「富士山女子駅伝2025」のエントリーメンバー一覧に、立命館大学の4年生として名前が載っている村松結(むらまつ・ゆい)選手。
大学ラストイヤーの走りに注目が集まる一方で、
ファンとしてどうしても気になるのが――
「結ちゃん、卒業後の進路はどうなるの?」
というポイントですよね。
- 実業団に進むのか?
- それとも一般就職で「働く社会人ランナー」になるのか?
- 姉の村松灯選手のように、強豪チームに行くのか?
そんなモヤモヤをスッキリさせるべく、この記事では
- 村松結選手ってどんな選手?
- 高校〜大学時代の実績まとめ
- 気になる進路「実業団ノーリツ」情報
- 実業団ランナーとしてどんな未来が見えるか?
を解説していきます。
村松結ってどんな選手?ざっくりプロフィール
まずは、ざっくりプロフィールから。
駅伝・長距離ファンのデータベース「駅伝歴ドットコム」によると、村松結選手は
- 2003年度生まれ
- 出身中学:京都市立樫原中
- 出身高校:立命館宇治高校
- 大学:立命館大学
- 卒業後:実業団ノーリツ所属(予定)
という経歴になっています。
中学・高校・大学すべて、
「陸上の強豪」として知られる環境で走り続けてきた、“バリバリのエリート長距離ランナー”と言っていい存在です。
さらに同じく長距離のトップ選手として知られる姉・村松灯(あかり)選手は、立命館大学から実業団のダイハツへ進んでいます。
- 姉:村松灯(ダイハツ)
- 妹:村松結(立命館→ノーリツ)
という、「姉妹で実業団ランナー」という、なかなかドラマチックな構図になってきました。
高校時代:立命館宇治のエースとして全国区の実力に
高校時代、村松結選手は立命館宇治高校のエースとして全国レベルで活躍しています。
主なポイント
- 全国高校駅伝(都大路)への出場
- 1年生から全国女子高校駅伝で4位の好走(区間)
- 京都府高校駅伝 1区優勝
- インターハイ女子3000mで2位入賞
- 1500m・3000m・5000mのトラックでも安定した上位成績
特に、駅伝歴ドットコムに登録されている自己ベストタイムを見ると、長距離ランナーとしてのポテンシャルがよく分かります。
- 1500m:4分21秒23
- 3000m:9分11秒81
- 5000m:15分49秒33
高校生で5000mが15分台という時点で、すでに「全国トップクラスの高校生ランナー」です。
都大路と“悔しさ”の経験
毎日新聞などの報道によると、高校時代はケガやアクシデントで涙をのんだ大会もあり、「都大路を走る」ことに強い思いを持ちながら過ごした時期もあったようです。
そうした悔しさも含めて、
- 「勝つ喜び」と
- 「走れない悔しさ」
の両方を知っている選手だからこそ、今の安定した強さにつながっているのかもしれません。
大学時代:立命館大学で“女王の一角”として活躍
次に、立命館大学での4年間をざっくり振り返ってみましょう。
トラックでも駅伝でも「要の存在」
駅伝歴ドットコムの大学時代の記録を見ると、村松選手は1年生の頃から全国レベルのレースに出続けていることが分かります。
- 日本学生個人選手権1500m:8位
- 関西インカレ:1500m優勝&上位入賞
- U20日本選手権3000m:3位
- 全日本インカレ:1500m10位、5000m17位
- 全日本大学女子駅伝関西予選:1位・2位・3位と上位をキープ
トラックでも駅伝でも、
「立命館といえば村松姉妹」
と呼ばれるくらい、チームの中核として活躍してきました。
全日本大学女子駅伝でも存在感
立命館大学公式サイトのレポートでも、全日本大学女子駅伝(杜の都駅伝)のメンバーとして名前が挙がっており、1区を任されて上位でつなぐなど、チームの流れを作る役割を果たしています。
1区を任されるというのは、
- チームへの信頼
- スタートのプレッシャーに耐えられるメンタル
- 「絶対に外せない選手」という評価
このあたりが揃っている証拠です。
4年生ラストイヤー:富士山女子駅伝2025へ
そして2025年12月30日に行われる「富士山女子駅伝2025」では、立命館大学の4年生として、土屋舞琴選手や柳井綾音選手らとともにエントリーメンバーに名を連ねています。
- 立命館大メンバー
- 土屋舞琴
- 村松結
- 柳井綾音
- 太田咲雪
- ほか注目選手多数
まさに「集大成」としての駅伝シーズンを走り終えたあと、次に待っているのが社会人としての“進路”です。
気になる進路は…実業団「ノーリツ」へ!
さて、ここからが一番気になるポイントです。
結ちゃんの進路、結局どうなるの?
実業団?それとも普通の会社員?
駅伝ファンが真っ先にチェックする「駅伝歴ドットコム」の進路情報ページには、
IN 村松結 → ノーリツ(女子)
と、2025年12月13日付で明記されています。
つまり、結論から言うと――
村松結選手の進路は
実業団「ノーリツ女子陸上競技部」への加入
という、「実業団ランナーとして走り続ける道」を選んだ、ということになります。
「ノーリツ女子陸上競技部」ってどんなチーム?
ノーリツ女子陸上競技部は、給湯器などで知られる株式会社ノーリツの企業チームで、拠点は兵庫県神戸市。1992年に創部され、クイーンズ駅伝(全日本実業団女子駅伝)などで戦う実業団チームです。
- 拠点:兵庫県神戸市
- 種別:実業団女子陸上競技部
- レース:クイーンズ駅伝など実業団レースに出場
- 目標:クイーンズ駅伝上位入賞
チームの公式サイトやSNSでも、
- 「かわいいチーム」
- 「お風呂を愛する実業団ランナーたち」
など、アットホームで明るい雰囲気が紹介されています。
ただ“楽しい雰囲気”なだけでなく、自己ベスト更新の報告が頻繁に出るなど、しっかり競技力も伸ばしているチームです。
なぜ「衝撃の展開」なのか?
では、なぜ「衝撃の展開か?」というタイトルになるのか。
それは、
- 姉・村松灯選手がダイハツ
- 妹・結選手がノーリツ
と、姉妹で別々の実業団チームに進んだからです。
「立命館時代ずっと一緒だったから、同じチームに行くのかな?」
と思っていたファンからすると、
え、灯はダイハツで、結はノーリツ!?
姉妹ライバルになっちゃうの!?
という意味で、確かに“ちょっとした衝撃”があります。
これからは、
- 大学時代の「頼れる姉と妹」から
- 実業団では「ライバルチームで戦う姉妹ランナー」
という、新しいドラマが生まれていきそうです。
実業団ランナーになるって、具体的にどんな働き方?
ここからは、一般的な話として「実業団ランナーの働き方」も、簡単に整理しておきます。
ノーリツ女子陸上競技部の部員紹介を見ると、選手たちは
- 会社の社員として部署に所属しながら
- 練習・レース中心の生活を送りつつ
- 会社業務も一部担当する
という、“企業アスリート”ならではの働き方をしていることが分かります。
一般的な一日のイメージ
あくまでイメージですが、だいたいこんな一日です。
- 朝:チームでのポイント練習(インターバル、距離走など)
- 日中:会社での勤務(事務や広報、総務など)
- 夕方:補強トレーニングやジョグ
- 週末:記録会やロードレース、駅伝の本番
「ずっと走っているだけ」ではなく、
社会人として会社の一員でもあるのが実業団ランナーです。
大学までの
「走ること=ほぼ全部」
という生活から、
「走る+働く」
という二つの役割をこなす立場になるわけですね。
村松選手も、ノーリツに入社すれば
- ノーリツの社員
- ノーリツ女子陸上競技部の選手
この両方の顔を持つ「社会人ランナー」になっていきます。
村松結×ノーリツで見えてくる“未来予想図”
では、村松結選手がノーリツに入ることで、どんな未来が期待できるのでしょうか。
ここからは、公開情報をベースにしつつ、「こうなったらいいな」という将来像も交えながら整理してみます。
① クイーンズ駅伝で姉妹対決の可能性
ノーリツはクイーンズ駅伝(全日本実業団女子駅伝)に出場している実業団チームです。
一方で、姉の村松灯選手が所属するダイハツも、クイーンズ駅伝常連の強豪。
つまり、
将来的に
「クイーンズ駅伝・同じ区間で姉妹対決」
なんていう、マンガみたいな展開もあり得ます。
- 姉:ダイハツのエースとして上位争い
- 妹:ノーリツのエースとして追いかける
駅伝ファンなら、絶対に見てみたいシーンですよね。
② 中距離〜長距離の“オールラウンダー”としてさらに開花?
駅伝歴ドットコムの寸評によると、村松選手は
- 1500m
- 3000m
- 5000m
と、トラックから駅伝まで幅広く活躍してきたタイプのランナーです。
実業団でも
- トラックシーズンは1500m・3000m・5000m
- 秋冬は駅伝やロードレース
という形で、「オールラウンダー」としての強みを生かしていく可能性が高いでしょう。
将来的には、
- ハーフマラソン
- そしてマラソン挑戦
というステップを踏んでいく流れも十分あり得ます。
③ “ケガと付き合う力”も武器になる
高校〜大学と長く第一線で走っている選手は、多かれ少なかれケガの経験があります。村松選手も、高校時代には都大路を前に悔しい思いをしたシーズンがありました。
しかしその後、大学・実業団へと順調につながっていることを考えると、
- ケガから戻るまでのプロセス
- 心の切り替え方
- 走れない時期の過ごし方
こうした“メンタル面の強さ”も、一つの武器になっているはずです。
実業団で長く走り続けるには、
単純なスピードやスタミナだけでなく、
「身体と心のコントロール能力」
も非常に大切です。
村松選手のこれまでのキャリアを見ると、そのあたりの“しぶとさ”もかなり期待できる選手だと言えるでしょう。
ファン目線で見た「ノーリツ進路」のおいしいポイント3つ
ここまで、事実ベースで進路と経歴を整理してきましたが、
最後にちょっとファン目線で「ここがアツい!」というポイントもまとめておきます。
1. 関西→神戸で、応援しやすさは継続
立命館大学も関西、ノーリツの拠点も神戸と、
大きくエリアを変えずにキャリアを進める形になります。
- 関西在住のファンにとっては、引き続き記録会や大会で姿を見かけやすい
- 関西の学生駅伝ファンからすると、「OB・OGが実業団で頑張っている」と実感しやすい
という意味で、応援のしがいがある進路です。
2. チームカラーと“結ちゃんのキャラ”の相性
ノーリツ女子陸上競技部は、公式サイトでも
- 「かわいいチーム」
- SNSでも明るい投稿が多い
と紹介されていて、雰囲気の良さが伝わってきます。
大学時代からインタビューでも落ち着いた笑顔が印象的な村松選手にとって、
・真面目にコツコツ
・だけどチームは明るく楽しく
というノーリツのカラーは、かなり相性が良さそうです。
3. 「姉妹で別チーム」の物語性がすごい
そして何より、
- 姉:村松灯(ダイハツ)
- 妹:村松結(ノーリツ)
という、“実業団で分かれて戦う姉妹”という構図そのものが、とても物語性があります。
駅伝中継の解説や特集でも、
「姉妹で違うユニフォームを着て、同じレースに挑む」
というストーリーは、間違いなく取り上げられるでしょう。
駅伝ファン的には、
「この区間、姉の灯が走るなら、
いつか妹の結も同じ区間で勝負してほしい…」
と、想像だけでご飯3杯いけるくらいの楽しみがあります。
まとめ
ここまでの内容を、改めてシンプルにまとめると――
という形になります。
大学4年間で築いてきたキャリアは、
ここで終わるどころか、
「ようやくスタートラインに立った」
と言ってもいいかもしれません。
実業団ランナーとして、
- クイーンズ駅伝
- 各地の記録会
- 将来のマラソン挑戦
など、これからの“第二章”に期待がふくらみます。


