美容師の松田政也さん・陽子さんがサウナで死亡…原因は店側?利用者側?

美容師の松田政也さん・陽子さんがサウナで死亡…原因は店側?利用者側? 国内

東京・赤坂の個室サウナで起きた火災で、美容師として知られていた松田政也さん(36)と、妻の陽子さん(37)が亡くなりました。報道を見て、大きなショックを受けた方も多いと思います。

「原因は店側なのか? それとも利用者側なのか?」
ネット上でも、もうこの議論が始まっています。

ただ、いきなり「どっちが悪い」と決めつけるのは、とても危険です。
この記事では、今わかっている事実を整理しつつ、「責任の話」をどう考えたらいいのかを、まとめてみます。

※この記事は、2025年12月17日時点での報道をもとに書いています。
今後の捜査で内容が変わる可能性があります。


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何が起きたのか?事故の概要

まずは、報道で明らかになっていることを整理します。

  • 火災が起きたのは
    2025年12月15日 正午ごろ
    東京・港区赤坂にある個室タイプの高級サウナ「SAUNATIGER(サウナタイガー)」です。
  • 5階建てビルの3階にある個室サウナの一室で、
    サウナ室内の座席や壁が焼ける火事が発生しました。
  • 利用していた30代の男女2人が、サウナ室の入口付近で倒れているのが見つかり、搬送後に死亡が確認されました。
  • 警視庁は、亡くなったのは
    • 美容会社を経営する松田政也さん(36)
    • ネイリストとして働いていた妻の陽子さん(37)
      の夫婦だと発表しています。
  • ご夫婦は、サウナ室の出入口付近で、折り重なるような状態で倒れていたと報じられています。

からだにはやけどもあったものの、「命に関わるほどではなかった」という報道もあり、なぜ亡くなってしまったのか、決定的な原因はまだはっきりしていません。


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松田政也さん・陽子さんはどんな人だったのか

詳しいプライベートに踏み込みすぎるのは控えますが、報道と美容業界向けの情報を見ると、松田政也さんは「白髪ぼかし」や「脱白髪染め」などの技術で知られた美容師・経営者だったようです。

  • 自由が丘などで美容室を展開し
  • セミナーやオンライン講座も行い
  • 美容師向けの教育にも力を入れていた

という情報もあり、「業界では有名な存在だった」「人柄がよく、熱心な美容師だった」と、知人のコメントが紹介されています。

妻の陽子さんは、ネイリストとして働いており、夫婦で「美容」を仕事にしていたと言われています。

仕事も順調で、これからまだまだ活躍していくはずのタイミングでの事故でした。
お二人のことを考えると、本当にやりきれない気持ちになります。


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サウナの中で何が起きたとみられているのか

では、サウナ室の中では何が起きていたのでしょうか。
ここでも、「わかっている事実」と「まだわかっていない部分」を分けて見ていきます。

ドアノブが両側とも外れていた

報道によると、

  • サウナ室の出入口のドアノブが
    内側と外側、両方とも外れて床に落ちていた
    ことがわかっています。

そのため、

  • 中からドアを開けられなくなっていた可能性が高い
  • 結果として、ご夫婦がサウナ室に閉じ込められた可能性

が指摘されています。

常連客の証言として、「この店のドアノブは、以前から『取れそうだな』と感じたことがある」という声も報道されています。

非常ボタンの電源が切れていた?

さらに、サウナ室内には非常ボタンが設置されていましたが、

  • 非常ボタンを押そうとした形跡はあったものの
  • 現場検証の時点で、電源が切れていた状態だった

と報じられています。

つまり、

  • 「助けを呼ぶためのボタン」はあった
  • けれど、電源が入っておらず、正常に動かなかった可能性がある

ということになります。これは、安全管理上、かなり重大なポイントです。

火災と死亡原因の関係はまだ不明

サウナ室内では、

  • ベンチ(座る部分)や背もたれ
  • 室内に置かれていたタオル

などが燃えていたと報じられています。

しかし、

  • 火事そのものが直接の死因なのか
  • 高温の環境からくる熱中症や一酸化炭素中毒などが関係しているのか

といった医学的な死因は、まだ公式に明らかにされていません。


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「店側の原因」になりうるポイントはどこか

ここからは、あくまで一般論として、報道されている事実から「店側にどんな問題があった可能性があるのか」を整理してみます。

※「店が悪い」と断定する話ではありません。
あくまで「もし事実だとしたら、ここが問題になりやすい」という視点で書きます。

ドアノブの構造とメンテナンス

  • ドアノブが内外両方とも外れていたことは、通常の使用では考えにくい異常事態です。
  • もし、以前から「取れそう」「ちゃちだ」と感じていた利用者がいたなら、
    • 部品の選定
    • 定期的な点検・交換
      といったメンテナンスが十分だったのか、今後、捜査や裁判の場で争点になる可能性があります。

非常ボタンの電源管理

  • 設置されているだけでなく、常に電源が入り、正常に動く状態に保つことも、安全管理の重要な仕事です。
  • 「非常用設備があったのに、電源が切れていて使えなかった」という状況であれば、
    • 設備の管理方法
    • 点検記録
      などが厳しくチェックされるはずです。

個室サウナというスタイルと見守り体制

このサウナは「完全プライベート」「他の客やスタッフとほとんど顔を合わせない」というコンセプトだったと報じられています。

プライベート感は魅力ですが、その一方で、

  • 利用客に異常が起きたとき、スタッフがすぐに気づきにくい
  • 体調不良や火災などが起きても、発見まで時間がかかる

という弱点があります。

専門家も、個室サウナのように「人の目が届きにくい空間」では、
異常の早期発見や、避難経路の確保がより重要になると指摘しています。


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「利用者側の原因」はあるのか?

一方で、「利用者側にも原因があったのでは?」という声も、ネットでは出がちです。

ただ、ここはかなり慎重に考える必要があります。

今回のご夫婦について決めつけることはできない

現時点で、

  • お二人がどれくらいの時間サウナ室にいたのか
  • 飲酒をしていたのか
  • 体調に問題があったのか

といった細かい情報は出ていません。

にもかかわらず、

  • 「長く入りすぎたんだろう」
  • 「自己責任だ」

と決めつけるのは、単なる 想像や偏見 でしかありません。

今回の記事では、お二人を責める意図は一切ありません。
あくまで「一般的にサウナ利用者として気をつけたいポイント」を、別に整理するだけです。

一般論としての「サウナ利用者の注意点」

あくまで一般論ですが、サウナ利用者側として、次のような点には普段から気をつけたいところです。

  • 体調がすぐれないときは入らない
  • 飲酒後はサウナを控える
  • 長時間入りっぱなしにしない(目安を決める)
  • 一人きりの空間では「無理をしない」「おかしいと思ったらすぐ出る」
  • 出口や非常ボタンの位置を、入室前に確認しておく

ただ、これらはすべて「一般的な安全対策」であり、
今回のご夫婦が守っていなかったと決めつける材料は、今のところありません。


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「店側 vs 利用者側」という二択では語れない

ここまで見てきて、なんとなく感じていただけたかもしれません。

この事故は、

「店側が100%悪い」
「いや、自己責任だ」

という単純な二択の話ではありません。

安全というのは、本来、

  • 設備の安全性(ドア、非常ボタン、火災報知器など)
  • 運営側の体制(見守り、点検、マニュアル)
  • 利用者の行動(無理をしない、水分補給、ルール遵守)

この 3つが重なって守られるもの です。

今回の場合、

  • ドアノブが両側とも外れていた
  • 非常ボタンの電源が切れていた可能性

といった「設備・管理」の問題が強く疑われている以上、
店側の安全管理が大きく問われるのはほぼ間違いないでしょう。

ただし、

  • 正確な出火原因
  • 法律上の責任の割合
  • 誰がどこまで責任を負うのか

は、今後の警察の捜査や、場合によっては裁判を通じて決まっていく話です。

私たち外部の人間が、現時点で
「店が悪い」「いや、利用者が悪い」と言い切ることはできません。


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SNSの「犯人探し」に流されないために

こういったショッキングな事故が起きると、SNSではすぐに

  • 店名の拡散
  • 経営者の過去の発言の掘り起こし
  • 被害者のプライベートの晒し
  • 「陰謀論」や、根拠のない噂話

が飛び交います。

しかし、

  • まだ原因が確定していない段階で
  • 個人や企業を名指しで「断罪」したり
  • 家族や知人を傷つけるような投稿をすることは

「二次被害」を生む行為 になります。

今回亡くなったのは、
美容の仕事を真面目に続けてきた、まだ30代のご夫婦です。

私たちにできるのは、

  • 冷静に事実を追うこと
  • 憶測を広めないこと
  • 家族や関係者の気持ちを想像すること

このあたりを心に留めておくことではないかなと思います。


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今回の事故から、私たちが学べること

最後に、「店側が悪い/利用者側が悪い」という話から一歩引いて、
私たちがサウナを利用するときに意識したいポイントを、あらためて整理します。

個室サウナを利用するときのチェックポイント

個室サウナを利用するときは、入る前にこうした点をさっと確認しておくと安心です。

  1. ドアの構造
    • ちゃんとスムーズに開閉できるか
    • ノブや取っ手がグラついていないか
  2. 非常ボタンやインターホンの位置
    • どこにあるかを目で確認しておく
    • 押しやすい位置にあるか
  3. スタッフとの距離感
    • 何かあったとき、どう連絡をとるのか
    • 受付にインターホンや電話番号の表示があるか
  4. サウナ室の説明
    • 利用時間の目安
    • ロウリュのやり方
    • 禁止事項(アルコール、持ち込みなど)

これらがまったく説明されていない施設なら、
「ここは大丈夫かな?」と一度立ち止まって考えるのも大切です。

自分のからだの「SOS」を無視しない

  • めまい
  • 吐き気
  • 頭痛
  • 息苦しさ

こういった症状が出たら、それは体からのSOSです。
「せっかく来たから」「元を取りたいから」と我慢するのは、とても危険です。

特に個室サウナは、周りに他の人がいません。
倒れても誰も気づいてくれない可能性があります。


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結論:「店側か利用者側か」ではなく、「安全をどう作るか」

あらためて、今回のタイトルの問いに戻ります。

美容師の松田政也さん・陽子さんがサウナで死亡…
原因は店側?利用者側?

現時点で言えるのは、

  • 報道されている事実を見るかぎり、
    設備・安全管理の面で「店側の問題」が強く疑われていること
  • ただし、詳細な死亡原因や法的な責任の割合は
    今後の捜査・調査を待たないとわからないこと
  • 被害にあったご夫婦について、
    「自己責任だった」と決めつける根拠はないこと

の3点です。

そしてもう一つ、大事なポイントがあります。

本当は「店側が悪いか」「利用者側が悪いか」という二択で考えること自体が、危うい。

安全は、

  • 店の設備と運営
  • 利用者の行動
  • それを支える法律やルール

この「全部」で作っていくものだからです。

今回の痛ましい事故を、
単なる「誰かを叩く材料」にしてしまうのではなく、

  • サウナ業界全体の安全基準を見直すきっかけにする
  • 私たち利用者も、「便利さ」と同じくらい「安全」に目を向ける

そんな方向に、少しでも議論が進んでいってほしいと願います。

松田政也さん、陽子さんのご冥福を、心よりお祈りいたします。

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