結論から言うと、鮎美と勝男は「一度はやり直すけど、最終回のラストで前向きに別れを選ぶ」 という、かなり攻めた終わり方でした。
「え、復縁エンドじゃないの!?」
そう思った人が多くて、ネットでも「衝撃」「泣きそう」「ロス」の声がどんどん上がっています。
ここから先は、最終回のネタバレ全開で解説していきます。
まだ本編を見ていない人は、録画や見逃し配信を見てから読むのがおすすめです。
まず整理!「じゃあ、あんたが作ってみろよ」ってどんなドラマ?
ざっくり一言でいうと…
「料理」をきっかけに、
こじれた価値観と恋愛をもう一度見直す、
大人の“再生ロマンスコメディ”
です。
- 主人公:山岸鮎美(夏帆)
- 彼氏のために凝った料理を作り続け、
「恋人ファースト」になりすぎて自分を見失った女性。
- 彼氏のために凝った料理を作り続け、
- 元カレ:海老原勝男(竹内涼真)
- 「料理は女が作るものでしょ?」が口ぐせだった、かなり古い価値観の持ち主。
6年同棲した2人は、プロポーズをきっかけに大ゲンカ&破局。
そこから、
- 鮎美は「自分の人生」を取り戻す旅へ
- 勝男は「家事も感情も、ゼロからやり直し」の旅へ
…と、お互いに別々の道で成長してきました。
この「別々の成長」をちゃんと描いたうえで、
最後にもう一度2人を向き合わせるのが最終回です。
最終回のざっくりあらすじ(ネタバレ整理)
最終回は、
「詐欺に遭った鮎美」と
「謹慎明けで会社に戻る勝男」
この2人の“リスタート”から始まります。
鮎美サイド:仕事も人生も「自分で立ちたい」
- 鮎美は、詐欺でお金を失いながらも、
飲食店での仕事探し → 全滅…。 - そこで、太平のバーを昼間だけ「間借り」して、
メキシコ料理のお店を出すことを思いつきます。
パートの仕事も見つけて、
地道に「自分の店」に向けて動き出す鮎美。
ここで彼女の中にあるのは、
「誰かのために生きる」じゃなくて、
「自分の足で立ちたい」という気持ち。
これは、後のラストシーンでも大事になってきます。
勝男サイド:仕事でも家でも“変わろう”と必死
一方、勝男はあの不祥事で「謹慎」になっていたところからスタート。
- 謹慎中は家事をこなしながら反省の日々。
- 謹慎明けで会社に戻ると、
周りから冷たい目もあり、メンタルはなかなかしんどい。 - でも後輩の南川ががんばってくれて、
仕事でも成長のチャンスをつかんでいきます。
そして9話ラストの「俺たち、やり直そう」からの流れで、
2人はいったん“復縁”ムードに入ります。
「やり直そう」→「終わりにしよう」へ…衝撃のラストシーン
視聴者をザワつかせたのは、
勝男の部屋で2人きりで話す、あの長い会話シーンです。
流れをやさしく整理すると、こんな感じです。
- 別れてからの近況を、ぽつぽつと話す2人
- 勝男が、昔のモラハラっぽい言動を改めて謝る
- 鮎美も、「我慢して言わなかった自分のクセ」を反省
- 鮎美が本音を打ち明ける
- 「誰かの後ろじゃなくて、横に立てる自分でいたい」
- 「自分の足で立てるようになって、店を出したい」
- 勝男も、「支える」という言葉が
結局また“押しつけ”になっていたと気づく - そして勝男の一言
- 「よし、決めた。終わりにしよう」
ここでテレビの前の視聴者が
「えええええええ!?」「別れるの!?」と悲鳴をあげたわけですね。
ただ、この「終わりにしよう」は、
- ケンカ別れでもない
- どちらかが一方的に振るでもない
「お互いの成長をちゃんと認めたうえでの卒業」
みたいなニュアンスになっています。
最後に鮎美は、
「勝男さんの、そういう可愛くて優しいところが好きだった」と笑って、
静かに区切りをつけます。
鮎美はなぜ「一人で立つ道」を選んだのか?
最終回で大きかったのは、
鮎美の「自分の人生を生きたい」という覚悟です。
今までの鮎美:いつも「選ばれる側」で生きてきた
原作・ドラマを通して描かれてきたのは、
鮎美がずっと
- 「相手にとって都合のいい自分」
- 「好かれるための自分」
を演じてきた、ということ。
- 勝男の好みに合わせて料理も見た目も全振り
- イヤなことも言えず、ただひたすら頑張る
- 結果、自分が何をしたいのか分からなくなる
これが、まさに冒頭の「恋人ファースト」時代でした。
最終回の鮎美:もう「誰かの後ろ」には戻れない
だからこそ最終回で彼女は、
「誰かの後ろじゃなくて、横に立てる自分でいたい」
と、はっきり口にします。
- 誰かに守られるだけの自分ではなく
- ちゃんと自分の足で立てる自分になりたい
- そのうえで、もう一度「誰かと並びたい」
この順番を、彼女はどうしても崩したくなかった。
だから「今は自分のことに集中したい」「お店は自分でやりたい」と、
勝男の“手伝いたいモード”から、そっと距離を取るんですね。
勝男は本当に変わったのか?成長ポイントをおさらい
最初の勝男を思い出してみると、
- 「料理は女が作るもんでしょ」
- 「全部茶色い」とか、細かいダメ出し
- 家事能力ほぼゼロ、感謝も薄い
…と、正直“炎上ギリギリ”なキャラでした。
でも最終回までに、彼はかなり変わっています。
家事も仕事も、「自分から」動くようになった
- 自分で料理を覚え、筑前煮でボロボロになりながらも挑戦
- 家事を一通りこなせるようになり、
「やってもらって当たり前」から卒業 - 職場でも、周りに頼ったり、意見を通すために頭を使うように
「支える」つもりが、また主役になりかけた
それでも、完全に“昔のクセ”が消えたわけではありません。
- 鮎美の店の準備を見て、
「俺がやってやるよ!」と張り切りすぎる - 書類作りや計画も「任せて!」と主導権を握ろうとする
一見、優しいようでいて、
また勝男が主役になりかけていたんですね。
そのことに、会話の中で自分で気づいて、
「支えるって言葉が、無意識の押しつけになってた」と認める。
ここが、勝男の一番の成長ポイントでした。
結局、鮎美と勝男は復縁したの? ― はっきり答えます
この記事のタイトルにもある通り、
やっぱり一番気になるのはここですよね。
Q.2人は復縁したの?
A.いったん復縁したけれど、最終回で「前向きな別れ」を選びました。
- 9話ラスト〜最終回序盤:
→ 「やり直そう」と決めて、復縁ルートに入る。 - 最終回後半:
→ じっくり話し合った上で、
「終わりにしよう」「前に進もう」とお互いに納得の別れ。
視聴者の中には、
- 「えぇ…ハッピーエンドじゃないの!?」
- 「復縁してほしかった…」
という悲鳴も多かったですが、同時に、
- 「これが一番リアル」
- 「いい終わり方だと思う」
という声もかなりありました。
「再生ロマンス」というジャンルですが、
“再生”したのはカップルではなく、それぞれの人生だった、
というオチを付けてきた感じですね。
視聴者の反応:「衝撃だけど納得」「ロスがつらい」
ニュース記事やSNSの声をまとめると、
大きく3パターンに分かれていました。
- ショック派
- 「えぇ!!復縁しないの!?」
- 「マジで泣きそう」
- 納得派
- 「2人が成長したからこその選択だと思う」
- 「むしろリアルで好きなラスト」
- ロス&続編希望派
- 「この終わり方なら、いつかまた会ってほしい」
- 「スピンオフや劇場版で“その後”が見たい」
特にシネマトゥデイの記事でも、
「2人がたどり着いた答えが反響を呼んだ」「切ないけど正解かもしれない」
というニュアンスでまとめられていました。
原作との違いは?ざっくりチェック
もともと、このドラマは谷口菜津子さんの漫画が原作です。
- 原作はまだ連載中で、結末はこれから
- 勝男&鮎美の「復縁の可能性」も含め、
今後どうなるかはまだ確定していない
つまり、
ドラマは、一つの“オリジナル回答”を出しただけで、
原作はまた別のゴールに向かっている途中
というイメージです。
ドラマのラストにモヤっとした人は、
原作の行方を追いかけるのも、楽しみ方のひとつですね。
最終回を通して見えたテーマ:「恋愛はゴールじゃなくて選択肢」
このドラマ、タイトルだけ見ると
「料理しない男、ちょっと反省して?」
みたいなコメディに見えますが、最終回まで見てみると、かなり深いです。
「誰かのために頑張りすぎる」と、自分を失う
- 相手に合わせすぎると、
- 本当の気持ちが言えない
- 我慢がたまる
- 最後には爆発する
これは鮎美にも、勝男にも当てはまります。
「少し変わる」ことはできる。でも、相性が合うとは限らない
- 勝男は、家事も価値観も大きく“成長”しました
- 鮎美も、「自分で選ぶ」人間になりました
それでも、
「変わった2人」=「やり直せる2人」
とは限らない。
ここに、すごく大人なメッセージが込められている気がします。
「別れてもハッピーエンド」はありか?
最終回の2人は、
- 恨み合ってもいない
- 相手のことは今でも大事
- でも「恋人として」は卒業する
という、かなりレアな“前向き失恋エンド”です。
恋愛ドラマ=「くっついて終わり」という
お決まりパターンから一歩進んで、
「それぞれの人生を自分で選び直す」
ところまで描いたのが、
このドラマが「大人向け」だなぁと感じるポイントでした。
見逃した人向け:どこで見られる?
「うっかり録画を消しちゃった…」
「もう一回、あの会話シーンを見返したい!」
という人は、見逃し配信をチェックしてみてください。
2025年12月時点では、
- TVer / TBS FREE
- 最新話の無料配信(期間限定)
- U-NEXT
- 全話配信(サブスク)
といった形で配信されています。
※配信状況は変わることがあるので、公式サイトで最新情報を確認してみてください。
まとめ
最後に、この記事のポイントをぎゅっと整理します。
最後にちょっとだけ
最終回を見ていて、
「誰かの後ろじゃなくて、横に立てる自分でいたい」
という鮎美の言葉に、ものすごく共感した人も多いと思います。
「よし、私も自立した大人になるぞ!」と気合を入れた翌朝。
気づいたら、朝ごはんを作るのを忘れていて、
キッチンから声が飛んできました。
「じゃあ、あんたが作ってみろよ!」
……タイトル回収されるの、
視聴者のこっち側かい。
というわけで、
自分の人生もごはんも、できるところから“自分で作ってみる”
そんな小さな一歩から始めてみるのも、悪くないかもしれません。

