「徳永えりさん、今回どの役で出てるの?」
「いつから登場してた?見逃したかも…」
「正直、事件の渦中にいないのに、なんか重要人物っぽいんだよね」
そんな人向けにまとめます。
※この記事は基本的に“役どころ解説”なので、ガチガチのネタバレは避けます。
ただし、公式あらすじに出ている範囲(第1話の人物紹介、Huluオリジナル9.5話「犬」の説明)には触れます。
結論:徳永えりは「高木加奈」役(キングの妻)
徳永えりさんが演じているのは、高木加奈(たかき・かな)。
主人公のひとり、高木将(たかき・しょう)=“キング”の妻です。
第1話の公式あらすじでも、キングは「家業を継ぎながら、2歳上の妻・加奈と、小学4年生の娘・花音を養う普通のパパ」と説明されています。
つまり加奈は、事件を追う“バディ側”というより、キングの「今の生活」を支える、家族側の大事な人です。
いつ登場する?登場タイミングは「第1話から」
結論、加奈は第1話から登場するポジションです。
キングの人物紹介の中に、最初から「妻・加奈(徳永えり)」として書かれています。
ここ、地味に重要です。
後から出てくる“謎の新キャラ”ではなく、最初からいる。
つまり制作側は最初から「この人は必要」と判断してるわけです。
加奈ってどんな人?
加奈の肩書はすごくシンプル。
- 高木将(キング)の妻
- 家族として、キングと娘・花音の日常にいる人
シネマカフェのキャラクター整理でも「高木加奈(36歳)=高木将の妻」とまとめられています。
そして、このドラマって“事件の話”に見えて、実はもうひとつの軸があります。
それは、
「大人になった今でも、子どもの頃の出来事に人生が引っぱられる」
という怖さ。
だから、キングの「今の生活」を象徴する加奈は、物語の芯に関わってきます。
物語のカギ①:加奈は「キングの今」を見せる装置
第1話の時点で、キングはこう説明されます。
- 小学生の頃はリーダー的存在で「キング」と呼ばれていた
- 今は家業を継ぎ、家庭を持って丸くなった
- 妻・加奈と娘を養う“普通のパパ”になっている
この“普通のパパ”って、ただの設定じゃありません。
もしキングが独身で一人暮らしなら、事件が起きても
「まあ自業自得かも?」
って冷めた見方をする人も出ます。
でも、家庭があると話は一気に変わる。
- 事件が「自分だけの問題」じゃなくなる
- 子どもや妻が巻き込まれるかもしれない
- 逃げたいけど逃げられない(守るものがある)
この“逃げられなさ”を成立させるのが、加奈の存在です。
物語のカギ②:加奈は「記憶の扉」を開ける人(9.5話「犬」)
ここが一番わかりやすい“カギ”です。
Huluのオリジナルストーリー(9.5話)「犬」では、キングが葬儀から帰宅したあと、妻の加奈が1枚のDVDを渡すと説明されています。
Huluのあらすじでは、
- 妻の加奈(徳永えり)からDVDを渡される
- それは“かつて”の出来事につながる映像
と書かれていて、TVガイドやORICONの記事でも同様に、
「ケースの中にメモが入っていた」「昔、犬を助けたニュース映像が映る」など、かなり具体的に紹介されています。
この時点で言えるのは一つ。
加奈は、“過去”にアクセスするキー(鍵)をキングに渡す役目をしている
ってことです。
ミステリーで「昔の映像」「昔の記録」「昔の手紙」を出す人は、だいたい重要人物です。
なぜなら、事件って「今の出来事」に見せかけて、たいてい“過去の精算”だから。
物語のカギ③:加奈は「外側から見たキング」を教えてくれる
キングって、ドラマの中では、
- 子どもの頃の姿(記憶・評判・罪の匂い)
- 今の姿(家族のある生活)
この2つを行ったり来たりします。
でも本人の自己評価って、当てになりません。
人って、自分のことは
- よく見せたくなる
- 都合の悪いことは忘れたくなる
- “あれは仕方なかった”にしたくなる
からです。
そこで効いてくるのが、身近で見ている妻の視点。
加奈がいることで、キングの人間味が増します。
- ただの「事件の中心人物」じゃなくなる
- ただの「過去に何かあった男」でもなくなる
- “家での顔”がある人になる
これ、最終回で視聴者の感情を動かすための土台になります。
「登場回は少ない?」と思った人へ:加奈は“出番の量”より“役割の重さ”タイプ
ドラマって、出番が多い=重要、とは限りません。
むしろミステリーでは、
- ちょこちょこ出る
- でも毎回、空気を変える
- 物や言葉を渡して流れを動かす
こういう人のほうが、後から効いてきます。
加奈はまさにそのタイプ。
第1話で「キングの今」を見せ、9.5話で「過去への入口」を渡す。
この二つだけでもう、役割は十分に重いです。
視聴者が「加奈、ただの奥さんじゃないかも」と感じるポイント3つ
ここから先は“考察寄り”ですが、ネタバレにならない範囲で整理します。
① 物語の最初から配置されている
第1話の公式あらすじに明記。最初からいる=意味がある。
② 事件の外側にいるのに、重要アイテムを運んでくる
9.5話「犬」でDVDを渡す役。これ、物語を動かす役目。
③ キングの“普通の生活”を見せる唯一のライン
家庭シーンがあるかないかで、視聴者の感情移入が変わります。
まとめ:徳永えり(加奈)は「家庭」と「記憶」をつなぐカギ
最後に、この記事の答えをギュッとまとめます。
加奈は「犯人を追う側」ではなく、
キングの人生(今と過去)をつなぐ、重要な接着剤みたいな役です。
最後に
「奥さんが渡すDVDって、だいたい結婚式の映像か、子どもの運動会だよね?」
でもこのドラマは違った。
DVDの中身が、まさかの“過去の伏線”。
……つまり加奈は、奥さんじゃなくて、
家庭用DVDプレーヤーのフタを開けて、真相まで開けに来た人でした。
良いこと:思い出がよみがえる。
悪いこと:思い出がだいたい事件に直結する。
これぞ、『良いこと悪いこと』。



