エベレチ・エゼって誰?アーセナル対トッテナム圧巻ハットトリック

エベレチ・エゼって誰?アーセナル対トッテナム スポーツ

エベレチ・エゼ、名前は聞いたことあるけど
「結局この人、誰?どんな選手?」
と思っている人、多いと思います。

しかも、アーセナル対トッテナムの“ノースロンドンダービー”で、いきなりハットトリック
サッカーファンじゃなくても「え、何者?」と気になりますよね。

この記事では、

  • エベレチ・エゼってどんな選手?
  • どこの国の人?ポジションは?
  • なぜアーセナルに来たの?
  • どうしてトッテナム相手に“鬼覚醒”したの?
  • このハットトリックで、今後何が変わるのか?

を解説していきます。


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エベレチ・エゼって誰?まずは基本プロフィール

まずは「エゼとは?」をサクッと整理します。

  • フルネーム:Eberechi Oluchi Eze(エベレチ・オルチ・エゼ)
  • 生年月日:1998年6月29日(27歳)
  • 国籍:イングランド代表(ナイジェリア系イギリス人)
  • 身長:170cm台後半(公式では173〜178cmとされる)
  • 利き足:右足
  • ポジション:攻撃的MF(トップ下)、左ウイングなど前線の“司令塔&ドリブラー”
  • 現所属:アーセナルFC
  • 背番号:10番(かつてベルカンプやエジルが付けた“特別な番号”)

ざっくり言うと、

「ドリブル・シュート・ラストパス、全部できる攻撃のマエストロ」

というタイプ。
細かいボールタッチで相手をかわし、ゴール前で決定的な仕事をする選手です。


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少年時代:実は“元アーセナルの落第生”

今回のハットトリックがドラマチックなのは、エゼとアーセナルの過去に理由があります。

エゼは子どもの頃、アーセナルの下部組織(アカデミー)に在籍していました。
しかし、13歳のときに「戦力外」つまり“解雇”を言い渡されています。

普通なら、ここで心が折れてサッカーをやめてもおかしくありません。
実際、イングランドでは、アカデミーをクビになってそのまま消えていく選手も多いと言われます。

でもエゼはあきらめませんでした。

  • ロンドン各地のクラブのテストを受ける
  • 一度はセミプロに近いような立場まで落ちる
  • それでもサッカーを続ける

そんな“崖っぷち”から、クイーンズ・パーク・レンジャーズ(QPR)の下部組織に拾われ、そこから才能を開花させていきます。

この「一度アーセナルに捨てられた少年が、遠回りして戻ってきた」というストーリーが、今回のハットトリックをさらに特別なものにしています。


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クリスタル・パレスで“プレミアのスター”へ

エゼの名前が一気に広まったのは、クリスタル・パレスに移籍してからです。

パレスでの活躍

  • 2020年にQPRからパレスへ移籍(約1700万ポンド)
  • ドリブルとキープ力、ゴール前での落ち着きでファンの心をつかむ
  • 2022–23シーズン以降、ゴールとアシストを量産
  • 2024–25シーズンは公式戦14ゴール11アシストと“プレミア屈指のアタッカー”に成長
  • 2025年FAカップ決勝ではマンチェスター・シティ相手に決勝ゴールを決め、クラブ初のメジャータイトルに導く

この活躍で、ビッグクラブからの注目が一気に高まりました。

トッテナムとアーセナル、どっちに行くの?

2025年夏、移籍市場で大きな話題になったのが

「エゼはトッテナムに行くのか?それともアーセナルか?」

という争奪戦です。

  • もともとトッテナムが本命と報じられる
  • しかし最終的に、アーセナルが6000万ポンド+ボーナスで“逆転勝ち”
  • エゼ本人は子どもの頃からのアーセナルファンで、“原点のクラブへの帰還”となる

つまりスパーズから見ると、

「取れるはずの選手を、宿敵にかっさらわれた」

という、かなり痛い展開でした。

その“因縁”が、今回のノースロンドンダービーで一気に爆発することになります。


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アーセナル移籍:伝説の“10番”を継ぐ男

アーセナル加入が発表されたのは、2025年8月。

クラブはエゼに背番号10番を託しました。
10番といえば、

  • デニス・ベルカンプ
  • ジャック・ウィルシャー
  • メスト・エジル
  • エミール・スミス・ロウ

など、“アーセナルの創造性”を象徴する選手たちが着けてきた番号です。

その番号を、
一度はクラブに捨てられた少年が、
成長して戻ってきて背負う——

というストーリーに、ファンはすでに胸アツ状態でした。


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ノースロンドンダービーとは?どれくらい“特別な試合”なのか

記事タイトルにもある「アーセナル対トッテナム」は、ノースロンドンダービーと呼ばれる伝統の一戦です。

  • ロンドン北部に本拠地を置くライバル同士
  • 近所同士だからこそ、ファンの感情も激しい
  • 勝てば“街の主導権”を握るような感覚
  • 負ければ、サポーターは職場や学校でずっとイジられる

という、単なるリーグ戦以上の重みがあります。

プレミアリーグの中でも、

「もっとも感情が揺さぶられるダービーのひとつ」

とよく言われるカードです。

そんな試合で、エゼはいきなり“歴史を書き換える”活躍を見せました。


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アーセナル対トッテナム:エゼ圧巻ハットトリックの中身

試合のスコアと流れ

  • 日時:2025年11月23日
  • 会場:エミレーツ・スタジアム(アーセナルの本拠地)
  • 結果:アーセナル 4-1 トッテナム
  • アーセナルの4点のうち3点を、エゼが一人で叩き込むハットトリック

メディアは、

  • 「ノースロンドンダービー史上、プレミアリーグ初のハットトリック達成」
  • 「アーセナルの新10番が、トッテナムの夢を粉々にした夜」

といった見出しで、エゼを大きく取り上げました。

それぞれのゴールの“エグさ”

ざっくり内容を整理すると、こんなイメージです。(テレビ中継やハイライトを見た人は思い出しながらどうぞ)

  1. 1点目:得意のカットイン&ミドル
    左寄りのポジションからボールを受け、
    カットインしながら右足でミドルシュート。
    相手DFもGKも届かないコースに突き刺さる“お手本ゴール”。
  2. 2点目:細かいタッチでDFを置き去り
    ペナルティエリア付近で味方と連携しながら、
    細かいタッチでDFをずらし、ギリギリまでGKを引きつけてから冷静にフィニッシュ。
  3. 3点目:カウンターからのダメ押し
    トッテナムが前がかりになったところを突いて、
    スピードに乗ったドリブルから、最後はコースを狙った一撃。
    これでスタジアムは完全にお祭り状態。

どのゴールも、

  • 「たまたまこぼれ球が来ました」
  • 「押し込むだけの簡単なシュートでした」

ではなく、エゼの個人技・判断力・メンタルの強さがギュッと詰まったゴールでした。


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なぜエゼだけがあそこまで自由にプレーできたのか?

トッテナム側から見ると、

「なんで、あんなにエゼをノーマークにしてしまったのか?」

という疑問もあります。

戦術的に言われているポイントを、難しい用語を避けてかんたんにまとめると——

  1. スパーズの守備ブロックが中途半端だった
    • 5バック気味で守ろうとしたものの、前からのプレスが弱く、中盤との距離がバラバラ
    • その“スキマ”で、エゼがボールをたくさん受けられた
  2. エゼの“ポジショニングセンス”
    • DFとMFの間の「誰が見るの?」というゾーンでボールを受けるのがうまい
    • マークする側は、「センターバックが出るのか?ボランチが付くのか?」と一瞬迷う
    • その一瞬で、エゼは前を向いて仕掛けてくる
  3. アーセナルのサイド攻撃が、エゼの自由を生んだ
    • サカやマルティネッリ(もしくは他のウイング)がサイドで相手DFを引きつける
    • そのぶん中央にスペースができ、そこへエゼがスッと入ってボールを受ける

つまり、トッテナムの守備のズレ + アーセナルの攻撃パターン + エゼのセンスが重なって、

「あの日だけ、エゼが無双できる条件が全部そろっていた」

とも言えるわけです。


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“ノースロンドンダービー史上初”の意味

今回のハットトリックが歴史的と言われるのは、単に3点取ったからではありません。

  • プレミアリーグ時代に入ってから、ノースロンドンダービーでのハットトリックは誰も達成していなかった
  • アーセナルの選手がトッテナム相手にハットトリックを決めたのは、1970年代以来とも報じられている
  • しかも、その選手が
    • 元アーセナルの“落第生”
    • かつてトッテナム行きが有力だった男
    • 今はアーセナルの10番

という、ドラマ要素てんこ盛り。

メディアは、

「エゼが一夜にして“ダービーレジェンド”の仲間入り」

とまで書いています。

サポーターにとっても、

  • 「あの日、エミレーツでエゼのハットトリックを見た」

というのは、一生語り継げる思い出レベルの出来事になったと言って良いでしょう。


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エゼのプレースタイルをざっくり3つのキーワードで

ここで改めて、エゼがどんな選手なのか、特徴を3つのキーワードで整理します。

① “ヌルヌル”系ドリブラー

スピードで一気にぶっちぎるタイプではなく、

  • 細かいタッチ
  • 身体の向きの変化
  • フェイント

を組み合わせて、ヌルッとDFをかわしていくタイプです。
見ている側からすると、「なんで今の状況から抜け出せるの?」と驚く場面が多い選手です。

② ゴールセンスのあるトップ下

ただ“うまい”だけでなく、

  • ミドルシュート
  • エリア内での冷静なフィニッシュ
  • セットプレー(FKなど)

自分で点を取れるのが、エゼの大きな強みです。

クリスタル・パレス時代から、2桁ゴールを取りながらチームの司令塔もこなしてきました。

③ メンタルの強さと“物語性”

  • 下部組織でクビ
  • 一度はビッグクラブへの道を閉ざされる
  • それでも下のリーグからやり直して這い上がる
  • アーセナルに戻ってきて10番を背負う
  • 宿敵トッテナム相手のダービーで歴史的ハットトリック

という“物語の濃さ”も、エゼの魅力です。

こういう背景を知ると、プレーひとつひとつの重みが違って見えてきます。


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このハットトリックで何が変わる?3つのポイント

最後に、「今回の試合で何が変わるのか?」をまとめておきます。

① アーセナルの優勝争いに“本物感”

4–1での完勝、しかもライバル相手のダービー。
これでアーセナルは、プレミアリーグ首位をしっかりキープしている状況です。

  • サカやウーデゴール頼みだった攻撃に、
  • 「もう一人、試合を決められるエース」が加わった

というのは、優勝争いにおいてかなり大きな意味を持ちます。

② エゼの“格”が一段上がる

今回のパフォーマンスで、エゼは

  • プレミア屈指のアタッカー
  • イングランド代表の主力候補
  • ビッグマッチで結果を出せる選手

としての評価を一気に高めました。

今後は、バロンドール投票の話題や、世界的スターの議論の中でも名前が挙がってくる可能性があります。

③ トッテナム側に残る“大きすぎるもしも”

スパーズ側からすると、

  • 「もし夏にエゼを取れていたら…」
  • 「自分たちが獲得寸前まで行った選手に、ダービーでボコられた…」

という“心の傷”が、しばらく消えそうにありません。

このあたりのドラマ性も含めて、

「ノースロンドンダービーの新しい章が始まった夜」

と言えるかもしれません。


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まとめ

最後に、この記事のポイントを整理します。

  • エゼは、アーセナル出身だけど一度クビになった過去を持つ攻撃的MF
  • QPR、クリスタル・パレスで成長し、プレミアでもトップクラスのアタッカーへ
  • 2025年夏、トッテナム行きが有力と言われる中、アーセナルが逆転で獲得&10番を託す
  • そしてノースロンドンダービーで史上初のプレミアリーグ・ハットトリックを達成し、4–1の完勝を演出
  • ストーリー性・実力・メンタル、どれを取っても「アーセナルの新しい象徴」と呼べる存在になりつつある

もしあなたが、

  • 「最近プレミア見てなかったな」
  • 「アーセナルもトッテナムも、昔のイメージで止まってる」

という状態なら、
エベレチ・エゼは“今のプレミア”を知るうえで、ぜひチェックしておきたい選手です。

これから先、

「あのノースロンドンダービーのハットトリックが、エゼ時代の始まりだった」

と振り返られる日が来るかもしれません。

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