東京大賞典ナルカミ・アウトレンジが絡む高配当の匂い

東京大賞典ナルカミ・アウトレンジが絡む高配当の匂い スポーツ

東京大賞典は「ダートの有馬記念」とも呼ばれる、年末のビッグレースです。
その今年の一戦で、ひそかに高配当の香りを放っている組み合わせが「ナルカミ × アウトレンジ」です。

この記事では、

  • 今年の東京大賞典のポイント
  • ナルカミとアウトレンジの強み・不安点
  • レースの流れをイメージしたときの「穴パターン」
  • どんな組み合わせが高配当になりやすいか

を、競馬初心者でもイメージできるようにまとめていきます。


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東京大賞典2025の基本情報と今年の構図

まずは、レースの全体像から整理しておきます。

  • 開催日:2025年12月29日(月)
  • 場所:大井競馬場・ダート2000m
  • 出走頭数:16頭
  • 格:GⅠ(3歳以上のダート頂上決戦)

年末のこのレースには、中央のダートトップホースと、地方のエース級が集まります。
中央の有馬記念が終わっても、「ダートの大一番」がまだ残っている、というわけです。

2025年の主な注目馬をざっくり並べると、

  • ミッキーファイト:今年のJpn1を連勝しているダート王候補
  • ナルカミ:3歳ダート王。ジャパンダートクラシック(大井2000m)を圧勝
  • ナチュラルライズ:羽田盃&東京ダービーの二冠馬
  • ホウオウルーレット:浦和記念&シリウスSを連勝して波に乗る6歳
  • ディクテオン:海外GIIIコリアカップ勝ちのあるタフなステイヤー
  • キングズソード:一昨年の帝王賞勝ちなど実績十分の古豪
  • アウトレンジ:今年の帝王賞2着、浦和記念など重賞を勝っている実力派

多くの予想記事では、

本命◎ミッキーファイト
○ホウオウルーレット
△ナチュラルライズ、△ナルカミ、△アウトレンジ…

という並びが多く、ミッキーファイトが頭一つ人気で、その下に3歳勢と伏兵が固まる構図になっています。

この「人気の並び」と「各馬のキャラ」を整理すると、
ナルカミとアウトレンジが同時に馬券圏内に来たとき、オッズが一気に跳ねそうな匂いがしてきます。


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ナルカミは「大井2000m専用機」に近い3歳ダート王

まず、タイトルにも入っている一頭目「ナルカミ」から。

ナルカミのプロフィールと戦績

  • 生まれ:2022年3月11日(3歳牡馬)
  • 所属:JRA・田中博康厩舎(美浦)
  • 主な勝ち鞍:
    • 不来方賞(盛岡・2000m)
    • ジャパンダートクラシック(大井・2000m)
  • 馬主:ゴドルフィン(青い勝負服の世界的大馬主)

とくに注目したいのは、

「大井2000mでジャパンダートクラシックを圧勝している」

という事実です。
同じ舞台で、すでにJpn1を勝っているのは大きな強みですね。

チャンピオンズC大敗は「度外視」できる?

前走のチャンピオンズカップ(中京ダ1800m)では、1番人気で13着と大きく崩れました。

ただ、各種の分析記事を見ると、

  • 中京コースそのものが合っていない
  • レース前からイライラしていたなど、メンタル面の乱れ
  • 3歳馬にとって、古馬一線級との初対戦でペースに戸惑った可能性

などが指摘されていて、「能力負け」というより、
条件と精神状態がかみ合わなかった一戦だったと見る専門家が多いです。

しかも、今回の東京大賞典に向けた最終追い切りでは、
ナルカミはディクテオンと並んで「S評価」という最高ランクをもらっている記事もあります。

前走のダメージや不振を感じさせない、軽快な動き

と評価されており、「立て直しは成功した」と考えてよさそうです。

脚質とレースでのイメージ

ナルカミは、

  • 基本的には先行〜逃げ
  • それでいて上がり(最後の直線の脚)も使える、器用なタイプ

大井2000mのジャパンダートクラシックでは、
スタートからハナを奪い、そのまま押し切る「横綱相撲」でナチュラルライズを完封しました。

今回も内めの2枠3番と好枠を引き、
ある程度前に行く競馬が予想されています。

ただし、多くの予想で言われているように、

  • ミッキーファイトはハイペースでもバテない「ハイペースの鬼」
  • ナチュラルライズも内枠から主張していく可能性

があり、「ナルカミが単純に楽逃げで残る」展開とは限りません。

それでも、

「大井2000mなら能力は間違いない」「3歳ダート王の意地」

という評価は揺らいでおらず、
凡走後の人気落ち + 得意条件戻りという意味で「妙味のある一頭」と言えそうです。


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アウトレンジは「地味だけど帝王賞2着」の本物

次に、穴っぽい香りがプンプンする「アウトレンジ」です。

アウトレンジのプロフィールと戦績

  • 生まれ:2020年4月4日(5歳牡馬)
  • 所属:JRA・大久保龍志厩舎(栗東)
  • 通算成績:18戦7勝[7-2-1-8]
  • 主な勝ち鞍:
    • 浦和記念(Jpn2・ダ2000m)
    • ほか重賞で好走多数

数字だけ見ても、「堅実に走って、しっかり勝ち切れるタイプ」というのが分かります。

今年の帝王賞でミッキーファイトとクビ差

アウトレンジが一気に評価を上げたのが、今年の帝王賞(大井2000m)。
このレースでアウトレンジは、ミッキーファイトとタイム差なしの2着に好走しています。

  • 舞台:大井・ダート2000m(今回と同じ)
  • 勝ち馬:ミッキーファイト
  • 着差:クビ差

つまり、

「ミッキーファイトと同じ舞台で、ほとんど差のない勝負をした」

という実績をすでに持っているわけです。

さらに、過去の成績を追っていくと、

  • 2000m前後の距離での安定感
  • 直線まで脚を温存して、しぶとく伸びてくるタイプ

といった特徴が見えてきます。

今回の立ち位置は「中穴〜穴」ゾーン

各種予想や印を見ていると、

  • ミッキーファイト:◎本命が集中
  • ホウオウルーレット:○対抗の評価
  • ナチュラルライズ、ナルカミ:▲~△の人気どころ
  • アウトレンジ:▲か△の「3〜5番手」評価

という位置づけが多く、「大本命」扱いではありません。

専門家のコメントでも、

「帝王賞2着の実績は侮れないが、人気は一枚下」
「時計のかかる馬場なら再びチャンスあり」

といった表現が多く、
いかにも「配当的においしい立場」の馬になっています。


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レースの流れをイメージしてみる

ここからは、各馬の脚質をざっくり整理して、
東京大賞典2025がどんな流れになりそうか、イメージしてみます。

先行争いの主役たち

前に行きそうな馬は、

  • ナルカミ(内枠からある程度主張)
  • ナチュラルライズ(東京ダービーなどで先行して粘り込むタイプ)
  • ほか、地方勢や伏兵の一部

といったメンバーです。

予想記事では、

「ナルカミが前走の反省を生かしても、ある程度は強気に行くだろう」
「ナチュラルライズも内枠から楽に行かせてもらうつもりはない」

といった見立てもあり、
前半からそこそこ速いペースになる可能性が高そうです。

ミッキーファイトは「ハイペースの鬼」

ミッキーファイトは、これまでのレースぶりから

  • 速い流れでもバテないスタミナ
  • 4コーナーで前を捕まえに行って、そのまま押し切る

という「ハイペース歓迎型」のタイプと言われています。

そのため、

前でやり合うナルカミとナチュラルライズのすぐ後ろに付き、
4コーナー手前〜直線入り口で一気にかわしに行く

というシナリオが多くのブログや予想で描かれています。

その後ろから「アウトレンジ」がジワジワと

では、アウトレンジはどこを走るのか。

これまでのレースぶりや予想を総合すると、

  • スタート直後は中団〜やや前目
  • 早めに無理して動かず、3〜4コーナーでジワジワ進出
  • 直線で「最後まで止まらない脚」で内外から差してくる

というイメージの馬です。

ハイペースで前の馬が苦しくなってくると、

「ミッキーファイトが先頭に立つ → その後ろからしぶとく詰めるアウトレンジ」

という形になりやすく、
帝王賞のように「クビ差」まで迫るシーンが再びあっても不思議ではありません。

そこに「立て直したナルカミ」が残ると…

一方で、ナルカミが簡単にバテてしまうとは限りません。

  • 得意の大井2000m
  • 精神面を立て直した追い切り内容
  • 内枠からロスなく運べる強み

このあたりがハマると、

ハイペースの中でも、
「ミッキーファイトに一度かわされても、3着には粘り込む」

というパターンも十分考えられます。

つまり、

  • ミッキーファイトが頭固定
  • 2〜3着にナルカミとアウトレンジが飛び込んでくる

こういう「人気馬+中穴」の組み合わせが決まると、
3連複・3連単では一気に配当が跳ねる可能性が高まります。


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「高配当の匂い」がする具体的なパターン

ここからは、少し馬券的なイメージの話です。
あくまで「こうなったらおもしろい」というシミュレーションとして読んでください。

ミッキーファイト頭固定+「ナルカミ・アウトレンジ」相手

現時点の傾向を見ると、
単勝・馬連の軸として一番買われそうなのはミッキーファイトです。

一方、ナルカミは「3歳ダート王なのに前走大敗」として、
過剰人気というより「評価が割れている」印象。

アウトレンジは「帝王賞2着なのに、ミッキーファイトほどの人気にはならない」という評価で、
いかにも「相手として買うとおいしいタイプ」です。

このため、

  • 1着:ミッキーファイト
  • 2・3着:ナルカミ、アウトレンジ、+ナチュラルライズorホウオウルーレット

といった組み合わせはいかにも現実的で、かつ高配当になりやすいゾーンだと考えられます。

「ミッキーファイト飛び」のカオス展開

もちろん、競馬に絶対はありません。

もしも、

  • 前半からペースが速くなりすぎて、ミッキーファイト自身も早めに動かされる
  • 直線で伸び切れず、2〜4着に敗れる

という展開になった場合、

  • ナルカミがしぶとく残る
  • アウトレンジが帝王賞の再現のようにしつこく伸びる
  • ナチュラルライズやホウオウルーレットが間に割って入る

といった「人気の序列がひっくり返る」カオスな決着もあり得ます。

このケースだと、

  • ナルカミ × アウトレンジを軸にした組み合わせ
  • そこにナチュラルライズやホウオウルーレット、ディクテオンなどを少しずつ足す

といったイメージの買い方が、
かなりの高配当を運んでくる「夢の目」になってきます。

「人気ほど差がない」3歳勢 vs 古馬

予想記事の中には、

「ナルカミとナチュラルライズの能力差は、オッズほど大きくない」

という見立てもあります。

  • ナルカミ:3歳ダート王(Jpn1連勝)
  • ナチュラルライズ:南関東の2冠馬(羽田盃・東京ダービー)

この2頭は、ともに3歳世代のトップと言える存在です。

ここに、

  • 帝王賞2着のアウトレンジ
  • Jpn1・Jpn2を勝ちまくっているホウオウルーレット
  • 海外GIII勝ちのディクテオン

が絡んでくるわけですから、
ちょっとした展開の違いで「人気の上下関係」がいくらでも入れ替わるレースと考えていいでしょう。

だからこそ、

「ナルカミ × アウトレンジ」という、
一見“地味だけど中身は濃い”組み合わせが、
オッズの面ではとてもおいしく映る

というわけですね。


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ナルカミ・アウトレンジを買うときの考え方(ヒント程度)

最後に、ナルカミとアウトレンジを馬券で狙ってみるときの「考え方のヒント」を少しだけ書いておきます。

※具体的な買い目ではなく、「どう発想すればいいか」の話です。

軸にするならどっち?

  • 安定感と信頼度:アウトレンジ
    • 帝王賞2着、浦和記念勝ちなど、古馬トップクラスとの勝負を経験済み
  • 一発の破壊力と得意条件:ナルカミ
    • 大井2000mでJpn1勝ち、3歳の伸びしろ

「保険的な軸」ならアウトレンジ寄り、
「リスクは取っても良いから、夢を見たい軸」ならナルカミ寄り、
という考え方もできます。

もちろん、ミッキーファイトを本命の軸にして、
そこにナルカミとアウトレンジを相手として加える、という現実的な作戦もアリです。

券種ごとのイメージ

  • 単勝・複勝
    • ナルカミ:前走大敗で人気が少し落ちるなら、単勝・複勝の妙味あり。
    • アウトレンジ:帝王賞2着があるので複勝圏には常に注意。
  • 馬連・ワイド
    • 「ミッキーファイト × ナルカミ」「ミッキーファイト × アウトレンジ」など、
      大本命+3歳王者 or 帝王賞2着馬の組み合わせは基本線。
  • 三連複・三連単
    • 「ミッキーファイト・ナルカミ・アウトレンジ」のトライアングルを軸に、
      ナチュラルライズ、ホウオウルーレット、ディクテオンあたりに広げていくイメージ。

あくまで一例ですが、
「人気・実績・オッズのバランス」を考えたときに、

ナルカミ(3歳ダート王・得意条件)
+ アウトレンジ(帝王賞2着・中穴)

のセットは、どうしても目が離せない存在です。


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まとめ

最後に、ポイントをもう一度整理します。

  • 東京大賞典2025は、ミッキーファイトが断然人気になりやすい構図
  • ナルカミは「大井2000mのJpn1勝ち」がある3歳ダート王で、
    チャンピオンズC大敗は度外視できる材料が多い
  • アウトレンジは「帝王賞でミッキーファイトとクビ差」の実績がありながら、
    多くの予想で▲〜△評価の“中穴ポジション”
  • 展開次第では、
    • ミッキーファイトが頭
    • その後ろでナルカミが粘り、アウトレンジが差してくる
      という「人気+中穴」の組み合わせが決まりやすい
  • さらに、もしミッキーファイトが取りこぼす「波乱パターン」になれば、
    ナルカミとアウトレンジ中心の組み合わせは、一気に超高配当ゾーンへ

こうして全体を眺めると、

「ミッキーファイト一強ムードの裏で、
ナルカミとアウトレンジが静かに高配当の匂いを漂わせている」

そんなレースに見えてきます。

年末の大一番。
あなたがもし「ちょっと冒険してみたい」と思うなら、
馬柱の中で光る「3歳ダート王ナルカミ」と「帝王賞2着アウトレンジ」の名前を、
もう一度じっくり眺めてみてもいいかもしれません。

その組み合わせから、思わぬ“ご祝儀配当”が生まれる可能性は、決して小さくないはずです。

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