フィギュアスケート男子で今いちばん話題と言っていい存在、
「クワドゴッド(4回転の神)」ことイリア・マリニン。
ジャンプがとんでもなさすぎて、
- 「人間じゃなくて物理法則と戦ってない?」
- 「あれだけ回ってるのに、スタイルもいいってズルくない?」
と、演技内容だけでなく「スタイル」も注目されています。
その中で、ネットを見ているとこんな声が出てきます。
「マリニンって身長168cmって聞いたけど、もっと大きく見える」
「いや日本のサイトだと174cmって書いてあるよ?」
…どっちなんだ問題、ですね。
結論から言うと、
- 168cmはジュニア〜17歳ごろの“昔のプロフィール”
- 現在は174cm前後(公式には約173〜174cm)という情報が主流
と考えるのが自然です。
この記事では、
- なぜ「168cm」と「174cm」の2つの説があるのか
- 時系列で見る“身長プロフィール”の変化
- 公式情報をまとめると何cmになりそうか
- 他の選手と並んだときの“見え方”
- 結局ファンとしてどう受け止めればいいか
を解説していきます。
そもそも、なぜ「168cm説」が広まったのか?
まずは「168cm説」から。
世界に名前が広がったころの公式プロフは「168cm」
2021〜2022年ごろ、
マリニンがジュニアからシニアに上がり、世界選手権に登場したとき、
日本の報道やブログでは
「身長168cmと決して長身ではないが、脚がとても長い」
と紹介されていました。
当時のISU(国際スケート連盟)公式バイオにも、
Height: 168cm と書かれていた時期があり、
この記事をもとにした日本語の記事も多く出回りました。
日本のファンも「168cm?もっと高く見えるけど…」とざわつく
SNSやブログでは、
- 「168cmって本当?もっと背が高く見える」
- 「ネイサン・チェンと同じくらいに見えるから、もう少しあるのでは?」
といった声が多く、
「数字以上にスタイルがよく見える選手」として話題に。
ここでポイントなのは、
- 当時はまだ10代後半で成長期真っ只中
- プロフィールの身長がこまめに更新されていなかった可能性が高い
ということです。
いつから「174cm説」が出てきたのか?時系列でチェック
次に、「174cm説」が出てきた流れを、ざっくり時系列で見ていきます。
2022〜2023年ごろ:成長期で「身長伸びた?」の声
2022年のスケートアメリカや世界ジュニアで大活躍したころ、
海外掲示板ではこんな会話も見られました。
「プロフィールではまだ5’6(約168cm)ってなってるけど、
最近の映像だともっと背が高く見えるよね?」
つまり、
- バイオ上は168cmのまま
- 実物は徐々に伸びている
という「プロフィール置き去り成長期」状態だったわけです。
2024〜2025年:日本メディアのプロフィールが174cmに統一され始める
その後、日本の主要なフィギュア関連サイトでは、
- 日本語版ウィキペディア:身長174cm
- Yahoo!スポーツの選手プロフィール:身長174.0cm
- J SPORTSの選手名鑑:身長174cm
- 日刊スポーツの記事中でも「身長174センチ」と紹介
…と、174cmでほぼ統一されるようになりました。
また、日本のニュースサイトでは
「以前は168cmとされていたが、現在は174cmに伸びている」
といった説明をしている記事もあります。
海外の「公式系」情報も173〜174cmに
海外の情報を見てみると、
- NBCのインタビュー記事:
「Team USAの公式プロフィールによると、5フィート8と1/2(約174cm)」 - IMDbのプロフィール:5’8½”(1.74m)
- 本人の公式サイト(プロフィール欄):5’8″(1.73m)と記載
と、173〜174cmのあいだの数字が並んでいます。
ここまでくると、
「少なくとも170cm台前半には乗っている」
「168cmのまま、というのはさすがに古い情報」
と考えるのが自然です。
168cmと174cm、結局どっちが“正解”に近い?
ここまでの情報をまとめて、整理してみましょう。
168cm=「10代のころに測った数字」が一人歩き
- 2021〜2022年ごろのISUバイオや記事で使われた
「168cm」というプロフィールが最初のソース - その情報を引用した日本語記事やブログが、今もネット上に残っている
これが「168cm説」の正体です。
当時17歳前後ですから、
「そのあと身長が伸びる」というのは、ごく普通の話ですね。
174cm=現在の「公式近辺の数字」
一方で、直近の情報源では、
- 日本語ウィキ、Yahoo!スポーツ、J SPORTS、日刊スポーツ
- Team USA系のプロフィール(NBC経由)、IMDb、本人サイト
など、複数の“公式寄り”のソースが173〜174cmでそろってきている状況です。
このため、
「最新の身長は174cm前後」
と見るのが、今のところいちばん妥当だと考えられます。
173cmか174cmか問題は、ほぼ誤差
173cmと174cmの差は、1cm。
- 測ったタイミング(朝と夜)
- 姿勢
- 靴を履いているかどうか
- 単なる四捨五入のクセ
などで、いくらでもブレる範囲です。
本人サイトが「5’8″(1.73m)」、
Team USA経由の記事やIMDbが「5’8½”(1.74m)」となっているので、
「だいたい173〜174cmくらい」
とざっくり覚えておけば問題ないでしょう。
他の選手と並んだとき、実際どう見える?
身長の話でよく出てくるのが、
「いや、数字より“並んだとき”の見え方でしょ」
というポイント。
ここでは、ざっくり「印象」で整理してみます。
昔:ネイサン・チェンと同じくらい → 168cm説がそれっぽく見えた
世界選手権デビューのころは、
ネイサン・チェンと並んだ写真で
- 「ほぼ同じくらいの身長」
- 「ちょっとだけ高いかな?」
くらいに見えるショットが多く、
ネイサンの公式身長(166cm前後)と合わせて考えると、
当時の168cmという数字は、そこまで不自然ではありませんでした。
最近:日本選手と並ぶと「明らかに170cm台前半」
2024〜2025年シーズンあたりになると、
- 鍵山優真
- 宇野昌磨
- りくりゅうペアのりくちゃん など
日本選手たちと並んだ写真・動画で見ると、
- 「明らかに一段階“背の高いグループ”に入っている」
- 「でも2m級のバレー選手みたいな“バカ高い”感じではない」
という、170cm台前半あたりのバランスに見えます。
そこで日本メディアも、
「実際は174cmくらいありそうだ」
と判断して、プロフィールを更新してきた…と考えると、
全体の流れがスッキリしますね。
なぜここまで身長が話題になるのか?ジャンプとの関係も
ここで少しだけ、
「なぜスケーターの身長がこんなに話題になるのか」についても触れておきます。
フィギュアは“体格とジャンプ”のバランスが気になる競技
フィギュアスケートは、
- 身長や手足の長さが「見栄え」に直結する
- でも、あまり大きくなりすぎるとジャンプが難しくなる
という、体格と技術のバランスが常に話題になる競技です。
なので、
- 「成長期で背が伸びると、ジャンプが不安定にならないかな?」
- 「体が重くなって4回転の成功率が落ちない?」
といった心配は、どの選手に対してもファンからよく出ます。
マリニンの場合:「伸びたけど、ジャンプはさらに化けた」
マリニンに関して言うと、
- 168cm → 174cmという最大で6cmくらいの伸びがあったと見られる一方で
- 4回転アクセルを安定させ、
- さらに6種類の4回転ジャンプ+バックフリップまで飛ぶようになった
という、むしろジャンプ面では「進化しかしない」状態です。
普通なら
「身長が伸びてジャンプが崩れる」
というパターンもありえたのに、
彼の場合は
「身長も伸びたけど、ジャンプも伸びた(物理的にも点数的にも)」
という、よく分からないレベルに到達しています。
まとめ
ここまでの話を、シンプルにまとめます。
というのが、この記事の結論です。
身長より伸びてほしいもの
ここまで真面目に
- 公式情報
- 成長期
- プロフィール更新のタイミング
なんて話をしてきましたが、
たぶんファンの本音はこうだと思います。
「身長が何cmでもいいから、
4回転アクセルだけはこれからも決め続けてくれ」
実際のところ、観客席で見ている側からすると、
- 173cmだろうが174cmだろうが、
- 7本も4回転を跳ばれた瞬間に、
数字のことなんて全部吹き飛びます。
なので、この記事の結論を一言にまとめると――
「マリニンの身長は“だいたい174cm”。
それより深刻なのは、
彼のジャンプの高さに比べて、
自分のお小遣いが全然“伸びない”ことです。」
…というわけで、
身長より先に、まずは自分のお財布の成長期をどうにかしたいところですね。


