2025年12月19日。
音楽プロデューサーであり、BMSG代表としても知られるSKY-HI(日高光啓)さんに関するニュースが、一気にネットを駆けめぐりました。
キーワードは
「未成年アイドル(17)」「深夜に自宅呼び出し」「軽率な行動」。
この記事では、
- 何が「やらかし」と言われているのか
- 報道で何が書かれているのか
- 本人とBMSG(事務所)はどうコメントしているのか
- 何が問題点だと受け止められているのか
- 私たちがここから考えられること
をまとめていきます。
※事実として確認できるのは「報道内容」と「公式なコメント」だけです。
それ以外は憶測なので、この記事でもそこは踏み込まないようにしています。
報道のざっくり全体像
まずは、騒動のスタート地点。
ニュースサイト「NEWSポストセブン」(週刊ポスト)が、
SKY-HIが未成年女性アイドル(17)を深夜に自宅へ複数回呼び出していた
という内容をスクープとして報じました。NEWSポストセブン
記事によると、
- 相手は17歳の女性アイドルAさん
- Aさんはアイドル活動をしている未成年
- SKY-HIさんの自宅(超高級マンション)に、深夜の時間帯に何度も通っていた
- LINEのやりとりと思われる文面も紹介
などが書かれています。
さらに、続報記事では、SKY-HIさん本人が文書で回答した内容(コメント全文)も掲載されました。
具体的に「何をやらかした」とされているのか
ここでポイントになるのが、時間帯と相手の年齢です。
東京都の「青少年健全育成条例」との関係
報道では、東京都の「青少年健全育成条例」が出てきます。
ざっくり言うとこの条例では、
- 未成年(18歳未満)の子どもを
- 保護者の同意や正当な理由なしに
- 深夜(23時〜翌4時など)に連れ出す・外出させる
ことに対して、制限や禁止がかかっています。
今回の報道で問題視されているのは、
23時以降の深夜帯に、未成年アイドルを自宅に呼び出していた
という点です。
深夜の呼び出しとLINEの内容
報道によると、
- 自身のバースデーライブ前夜に、0時過ぎに来宅をうながすメッセージを送っていた
- 「体だけシャワー浴びたいけど、きてからでも今のうちでも良いよ」
といった文面があったとされています。
また、
- Aさんが夜道を歩いて自宅に向かう様子
- 高級マンションの一室にいるような写真
なども紹介されています。
ここで大事なのは、
「法的にアウトかどうか」だけでなく、
未成年相手に、立場の強い大人が深夜に何度も呼び出す
という行動自体が、
「一般的な感覚からしてどうなの?」
と多くの人が疑問に思った、という点です。
SKY-HI本人のコメント内容
この報道を受けて、SKY-HIさんは文書でコメントを出しています。
NEWSポストセブンの記事では、その全文が紹介されています。
主なポイントを、できるだけそのままのニュアンスで整理すると:
- Aさんと自宅兼スタジオで会ったことは事実
- 「軽率で誤解を招く行動であると指摘されても仕方ありません」
- 未成年との深夜の面会について
- 「非常識な時間帯であり、配慮を大きく欠いていたと反省」
- 最初は母親同席で会っており、その後は父親が送迎していたので
- 「許可を取っているという認識だった」
- 「タイプすぎる」などのメッセージについて
- 「立場をわきまえない、非常識なコミュニケーションだったと反省している」
そして、コメントの中では
「猛省しております」
という言葉を使って、
自分の行動を振り返り、反省している姿勢を示しています。
ここで押さえておきたいのは、
- 本人も「軽率」「非常識」と認めている
- ただし、「仕事の相談」などの文脈もあったと説明している
という、「反省」と「意図の説明」の両方が含まれている点です。
事務所BMSGの公式声明
SKY-HIさんが代表をつとめる音楽プロダクション「BMSG」も、同じく12月19日に公式サイトで声明を出しています。
BMSGの謝罪内容
BMSGの声明では、
- 「一部メディアにおいて、弊社代表取締役 日髙光啓に関する報道がなされました」
- 「日頃より応援いただいている皆様、関係者の皆様にご心配とご迷惑をおかけしており、深くお詫び申し上げます」
と、まず謝罪が示されています。
さらに、SKY-HIさん本人の行動について、
「一般社会の常識とは乖離した軽率な行動でありました」
と認めた上で、
「信頼回復に誠心誠意努めてまいります」
という方針を出しています。
所属アーティストへの影響
報道では、
- BE:FIRST
- HANA
など、BMSG所属グループの名前も出てきます。
特にBE:FIRSTは紅白歌合戦にも出場予定と言われる人気グループであり、
「事務所のトップの行動が、所属アーティストの活動に影響するのでは?」
という点も、ファンの大きな心配になっています。
事務所としては、
- ファンや関係者にお詫び
- 信頼回復への決意
を示しつつ、
アーティストたちへの支持は続けてほしい
というニュアンスも感じられます。
報道後のSKY-HIの動き
報道と声明が出たあと、SKY-HIさんはラジオ番組に生出演し、
「お騒がせしてすみませんでした」
と短くではありますが、謝罪の言葉を口にしています。
現時点(2025年12月19日)では、
- 活動休止などの大きな処分は、少なくともまだ発表されていない
- ただし、世間の受け止めや今後のスポンサー・メディア対応などは、
これから本格的に影響が出てくる可能性がある
という段階です。
何が「問題」とされているのか?
ここで一度、感情を少し横に置いて、
「何が問題視されているのか」を整理してみます。
未成年との“深夜”の面会
- 相手が未成年(17歳)
- 場所は自宅(兼スタジオ)
- 深夜23時以降の時間帯に呼び出していた
という点は、多くの人が「アウト寄り」と感じる部分でしょう。
条例や法律の細かい話以前に、
一般的な大人の感覚として
「仕事の相談だからOK」とは言いづらい時間帯
だというのが、多くの人の共通認識だと思われます。
立場の違いと“力の差”
もう1つ大きいのが、パワーバランス(力の差)です。
- BMSGという事務所のトップ
- 業界で成功しているプロデューサー
- それに憧れている、まだこれからの未成年アイドル
という関係性の中で、
- 深夜に自宅へ呼び出す
- 好意を感じさせるメッセージを送る
というのは、
相手が「断りづらい状況」になりやすいと言えます。
本人もコメントの中で、
「立場をわきまえない非常識なコミュニケーションだった」
と反省していますが、
まさにこの「立場の違い」をどう考えるか、がポイントです。
仕事とプライベートの線引きの甘さ
報道やコメントから見えてくるのは、
- 「仕事の相談」「夢の話」などの“仕事っぽい理由”と
- 自宅・深夜・好意的なメッセージといった“プライベート感”
が、かなり曖昧に混ざっていたことです。
この「線引きの甘さ」が、
- コンプライアンス的にまずい
- 社長・大人・有名人として失格では?
と見られているポイントと言えるでしょう。
ネットやファンの反応(ざっくり傾向)
SNSやコメント欄を見ていると、反応は大きく3パターンに分かれている印象です(全体の傾向として)。
厳しく批判する意見
- 「未成年相手に何やってるの?」
- 「社長としても大人としてもアウト」
- 「“才能を殺さない”と言っていた人が、若い子の夢を利用してない?」
など、かなり厳しい声も多く見られます。
失望しつつも“完全否定はしたくない”派
- 「ファンとしてショックだけど、事実をちゃんと見て判断したい」
- 「法的なことだけでなく、本人がどう変わるのかを見たい」
- 「アーティストたちまで嫌いにはなれない」
という、揺れる気持ちを吐き出す人たちも少なくありません。
アーティストを心配する声
- 「BE:FIRSTやHANAに影響が出ないか心配」
- 「せっかくの紅白やイベントに水をささないでほしい」
といった、所属アーティスト中心の心配も多く上がっています。
「やらかし」から見える、エンタメ業界の課題
今回の件は、
「有名人のゴシップ」として消費してしまうこともできますが、
それだけだとちょっともったいない気もします。
少し視点を広げると、こんなテーマも見えてきます。
未成年タレントと“大人の責任”
- 未成年であっても、アイドルやアーティストとして仕事をしている
- でも、心や自己判断力はまだ発展途上
- その子たちの「夢」や「憧れ」は、ときに大きな弱みになりうる
だからこそ、大人側には
- 「本当にこの時間、この場所で会う必要があるか?」
- 「この言動は、相手を困らせていないか?」
と、より一段高いレベルの配慮が求められます。
今回の報道は、
その配慮が足りなかったことを、本人も事務所も認めた形になっています。
夢と憧れにつけ込まない仕組みづくり
個人のモラルだけでなく、
- 面談は基本的に事務所やスタジオで
- 深夜の個人宅訪問は禁止
- 未成年とのやりとりは第三者も把握できる形にする
など、仕組みでリスクを減らすことも、
今後ますます重要になっていくでしょう。
BMSGはもともと「才能を殺さない」といった理念を掲げてきた会社です。
だからこそ、今回の件をきっかけに、
“才能を守る”ためのルールづくり
に舵を切ることができるかどうかが、
大きな分かれ道になりそうです。
私たちができる「距離感」の保ち方
最後に、ファン側・一般の視聴者側としてのスタンスも考えてみます。
「嫌いになるか」「応援を続けるか」は個人の自由
- 「もう応援できない」と感じる人もいれば
- 「間違いは間違いとして受け止めたうえで、これからを見たい」と思う人もいます
どちらも、その人なりの価値観です。
大事なのは、
- 情報をちゃんと知った上で
- 自分の頭で考えて
- 自分の行動(応援するか、距離を置くか)を選ぶ
ことだと思います。
“誰でもやらかす可能性がある”という現実
有名人だから目立っているだけで、
- 立場の強い人が
- 相手との関係や時間帯をあまり考えずに
- 「まあ大丈夫だろう」と行動してしまう
というのは、会社や学校など、
意外とどこでも起こりうることです。
今回の件を、
「芸能ゴシップ」だけで終わらせるか
「自分や周りの大人の行動を見直すきっかけ」にするか
ここもまた、私たちの選択なのかもしれません。
まとめ
ここまでの内容を、もう一度コンパクトに整理します。
今後、どんな形で「けじめ」をつけるのか、
信頼をどう取り戻していくのかは、これからの行動次第です。

