※この記事はネタバレなしで書きます。「犯人を断定する」「結末を言う」「決定的な展開をバラす」ことはしません。
ただし、公式が出している“作品の前提”と、“考察のしかた”は扱います。
そもそも『良いこと悪いこと』ってどんな話?
物語の出発点は、同窓会。
そこで出てきたタイムカプセルの中身が、ただの思い出じゃなかった。
- 6人の顔が塗りつぶされた卒業アルバム
- そして始まる、同級生の不審死
- 「いったい誰が、何のために?」というミステリー
つまりこのドラマは、“過去(小学校時代)”と“今”がつながって、事件が転がっていく考察ミステリーです。
主演は間宮祥太朗さんと新木優子さんのW主演。公式サイトにはキャスト情報や相関図も出ています。
みんなが感じている「違和感」って、実は3種類ある
検索でもよく出るのが「考察」「真犯人」「違和感」。
この“違和感”って、感覚の話に見えるけど、ちゃんと分解できます。
違和感①:言葉の違和感(言ってることが薄い、ズレてる)
- 質問に答えてない
- いらない情報を足してくる
- 「それ今言う?」みたいなタイミングで口をはさむ
現実でも、こういう人って“怪しく見える”じゃないですか。
ドラマだと、わざと違和感を残すことが多いです。
違和感②:行動の違和感(行動が“説明”より先に出る)
- 「怖い」と言うわりに現場へ行く
- 「知らない」と言うわりに詳しい
- 「関係ない」と言うわりに必死
人は、ウソをつくとき「言葉」は整えられても、行動が先に出ることがあります。
違和感③:物語の違和感(ドラマが“その人をどう扱っているか”)
ここが一番おもしろいポイント。
- なぜか“やたら映る”
- 重要な場面にいつもいる
- セリフが短いのに印象が残る
- 逆に、説明が多すぎる(くどい)
ドラマって、犯人を隠すときも、見せるときも、カメラの扱いがヒントになります。
(※もちろん“ミスリード”もあります。そこが楽しい)
「真犯人」を当てるより、先にやるべきことがある
結論から言うと、考察で大事なのは、
“犯人当て”じゃなくて、“違和感の言語化”です。
当てようとすると、頭の中がこうなります。
- 「こいつが怪しい!」
- 「いや、あいつだ!」
- 「いやいや、制作がミスリードしてる!」
これ、楽しいんですけど、疲れます。
そこでおすすめは、こう。
まずは「違和感メモ」を3行だけ作る
たとえば、
- 「この人、質問に答えてない気がする」
- 「この人、知ってるはずのことを“知らない”と言ってる?」
- 「この人、重要シーンに必ずいる」
これだけで、次の回の見方が一気に変わります。
公式相関図を“犯人探し”じゃなく“関係探し”に使う
相関図って、犯人当ての道具に見えますよね。
でも本当は、人間関係の地雷探知機です。
公式の相関図には、登場人物の関係がまとまっています。
見るときのコツはこれ。
コツ:矢印の“強さ”に注目する
- 恋愛 → 感情が強い(良くも悪くも爆発する)
- 恨み → 動機になりやすい
- 秘密 → 事件につながりやすい
- 利害関係 → 裏切りが起きやすい
犯人を一点で当てに行くより、
「この関係、いつ爆発してもおかしくないな」を見つけると、考察がうまくなります。
『良いこと悪いこと』で“真犯人候補”を絞る考察フレーム(ネタバレなし版)
ここからは、犯人を断定しません。
ただ、どのミステリーにも使える「絞り方」を置いておきます。
フレーム①:動機(なんでやった?)
動機はだいたい4つです。
- 恨み
- 守りたいもの(誰か/自分の過去)
- 罪の隠蔽(バレたくない)
- 金・立場
『良いこと悪いこと』は“同級生”という繋がりが強いので、特に
「過去の恨み」「過去の罪」「守りたい秘密」が濃くなりやすいタイプです。
フレーム②:手段(どうやった?)
手段は「能力」より「立場」で見ます。
- 情報にアクセスできる立場
- 人を動かせる立場
- 現場に自然に入れる立場
“力が強い”より、“入れる”の方が重要だったりします。
フレーム③:機会(いつ、どこで?)
機会は一言で言うと「そこにいられるか」。
- アリバイが語られすぎる人(逆に怪しい場合あり)
- いつも“ちょうど良く”居合わせる人
- 誰にも見られず動ける人
“偶然”が何度も続くと、違和感が生まれます。
フレーム④:物語のルール(ドラマが何をテーマにしてる?)
タイトルが『良いこと悪いこと』です。
これ、ただの言葉遊びじゃなくて、
- 「良いことをしているつもり」でも、誰かにとっては悪いこと
- 「悪いこと」に見えて、実は守るための選択
みたいな価値観の反転が起こりやすい題名です。
だから、真犯人像も単純に「悪いやつ」だけではなく、
“正しさ”を持っている可能性があります。
(ここ、当たる当たらない関係なく、見応えが増えるポイントです)
「怪しい人」を見つけたら、すぐ疑うな。まず“2回”確認しよう
考察で一番やりがちなのが、これ。
1回怪しい → もう犯人確定!
でもドラマは、視聴者を楽しませるために、怪しい人を量産します。
そこで、ルールを作ります。
ルール:怪しさは「2回出たら」メモる
- 1回目:気のせいかも
- 2回目:違和感として成立
- 3回目:考察の材料になる
これだけで、ミスリードに振り回されにくくなります。
ネタバレを踏まないための「検索」テクニック(大人の護身術)
最終回が近づくほど、SNSも検索も地雷原になります。
検索するときのコツ
- 「真犯人」「犯人」「ネタバレ」のワードは入れない
- 「見逃し」「放送時間」「キャスト」みたいな安全ワードで調べる
- Xはミュート機能で「犯人」「黒幕」などを一時的にミュート
公式は「真犯人は誰だ?」と煽りますが、公式発表以上のネタバレは出しません。
逆に、まとめサイトやSNSの“断言”は危険度が高いです。
ここまで読んだあなたへ:真犯人を当てるより、気持ちよく当てにいこう
最後に、ネタバレなしで言える“いちばん大事なこと”。
真犯人って、当てたら気持ちいい。
でも本当に気持ちいいのは、
「違和感を自分の言葉で説明できたとき」です。
当たっても、根拠がふわっとしてると、あとで自分がモヤっとします。
外れても、根拠が筋が通ってると、「うわ〜やられた!」って楽しい。
だからおすすめはこれ。
- 犯人は断定しない
- 違和感だけメモる
- 次回で答え合わせする
これで、毎週の満足度が上がります。
良いこと悪いこと的に
ネタバレなしで考察しようと思って、
「違和感メモ」を真面目にスマホに書いたんです。
・質問に答えてない
・目線が泳いでる
・重要シーンにいる
よし、完璧。
……で、翌日。
スマホの予測変換が学習しちゃって、
仕事のLINEで「了解です」を打とうとしたら、
「真犯人は誰?」
って出てきました。
上司に送る寸前で止めました。
良いこと:送らずに済んだ。
悪いこと:私のスマホだけ、毎日が考察ミステリー。
つまり真犯人は――
あなたのスマホの予測変換です。

