井上広大:ロッテ移籍でチャンス増?阪神時代の成績と今後の予想

井上広大:ロッテ移籍でチャンス増?阪神時代の成績と今後の予想 スポーツ

2025年12月9日、「現役ドラフト2025」で阪神タイガースの井上広大外野手が、千葉ロッテマリーンズから指名され、移籍することになりました。

阪神ファンにとっては「将来の4番候補」としてずっと名前が挙がってきた選手ですし、ロッテファンにとっては「右の大砲候補を格安で拾ったのでは?」と期待がふくらむニュースですよね。

この記事では、

  • そもそも井上広大ってどんな選手?
  • 阪神時代の1軍・2軍での成績はどうだったのか
  • ロッテに移籍して本当にチャンスが増えそうなのか
  • ファン目線での「今後の予想」

を整理していきます。


  1. 井上広大ってどんな選手?ざっくりプロフィール
  2. 阪神時代の1軍成績をやさしく整理
    1. 1軍通算(2020〜2025年・阪神時代)
    2. 2024年シーズンだけを見ると…
    3. 2025年は、まさかの「1試合だけ」
  3. 実は2軍ではバリバリ打っていた:ウエスタン首位打者&タイトルだらけ
    1. 2軍での主な実績(ウエスタン・リーグ)
    2. 「5年以内に本塁打王&打点王宣言」までしていた
  4. それでも阪神で出番が限られた理由
    1. ① 外野のレギュラー争いがとんでもなく激しい
    2. ② 三振の多さと“波の大きさ”
    3. ③ チームとして「即戦力」を優先せざるを得なかった
  5. ロッテが井上広大を指名した理由:足りなかった“右の一発”
    1. ロッテのここ数年の課題:「長打力がちょっと物足りない」
  6. ロッテ移籍でチャンスは増えるのか?
    1. ポイント①:「現役ドラフト」で取った=計画的な補強
    2. ポイント②:若手主体の打線に“ハマりやすい”タイプ
    3. ポイント③:ラストチャンスと自覚している本人のコメント
  7. 今後の活躍を“勝手に予想”してみる
    1. シナリオA:2026年までにレギュラー定着&2ケタ本塁打
    2. シナリオB:代打・対左投手専門として価値を高める
    3. シナリオC:2軍では打つけれど、1軍では数字が伸びないまま…という可能性も
  8. ファンとして「どこを見て楽しめばいいか?」
    1. 注目ポイント①:打球の質
    2. 注目ポイント②:三振の“仕方”
    3. 注目ポイント③:ベンチでの表情や立ち振る舞い
  9. まとめ
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井上広大ってどんな選手?ざっくりプロフィール

まずは基本情報から。

  • 名前:井上 広大(いのうえ こうた)
  • 生年月日:2001年8月12日(24歳・2025年シーズン終了時点)
  • 出身:大阪府大東市
  • 出身校:履正社高校(強豪校として有名)
  • ポジション:外野手
  • 投打:右投げ右打ち
  • 入団:2019年ドラフト2位で阪神に入団

高校時代から「右の長距離砲」として期待されてきた選手で、プロに入ってからも「阪神の将来の4番候補」「未完の大器」と呼ばれ続けてきました。

体格もガッチリしていて、見るからに長打を打ちそうなタイプ。実際、2軍(ウエスタン・リーグ)では早い時期から4番を任され、若いうちからクリーンナップを背負ってきた“打つ人”です。


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阪神時代の1軍成績をやさしく整理

「将来の4番候補」という言葉だけ聞くと、「じゃあ1軍でガンガン打ってたんでしょ?」と思うかもしれません。

ですが、実際の1軍での数字を冷静に見ると、かなり“物足りない”のも事実です。NPB公式の成績をもとに、ざっくり整理してみます。

1軍通算(2020〜2025年・阪神時代)

  • 試合:45試合
  • 打席:111
  • 打数:106
  • 安打:20
  • 打率:.189
  • 本塁打:3
  • 打点:16
  • 盗塁:2

「45試合」という数字は、6年在籍した割にはどうしても寂しく映りますよね。フルシーズン出るレギュラーなら、1年で120〜140試合くらい出る世界ですから、それを考えると“チャンスは細切れ”だったことがわかります。

2024年シーズンだけを見ると…

スポーツ紙のまとめや詳細データを見ると、2024年の1軍では23試合に出場し、打率.212、本塁打3本という成績でした。

  • 打率:.212
  • 試合:23試合
  • 本塁打:3本

数字だけ見ると「そこまで悪くはないけど、レギュラーを任せきれるほどではない」というラインです。特に阪神のように優勝争いをするチームでは、“少しでも不安要素がある若手”より、“計算できるベテランや実績組”が優先されがちです。

2025年は、まさかの「1試合だけ」

2025年は、4月1日に1軍で1試合出場したものの、3打数ノーヒット。その後はシーズンを通してほとんど2軍暮らしだったと報じられています。

ここまでくると、「このまま阪神にいても1軍での出番はほとんどないのでは…?」という空気が、球団にも本人にもあったはずです。


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実は2軍ではバリバリ打っていた:ウエスタン首位打者&タイトルだらけ

1軍の数字だけ見ると、どうしても地味に見えてしまう井上選手ですが、2軍ではむしろ“タイトルコレクター”でした。

2軍での主な実績(ウエスタン・リーグ)

報道や公式記録をまとめると、2軍ではこんなタイトルを取っています。

  • 2021年:打点王
  • 2022年:最多安打
  • 2024年:首位打者(打率.308、8本塁打、52打点)

特に2024年は、

  • 打率:.308
  • 試合:83
  • 安打:95
  • 本塁打:8
  • 打点:52

と、規定打席に到達した中で唯一の打率3割の打者として首位打者になっています。

「2軍では無双しているのに、1軍では結果が出ない」

──これは、プロ野球でよくあるパターンですが、井上選手もまさにこの壁にはばまれてきた選手です。

「5年以内に本塁打王&打点王宣言」までしていた

2024年のNPBアワードでは、自ら「5年以内に、1軍で本塁打王と打点王を狙いたい」と宣言していました。

このコメントからもわかるように、本人は「1軍でタイトルを狙うつもり」で野球を続けているし、その自信の根拠が2軍の成績だったわけです。


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それでも阪神で出番が限られた理由

「2軍でこれだけ結果を出しているのに、なんで阪神では出番がなかったの?」
ここが、阪神ファンにとって一番モヤモヤするポイントかもしれません。

理由はざっくり言うと、次のようなものが考えられます。

① 外野のレギュラー争いがとんでもなく激しい

阪神は近年、外野に有力選手がひしめいています。

  • センター:不動のレギュラー級
  • 両翼:若手・中堅・助っ人が激しく競争

という構図で、「ちょっと打てない期間がある若手」にはかなり厳しい環境です。

井上選手は“将来の4番候補”として期待される一方で、守備面や走塁面で「安心して使えるレベル」にまではなかなか到達できなかった、という見方もされています。

② 三振の多さと“波の大きさ”

2軍のデータを見ると、井上選手は長打力がある反面、三振も多いタイプです。

  • 長打を打てる
  • その代わり空振りも多い

という打者は、爆発したときの破壊力は魅力ですが、「優勝争いの真っ最中」というチーム事情の中では、「どうしても我慢して使い続ける余裕は少ない」ものです。

③ チームとして「即戦力」を優先せざるを得なかった

阪神はここ数年、優勝やAクラスが当たり前の球団になっています。そんな中で、

「来年からの数年間を考えると、今すぐ計算できる選手を優先したい」

という判断があったとしても、不思議ではありません。

実際、今回の現役ドラフトでは、阪神はヤクルトから濱田太貴外野手を指名しています。同じ右の外野手を入れ替えた形で、井上選手を“環境を変えてあげる”決断をしたとも言えます。


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ロッテが井上広大を指名した理由:足りなかった“右の一発”

では、ロッテ側から見てみましょう。

ロッテのここ数年の課題:「長打力がちょっと物足りない」

ロッテはここ数年、「守りはいいけど、もう少し一発がほしい」「得点力をどう上げるか」が課題と言われてきました。

もちろん、ポランコのような長距離砲や、安田・山口といった若手もいますが、
「右打ちの大砲候補」
というタイプは、まだまだ数が足りません。

そんな中で、

  • 2軍では“打撃タイトルを総なめ”に近い活躍
  • 24歳とまだ若い
  • 右の長距離砲タイプ

という井上選手は、ロッテにとっては「リスクが比較的少ない、伸びしろだらけの素材」に見えたはずです。

実際、ロッテのサブロー監督も「パンチ力がある選手。大いに期待している」とコメントしていますし、ファンからも「大勝利」「こんな選手もらっていいの?」という声が上がっています。


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ロッテ移籍でチャンスは増えるのか?

では本題です。
「ロッテに移籍して、井上広大の出場機会は本当に増えそうなのか?」

これは、完全には誰にもわかりません。
…が、阪神に残るよりは、チャンスが増える可能性は高いと考えられます。

ポイント①:「現役ドラフト」で取った=計画的な補強

現役ドラフトは、「使い道がよくわからないけど、とりあえず取っておこう」という場ではありません。

  • 出場機会が少ない選手を
  • 必要としている球団が
  • きちんとリストアップして指名する

という制度です。

つまりロッテは、

「右の長距離砲候補がほしい。
その中で、井上広大に賭けたい」

と、ある程度決め打ちして指名しているはずです。これは大きなプラス要素です。

ポイント②:若手主体の打線に“ハマりやすい”タイプ

ロッテは若手・中堅が多い打線で、「この選手を絶対に外せない4番」という存在は、まだ固定しきれていない印象があります。

そこに、

  • 2軍で打率.308&8本塁打&52打点の井上
  • 右のパワーヒッター
  • まだ24歳

というプロフィールの選手が入ってくるわけですから、
「当たればデカいギャンブル」
としては、かなり魅力的です。

ポイント③:ラストチャンスと自覚している本人のコメント

本人も、

「心機一転、ラストチャンスだと思って結果にこだわって頑張る」

とコメントしていて、かなり腹をくくっている様子が伝わります。

この「ラストチャンスだ」という危機感は、いい意味でのプレッシャーになり得ます。


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今後の活躍を“勝手に予想”してみる

ここからは、あくまで個人の予想です。
でも、こうやってシナリオを考えると、プロ野球は何倍も楽しくなるので、少しだけお付き合いください。

シナリオA:2026年までにレギュラー定着&2ケタ本塁打

  • 2026年シーズンあたりから、外野の一角またはDHでスタメン出場が増える
  • 年間10〜15本の本塁打を打ち、「ロッテの中軸候補」として扱われる
  • 阪神ファンが「なんで出したんや…」と本気で頭を抱えるパターン

このシナリオの鍵は、「三振の多さをどこまで許容してもらえるか」です。
多少三振しても、「一発があるから使おう」と思われれば、一気にチャンスは広がります。

シナリオB:代打・対左投手専門として価値を高める

  • 左投手が先発・リリーフで出てきた時の“切り札”的な役割
  • 試合終盤の代打要員として、年間5本〜前後の代打ホームランを量産
  • フル出場は少ないものの、「いてくれると助かる選手」枠に定着

2軍での実績と長打力を考えると、この役割でも十分価値があります。

シナリオC:2軍では打つけれど、1軍では数字が伸びないまま…という可能性も

現実的には、こういう可能性もゼロではありません。

  • 2軍では相変わらず打つ
  • でも1軍では、変化球への対応やインコース攻めに苦しむ
  • 「ファームの主」として数年が過ぎる

そうなってしまうと、本当に“ラストチャンスを逃した”形になってしまいます。

だからこそ、ロッテでの最初の1〜2年は、ファン以上に本人が勝負どころを強く意識しているはずです。


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ファンとして「どこを見て楽しめばいいか?」

せっかくなので、井上広大をロッテで見るときに、どこに注目すると楽しいかも書いておきます。

注目ポイント①:打球の質

  • 「角度のある大きなフライ」が増えてきたら、覚醒のサイン
  • ラインドライブ(低い弾道のライナー)ばかりだと、まだ本来の長打力を出し切れていない可能性

テレビやハイライトでも、「打球の伸び」はわかりやすいです。

注目ポイント②:三振の“仕方”

  • 同じ三振でも、「ストレートに押し込まれているのか」「変化球でタイミングを外されているのか」
  • 見逃し三振より、空振り三振が多いタイプなら、「振れている」とポジティブに見ることもできます

もちろん、三振しないに越したことはありませんが、
「振り切って三振しているか」
も、長距離砲を育てるうえでは大事な視点です。

注目ポイント③:ベンチでの表情や立ち振る舞い

現役ドラフトで移籍した選手は、どうしても「前の球団でくすぶっていた」というイメージがつきまといます。

その中で、

  • ベンチでの雰囲気づくり
  • 打てなかったときの表情
  • チームメイトとの距離感

こうした部分をポジティブに変えていけるかどうかも、新天地で成功する大きな要素です。

井上選手自身も「心機一転」と話しているので、ここがガラッと変わると、案外一気に流れが向いてくるかもしれません。


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まとめ

ここまでの話をざっくりまとめると、

  • 井上広大は、2軍ではタイトルを取りまくってきた右の長距離砲
  • 1軍では45試合・打率.189・本塁打3本と、まだインパクト不足
  • 阪神の外野は層が厚く、少し成績が落ちるとすぐに2軍に戻される環境だった
  • ロッテは右の長距離砲を欲しがっていて、「現役ドラフト」で指名した時点である程度“計画的な補強”
  • ロッテ移籍によって、チャンスの数自体は確実に増える可能性が高い
  • ただし、そのチャンスを本当に掴めるかどうかは、
    • 三振との付き合い方
    • 変化球への対応
    • 守備・走塁のレベルアップ
      次第

という状況です。

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