マイルチャンピオンシップ2025は、
「勝ち馬はド本命で超堅いのに、3連単は5万円台」という、
“堅いのか荒れたのかよくわからないレース”になりました。
この記事では、
- レースの結果と着順
- 発走前のオッズと人気
- 馬券の配当がどれくらいだったか
- 結局「荒れた?堅かった?」の結論
を整理していきます。
2025年マイルチャンピオンシップの結果まとめ
まずは「何がどうなったのか」のざっくりおさらいから。
レース概要
- 日時:2025年11月23日(日)
- 場所:京都競馬場・芝1600m(外回り)
- 条件:3歳以上・G1
- 馬場:良馬場
上位3頭とタイム
競馬ラボとJRA公式データをもとに整理すると、結果はこうでした。
1着:ジャンタルマンタル(1番人気)
- 騎手:川田将雅
- タイム:1分31秒3(レースレコード)
- 通過順:道中は3番手付近 → 直線で抜け出して完勝
2着:ガイアフォース(4番人気)
- 騎手:横山武史
- 着差:1と3/4馬身差
- 好位からジワジワ伸びるも、勝ち馬には及ばず
3着:ウォーターリヒト(15番人気)
- 騎手:高杉吏麒
- 単勝オッズ130倍超の“大穴”が、差し込んできて3着を確保
JRA公式やスポーツ紙の記事によると、
ジャンタルマンタルの1分31秒3はレースレコード(このレース史上最速)。
さらに、この勝利でジャンタルマンタルは国内芝マイルG1完全制覇&春秋マイル王という歴史的なタイトルも手にしています。
勝ち馬だけ見れば「順当かつ歴史的名馬の貫禄勝ち」というレースでした。
発走直前オッズと人気順まとめ
では、レース前の「人気・オッズ」はどうだったのか。
競馬ラボの単勝オッズをもとに、主な馬を整理するとこんな感じです。
主な人気上位馬(単勝オッズ)
| 人気 | 馬名 | 単勝オッズ | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1番人気 | ジャンタルマンタル | 1.8倍 | 春秋マイル王候補 |
| 2番人気 | ソウルラッシュ | 5.2倍 | 昨年の勝ち馬 |
| 3番人気 | アスコリピチェーノ | 7.5倍 | 牝馬の有力どころ |
| 4番人気 | ガイアフォース | 8.6倍 | 芦毛の実力派 |
| 5番人気 | レーベンスティール | 19.3倍 | 中穴どころ |
一方、穴馬側はこんなイメージ。
| 人気 | 馬名 | 単勝オッズ | 備考 |
|---|---|---|---|
| 15番人気 | ウォーターリヒト | 130.2倍 | ほぼノーマーク |
| 16番人気 | ロングラン | 192.3倍 | 大穴 |
| 17番人気 | カンチェンジュンガ | 240.9倍 | 超大穴 |
| 18番人気 | ワイドラトゥール | 278.2倍 | 超大穴 |
単勝1.8倍のジャンタルマンタルは、
「勝って当たり前レベルの本命馬」と言っていい人気でした。
実際の払戻金はいくら? 主要馬券の配当
では、気になる配当です。
競馬ラボの結果ページから、主な馬券の払戻をまとめるとこうなります。
単勝・馬連など“シンプル馬券”
- 単勝:15番 ジャンタルマンタル → 180円
- 枠連:3–7 → 340円
- 馬連:6–15 → 640円
- 馬単:15–6 → 870円
→ ここまでは、完全に「堅い決着」です。
1番人気と4番人気の組み合わせですから、当てた人も多かったはず。
3連系(3連複・3連単)
- 3連複:3–6–15 → 23,090円
- 3連単:15–6–3 → 52,470円(100円購入で)
3着に15番人気ウォーターリヒト(単勝130.2倍)が突っ込んだことで、
3連複・3連単の配当は一気に跳ね上がりました。
もし3連単を1000円持っていた人がいれば…
52,470円 × 10倍 = 約52万円
かなり大きな配当です。
「荒れた?堅かった?」をデータから判定してみる
ここがこの記事の本題です。
近年のマイルCSの“荒れ方”は?
ウマニティのデータ分析を見ると、
過去20年のマイルCSはこんな傾向があります。
- 1〜3番人気が 総崩れしたのは1回だけ
- 2桁人気(10番人気以下)は 2着以内にほとんど来ていない
- 3連単の配当は、
- 10万円超え:20年で4回
- 2万円未満も5回と結構多い
- 「前評判ほどは荒れず、大波乱になりにくいG1」というのが近年の特徴
つまり、
「ごくたまにドカンと荒れるけど、
基本は“そこそこ堅め”になりやすいレース」
というイメージです。
2025年の3連単5万馬券は“どのくらい”?
先ほど書いた通り、2025年の3連単は52,470円。
ウマニティが出している過去10年の3連単平均配当は約6万円ちょっと。
これと比べると、
- 今年の3連単5万2470円 → 「やや高めだけど、超ド級ではない」
- 10万円超えの“超大荒れ”には届かない
という位置づけになります。
「堅さ」と「荒れ方」を分解してみる
今回のレースを、ざっくり2つに分けて考えます。
- 勝ち馬・2着馬の“軸”
- 1着:1番人気 ジャンタルマンタル(1.8倍)
- 2着:4番人気 ガイアフォース(8.6倍)
→ ここだけ見れば完全に“堅い決着”です。
- 3着に“穴馬”が来たかどうか
- 3着:15番人気 ウォーターリヒト(130.2倍)
→ ここが一気に「荒れ」要素になっている。
- 3着:15番人気 ウォーターリヒト(130.2倍)
つまり、
上位人気同士で決まる“表面は堅いレース”
+
3着だけ超穴で“3連系だけ荒れたレース”
という構図です。
レース内容をざっくり解説:なぜウォーターリヒトが3着に?
レースの流れも、簡単に振り返っておきます。
前半〜3コーナー
- トウシンマカオ(11番人気)がハナを主張して逃げる展開。
- エルトンバローズ、ジャンタルマンタルがその後ろの好位につける。
- その後ろにガイアフォース、アスコリピチェーノ、ラヴァンダなどが続く形。
前半1000mは57秒台で、そこそこ流れたミドルペース。
超スローでもハイペースでもない、いかにも京都マイルらしい流れです。
4コーナー〜直線
- 直線入り口で、ジャンタルマンタルが逃げ馬をきっちり捉えて先頭へ。
- 後ろからはガイアフォース、アスコリピチェーノ、ソウルラッシュなど有力どころが追いかける。
- そのさらに後ろから、内目をロスなく立ち回ったウォーターリヒトがジワジワ伸びてくる。
結果として、
- 勝ち馬:好位から早め抜け出し → レースレコードで押し切り
- 2着:ガイアフォースが正攻法で追いすがるも、完敗
- 3着:ウォーターリヒトが末脚を発揮して差し届く
という形になりました。
馬券的な“反省会”:どう買えていたら当てられた?
では、「どう買っていれば勝ち組に入れたのか?」を整理してみます。
単勝・馬連だけなら超カンタンなレース
- 単勝15番(ジャンタルマンタル) → 180円
- 馬連6–15(ガイアフォースとの組み合わせ) → 640円
レース前のデータでも、
「近年のマイルCSは1〜3番人気が総崩れしづらく、極端な穴狙いは避けたほうが良い」と言われていました。
「ジャンタルマンタルから素直に相手を人気どころへ」
という買い方をしていた人は、割と簡単に当てられたレースです。
3連複・3連単は“人気馬+超穴”パターン
3連系を的中させるには、
- 1着:ジャンタルマンタル(1番人気)固定
- 2着:ガイアフォース(4番人気)を相手の1頭として重視
- 3着:人気薄を手広く押さえておく
という買い方が必要でした。
特に2025年は、
- 2桁人気が2着に飛び込んだわけではない
- 3着が15番人気という「3着だけ大穴」のパターン
なので、
「本命+対抗までは順当に来たのに、
3着の穴を拾えず外した…」
という人が多かったレースだと思います。
逆に、
- 「1番人気から馬連・ワイド中心でコツコツ」
- 「3連複・3連単は、3着欄だけ穴馬を厚めに流す」
という買い方をしていた人にとっては、
「取りやすくてそこそこおいしい日」になったはずです。
結論:「マイルCS2025は荒れた?堅かった?」を一言で言うと
ここまでの内容を、最後に一言でまとめます。
- 勝ち馬:1番人気ジャンタルマンタルがレコードで完勝 → レース自体は超堅い
- 2着:4番人気ガイアフォース → 上位人気同士で決着
- 3着:15番人気ウォーターリヒト → ここだけド派手な穴
- 単勝・馬連・馬単:完全に堅いレース
- 3連複・3連単:5万馬券クラスで、そこそこ荒れた部類
過去の配当データと比べると、
3連単5万2470円は「大荒れではないが、平均よりやや高め」の水準です。
なので、この記事のタイトルに答えるなら——
「マイルチャンピオンシップ2025は、
レース内容は堅いけれど、3連単は“中ぐらいに荒れた”レース」
という評価がいちばんしっくり来ます。
次回に向けて:マイルCSで覚えておきたいポイント3つ
最後に、来年以降の予想にも使えそうな“メモ”を3つだけ。
- 1〜3番人気はそう簡単に総崩れしない
- データ的にも、上位人気のどれかは馬券にからむ傾向が強い。
- 2桁人気が絡むなら3着が多い
- 今回のウォーターリヒトのように、3連系で3着欄の穴には注意。
- 京都外回り1600mは“立ち回り+瞬発力”のバランスが大事
- ペースが極端にならない限り、好位から早めに動ける馬が有利になりやすい。
まとめ
- 「堅いのに、3連単だけそれなりに荒れた」
- 「本命党には優しいけれど、穴党は3着の拾い方次第で天国と地獄」
そんな、いかにもマイルチャンピオンシップらしい一戦だったと言えそうです。




