※この記事は2025年12月時点の情報をもとに書いています。
今後、新しい公式発表が出る可能性があることを前提に読んでくださいね。
河村璃央選手ってどんな選手?
まずは、河村璃央(かわむら・りお)選手がどんなランナーなのかを整理しておきましょう。
- 所属:大阪薫英女学院高校・陸上競技部(女子長距離)
- 学年:高校3年(2007年生まれ世代)
- 種目:1500m〜3000m、駅伝(6km~)が中心
- パーソナルベスト(主に3000m)
- 2024年 日体大長距離競技会で 9分19秒66
- 2025年の高校3000mランキングでは 9分22秒63で全国上位にランクイン
3000mで9分1ケタ台に迫る力があり、高校女子長距離の中では「全国でも上位グループの一人」と言っていいレベルです。
中学時代は大阪・東百舌鳥中出身で、全国都道府県対抗女子駅伝でも大阪代表として走っています。
高校に入ってからは、薫英女学院の分厚い選手層の中で着実に力をつけてきた“成り上がり型”のエースです。
高校での主な活躍をざっくり振り返り
① トラック(3000m)で全国クラスのタイム
さきほど書いたように、3000mでは2024年に9分19秒66、2025年に9分22秒台をマーク。
近畿インターハイや日体大長距離競技会といった、レベルの高い大会でも安定して9分20秒前後でまとめてくる安定感が持ち味です。
大阪は東大阪大敬愛や薫英女学院など長距離の強豪校がひしめく激戦区。その中で、エース級が集まる3000mで上位に食い込んでいるのはかなりの実力といえます。
② 駅伝で“1区&中盤”を任される信頼感
駅伝での活躍も見逃せません。
- 2024年 近畿高校駅伝(女子)
3区(3km)で区間賞を獲得し、チームの優勝に貢献。 - 2024年 全国高校駅伝(都大路)
2区を担当し、1区から4位で受けたタスキを2位まで押し上げる走り。 - 2025年 くらよし女子駅伝
1区(6km)で区間賞(19分07秒)を獲得。薫英女学院Aの優勝を引き寄せる走りを見せました。 - 2025年 大阪府高校駅伝
1区をつとめ、薫英女学院が府高校最高記録の1時間7分13秒で優勝したレースで“先頭中継”の役割を果たしています。
「エース区間を任せられる力」と「チームを前に押し上げるレースメイク力」を両方持っているのが河村選手の特徴。
単純なスピードだけでなく、“駅伝の勝たせ方”を知っているランナーと言えるでしょう。
③ 大阪陸協の「強化選手」にも選ばれている
大阪陸協の「2025年度 強化選手」にも名前が載っており、長距離ブロックのB指定選手として強化対象に入っています。
これは「大阪を代表する高校女子長距離選手の一人」として、地域レベルでも評価されている証拠です。
高校女子長距離ランナーの“定番の進路パターン”
ここから本題の「進路」の話に入りますが、その前に、
高校女子長距離のトップ選手がどんな道に進みやすいのかを整理しておきます。
ざっくり分けると、こんな3パターンです。
パターン① 大学の強豪駅伝チームに進学
いちばん多いのがこのパターンです。
- 名城大学
- 立命館大学
- 大阪芸術大学
- 大阪学院大学
- 城西大学
- 順天堂大学
…などなど、女子駅伝で全国上位を争う大学に進むケースが多いです。
高校までに9分1ケタ〜20秒前半クラスの選手であれば、
「まずは大学で4年間、駅伝とトラックで力をつけ、そのあと実業団へ」という王道コースがイメージしやすいですね。
パターン② 実業団(企業チーム)に直接進む
ごく一部のトップ選手は、
高校卒業後そのまま実業団に入るケースもあります。
実際、河村選手のチームメイトだった塚本夕藍選手は、高校卒業後すぐにエディオン女子陸上競技部に入社しています。
- 高校で日本トップレベルの成績
- 5000mでも世界レベルを狙えるポテンシャル
- 実業団チームからの強いオファー
こうした条件がそろうと、「大学を経由せず、プロに近い実業団へ」という選択も現実的になります。
パターン③ 一般大学+競技は続ける or 区切りをつける
成績や自分の将来像によっては、
- 関西や首都圏の一般大学へ進学し、部活動として競技を続ける
- 進学はするけれど、陸上は趣味のランニング程度にする
という選択をする選手もいます。
ただ、河村璃央選手クラスの実績になると、
「駅伝強豪校の大学」か「実業団」が現実的な選択肢になってきます。
河村璃央選手は大学進学が有力?それとも実業団?
一番気になるポイントですよね。
結論から言うと、現時点では「大学進学がかなり有力」だと考えられます。
理由は大きく3つあります。
理由① タイムと実績的に、強豪大学がぴったり
3000m9分1ケタ〜20秒前半、高校駅伝でエース区間を何度も経験、という実績は
全国の大学女子駅伝強豪校にとって「ぜひ欲しい戦力」のレベルです。
しかも、
- 長距離のスタミナ
- 駅伝での安定感
- チームの流れを作るレース運び
このあたりは大学駅伝で非常に評価されやすいポイント。
「1区や主要区間を任せたい選手」として、大学側から見てもイメージしやすいタイプです。
理由② 薫英女学院 → 大学駅伝強豪という“王道ルート”
薫英女学院出身の選手は、これまでも
- 立命館大学
- 大阪学院大学
- 他の関西・全国の強豪大学
などに多く進学しており、「高校強豪 → 大学強豪」という流れが出来上がっています。
実際に、薫英出身で立命館大学に進学し、さらにダイハツなどの実業団で活躍している選手もいます。
この“ルート”は、監督同士の信頼関係や、トレーニングの相性なども含めて長年積み上がっているので、
河村選手がその流れに乗る可能性は十分あります。
理由③ 実業団直行は“超トップクラス”でも一部
もちろん、高校から直接実業団に入る選手もいますが、
それは「高校時点で日本トップ&世界をすぐ狙えるレベル」の選手が中心です。
河村選手も全国トップレベルの一人ではありますが、
- U20世界選手権代表レベル
- 高校記録に迫るタイム連発
という“怪物クラス”とは、まだ一段だけ距離があります。
そう考えると、
まずは大学で4年間じっくり力をつける
→ その後に実業団へ
という進路のほうが、現実的で可能性も高いと考えられます。
陸上ファン界隈で噂されている「最有力候補」
ここからは、あくまで“噂レベル”の話として読んでください。
5ちゃんねるの進路情報スレで出ている名前
陸上ファンの間ではよくチェックされている
「高校・大学女子長距離選手 進路情報スレ」
という掲示板があります。
2025年8月ごろの投稿では、
河村璃央選手について
9’19″66 河村璃央(薫英女学院) 立命館
という書き込みがあり、
「立命館大学に進学する」という情報が出ていました。
ただし、これはあくまで 匿名掲示板の情報 です。
月刊陸上競技や陸上競技マガジンなどの公式メディア、
あるいは学校・大学・実業団の正式発表ではありません。
なので、
- 「立命館大進学“内定”」と断言するのは危険
- 現時点では「立命館大が有力候補の一つ」という言い方が正確
というスタンスで受け止めるのがよさそうです。
有力候補①:立命館大学という選択肢
とはいえ、
「なぜ立命館なのか?」
という点は整理しておきたいですよね。
① 薫英女学院 → 立命館の“黄金リレー”
立命館大女子長距離には、
これまでにも大阪薫英女学院出身の選手が数多く在籍してきました。
- 高校:薫英女学院
- 大学:立命館大
- 実業団:ダイハツ・エディオン など
という“黄金ルート”を辿ってきた選手は少なくありません。
高校も大学も駅伝の常連校で、
- 強いライバルに囲まれながら走れる
- チームとしても「優勝」を狙う環境
- 中距離〜長距離の層が厚く、練習相手に困らない
という意味で、河村選手のような駅伝型エースにはかなり相性のいい環境です。
② 河村選手の走り方と立命館のチームカラー
河村選手のレースを見ると、
- 序盤から遅れずにしっかり集団につき
- 中盤〜ラストにかけてじわじわ順位を上げていく
という「我慢強さ+粘り」のスタイルが目立ちます。
立命館は、富士山女子駅伝や全日本大学女子駅伝で
“総合力で勝負するチーム”として知られてきました。
- どの区間にも穴がなく
- 粘りのレースで最終的に上位にいる
というチームカラーと、
河村選手の走りのイメージはかなり噛み合っています。
③ 学校としても立命館への進学実績が多い
薫英女学院自体、
一般生の進学実績としても立命館大学への合格者が毎年出ています。
- 学校として立命館とのパイプがある
- 文武両道で進学をサポートできる土壌がある
このあたりも、
「立命館大学が有力候補」と言われる背景のひとつになっていそうです。
その他に考えられる進路候補のイメージ
※ここからは「こういう可能性もあり得るよね」という、
完全に“予想”の範囲の話です。
関西の他大学(大阪学院大・大阪芸術大など)
関西には、
- 大阪学院大学
- 大阪芸術大学
- 関西外国語大学 など
女子長距離に力を入れている大学が多数あります。
薫英出身でこれらの大学に進学し、
大学駅伝・トラックで活躍している選手も多いので、
「立命館じゃなかったとしても、
どこかの関西強豪大学に進学する可能性は高い」
という見方もできます。
実業団に進むとしたら…どんなチームが似合う?
もし仮に、河村選手が高校から直接実業団に進むとしたら——
どんなチームがイメージしやすいでしょうか。
あくまで“妄想”ですが、タイプ的には
- クイーンズ駅伝常連の強豪チーム
- 「1区」「3区」のような流れを作る区間が強いチーム
が似合いそうです。
薫英の先輩である水本佳菜選手や塚本夕藍選手がいるエディオン、
あるいは薫英&立命館出身者が多いダイハツなど、
“駅伝でガンガン攻めるチーム”は相性が良さそうですね。
ただしもう一度強調すると、
現状こうした情報はどこにも出ていません。
「もし実業団に行くなら、こういうチームにいたら楽しそうだよね」
というレベルのイメージにとどめておきましょう。
進路が正式にわかるのはいつ頃?
高校長距離選手の進路がはっきりするのは、例年こんなタイミングです。
- 高校駅伝シーズン(12月)のあと~翌年3月ごろ
- 月刊陸上競技・陸上競技マガジンの3月号
- 高校・大学・実業団の公式サイト・ニュースリリース
2025年度分についても、
雑誌や公式サイトで「進路一覧」がまとめられるのは
2026年の春先になる可能性が高いです。
なので、河村選手の進路も
「全国高校駅伝2025が終わる」
→ 「国スポ・都道府県駅伝・トラックシーズン」
→ 「そのあとに正式発表」
という流れになると考えられます。
河村璃央選手の“将来像”を勝手に妄想してみる
進路の話から少しだけ視点を広げて、
「5年後・10年後の河村選手」をイメージしてみましょう。
パターンA:大学でエース→実業団でクイーンズ駅伝へ
- 立命館大や関西の強豪大学に進学
- 1年時から駅伝メンバー入り
- 3〜4年生でエース区間を走る
- 大学卒業後、実業団へ
- クイーンズ駅伝で上位チームの主要区間を担当
河村選手のように
- 3000mで9分1ケタ台を狙えるスピード
- 駅伝での安定感
がある選手は、この“王道ルート”にピタッとハマります。
パターンB:じっくり育ってマラソンで開花
中学・高校時代は3000m中心でも、
20代後半でマラソンに転向して一気に才能が開く選手もたくさんいます。
- 20代前半:トラック(5000m・1万m)&駅伝
- 20代後半:ハーフマラソン〜フルマラソン
河村選手は「我慢して押し込む」タイプの走り方に見えるので、
将来的にマラソンとの相性も悪くなさそうです。
パターンC:駅伝の名門で“キャプテンタイプ”に
薫英女学院でも、
エース級の選手がキャプテンを務めているケースはよくあります。
大学でも、
- 4年時に主将や駅伝主将を任される
- チームをまとめながら、自分も主要区間で走る
という「チームの顔」になる将来も十分イメージできます。
ファンとしてチェックしたい今後のポイント
「進路が決まるまで落ち着かない!」という人向けに、
これから追いかけるときのチェックポイントもまとめておきます。
- 全国高校駅伝2025での走り
- どの区間を走るのか
- どんなレース運びをするのか
- その後のトラックシーズン(5000mなど)
- 3000mだけでなく、5000mでどこまでタイムを伸ばすか
- 月刊陸上競技・陸上競技マガジンの「進路特集」
- 2026年3月号あたりで、進路情報がまとまる可能性大
- 大学・実業団の公式発表
- 立命館大、関西の大学、実業団チームの新入生・新加入選手発表
こうした情報が出たタイミングで、
「やっぱり大学か」「まさかの実業団直行か!?」と答え合わせができるはずです。
まとめ
ここまでをギュッとまとめると——
そして——
この記事を書いている側としては
「立命館か実業団か…どっちだ!?」と真剣に考えたわけですが、本人からすると
「いや、その前にまず全国高校駅伝で結果出させて?」
って感じかもしれません(笑)

