「國學院のエース・青木瑠郁(あおき るい)、卒業したらどこ行くの?」
「実業団? それとも普通に就職してサラリーマン?」
駅伝ファンなら、こういう話題、つい気になりますよね。
先に“今わかっている範囲”の結論だけまとめると、
- 2026年度の進路一覧では
「実業団入り予定」と記載されている - ただし
具体的なチーム名(企業名)は、まだ公表されていない - 就職して競技から一歩引くルートより、
実業団でガッツリ走り続ける可能性がかなり高い
という状況です。
この記事では、
- そもそも青木瑠郁ってどんな選手?
- なぜ「実業団がほぼ確実」と言われているのか?
- 有力候補とされている“実業団チームのタイプ”と具体名
- 一般就職の可能性は、どれくらいあるのか?
を整理していきます。
青木瑠郁ってどんな選手?
まずは基本プロフィールから。
- 名前:青木 瑠郁(あおき るい)
- 生年月日:2004年3月31日(21歳)
- 出身地:群馬県伊勢崎市
- 身長・体重:168cm・53kg
- 高校:高崎健康福祉大学高崎高等学校(いわゆる「健大高崎」)
- 大学:國學院大學 人間開発学部・健康体育学科
- 種目:長距離(5000m・10000m・ハーフマラソン・駅伝)
自己ベストも、学生トップクラスです。
- 5000m:13分30秒42(2025年・ホクレンDC深川)
- 10000m:28分02秒00(2024年・世田谷記録会)
- ハーフマラソン:1時間00分45秒
┗ 2025年11月・上尾シティハーフマラソンで優勝した時のタイム
5000mは國學院大の歴代記録1位、
10000mは歴代2位クラスの好記録で、
「トラックもロードも走れるオールラウンダー」という印象です。
高校時代:不破聖衣来の“1学年下”
高校は、群馬の強豪・健大高崎。
陸上ファンには「不破聖衣来(ふわ せいら)の後輩」と言った方がイメージが湧くかもしれません。
高校時代の主なポイントは、
- 5000mでインターハイ出場
- ベストは14分12秒27
- U20日本選手権5000mで2位(13分59秒34)
- その後13分48秒61まで更新
つまり高校の時点で、すでに
「全国レベルの有望株」
だったわけです。
大学で一気にブレイク! 1年目から“駅伝エース候補”に
國學院大に入ってからの伸び方は、かなりエグいです。
1年生:全日本大学駅伝で区間賞デビュー
- 2022年・全日本大学駅伝 5区
→ 1年生にして区間賞、しかも区間記録まであと3秒の快走 - チームも過去最高タイの2位で、初の表彰台に貢献
出雲駅伝では1区7位と、1年目から主要区間を任されるあたり、
監督からの信頼度も相当高かったことが分かります。
2年生:日本学生ハーフマラソン優勝=「学生日本一」
2024年3月の日本学生ハーフマラソン選手権では、
- 記録:1時間2分6秒
- 14km過ぎから一気にペースアップして独走
- チームメイトを寄せ付けず、そのまま優勝
と、学生ハーフの「日本一」になりました。
このレースの流れは、
10kmまではスロー
→ 14kmから一気にスパート
→ 以降は独走で押し切る
という形で、
先輩の平林清澄が優勝した時とほぼ同じ展開だった、
というのも面白いところです。
3〜4年生:トラック・ハーフ・駅伝、すべてで“國學院の顔”に
2024〜2025年にかけては、
- 10000mで28分02秒00(國學院大歴代2位)
- ホクレンDCでは5000m13分30秒42の學内新記録
- 2025年11月・上尾シティハーフで
1時間00分45秒&日本人学生歴代10位タイの好記録で優勝 - チーム内では副主将として、主将の上原琉翔とともに
「箱根駅伝総合優勝」を掲げる新体制の中心メンバー
という感じで、
「タイムも、役割も、完全にチームのエース格」
というポジションになっています。
4yearsのインタビューでは、
陸上を頑張るきっかけになったのが「おばあちゃんの言葉」だった、
というエピソードも語られています。
「元気なうちに走っている姿を見たい」と言われてスイッチが入り、
1年目から駅伝で勝負する覚悟を持った、という話は、
人柄の部分でもファンが増えるところですよね。
そもそも「実業団」と「就職」って何が違う?
ここで、一度整理しておきましょう。
大学長距離ランナーの主な進路は、ざっくり分けて3つです。
① 実業団入り(企業チーム)
- 企業が持つ陸上部(駅伝チーム)に所属
- 給料をもらいながら、仕事+競技を両立する形
- 元日のニューイヤー駅伝に出場するのが大きな目標
強豪校のエース級は、このルートが一番多いです。
青学・駒澤・國學院・中央など、箱根の常連校の主力が
次々と実業団に進むのは、駅伝ファンにはおなじみですよね。
② 一般企業へ就職(競技はほどほど or 引退)
- 陸上部とは関係ない会社に就職
- 地元の企業や、公務員になる選手もいる
- その後も市民ランナーとして走る人もいるし、
きっぱり引退する人もいる
箱根を走ったからといって、
全員が実業団に行くわけではありません。
③ プロランナーとして活動
- 実業団に所属せず、スポンサー契約などで活動
- 海外レースを転戦する選手もいる
- ただし、日本ではまだ少数派で、
収入面のリスクもかなり大きいルートです
青木瑠郁は「実業団か就職か?」結論はほぼ出ている
では本題。
青木瑠郁の場合、この3つのうちどれになりそうなのか?
2026年度進路一覧では「実業団入り予定」の記載
大学駅伝ファン向けに、各大学4年生の進路をまとめたサイトでは、
2026年度の進路一覧に
「青木瑠郁 実業団入り予定 國學院大學」
と記載されています。
ここでポイントなのは、
- 「実業団入り予定」と書かれていて
- 具体的なチーム名(旭化成や富士通など)はまだ書かれていない
ということ。
つまり、
「実業団に進むこと自体はほぼ決まりだけど、
どの会社かは公開されていない(or まだ最終決定前)」
というニュアンスで受け取るのが自然です。
記録・役割から見ても「就職で引退」は考えにくい
実績を冷静に見てみると…
- 5000m 13分30秒42(学内記録)
- 10000m 28分02秒00(学内2位)
- ハーフ 1時間00分45秒(日本人学生歴代10位タイ)
- 学部の副主将としてチームを引っ張る存在
このレベルの選手が、
「はい、大学で満足したので普通に就職しま〜す」と
さっぱり競技をやめる可能性は、かなり低いと考えられます。
それに、國學院大は
- 平林清澄(学生時代からマラソン日本最高を出したエース)
- 山本歩夢(5000m・10000mの大学記録保持者だったエース)
など、実業団に進んで活躍しているOBが多い大学です。
そこに続く青木が
「いや、自分はここで一区切りで…」とは、なかなか考えにくいですよね。
「有力候補先」はどこ? 3つのタイプから予想
ではいよいよ、読者が一番気になっているであろう
「実業団の有力候補先」
の話に入っていきます。
これに関しては大事なことがひとつ。
- 2025年12月時点で、
公式に「○○社に内定」と発表されているわけではない - あくまで、メディアやファンが
「このあたりじゃない?」と予想している段階
という点です。
とあるブログでは、
「旭化成・富士通・ホンダ」の3社あたりが
有力候補ではないか、と考察されていますが、
その記事自体も「予想です」とはっきり書いてあります。
なのでここからは、
「どういうタイプのチームに行きそうか」
「なぜそのチーム名が候補として挙がっているのか」
を、“妄想”ではなく“根拠のある予想”の範囲で整理してみます。
候補タイプ①:マラソンも強い“駅伝名門”チーム
まず1つ目のパターンは、
ニューイヤー駅伝でも上位常連
かつマラソンでも日本代表クラスを抱える超・名門実業団
です。
このタイプに当てはまり、
かつ國學院OBや箱根エースを多く受け入れている代表格が、
- 旭化成(宮崎・延岡)
- 富士通(川崎)
- Honda(埼玉・狭山)
あたりになります。
旭化成が候補に挙がる理由
- ニューイヤー駅伝の優勝経験がとても多い“駅伝王者”
- マラソン日本記録クラスの選手も所属してきた“マラソンの名門”
- 國學院OBも在籍しており、「學院エース→旭化成」という流れが想像しやすい
富士通が候補に挙がる理由
- 首都圏(川崎)を拠点にしていて、大学からの生活環境の変化が少ない
- 駒澤や國學院など、大学駅伝のエースを毎年のように獲得している
- 同じく國學院からは上原琉翔が富士通に進むことが既に報じられている
Hondaが候補に挙がる理由
- 関東のチームで、実業団駅伝でも上位常連
- 関東の大学からの進路として人気が高い
- 群馬出身の青木にとっても、地理的に近くイメージしやすい
もちろん、どれも「この3社に決まりました!」ではなく
あくまで“ありそうな候補群”です。
候補タイプ②:ハーフ〜マラソン強化を進めるチーム
青木の武器は、
- トラックでのスピード(5000m 13分30秒)
- ハーフ60分45秒のスタミナ
- 単独走も、競り合いもできるレース力
こういうタイプの選手を欲しがるのは、
「マラソンの日本代表を出したい」
「海外マラソンにもどんどん選手を送り出したい」
というマラソン強化型の実業団です。
最近は、どの企業も
- ニューイヤー駅伝での成績
- マラソンの日本代表を出せるかどうか
この2つをセットで追い求めているところが多く、
青木のような“トラックもロードもいけるエース”は、
まさに喉から手が出るほど欲しい人材でしょう。
チーム名を1つに絞るのは無理ですが、
「マラソンで世界を目指しているチーム」
には、ほぼ間違いなく青木の名前がリストアップされているはずです。
候補タイプ③:縁や人間関係を重視するチーム
進路って、記録やチームの強さだけで決まるわけではありません。
- 指導者との相性
- すでにOBがいるかどうか
- 地元とのつながり
- 練習環境(標高・気候など)
こういった人間関係や環境面の“縁”も、実はすごく大きいです。
- 群馬県出身で
- 國學院大で平林清澄や山本歩夢らの背中を追ってきて
- 前田康弘監督のもとで“攻める駅伝”を身につけた
こうした背景を考えると、
「先輩や監督とのつながりが深いチーム」
「群馬や関東周辺との縁がある企業チーム」
といった、人とのつながりを大事にする選び方も十分ありえます。
実際、進路一覧を見ると、
- 高山豪起 → 中国電力
- 嘉数純平・鎌田匠馬 → コニカミノルタ
- 上原琉翔 → 富士通
など、國學院大の主力は複数の企業に分かれて進んでおり、
「この会社一択!」というわけではありません。
一般就職(競技を縮小)の可能性は?
では、タイトルにもある
「実業団か就職か?」
の“就職”の方、つまり普通の会社員ルートの可能性はどうでしょうか。
正直に言うと、
- 完全にゼロとは言い切れない
- けれど、現状の情報から見る限り
かなり低いと言っていい
と思われます。
理由はシンプルで、
- 進路一覧で「実業団入り予定」と明記されている
- 記録が日本トップクラスで、実業団側からの需要が高い
- ハーフ・駅伝でここまで結果を出しているのに、
大学でスパッと引退するメリットが少ない
という3点です。
もちろん本人が
「もう十分頑張ったから、これからは違う夢を追う」
と考えれば一般就職もありですが、
今のところ、そういったコメントは見当たりませんでした。
むしろ、
- 副主将としてチームを引っ張り
- 上尾ハーフで「不安感を拭えた」とコメントしながら
さらに殻を破っている最中
という状態なので、
「ここからが本番。社会人になってから、もっと強くなる」
という方向に向かっていると考える方が自然です。
まとめ
ここまでの内容を、ギュッとまとめると…
という感じです。
なので、今のところの一番正直な答えは、
「進路は実業団でほぼ確定。
ただし“どのチームか”は、まだお楽しみ状態」
といったところでしょう。
一番先に決めるべき“進路”は、実は…?
ここまで、
- 実業団か、就職か
- 有力候補は、旭化成か、富士通か、ホンダか
と、青木瑠郁の進路について、
あれこれ真面目に語ってきました。
でも、よく考えると──
青木本人は今、
「箱根で何区を走るか」
「どんな走りで優勝に貢献するか」
で頭がいっぱいかもしれません。
その一方で、私たちファンは、
- 「実業団はどこかな?」
- 「ニューイヤー駅伝で何区走るかな?」
と、その先の未来まで勝手に盛り上がっています。
もしかすると、
いちばん早く“進路”を決めなきゃいけないのは、
青木でも実業団でもなく…
この記事を読んでいるあなた自身かもしれません。
- 「箱根はテレビで見るのか、沿道に行くのか」
- 「駅伝終わったら、そのままニューイヤーも見るのか、寝るのか」
- 「正月の予定、まだ何も決めてない…」
そうこうしているうちに、
ホテルも新幹線も、どんどん満席になっていきます。
青木の進路が「実業団でほぼ決まり」なのに対して、
あなたの正月の進路はまだ“フワッとしたまま”かもしれません。
というわけで──
青木瑠郁の進路を心配する前に、
まずは自分の「箱根&正月の進路」を
しっかり決めておきましょう。
気づいたら、
「自宅のこたつ実業団・寝落ち部」に強制入団…
なんてオチにならないように、ご注意を。

