「9.5話って何? 9話と10話の間に“0.5話”が生えてきたんだけど…」
「タイトルが“犬”って、急にどうした?」
「最終回前に見るべきって聞くけど、ほんとに必要?」
そんな疑問をまとめます。
この記事は基本的に大きなネタバレはしません。
ただし「9.5話がどんな話か」を説明する都合で、公式が公開している範囲の内容(イントロ的な部分)には触れます。
そもそも9.5話「犬」とは?(まずここを1分で)
9.5話「犬」は、Huluで独占配信されているHuluオリジナルストーリーです。Huluの作品ページにも「【Huluオリジナルストーリー】#1 犬」として並んでいます。
配信スタートは、本編第9話の地上波放送後(12月13日)から。
そして内容は一言でいうと、公式がはっきり言っています。
- 「キングたちが小学生の頃、川で犬を助けたお話」
- “仲良し6人組”の過去を捉えた物語
「え、事件の話じゃないの?」と思うかもですが、ミステリー作品で“過去の回想”って、ただの思い出じゃなくて、だいたい爆弾です。
なぜ今「犬」なの?9.5話が“このタイミング”で出る理由
結論から言うと、理由は3つあります。
どれも「最終回前に出す意味」があるやつです。
理由1:最終回を“理解”じゃなく“納得”で見せるため
ドラマの終盤って、真相がわかってスッキリする反面、こうなりがちです。
- 「情報はわかった。でも気持ちが追いつかない」
- 「説明はあるけど、行動の温度がわからない」
9.5話は、その“気持ちの部分”を補強する回です。
Huluの紹介でも、9.5話は「良いこと悪いことの世界をより深く味わえる物語」とされています。
つまり、最終回をただの「答え合わせ」にしないための、心の準備運動です。
理由2:「仲良し6人組」が“ただの背景”じゃないと示すため
本編は事件が進むと、どうしても「今」の話が中心になっていきます。
でもこの作品、視聴者がずっと気になってるのはここですよね。
- 6人は本当に仲良しだったの?
- どこで関係が歪んだの?
- “あの頃”の空気はどんなだった?
9.5話「犬」は、まさに“過去の空気”を見せる回。
事件って、いきなり起きないんです。
だいたい「小さな違和感」が積み重なって、最後にドカンです。
その“積み重なりの材料”が、9.5話に入ってる可能性が高い。
理由3:9話の直後に出すことで「見方」が変わるから
9.5話は、9話の放送後から配信という形です。
これ、制作側の気持ちを想像するとわかりやすい。
- 9話まで見た人の頭の中は、情報でパンパン
- 10話(最終回)では、結末が来る
- その間に“犬”で一度、呼吸を整えさせる
例えるなら、フルマラソンの最後の坂の前に渡されるスポーツドリンクみたいなものです。
飲むと「うわ、しみる…」ってなるやつ。
9.5話「犬」は何を描いてる?
ここは公式の説明を、噛み砕きます。
9.5話は「高木(キング)」を中心に進みます。
葬儀のあと家に戻ったキングに、妻の加奈(徳永えりさん)が1枚のDVDを渡す。ケースの中には「覚えているか?」というメモ。そこに映っていたのは、かつてキングが溺れていた犬を助けて取材されたニュース映像で、子どもの頃のキングと仲間たちの笑顔が映っている──という流れです。
これ、めちゃくちゃ重要なのは「犬」そのものより、
- “DVDが出てくる”
- “メモがある”
- “覚えているか?”と問いかけられる
ここなんですよ。
ミステリーで「誰かが渡した映像」と「短いメッセージ」って、だいたい
“記憶”か“罪”か“約束”に刺さります。
最終回前に見るべき理由:メリットを具体的に
「見ると何が得なの?」を、ちゃんと具体化します。
1)キングの“人間味”が上がる(=最終回の痛みが変わる)
事件の中心人物って、終盤になるほど「駒」みたいに見えがちです。
でも9.5話は、キングを“過去から積み上げた人間”として見せてくる。
すると最終回で、同じセリフでも刺さり方が変わります。
- 見る前:へぇ、そうなんだ
- 見た後:うわ…それ言うの、重い…
これが9.5話の強さ。
2)「仲良し6人組」の距離感がわかる(=誰の言葉が嘘っぽいか見える)
推理って、証拠だけじゃなくて、関係の温度が超大事です。
- 本当に信頼してるのか
- 表面だけ仲がいいのか
- “仲良し”が武器になってるのか
9.5話は“過去の空気”を見せるので、最終回で登場人物が何かを言ったとき、
「その言い方、あの頃と同じだ」みたいな気づきが起きやすい。
3)「良いこと」と「悪いこと」が、ひっくり返る準備になる
タイトルが『良いこと悪いこと』で、9.5話の題材が「犬」。
犬って、イメージとしてはこうですよね。
- 助ける=良いこと
- 優しさ=良いこと
- みんなの笑顔=良いこと
でもこの作品が恐いのは、たぶんここ。
良いことが、誰かにとって悪いことになる。
逆に、悪いことに見える選択が、誰かを守ることになる。
9.5話は、そのテーマを“事件”じゃなく“思い出”で差し込んでくる。
つまり最終回で価値観が反転しても、「はい急に来た!」じゃなく、
「…最初からそういう話だったわ」になれる。
見る順番はどうする?おすすめの視聴ルート
結論:9話→9.5話→最終回(10話) が一番気持ちいいです。
- 9.5話は「第9話の地上波放送後から」配信開始なので、流れとしてもその順番が自然。
- Huluの作品ページでも、9話「カノン」の次にオリジナル「犬」が並んでいるので、制作側も“間に挟む”想定です。
ちなみに、最終回は 12月20日(土)よる9時放送、放送後にHuluで見逃し配信スタートと案内されています。
「時間ない人」向け:9.5話だけ見ても大丈夫?
大丈夫です。
ただし“何が大丈夫か”を分けます。
- ✅ 話の筋:9.5話だけ見ても「犬のエピソード」はわかる
- ⚠️ 刺さり具合:9話までの積み重ねがあるほど、効きます
- ✅ 最終回への準備:気持ちの準備としては効果大
だから現実的には、
- 時間ある人:1〜9話 → 9.5話 → 最終回
- 時間ない人:9話 → 9.5話 → 最終回(これでも十分)
- 超時間ない人:最終回だけ → 余韻が残ったら9.5話(後追い)
このどれでもOK。
よくある疑問Q&A
Q. 9.5話「犬」はどこで見られる?
Huluでの独占配信です。
Q. いつから配信?
本編第9話の地上波放送後(12/13)から配信開始です。
Q. なんで“犬”なの?
公式が「犬を助けたお話」と明言しています。
ただ、“犬=優しさ”で終わらせないのが、この作品の怖いところ。
(ここが最終回前に見る価値です)
まとめ:9.5話「犬」は“答え”じゃなく“深呼吸”の回
9.5話「犬」は、犯人当てのための「追加問題」じゃありません。
最終回を迎える前に、
- 仲良し6人組の“過去の空気”を吸い直して
- キングという人間の“温度”を取り戻して
- 「良いこと/悪いこと」の反転に備える
ための回です。
最終回が「理解した」で終わるか、
「納得して泣いた」で終わるか。
その差を作るのが、9.5話だと思います。
最後に
「…よし。最終回、心の準備できた。」
そう思って、スマホを置いて、寝ようとしたんです。
寝る前に、念のため検索しました。
「良いこと悪いこと 9.5話 犬 かわいい」
そしたら関連検索に出てきたのが、
「犬 助けた ニュース 映像 泣いた」
「犬 伏線」
「犬 真犯人」
……おい。犬、お前も考察枠なんかい。
良いこと:最終回前に“深呼吸”できた。
悪いこと:その深呼吸が、考察で過呼吸になった。
つまり真犯人は――
寝る前に検索した私でした。


