングチャートでも長期的に上位に食い込み、年間チャートでも存在感があることが報じられています。

レコ大はここ数年、Billboardなど配信を重視するチャートでの“社会的ヒット”をかなり意識して選んでいると分析されており、
『ケセラセラ』の大賞も、ストリーミングの強さが裏付けになっていました。

結論
数字だけ見れば、『ダーリン』は十分「大賞級のヒット」と言っていいレベルです。


追い風②:タイアップと“18歳世代”へのメッセージ性

『ダーリン』は、NHKの『18祭』のテーマソングとして、1,000人の18歳たちと一緒に歌われた曲です。

  • 18歳という「子どもでも大人でもない世代」のためのアンセム
  • NHKとの大型コラボによる“公共性”と話題性
  • ライブやTVパフォーマンスでの一体感の強さ

レコ大は「今年を象徴する曲」を選びたい賞でもあります。
2025年の日本社会を語るうえで、「若者・世代・希望」というキーワードは非常に重要。
その意味で、『ダーリン』は“時代の顔”としてふさわしいメッセージソングになっています。


追い風③:ミセスというアーティスト自体の“地力”

ミセスはここ数年、アルバム・ツアーともに大成功を収め、
Billboard JAPANの総合アーティストチャートでもトップクラスの座をキープしています。

  • ドームツアーやスタジアム公演を次々に成功させるライブ力
  • 「ダンスホール」「ケセラセラ」「ライラック」と、ヒット曲を連発している実績
  • 10周年を超えたバンドとしての“安定感”

結論
「今の日本のポップシーンを代表するバンド」としての評価はほぼ揺るがないため、
レコ大3連覇をしても「おかしくない」と考える審査員も少なくないはずです。


向かい風①:3連覇は“さすがにあげすぎ問題”

とはいえ、3年連続で同じアーティストが大賞を取るのはかなりレアケースです。

  • EXILE:2008〜2010年に3年連続受賞
  • 浜崎あゆみ:2001〜2003年に3年連続受賞

といった例はあるものの、歴代で見てもごく一部のアーティストに限られています。

最近のレコ大は、同じアーティストに賞が偏ることへの批判を気にしてか、
受賞者を“分散”させる傾向も指摘されています。

→ 「ミセスはもう十分評価したから、今年は別の顔に大賞を…」
という発想が働いてもおかしくありません。


向かい風②:ライバル曲の「ストーリー」が強い

今回の10曲は、ライバルたちの“ストーリー”も非常に強力です。

  • BE:FIRST「夢中」
    ドラマ主題歌で、最速1億ストリーミングを達成したとも言われる胸キュンラブソング。
  • アイナ・ジ・エンド「革命道中 – On The Way」
    『ダンダダン』OPとして世界中のアニメファンに届き、SNS総再生7億回、各種チャートを席巻。
  • ILLIT「Almond Chocolate」
    K-POP勢の日本オリジナル曲としては異例のヒットで、「国境を超えたヒット」を体現。

こうした「別の方向の象徴的ヒット」が複数あるため、
審査員が「今年は〇〇の年だった」と感じる軸が、『ダーリン』に一本化されるとは限りません。


向かい風③:今年の“空気”がどう動くか

レコ大は、単なる数字だけでなく、「世論の空気」「音楽業界のムード」も反映されやすい賞です。

  • 「若い才能をもっと前面に出したい」
  • 「アニメ・ドラマ・K-POPなど、多様なヒットを評価したい」
  • 「男女グループ・ソロ・演歌まで、バランスを取りたい」

こうした空気が強くなればなるほど、
3年連続で同じバンドに大賞、という決断はハードルが高くなります。


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まとめ:『ダーリン』は“本命級”だが、波乱も十分ありうる

ここまでをまとめると、こんなイメージになります。

『ダーリン』が大賞を取るときのイメージ

  • 今年もミセスが配信・チャート・タイアップで圧倒的だった
  • 18歳世代へのメッセージソングとして、「2025年の象徴」として文句なし
  • 3連覇は確かに珍しいが、「それでも納得できるだけの存在感だった」と判断される

この場合、『ダーリン』は“本命”として3連覇を決める可能性があります。

波乱パターンになるとしたら…

  • 「今年はアニメ発の大ヒットを評価したい」として『革命道中 – On The Way』が大賞
  • 「新世代ボーイズグループの勢い」を重視して『夢中』が大賞
  • 「K-POPとJ-POPの架け橋」を評価して『Almond Chocolate』が大賞

こういった文脈が強く働けば、
“ミセスは優秀作品賞まで、大賞は別の顔に”という結果も、十分にありえます。


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視聴者としての楽しみ方

どの曲が大賞を取るかは、放送当日まで誰にも分かりません。
だからこそ、視聴者としてはこんな楽しみ方をしてみるのもおすすめです。

  • 10曲を事前にプレイリストに入れて、自分なりの「マイ大賞」を決めておく
  • 歌詞をじっくり読みながら、「今の日本っぽさ」を感じるポイントを探してみる
  • 放送では、各アーティストの生パフォーマンスの差にも注目してみる

そして、SNSやブログで、

「自分はこの曲に大賞をあげたい」
「この曲のここが刺さった」

といった感想を書くと、単なる“受け身の視聴”から一気に楽しくなります。


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おわりに

2025年のレコ大大賞候補10曲は、
ポップス・アイドル・K-POP・アニメ・演歌・歌謡まで、ここ数年でもトップクラスに“カラフル”なラインナップになりました。

ミセス『ダーリン』は、
ヒット規模・メッセージ性・アーティストの格、どれをとっても本命級の1曲です。

ただし、その他の9曲もそれぞれに強いストーリーを持っていて、
「誰が獲っても納得できる」レベルの激戦と言えそうです。

あとは、あなた自身が「心からいいと思う曲」を見つけて、
その曲を応援しながら年末のステージを楽しむだけ。

あなたの“マイレコ大大賞”は、10曲のうち、どの曲になりそうですか?

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