今回は
「國學院大・高山豪起(たかやま ごうき)選手」の進路のお話です。
「実業団に行くのか?」「普通に就職するのか?」
駅伝ファンとしては、ここ、めちゃくちゃ気になりますよね。
結論から先に言うと、
高山豪起選手の進路は “実業団・中国電力” に決定しています。
そのうえで、
- どんな選手なのか
- なぜ実業団を選んだのか(ファン目線の考察)
- 一般就職だったら、どんな未来があったのか?
このあたりをじっくり掘っていきます。
高山豪起ってどんな選手?
まずは基本プロフィールを、サクッと整理しておきます。
- 名前:高山 豪起(たかやま ごうき)
- 生年月日:2003年7月18日
- 出身地:山口県
- 身長/体重:172cm/54kg
- 大学:國學院大學・陸上競技部
- 種目:長距離(主にハーフ〜マラソンのロードが得意)
細身の体でスルスルと前に出ていく、
いかにも「ロード向き」のランナーです。
箱根駅伝では、1年生のときから山下りや平地区間を任され、
3大駅伝(出雲・全日本・箱根)を走り続けている主力選手。
さらに大学3年のときには、関東インカレのハーフマラソンで
日本人2位・全体3位に入るなど、勝負レースでも結果を出してきました。
「駅伝でもハーフでもしっかり仕事をする。
でも、本当に怖いのは“フルマラソン”になってからかもしれない。」
そんな“伸びしろモンスター”感のある選手です。
中学〜高校時代:地方からじわじわ力をつけたタイプ
中学は山口・桜田中学校
出身中学は、山口県周南市立・桜田中学校。
中学時代から駅伝や1500m、3000mで入賞を重ねていて、
- 山口県中学校駅伝大会で区間上位
- 1500mや3000mでも県大会で入賞
という、「全国レベル一歩手前」の実力をしっかり積み上げてきたタイプです。
いきなり“全国優勝!”みたいな派手さではなく、
コツコツ系の成長曲線ですね。
高校は高川学園高等学校
高校は、長距離の名門として知られる山口県の高川学園高校。
ここでも、
- 県高校総体 5000mで優勝
- 県高校駅伝の1区で区間賞
など、県内トップレベルの成績を残しています。
全国高校駅伝こそ出場していませんが、
「県内ではほぼ無双」「中国地区でもしっかり戦える」
そんなポジションで、大学のスカウトの目に留まる存在でした。
大学では「國學院の屋台骨」ポジションへ
三大駅伝の成績
國學院大に進学したあとも、
高山選手は順調に「駅伝屋」としてキャリアを積んでいきます。
三大駅伝のざっくりした成績は、こんな感じ。
- 1年:箱根駅伝 8区(13位)でデビュー
- 2年:全日本4区、箱根10区など主要区間を担当
- 3年:出雲5区(区間上位)で優勝に貢献、箱根5区山登りも経験
いわゆる「目立つ区間」を任されることが多く、
チームの信頼度の高さがよくわかります。
性格は「ちょっと抜けてるバカ真面目」
同級生の上原琉翔選手いわく、
高山選手は「性格はちょっと抜けてるけど、練習になるとバカ真面目」
という評判が紹介されています。
- 普段はほんわかしていて、若干天然
- 練習になるとスイッチが入り、やり過ぎてしまうくらいストイック
こういうタイプ、駅伝チームに一人はいますが、
たいてい「長い距離で大化けする」んですよね。
すでにマラソン2時間8分50秒!
さらに驚きなのが、学生のうちにマラソン2時間8分50秒をマークしていること。
2025年の別府大分毎日マラソンで、
初マラソンながら2時間8分50秒で走り切り、日本学生歴代上位に食い込んでいます。
「箱根を走れて、なおかつマラソンで2時間8分台」
このスペックは、実業団からするとほぼ“即戦力確定”レベルです。
そもそも「実業団」と「就職」ってどう違うの?
ここでいったん、高山選手の話から少し離れて、
進路としてよく出てくる
- 実業団に入る
- 普通に就職する(競技は続けたりやめたり)
の違いを、ざっくり整理しておきます。
実業団に入る場合
メリット
- 給料をもらいながら、競技にかなり専念できる
- ニューイヤー駅伝など、大きな舞台に立つチャンスが増える
- トレーナーやコーチ、練習環境が整っている
- 引退後に、そのまま会社員として働ける道が用意されているケースも多い
デメリット
- 会社やチームの方針にある程度縛られる
- 異動・転勤など、競技以外の事情も入ってくる
- 競技の結果が出なくても、すぐクビにはならない反面、「ぬるく」なってしまう危険も
ざっくり言うと、
「競技を仕事にしつつ、会社員としても生きていく道」
ですね。
普通に就職する場合
逆に、一般企業へ普通に就職するパターンもあります。
- 市民ランナーとして競技を続ける人
- いったん完全に競技から離れて、新しい仕事に集中する人
など、スタイルはさまざまです。
メリット
- 競技に縛られず、キャリアチェンジがしやすい
- 働く場所や業界の選択肢が広い
- 「趣味として走る」という、気楽な楽しみ方もできる
デメリット
- 練習時間や環境は、自分でなんとかする必要がある
- マラソンや大きなレースで戦い続けるのはかなり難しい
トップレベルの長距離選手が「ガチで世界を目指す」なら、
どうしても実業団の方が現実的になりがちです。
高山豪起の進路は「中国電力」に決定!
さて、本題に戻りましょう。
最新の報道や駅伝サイトのまとめによると、
高山豪起選手の進路は「中国電力(実業団)」と明記されています。
國學院大の主力メンバーの進路を一覧にした記事でも、
- 上原琉翔 → 富士通
- 高山豪起 → 中国電力
- 嘉数純平 → コニカミノルタ
という形で紹介されています。
また、進路を詳細に取り上げた記事でも、
「中国電力入りが決定」とはっきり書かれており、
スポーツ紙の報道を引用する形で紹介されています。
なのでこの記事では、
進路は “実業団・中国電力” に決定している
という前提で話を進めます。
(もちろん、最終的な所属や登録のタイミングで細かい変更が出る可能性はありますが、現時点の公式情報ベースではそうなっています)
なぜ中国電力なのか?ファン目線の「納得ポイント」
「なんで中国電力?」と思った方もいるかもしれません。
ここからは、完全に“ファン目線の考察”として、
- 地元とのつながり
- チームの歴史・実績
- 高山選手のタイプとの相性
この3つから見ていきます。
① 地理的に「西日本・山口ルート」で自然な流れ
中国電力は、本社が広島市(中国地方)にある会社で、
陸上部も同じく中国地方を拠点に活動しています。
高山選手の出身は山口県。
高校も山口県の高川学園です。
つまり、
山口(中学・高校)
→ 関東(國學院大)
→ 再び中国地方(広島・中国電力)
という、地元圏に“帰ってくる”ようなルートなんですね。
地元が近いというのは、長く走り続けるうえでも大きなポイントです。
- 気候やコースの感覚が合いやすい
- 帰省もしやすい
- 応援に来てくれる家族や地元の知人も増える
マラソンの世界は「長く続けた人が最後に笑う」世界でもあるので、
この「地理的なフィット感」はかなり大事です。
② ニューイヤー駅伝優勝経験のある強豪チーム
中国電力陸上部は、1989年に創部された、
日本トップクラスの長距離チームです。
- 全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)で
2004年・2007年に優勝 - 準優勝や3位も何度も経験
- オリンピック代表も複数名輩出
特に、マラソン日本代表として活躍した
油谷繁選手や尾方剛選手などを送り出してきたチームとしても知られています。
「駅伝で優勝争いをしながら、マラソンで世界を狙う」
というチームカラーは、
- すでにマラソン2時間8分50秒の高山選手
- ロードや山登りの適性が高いと言われるスタイル
と、かなり相性が良さそうです。
③ 性格とチーム文化の相性
中国電力陸上部は、
地域とのつながりを大切にしながら、子ども向けのランニング教室なども行っていて、
「地元に愛されるチーム」を掲げています。
一方の高山選手は、
- コツコツと練習量を積み上げていく
- 仲間との関係性も大事にしている
- 真面目すぎるくらい練習に向き合う
というタイプだと、複数の取材記事から読み取れます。
「地元に近い、真面目な長距離の強豪チーム」×
「バカ真面目で走ることが大好きな長距離ランナー」
この組み合わせは、
ファン目線で見るとかなり“しっくりくる”マッチングです。
一般就職していたら…?ちょっとだけ“IFストーリー”
せっかくなので、ファンの妄想として
「もし高山豪起が実業団ではなく、普通に就職していたら?」
という未来も、少し想像してみます。
ケース1:企業の“社内ランニング部のエース”になる
たとえば、スポーツメーカーや、ランニング関連の企業に就職した場合。
- 昼間は営業・企画・開発で働き
- 仕事が終わってから、会社のランニングサークルで走る
- 週末の市民マラソンでは、社名入りユニフォームで優勝争い
こんな「社内エースランナー」として活躍する姿もありえたかもしれません。
ただ、今の高山選手レベルの実力だと、
もはや“市民ランナー枠”に収まらない気もします。
(フル2時間8分の人が会社対抗駅伝に出てきたら、他社は絶望です…)
ケース2:完全に競技から離れて“仕事ガチ勢”に
もうひとつの可能性は、
「大学まで走って燃え尽きて、あとは普通に働く」というパターン。
法律関係や人間開発系の学び(※学部は媒体によって表記が異なります)を活かして、
教育・福祉・スポーツ指導などの仕事に進む道もあったかもしれません。
その場合、
- 将来、学校の先生やクラブチームのコーチになる
- 「元・國學院大駅伝部の先生」として、生徒に走り方を教える
そんな人生も、きっと素敵だったと思います。
でも――
このタイム・この実績でマラソンから離れるのは、あまりにもったいない。
それが、多くのファンの本音でしょう。
実業団・中国電力で描ける“これから”
では、実業団ランナーとしての高山選手には、
どんな未来が待っていそうでしょうか。
ここからは完全に“期待込み”の話です。
ニューイヤー駅伝で「山口→広島ライン」のヒーローに?
中国電力は、ニューイヤー駅伝で2度の優勝を誇る名門。
近年は優勝から遠ざかっていた時期もありますが、
2020年代に入り、再び強さを取り戻しつつあります。
そこに、
- 箱根の山を経験
- ハーフもマラソンも強い
高山選手のようなランナーが加われば、
「再び優勝争いに絡む中国電力」
「山口出身ランナーが、広島を拠点に日本の駅伝界を沸かせる」
というストーリーも、まったく夢物語ではありません。
フルマラソンで“世界”を狙う可能性
すでに別府大分で2時間8分50秒。
このタイムは、
- 日本代表を狙えるラインに近い
- 20代前半で出したタイムとしては、かなりハイレベル
です。
中国電力は過去にもマラソン日本代表を輩出してきたチームなので、
「駅伝+マラソン」の二刀流で、世界大会を狙う」
というキャリアも、現実味があります。
ファンとして注目したいポイント
最後に、「ここをチェックしておくと高山ウォッチが楽しいよ」というポイントを、ざっくりまとめておきます。
- ニューイヤー駅伝の区間起用
- どの区間を任されるのか
- 「山」担当なのか、「エース区間」なのか
- マラソン再挑戦のレース選び
- 別府大分だけでなく、福岡・東京・大阪など、
どの大会で自己ベスト更新を狙ってくるのか
- 別府大分だけでなく、福岡・東京・大阪など、
- シューズやレース展開の変化
- 学生時代はNIKEやASICSのシューズを履いていたという話もあり、
実業団ではスポンサーやチーム方針によって変わるかもしれません。
- 学生時代はNIKEやASICSのシューズを履いていたという話もあり、
- 同期・ライバルとの対決
- 駒澤大・山川拓馬選手をライバル視しているというエピソードもあり、
実業団に進んだあとも“因縁の対決”が見られる可能性があります。
- 駒澤大・山川拓馬選手をライバル視しているというエピソードもあり、
まとめ
ここまでを、ギュッとまとめると――
という感じになります。

