「箱根駅伝にポメラニアンが乱入したらしい」
「選手と並走してて危なすぎる」
「飼い主って誰? 特定されたの?」
2026年1月2日に行われた第102回箱根駅伝で起きた“ポメラニアン乱入騒動”は、X(旧Twitter)やニュースで一気に広がりました。
この記事では、
- いつ・どこで何が起きたのか
- ランナーや関係者はどう感じたのか
- 「飼い主は誰?」という疑問に、今わかっている範囲で答える
- なぜここまで問題視されているのか
- 愛犬家として駅伝を観戦するとき、どう気をつければいいか
を整理していきます。
どんな騒動だったのか?ざっくりまとめ
まずは事実関係をシンプルに整理します。
- 大会:第102回箱根駅伝(2026年1月2日~3日)
- 発生区間:往路3区(茅ケ崎公園付近の国道134号線)
- 犬の特徴:白い小型犬で、ポメラニアンとみられる
- 状況:
- コース上に突然飛び出し、白バイと並走したり、対向車線に出たりと走り回る
- 警察官が数人がかりで追いかける“プチ大捕物”状態に
- 国学院大の野中恒亨選手が、犬をジャンプして避けるシーンも
この様子はテレビ中継でも映り、その後SNSに動画や写真が次々と投稿されました。
「かわいい」「前代未聞で笑った」という声もある一方で、
- 「本当に危険」
- 「選手も犬も、下手したら大ケガだった」
- 「飼い主はマナーを守ってほしい」
といった厳しい意見も多く、波紋が広がりました。
ポメラニアンを飛び越えた国学院大・野中選手の本音
今回、一番近くでこのハプニングに巻き込まれたのが、3区を走っていた国学院大・野中恒亨(のなか つねたか)選手です。
インスタ投稿「ポメラニア~ンジャーンプ」
野中選手は、自分が犬をジャンプして避けている写真とともに、インスタグラムで
「ポメラニア~ンジャーンプ」
というコメントを投稿しました。
一見ネタっぽくて、SNSでも「センスある」「うまい」と話題になりましたが、その裏には選手としての複雑な思いもありました。
「犬に罪はない」でもレースには影響が…
レース翌日、野中選手は取材に対して、
- 犬をよけるときにバランスを崩し、足がつってしまった
- そこからペースがなかなか上がらなかった
- 動揺もあった
と、競技への影響があったことを認めています。
それでも彼は、
「犬に罪はない」
と何度も口にし、あくまで犬ではなく、人間側の問題だというスタンスを崩していません。
自分の走りに影響があったのは事実だけれど、
- 「言い訳にはしたくない」
- 「(犬がいなくても)区間賞の選手には勝てなかったと思う」
と話し、責任を犬や飼い主だけのせいにはしない姿勢が印象的です。
国学院・辻原選手の“切ないお願い”「リードは絶対に徹底して」
4区を走った国学院大・辻原輝(つじはら ひかる)選手も、自身のXで愛犬家として切実なメッセージを出しました。
ポイントはこのあたりです。
- 「毛が多めの家族(=犬)を連れて応援に来たい人へ」
- 3区ではコースを走り回る犬がいて、とても危険だった
- 犬は純粋で悪気はないからこそ、周囲の人間が守らないといけない
- 「リードやハーネスは絶対に徹底してほしい」
- それは選手のためだけでなく、「犬の安全のため」でもある
辻原選手は、自分自身もずっと犬と暮らしてきた“愛犬家”だと語っています。だからこそ、
- 「こういうことがあると、犬の印象が悪くなってしまうのがつらい」
- 「犬を守るためにも、飼い主がルールを守ってほしい」
という気持ちでポストした、と説明しています。
SNSの反応は「かわいい」だけではなかった
拡散された動画や写真に対し、SNSではさまざまな声が上がりました。メディアのまとめを見ると、だいたい次のような意見に分かれます。
ポジティブ寄りの声
- 「ポメラニアンが箱根駅伝に乱入って、もう漫画みたい」
- 「あのジャンプ、すごい反射神経」
- 「犬、何も知らずに全力で走ってて逆にかわいそう」
ネガティブ・注意喚起の声
- 「本当に危険。ぶつかったら、人も犬も大ケガだった」
- 「選手は4年間、この日のために頑張ってきている。台無しになりかねない」
- 「犬が悪いんじゃなくて、飼い主が非常識」
- 「愛犬を連れて沿道観戦するなら、管理責任を放棄しないで」
感情として「かわいい」と感じる人がいるのは自然です。でも、同時に
- 命の危険
- 長年積み上げてきた選手の努力
- 犬への危険
を考えると、「笑い話では終われない」という空気が強くなっているのも事実です。
一番気になる「飼い主は誰?」
今回、多くの人が気になっているのは、
「このポメラニアンの飼い主は誰なのか?」
という点だと思います。
結論:現時点で、公的には“特定情報なし”
2026年1月3日時点で、主要なスポーツ紙・ニュースサイトを確認すると、
- 飼い主の名前
- 年齢
- 顔写真
- 職業や住所
といった、個人を特定できる情報は一切、公表されていません。
記事で触れられているのは、
- 「ポメラニアンとみられる小型犬が乱入した」
- 「リードやハーネスがついていなかった」
- 「警察官が追いかけた」
といった“状況”の説明が中心です。飼い主が誰なのかは、少なくとも報道ベースでは明らかになっていません。
「70歳の男性」という情報は“別の事件”の話
一部のニュースやSNSでは、「過去にも犬乱入で飼い主の70代男性が書類送検されたことがある」と紹介されています。
これは、
- 2016年の全日本実業団駅伝(ニューイヤー駅伝)で、
- 小型犬がコースに飛び出し、ランナーが転倒
- 飼い主の70歳男性が、地元の動物愛護条例違反で書類送検された
という“別の大会での別件”の話です。
今回の箱根駅伝とは、
「年」も「大会」も「飼い主」もまったく別です。
にもかかわらず、ネット上では
- 「今回も70代の人なの?」
- 「同じ人じゃないの?」
といった誤解まじりの投稿も見られ、それに対して
「今回の飼い主については、年齢などは報道されていない。
過去の70歳男性の話と混同しないように」
と注意喚起するポストも出ています。
一般人の「身元探し」は危険
箱根駅伝は超有名イベントなので、「犯人探し」のように飼い主を特定したくなる気持ちは、ある意味で自然かもしれません。
ですが、
- 飼い主が芸能人や公人ではなく、普通の一般人である可能性が高い
- 名前や住所を特定して晒すことは、立派なプライバシー侵害になる
- 間違った人を「犯人扱い」してしまう危険もある
というリスクがあります。
今回の出来事は、たしかに大問題です。
ただ、「誰かをネットで追い詰める」方向に行ってしまうと、それはそれで別の問題になってしまいます。
大事なのは、個人攻撃をすることではなく、同じことを二度と起こさないための“教訓”に変えること。
その視点を、この記事でも大切にしていきたいと思います。
なぜここまで問題視されるのか?3つの理由
「犬がちょっと走り回ったくらいで、そんなに怒らなくても…」
そう感じる人もいるかもしれません。
でも、駅伝という競技の性質を考えると、このハプニングが重く受け止められている理由も見えてきます。
① 危険度がかなり高い
箱根駅伝の3区は、スピード区間としても知られています。
選手は時速20km近いスピードで走ることもあり、そこに突然、進路を横切るものが現れたら…
- 選手がつまずいて転倒 → 骨折・靭帯損傷などの重傷リスク
- その選手に後続がつられて転倒 → 多重事故
- 小型犬の方も、ぶつかれば大ケガか、最悪命を落とす危険
実際、2016年のニューイヤー駅伝では、小型犬にぶつかりランナーが転倒する事故が起きています。
今回はたまたま大事故にならなかっただけで、「たまたま運が良かった」と考えるべきレベルの危険さです。
② 選手の「4年間」がかかっている
箱根駅伝は、選手にとって“特別な舞台”です。
- 高校時代からの夢だった人
- 大学4年間、このレースのために生活を捧げてきた人
そうした選手たちが、
「自分ではどうしようもないトラブル」で実力を出し切れなくなるのは、
やはりあまりにも酷です。
野中選手も、「悔しい以外にない」と語っています。
③ 犬の印象まで悪くなる
もう1つ、愛犬家にとってつらいのは、
「犬=迷惑な存在」
というイメージが広がってしまうことです。
辻原選手が「犬は悪くない、純粋な生き物」と繰り返しているのも、まさにこの点を心配しているからです。
マナーを守らないのは“人間側”の問題なのに、
結果として「沿道に犬を連れてくるのはやめよう」という空気になってしまうのは、
犬好きとしては本当に悲しい話ですよね。
愛犬家が箱根駅伝を楽しむための“マナー&安全チェックリスト”
ここからは、「じゃあ、どうすればいいの?」という実践的な話です。
ポメラニアンに限らず、愛犬家が駅伝やマラソンを見に行くときに、最低限チェックしたいポイントをまとめます。
① リード・ハーネスは「絶対に」つける
- ノーリードは論外
- 伸縮リード(フレキシタイプ)の場合も、人混みや道路沿いでは短く固定する
- ハーネスや首輪がゆるくないか、抜けないか事前に確認
辻原選手が強く訴えていたのも、この点です。
② 人混みが苦手な犬は「お留守番」も選択肢
- 大きな音(応援、車、バイク)
- 人の声
- 知らない匂い
こうした環境がストレスになる犬は多いです。
- 震える
- 落ち着きなくウロウロする
- 急に走り出そうとする
などのサインが少しでもあるなら、無理に連れていかず、自宅で留守番させる方が犬にとって幸せな場合もあります。
③ コースから距離を取る
どうしても連れて行くなら、
- コースに近い最前列ではなく、少し後ろから見る
- 道路と反対側の歩道で抱っこして見る
- すぐにその場を離れられる位置を選ぶ
など、「もし暴れたらどうするか」を事前にイメージしておくことが大切です。
④ 万一リードが離れたときの“即対応”を決めておく
- 家族や友人と一緒なら、「誰が犬を追うか」「誰がその場に残るか」を決めておく
- 犬がコース側に向かいそうなら、迷わず抱きかかえて止める
- 無理に走って追いかけて転倒しないよう、自分の安全も確保する
「うちの子に限って大丈夫」は事故の常套句です。
“もしも”のときの動きを、事前に頭の中でシミュレーションしておきましょう。
「犬に罪はない」という言葉に込められたメッセージ
今回の騒動で、個人的にとても印象に残ったのが、
野中選手と辻原選手の
「犬に罪はない」
というスタンスです。
この言葉には、いくつかの意味が込められているように感じます。
- 犬には“駅伝のルール”なんてわからない
- 犬は「悪意」で飛び出したわけではない
- 本当に向き合うべきなのは、人間側のマナーと仕組み
怒りの矛先を「犬」や、見えない誰かに向けるのではなく、
- 飼い主の観戦マナー
- 大会の安全対策
- 沿道の環境づくり
といった“仕組みの改善”に向けていこう、というメッセージにも受け取れます。
箱根駅伝と沿道マナーのこれから
2026年の箱根駅伝は、沿道観戦者数が100万人規模と報じられています。
それだけ多くの人が、年始の恒例イベントとして楽しみにしているということですよね。
人が集まる場所では、どうしてもトラブルは起きやすくなります。
- ペット
- 小さな子ども
- 自転車やベビーカー
- ドローン・撮影機材
など、現代ならではの“新しいリスク”も増えています。
だからこそ、
- 大会側:ルールやマナーの告知、コース周辺の安全対策
- 観客側:常識ある行動と、周りへの思いやり
- メディア・SNS:面白がるだけでなく、冷静に情報を伝える姿勢
この三つがうまくかみ合うことが、これからますます重要になっていくはずです。
まとめ
最後に、この記事のポイントをもう一度まとめます。
「誰が悪いか」を探すだけで終わると、
時間が経てばただの“炎上ネタ”で消えてしまいます。
でも今回をきっかけに、
- 駅伝を観る私たちのマナーが一段階レベルアップする
- ペットの扱い方に対する意識が変わる
- 大会側の安全対策や広報も、よりわかりやすくなる
そんな方向に進めば、
この“ポメラニアン乱入騒動”は、
ただの事故ではなく、意味のある“学び”のきっかけになっていくはずです。

