女子駅伝ファンなら、ここ数年で「名前を聞かない日はない」と言ってもいい存在が、
長野東高校のエース・真柴愛里(ましば・あいり)選手です。
全国高校駅伝の1区区間賞、U20クロカン優勝、5000m高校歴代6位クラスのタイム──。
まさに「世代トップレベル」のランナーですよね。
となると、どうしても気になるのが
「高校卒業後は、大学に進むの?
それとも、いきなり実業団に行くの?」
という“進路”の話です。
この記事では、
- 真柴愛里選手がどんな選手なのか
- 現時点で分かっている公式情報
- 「大学」「実業団」それぞれの進路のメリット
- 長野東の先輩たちの進路から見える“有力候補パターン”
を解説していきます。
※2025年12月時点の情報をもとにしています。
真柴愛里選手ってどんな選手?
まずはサクッとプロフィールから。
- 名前:真柴 愛里(ましば あいり)
- 生まれ:2007年11月10日
- 出身:長野県伊那市西春近エリア
- 中学:伊那市立春富中学校
- 高校:長野東高校 陸上部・長距離ブロック
中学時代から1000mで県トップクラスの記録を出し、ジュニアオリンピックにも出場。
高校は全国トップレベルの駅伝強豪・長野東に進学し、1年生から駅伝メンバーに定着した“バリバリのエース候補”です。
高校での主な実績をざっくり整理
全国高校駅伝での大仕事
全国高校駅伝(都大路)の女子1区は「花の1区」と呼ばれる勝負区間。
ここで区間賞を取れる選手は、全国でもほんの一握りです。
- 2024年 全国高校駅伝 女子1区(6km)
→ 19分30秒で区間賞&チームを優勝に導く - 2025年も長野県予選・全国本番ともにエースとして1区を任される予定、と各種報道で紹介
「高校日本一」を争う大舞台で、2年生から堂々とエース区間を任されている時点で、
監督やチームからの信頼がいかに厚いかが分かります。
トラックでも超ハイレベル
ロード(道路のレース)だけでなく、トラックでも強いのが真柴選手のすごいところ。
- 3000m:9分10秒74(高校2年時、日本体育大長距離記録会)
- 5000m:15分30秒85(ゴールデンゲームズinのべおか)
→ 高校生として“歴代6位”レベルのビッグ記録
ゴールデンゲームズでは、実業団のトップクラスに混じって走り、日本人2番手。
高校生とは思えないレベルのパフォーマンスを見せています。
クロカン・国際大会でも活躍
いわゆる「クロカン」(起伏のある芝生や土のコースを走るクロスカントリー)でも結果を出しています。
- U20日本選手権クロスカントリー 女子6km
→ 19分34秒で優勝(U20世代の日本女王) - 東アジアU20選手権 女子5000m
→ 16分44秒83で2位・銀メダル(香港開催) - 世界クロカンU20代表選考会のエントリーリストにも名前
「トラック」「ロード」「クロカン」と、どの舞台でも安定して強いのが真柴選手の特徴です。
現時点で進路は「公式にはまだ出ていない」
一番気になる「進路」について、まずは事実を整理しましょう。
真柴選手の詳しい経歴をまとめた最新の記事でも、
2025年11月時点では、卒業後にどの大学や実業団に進むかは
公式には発表されていない
とされています。
また、進路情報をまとめるサイトやニュースをざっと確認しても、
2025年12月19日時点で
- 「○○大学進学決定」
- 「○○実業団に内定」
といった“確定情報”は出ていません。
一部の掲示板などでは、具体的なチーム名が書かれていることもありますが、
これは公式ソースではなく、あくまで噂レベルと考えた方がよさそうです。
なのでこの記事では、
- 「こういうルートがありそうだよね」
- 「長野東の先輩たちのパターンから見ると、こんな候補が考えられるよね」
という“可能性の話”として、
大学と実業団、それぞれの進路を考えていきます。
進路候補その1:大学に進学する場合
まずは王道ルートの「大学進学」から。
大学進学のメリット
ざっくり言うと、こんな感じです。
- 20〜22歳の成長期を“育成メイン”で過ごせる
- 体づくり・フォームづくりをじっくりやり直せる
- 全日本大学女子駅伝・富士山女子駅伝など、また別の大舞台を経験できる
- 学位(大学卒業)を取れるので、引退後のキャリアにもプラス
特に女子長距離の場合、
- 高校 → 大学でさらに伸びて
- 大学 → 実業団で日本代表クラスへ
というステップを踏む選手が多いです。
真柴選手と同じ長野東出身の先輩で言えば、
- 小林成美選手
長野東 → 名城大学 → 三井住友海上
と進み、大学・実業団ともに日本トップレベルのランナーとして活躍中。
こうした“王道コース”を見ると、真柴選手が大学に進む可能性は十分にあります。
真柴選手に合いそうな大学のタイプ
大学名を断定するのはできませんが、真柴選手の特徴から考えると、
- 駅伝が強い大学
- 5000mで世界を狙う選手を多く出している大学
- クロカンやロードも重視している大学
が合いそうです。
イメージしやすい例としては、
- 名城大学(駅伝6連覇経験の絶対王者)
- 日本体育大学(長野東出身の細田あい選手も在籍していた)
- 立命館大、佛教大、大東文化大など、駅伝でよく上位にくる大学
など、「駅伝+トラック+将来のマラソン」という流れに強いチームが候補になりやすいでしょう。
もちろん、
「高校時代は駅伝三昧だったから、
大学ではもう少しトラック寄りでやりたい」
という考え方もありますし、
「世界大会に出るために、
海外遠征をたくさん組んでくれるチームに行きたい」
という視点で選ぶ可能性もあります。
どの大学を選ぶにしても、
“世界を見据えている”ことは間違いないので、
その視点での大学選びになるはずです。
進路候補その2:実業団に進む場合
次に、もうひとつの大きなルート「実業団」です。
実業団に行くメリット
実業団(企業チーム)に行くと、ざっくり言えば
- 給料をもらいながら競技に専念できる
- トレーナーやサポート体制がかなり手厚い
- ニューイヤー駅伝(男子)やクイーンズ駅伝(女子)など、企業対抗の大きな駅伝に出られる
といったメリットがあります。
女子の場合は「クイーンズ駅伝」(全日本実業団女子駅伝)が大舞台ですね。
長野東出身の“実業団組”をチェックしてみる
長野東高校出身で、実業団で活躍している(or していた)選手を見てみると、
- 細田あい選手
長野東 → 日本体育大学 → ダイハツ → エディオン - 高松いずみ選手
長野東 → 東京メトロ女子駅伝部 - 名和夏乃子選手
長野東出身で、現在エディオン女子陸上競技部に所属
など、「長野東 → 強い大学 or 実業団 → さらに強い実業団」という流れで、
日本代表レベルまで伸びている選手が多いです。
特にエディオンは、長野東出身の選手が複数所属していることもあり、
“長野東とのつながりが強いチーム”のひとつと言えます。
真柴選手が実業団を選ぶなら、どんなチームが合いそう?
もし真柴選手が「高校卒業→すぐ実業団」を選ぶとしたら、
- すでに長野東出身の先輩がいるチーム
- 5000mやマラソンで世界を目指しているチーム
- クロカンやロードにも力を入れているチーム
が自然と候補に挙がってきます。
エディオン、三井住友海上、東京メトロなど、
長野東出身者と縁があるチームはすでにいくつもありますし、
「高校時代から海外経験もあるし、
早めに実業団に入って世界挑戦を加速させる」
という選択肢も、十分リアリティがあります。
走りの特徴から考える「向いていそうな進路」
ここからは、完全に“妄想込みの分析”です。
真柴選手の走りの特徴から、進路との相性を考えてみます。
特徴① トラック・ロード・クロカン全部強い
- 5000mで高校歴代上位の記録
- 高校駅伝1区区間賞
- U20クロカン優勝&東アジア選手権2位
という実績を見ると、
「どんなコースでも崩れないオールラウンダー」
タイプです。
大学向きポイント
- いろいろな距離・種目を試しながらベストを探せる
- 5000mだけでなく10000mや駅伝最長区間にも対応できる
実業団向きポイント
- クイーンズ駅伝の長い区間や、将来のマラソンにスムーズにつなげやすい
- 海外のクロカン・ロードレースにもガンガン出ていける
どちらのルートにも相性がいい“万能型”と言えます。
特徴② 大舞台で力を出せる勝負強さ
全国高校駅伝の1区、U20代表レースなど、
「ここ一番」でちゃんと結果を出しているのが大きな武器です。
こういうタイプは、
- 大学のエースとして“チームの顔”になる
- 実業団のエース区間を任される
どちらのルートでも活躍がイメージしやすいですよね。
長野東の“進路パターン”から見る有力候補イメージ
ここまでの話をまとめると、
真柴選手の進路は、ざっくり次の3パターンが“有力イメージ”として考えられます。
パターン1:強豪大学でエース→その後実業団へ
- 高校 → 名城大・日体大など駅伝強豪大学
- 大学で5000m・10000mや駅伝でさらに実績
- 卒業後、実業団でマラソン・世界大会へ
長野東の先輩・小林成美選手(名城→三井住友海上)や、
細田あい選手(長野東→日体大→実業団)に近い王道パターンです。
パターン2:高校卒業後すぐ実業団
- 高校 → 実業団(エディオンなど、長野東と縁のあるチーム)
- 20歳前後から海外レース・マラソンも視野に入れて動く
同級生ライバルや、海外のU20選手と比べても通用している今のレベルを考えると、
「早く世界へ」という考えで実業団を選ぶ可能性もあります。
パターン3:少し意外な“文武両立系”大学
進路の記事を読んでいると見落としがちですが、
「将来の仕事を考えて、教員養成系・看護系など
文武両立の大学を選ぶ」
というパターンもゼロではありません。
もちろん、その場合でも駅伝・トラックで活躍しつつ、
卒業後に教員や指導者を目指す道もあります。
ファンとしてできる“進路チェック”と応援スタイル
「で、いつ分かるの?」という話もしておきましょう。
進路が分かるタイミング
- 高校女子長距離の場合
→ だいたい冬〜春(合格発表後)に進路の速報が出ることが多い - 「高校女子駅伝進路一覧」「大学女子駅伝進路一覧」などのサイトに、順次追加されていく
なので、
- 2026年の春先〜初夏あたりにかけて
- 進路まとめサイトやニュース
- チームの公式発表や自治体の広報
をチェックしていくと、真柴選手の進路も見えてくる可能性が高いです。
どの進路でも“やることは一緒”
私たちファンにできることは、結局シンプルで、
- レース結果をチェックして応援する
- 駅伝や代表レースではスタートからゴールまで見守る
- SNSやニュースで出てきたら「あ、また走ってる!」と注目する
この3つくらいです。
大学でも、実業団でも、
真柴選手が走る場所が変わるだけで、
応援する側のやることはそんなに変わりません。
まとめ
最後に、この記事のポイントをギュッとまとめます。
つまり結論は、
「真柴愛里選手の進路は、
どの道に行っても“楽しみしかない”」
ということです。

