「フォルティウスの吉村紗也香、若い頃からかわいいよね〜」
カーリング中継を見ながら、そんな会話をしたことがある人、けっこういると思います。
でも、
- どんなジュニア時代を過ごして
- どんな成績を残してきて
- どうやって今の“かっこいいママスキップ”になったのか
までは、意外と知られていなかったりします。
この記事では、
「吉村紗也香の若い頃」から「今」までの成長ストーリー
を、成績とエピソードをセットで整理していきます。
途中で「この頃もかわいい」「ここから顔つきが変わってくるな〜」といった“見た目の変化”にもふれつつ、最後まで読んでもらえたらうれしいです。
まずは現在地から|“ママになった”吉村紗也香の今
最初に、今の吉村紗也香さんがどんな選手なのか、ざっくり整理しておきます。
- 名前:吉村 紗也香(よしむら さやか)
- 生年月日:1992年1月30日(30代前半)
- 出身:北海道北見市常呂町(カーリングの聖地・常呂)
- 所属チーム:フォルティウス(Team Yoshimura)
- ポジション:スキップ(作戦を考え、最後に投げる司令塔)
ジュニア時代から日本トップクラスで活躍し続けてきた選手ですが、今は
- 結婚
- 出産(長男)
- 産休からの復帰
- 2025年日本選手権で優勝、世界選手権出場
と、“ママアスリート”としても大きな話題になっています。
リンクの上ではキリッとした表情なのに、
インタビューでふと笑った瞬間がやわらかくて、「あ、やっぱりかわいいな」と思わせるタイプですよね。
そんな「今」の彼女を頭に入れたうえで、ここから「若い頃」へ時間を巻き戻していきます。
小学4年生でカーリングと出会う|常呂の“WINS”時代
吉村紗也香さんのカーリング人生は、小学4年生のときにスタートします。
- 北海道常呂町(今の北見市常呂町)で生まれ育つ
- 小学4年で、友だちと一緒にカーリングチーム「WINS」を結成
- 中学・高校に進学しても、ずっと同じ仲間と「WINS」で活動
常呂は、カーリング場が身近にある“カーリングの町”。
放課後にスケートをする子どもがいるように、ここではカーリングが日常の遊びに近い雰囲気です。
◇「若い頃がかわいい」は、この辺りから
当時の写真を見ると、
- ショートカット
- 少しあどけない笑顔
- でも目つきは真剣で、すでに“勝負師の顔”
という感じで、「かわいい」と「強そう」が両方顔に出ているのが印象的です。
まだ全国的な有名選手ではないけれど、
「地元では有名な強い子たち」
という雰囲気だったのでしょう。
高校時代|全国高校選手権優勝と“二足のわらじ”
高校は、地元の北海道常呂高等学校に進学します。
ここでもチームはもちろん「WINS」。
この頃のエピソードが、なかなかすごいです。
- WINSとして、2009年の全国高等学校カーリング選手権で優勝
- 同じ年に、バンクーバー五輪代表決定戦にも挑戦
- 高校では バレーボール部との二足のわらじ で活動していた
授業・部活(バレー)・カーリングの練習と試合。
これを高校生でこなしていたわけですから、相当な体力と根性です。
◇この頃の「かわいさ」
高校時代の写真を見ていると、
- 顔立ちは今とほぼ変わらない
- でも、表情は今よりちょっと柔らかくて“高校生らしさ”が残っている
- カーリングウェアと学校のジャージ姿のギャップがかわいい
という感じです。
ただし、試合になるときゅっと口を結んでいて、
石を投げるフォームもすでに安定していて、
「かわいいけど、すでに顔つきはトップ選手」
という印象を受けます。
大学時代|日本ジュニア3連覇&アジア3連覇の“黄金期”
高校卒業後は、メンバーと一緒に札幌国際大学へ進学。
ここで、吉村紗也香さんの「若い頃のピーク」ともいえる黄金期がやってきます。
◆とんでもないジュニア時代の成績
札幌国際大学時代の主な成績を並べると、こうなります。
- 2010〜2012年:日本ジュニアカーリング選手権 3連覇
- 2011〜2013年:パシフィック・アジアジュニア選手権 3連覇(日本代表スキップ)
- 2013年:世界ジュニア選手権 銅メダル
- 冬季ユニバーシアードに2回出場し、2011年大会で4位
- ソチ五輪世界最終予選出場(決勝には届かず、本人いわく「悔しかった」経験)
成績だけ見ると、
「若い頃から日本ジュニア界のど真ん中を走っていた」
ということがよく分かります。
◆顔つきが一気に“世界を見ている選手”になる
この大学時代の写真は、
- まだ20歳前後で若さたっぷり
- でも、世界ジュニアや国際大会に出ているので、目線の先が完全に“世界”
- 表情に「絶対勝ちたい」という気持ちが濃く出ている
という特徴があります。
あどけなさは残っているのに、
ショットを投げ終えたあとの真剣な顔は、今とほぼ同じ。
「若い頃がかわいい」というより
「若いのに、すでに仕上がってる」
というほうが近いかもしれません。
北海道銀行フォルティウス時代|社会人になっても進化が止まらない
2014年、大学卒業と同時に北海道銀行に入行。
同時に、女子カーリングチーム「北海道銀行フォルティウス」に加入します。
ここからは、いよいよ“社会人アスリートとしての吉村紗也香”のスタートです。
◆社会人になってからの主な活躍
北海道銀行フォルティウス〜フォルティウスとしての主な成績は、
- 日本選手権でたびたび表彰台に立つ
- 2018–2019シーズン:カナダの大会「オークビル・フォール・クラシック」で優勝
- 同シーズン:グランドスラム大会「マスターズ」でアジア女子チーム史上初の決勝進出、準優勝
- 2021年:日本カーリング選手権で優勝、自身もMVPに選出
- 2025年:日本選手権で再び優勝し、世界選手権出場権を獲得
このころになると、写真の雰囲気もかなり“完成されたアスリート”という印象です。
- 眉やメイクはきれいに整っている
- でも派手すぎず、清潔感のあるスポーツメイク
- 髪型もショート〜ボブで、リンクで動きやすいスタイル
正直、
「ただのかわいいじゃなくて“きれいで強い”」
といったほうがしっくりきます。
◆表情の変化:あどけなさから“勝負師の目”へ
若い頃と今の大きな違いは、「目つき」かもしれません。
- ジュニア時代:
- 緊張していても、どこか“学生スポーツ”の柔らかさがある
- 社会人〜今:
- ラストショット前の表情が、完全にプロの目
- スキップとして、チーム全員の気持ちを背負っている感じが出ている
それでも、試合後のインタビューやオフショットでは
ふっと笑ったときに「若い頃と同じ笑顔」が出てきて、
「あ、やっぱり根っこは変わってないんだな」
と感じさせてくれます。
フォルティウス独立〜ママになるまで|“かわいい”から“かっこいい”へ
2021年、北海道銀行とフォルティウスのスポンサー契約が終了し、チームはクラブチームとして独立します。
この頃には、吉村紗也香さんは
- チームの絶対的スキップ
- チームの顔としてメディアにもよく登場する存在
になっていました。
◆結婚と出産、そして復帰
プライベートでは、
- 2020年5月:札幌在住の一般男性と結婚
- 2023年末ごろ:第1子となる長男を出産
- 産休を経て、2025年日本選手権で優勝&世界選手権へ
という流れで、“ママアスリート”としての新しいステージに入っています。
このあたりの写真になると、
- かわいい、というより「凛としてかっこいい」
- でも、母親になってからのほうが表情がやわらかくなったようにも見える
という不思議な魅力があります。
「若い頃がかわいい」と言われる3つの理由
ここまで経歴を追ってきましたが、
ネット上で「若い頃がかわいい」と話題になる理由は、だいたい次の3つにまとめられそうです。
① 素朴さ+アスリート感のバランス
- 地元・常呂で育った、素朴で自然体な雰囲気
- でも中身はバキバキのトップアスリート
- そのギャップが、写真や映像から伝わってくる
「一緒に学校にいそうな感じなのに、やってることは世界レベル」。
このバランスが、見ている側からするとたまらないんですよね。
② 表情が正直で、感情が読み取りやすい
試合中の吉村さんは、
- 良いショットを決めたときの笑顔
- 読み合いに勝ったときのニヤッとした表情
- ミスしたときに一瞬だけ見せる悔しそうな顔
など、感情がけっこう表に出ます。
クールに見えて感情豊かなので、
「この表情かわいいな」
「今の顔、めちゃくちゃ悔しそう…」
と、ついアップで見たくなってしまいます。
③ 年齢を重ねてからの“進化”も含めてかわいい
そして一番大きいのは、
若い頃だけじゃなく、今も進化している
という点です。
- 10代:あどけなさと素朴さのあるかわいさ
- 20代前半:世界を相手に戦う“凛としたかわいさ”
- 20代後半〜30代:チームの顔としての落ち着き+母としての柔らかさ
この変化を通して見ていくと、
「若い頃がかわいい」
というより
「ずっとかわいいけど、見え方がアップデートされてる」
と言ったほうがしっくりきます。
成績だけじゃない、“中身”の進化も
最後に、成績以外の「中身の進化」についても少しだけ触れておきます。
札幌国際大学のインタビューや、札幌市の広報などを見ると、吉村紗也香さんは
- 2030札幌オリンピック招致に向けて、地元での普及活動にも関わっている
- ジュニア世代の育成にも興味を持ち、「自分の経験を伝えたい」と話している
といった“次の世代”に向けた発言が目立ちます。
若い頃は、
「自分が勝つこと」「自分が強くなること」
に全力だったはずですが、
今はそこに
「地元を盛り上げたい」
「ジュニアや子どもたちに、カーリングの楽しさを伝えたい」
という視点も加わっている。
この“視野の広がり”も、表情や雰囲気の変化につながっているように感じます。
まとめ
ここまでを、もう一度ぎゅっとまとめます。
そして何より印象的なのは、
若い頃からずっと、カーリングと本気で向き合い続けてきたこと
です。
「若い頃がかわいい」と言っているうちに…
ここまで「吉村紗也香の若い頃がかわいい!」と語ってきたわけですが――
冷静に考えると、
- 彼女は、ジュニア時代から一度も手を抜かずに練習してきた
- 世界と戦うために、ずっと自分をアップデートし続けてきた
- 結婚しても、出産しても、カーリングをやめなかった
そんな人に対して、
ソファに座ってポテチを食べながら
「昔もかわいいけど、今もいいよね〜」
と言っている自分を想像してみてください。
…一番“進化してない”の、
実はテレビの前のこっち側かもしれません。
というわけで、
この記事を書き終えたら、まずは床にしゃがんで「ランジのフォーム」だけでも真似してみようと思います。
石は投げられなくても、
せめて腰くらいは落とせるようになりたい



