2025年12月23日未明、東京・品川区の中延商店街(なかのぶスキップロード)で火事が起きました。
23日午前0時すぎ、「火が出ている」「焦げ臭い」「煙が見える」などの通報が相次ぎ、消防車・ポンプ車あわせて30台以上が出動する大きな火事となりました。
火はアーケード内にある2階建ての酒店(お酒屋さん)から出火したとみられ、周辺の建物にも燃え広がり、あわせて5棟・およそ150平方メートルが焼けたと報じられています。
火事の場所は地図のどのあたり?
ニュースでは、
- 東京都品川区中延3丁目の「中延商店街」
- 東急池上線「荏原中延駅から南に約200メートル」のアーケード商店街
と伝えられています。
中延商店街は、
- 北側が東急池上線「荏原中延駅」
- 南側が東急大井町線・都営浅草線「中延駅」
をつなぐ、約300〜350mほどのアーケード商店街です。
イメージとしては、
- 池上線「荏原中延駅」を出て南側へ歩くと、すぐアーケードの北入口。
- そのアーケードをまっすぐ南に歩いていく途中の一角で火事が起きた。
という位置関係になります。
スマホの地図で見るときは、
- 「中延スキップロード商店街」
- 住所「品川区中延3丁目付近」
あたりで検索すると、だいたいの場所が分かりやすいです。
被害の状況は?何棟燃えたの?
ニュースによって表現に少し違いがありますが、まとめると次のようになります。
- 出火元:アーケード内の2階建て酒店とみられる
- 焼損:酒店を含む周辺の建物あわせて3〜5棟が焼けた
- 速報段階では「3棟・約100㎡」という報道
- その後「5棟・約150㎡」という報道もあり、時間とともに数字が更新されています
- 消火活動:消防車・ポンプ車など35〜39台が出動し、約4時間後にほぼ鎮火
アーケード商店街は屋根があるぶん、いったん火が広がると煙がこもりやすく、消火にも時間がかかりがちです。
今回は、アーケード内の一角が集中的に燃えた形で、商店街全体が壊滅…という状況ではありませんが、それでも複数棟が焼ける大きな火事となりました。
ケガ人は?逃げ遅れた人はいたの?
現時点で報じられている情報では、
- 40代の男性が煙を吸って病院に搬送
- ただし、命に別状はない
- 逃げ遅れた人はいない
とされています。
火事のニュースを見るとき、真っ先に気になるのは「人は大丈夫なのか?」だと思います。
今回、重いケガや死亡の情報が出ていないのは、不幸中の幸いと言えます。
そもそも、なぜ火事が起こったの?
いちばん気になる「なぜ燃えたのか?」という原因ですが、
2025年12月23日朝の時点では、まだ「調査中」で、原因ははっきりしていません。
報道では
- 「2階建て酒店から出火したとみられる」
と書かれていますが、
- 電気系統なのか
- ガス・ストーブなどなのか
- タバコの不始末なのか
など、具体的な出火原因については、いっさい断定されていません。
SNSなどでは、どうしても「〇〇が原因らしい」「あの店の○○が…」といった推測や噂が広がりがちですが、現時点で公式な発表はないため、
「原因については、今後の警察・消防の発表を待つしかない」
というのが正直なところです。
アーケード商店街の火事が怖い理由
今回の中延商店街のようなアーケード型の商店街は、
- 屋根がある
- 店と店が近い
- 建物が古いところも多い
という特徴があります。
こうした場所で火事が起こると、
- 煙がアーケード内にこもる
- 上の方に熱と煙がたまりやすい
- 店同士が近いので、火が横に広がりやすい
といった理由で、被害が大きくなりやすいと言われます。
実際、中延商店街の火事でも、
- 「火が出ている」
- 「焦げ臭い」
- 「煙が見える」
という通報が相次ぎ、消防車が数十台規模で出動する事態になりました。
近所の人は何に気をつければいい?
今回の火事を受けて、近くに住んでいる人・同じような商店街で働いている人にとっては、「明日は我が身」と感じた方も多いと思います。
「じゃあ、自分たちは何を気をつければいいのか?」という視点で、一般的なポイントを整理してみます。
① 古い電気配線やタコ足配線を放置しない
- コンセントにたくさん差しっぱなし
- ケーブルが熱くなっている
- 古いタコ足タップをずっと使っている
こうした状態は、どこのお店にもありがちですが、火事のリスクを高めるとされています。
「忙しいから後回し」にせず、
- ブレーカー周り
- レジ・冷蔵庫・照明の配線
などを、定期的に見直すことが大事です。
② ガス・ストーブ周りの「モノ」を減らす
- ストーブの近くにダンボール
- ガスコンロのそばに紙袋や布巾
- 厨房まわりに油汚れがたまっている
これも、気づかないうちに火がつきやすい状況になりがちです。
「火のそばに燃えるものを置かない」という、
とてもシンプルなルールですが、守るだけでリスクはかなり減ります。
③ 閉店時の「チェックリスト」を作る
人間の記憶に頼ると、どうしても抜けやすくなります。
- コンロの元栓
- 電気ストーブ・ヒーターのスイッチ
- 看板やイルミネーションの電源
などを紙のチェックリストにして、閉店時に1つずつチェックしていくのが、いちばん手堅いやり方です。
中延商店街のような昔ながらの商店街ほど、こうした地味な対策が効いてきます。
「もし自分が商店街にいたら?」避難のポイント
今回の火事のように、アーケード内で煙がたちこめたというニュースを見ると、買い物中に火事に遭遇したらどうすればいいのか、気になりますよね。
一般的なポイントとしては、次のようなことが挙げられます。
- 煙の少ない方へ移動する
- 煙は上にたまるので、できるだけ姿勢を低くする
- 非常口・横道を使う
- アーケードの脇道や、駅の方向にすぐ逃げる
- エレベーターは使わない
- お店の人や消防・警察の指示に従う
特に、アーケード商店街は細い横道が多いので、「普段からどこに抜け道があるか」だけでも、なんとなく覚えておくと安心です。
中延商店街はこれからどうなる?
中延商店街(なかのぶスキップロード)は、
- ジャズフェスティバル
- 地域イベント
- ライブや物産市
などが開かれる、地元密着のにぎやかな商店街です。
今回の火事で焼けてしまったお店や建物については、
- 再建まで時間がかかる可能性
- 休業・移転を検討せざるを得ないケース
など、現時点ではまだ不明な点が多いです。
ただ、過去の他地域の例を見ると、
- 近隣の空き店舗を借りて営業再開
- キッチンカーやテント販売で「仮営業」
- クラウドファンディングで支援を募る
といった動きが出てくることもあります。
中延商店街も、地元の人に愛されている場所ですから、きっと「なんとか立ち直ろう」という動きが出てくるはずです。
今はまだ「火事からすぐあと」のタイミングなので、まずは
▶ ケガをされた方の回復
▶ 消防・警察による原因調査
▶ 商店街の安全確認
が最優先になります。
そのうえで、公式サイトや商店街のSNSなどで、営業再開や支援の情報が出てきたら、できる範囲で応援していきたいですね。
まとめ
最後に、この記事で整理したポイントを、簡単にまとめておきます。

