「鹿島学園のキャプテンDF・齊藤空人(さいとう そらと)は、高校卒業後にどこへ進むのか?」
この記事では、この大きなテーマを
- 今わかっている“事実”
- サッカー的に見た「ありそうな進路パターン」
- 大学かJリーグか、それぞれのメリット・デメリット
を整理していきます。
齊藤空人の基本プロフィール
まずは、齊藤空人選手がどんな選手なのか、簡単に整理しておきます。
- 名前:齊藤 空人(さいとう そらと)
- 生年月日:2007年6月9日
- 身長・体重:およそ180〜181cm/67kg
- ポジション:センターバック(CB)
- 所属:鹿島学園高校(茨城)
- 出身チーム:大阪市ジュネッスFC
- 代表歴:U-17日本高校サッカー選抜候補 → U-17日本高校サッカー選抜メンバー
- 鹿島学園ではキャプテンを務めるDF
中学時代は、関西の強豪クラブ「大阪市ジュネッスFC」でプレー。そこから東日本の名門・鹿島学園に進学し、1年生の頃からAチームで起用されるなど、早くから頭角を現しています。
2年生のときには、選手権の“裏選手権”とも呼ばれる大会「NEW BALANCE CUP 2025」で大会MVPを獲得。鹿島学園の優勝に大きく貢献しています。
さらに2025年夏のインターハイでは、山形中央戦や滝川第二戦でフル出場し、最終ラインの要としてチームを支えました。
そして第104回全国高校サッカー選手権(2025年度)では、鹿島学園のキャプテンとしてチームをベスト16まで導き、最後の高校サッカーを戦い抜いています。
プレースタイル:空中戦と「読み」、そしてリーダーシップ
取材記事や試合レポートをまとめると、齊藤空人の特徴は大きく3つに分けられます。
① 空中戦と対人守備の強さ
- 180cmを超える身長
- 「空中戦で絶対に負けない」という意識
- 前に出てボールを奪う“潰し”の強さ
特にセットプレーの守備では、相手のターゲットになりそうな選手と競り合い、ことごとく跳ね返す姿が印象的です。インターハイや選手権の試合でも、最後のところで体を張るシーンが何度もありました。
② 「読み」とビルドアップ
ゲキサカのインタビューでは、自分の武器として
「読み、ヘディングの強さ」
を挙げています。
- 相手FWの動きやパスの出どころを読む
- 一歩早く前に出てインターセプトする
- そのまま自分で運んだり、中盤に落ち着いてつなぐ
といったプレーができる、現代的なセンターバックです。
また、もともとボランチ経験もあり、足元の技術やパスの精度にも自信があるタイプ。サカダイの記事でも、ビルドアップの部分を評価され、「プレー面・メンタル面で“より大人に近づけば、もっと良い選手になる”」と紹介されています。
③ キャプテンとしてのリーダーシップ
鹿島学園ではキャプテンとしてチームをけん引。
- 守備陣を統率する声かけ
- 失点ピンチのあとの修正の指示
- 試合前後のミーティングでの発言
など、ピッチ内外でリーダーとして振る舞う姿が、複数の記事で紹介されています。
監督からも「大人になれ」という言葉をかけられ、プレーだけでなく、態度やメンタルの部分でも成長を求められている選手です。
「プロへの誓い」──高卒プロを意識するようになったきっかけ
サッカーダイジェストのインタビュー記事「プロへの誓い」では、齊藤空人が“高卒プロになりたい”と強く思うようになったきっかけが語られています。
ポイントをかんたんに整理すると…
- 2024年のインターハイで、日章学園のエース・南創太(現・ベガルタ仙台)と対戦
- そこで「高卒でプロに行く選手と自分の差」を痛感
- その悔しさをきっかけに、「ガチで高卒プロになりたい」と思うようになった
- そこから、練習への取り組み方やメンタルが大きく変わった
という流れでした。
本人の言葉として
「あの時にガチで高卒プロになりたいと思えた。そこから死ぬ気でやらなければいけないと頑張ってきた」
と語っています。
つまり「将来プロになれたらいいな」ではなく、高校卒業のタイミングでプロ入りを本気で狙ってきた選手だということがわかります。
でも、進路希望は「未定」とも語っている
一方で、U-17日本高校選抜の選考合宿に関するゲキサカのインタビュー記事では、
- 進路希望:未定
と答えていることも紹介されています(取材時は2年生)。
この「未定」は、
- まだどのJクラブと話を進めるか
- 大学進学をはさむか
- 海外も含めて考えるのか
といった選択肢を残している、という意味合いだと考えられます。
プロ志向が強いのは間違いない。
ただし、その「プロへの行き方」については、かなり慎重に考えている印象です。
ここまでの“事実”を整理
いったんここで、確定している事実だけをまとめておきます。
- 鹿島学園のキャプテンDFで、U-17日本高校選抜にも選ばれている実力者
- 裏選手権(NEW BALANCE CUP)でMVPを獲得するなど、全国レベルの大会で結果を残している
- インターハイや選手権の舞台でも、フル出場を続ける守備の中心として活躍
- インタビューでは「高卒でプロになりたい」と語ってきたが、進路希望については「未定」とも話している
- 2026年1月時点で、特定のJクラブや大学への“内定・進学決定”が公表されている情報は見つからない
この5番がとても重要です。
現段階では、「〇〇に決まりました」とは言えません。
ここから先は、
「もしプロを選ぶなら、こんなクラブが合いそう」
「大学進学なら、こういうタイプの大学が有力になりそう」
といった“可能性としての候補”をサッカーファン目線で整理していきます。
選択肢①:高卒でJリーグクラブに加入するルート
まずは、一番ストレートな夢である「高卒でJリーグ入り」のパターンです。
高卒J入りが現実的な理由
- U-17日本高校選抜に選ばれている
- インターハイ・選手権で全国レベルの相手と互角以上に戦っている
- Jクラブのスカウトが注目する「サイズのあるCB」である
こういった条件を満たす選手は、毎年のようにJ1〜J3のどこかのクラブからオファーを受けています。
Sportivaの記事でも、「インターハイで注目のDF&ボランチ」として、Jクラブ入りを狙う逸材たちの一人として名前が挙がっています。
ポジションがセンターバックということもあり、
- セットプレーの守備・攻撃両方で高さを生かせる
- ハイラインでもローブロックでも対応できる読みの良さ
- 足元の技術とビルドアップ能力
このあたりは、どのJクラブにとっても魅力的です。
どんなJクラブにフィットしそうか(予想)
※ここからは完全に「予想」です。
具体的なオファー情報は一切公表されていません。
- ビルドアップ重視のクラブ
- 最終ラインからボールをつないでいくスタイル
- CBに足元の技術・判断力を求めるチーム
→ 例えば、川崎フロンターレや横浜F・マリノスのような、ポゼッションサッカーを志向するクラブは、齊藤のビルドアップ能力を高く評価しそうです。
- 若手CBの育成に積極的なクラブ
- 10代のDFを早い段階から起用する傾向
- U-23チームや提携クラブで出場機会を用意できるクラブ
- 鹿島学園との縁があるクラブ
- 鹿島学園は、鹿島アントラーズと同じ茨城県にあり、過去には上田綺世などJリーガーを輩出してきた学校です。
- 地元クラブであるアントラーズは、当然チェックしているはずで、「同じ茨城で育ったCB」というストーリーもあります。
ただし、「鹿島アントラーズ内定」といった情報は一切出ていません。
あくまで「サッカー的に見て、こういうクラブなら合いそう」というレベルに留める必要があります。
選択肢②:強豪大学に進学してからプロを目指すルート
次に考えられるのが、
「強豪大学に進学 → 4年間で成長 → Jリーグ入り」
という、いわゆる“大学経由”のプロルートです。
鹿島学園の先輩たちの進路
鹿島学園からは、毎年多くの選手が大学サッカーの強豪校へ進学しています。
- 日本体育大学
- 大阪体育大学
- 桐蔭横浜大学
- 関東学院大学
- 京都橘大学
- 大阪学院大学 など
また、大阪市ジュネッスFC出身の先輩たちも、京都橘大や大阪体育大、明治大などに進んでいます。
こうした「先輩の進路」を見ると、
- 関東の強豪大学(明治大、流通経済大、桐蔭横浜大など)
- 関西の強豪大学(阪南大、大阪体育大、関西学院大など)
このあたりの大学サッカー部は、十分“有力候補”として考えられるポジションにいます。
大学進学のメリット
- フィジカル・メンタルの成長に時間を使える
センターバックというポジションは、20代半ば以降にピークを迎えることが多く、「即戦力」というよりも「じっくり育てて伸びるタイプ」が多いです。
- 体づくり(筋力・スピード・持久力)
- 対人守備の駆け引き
- 戦術理解(3バック/4バック、ビルドアップの形)
などを大学4年間で磨き上げ、卒業時にJリーグからオファーを受ける、というルートはとても現実的です。
- 学歴を残せる
サッカー選手として成功しても、いつかは引退の時が来ます。
そのときに「大学卒」という学歴があることは、セカンドキャリアの面で大きな強みになります。
勉強面で真面目に取り組む選手が多い鹿島学園の環境を考えると、齊藤本人も、
プロを目指しつつ、学びの部分も大事にしたい
という気持ちを持っていても不思議ではありません。
大学進学ルートが“有力候補”に見える理由
- 高卒プロを狙える実力がある
- それでも「進路希望は未定」と話している
- 先輩たちは、強豪大学を経てプロ・社会人へ進んでいる
この3点を合わせて考えると、
「Jクラブからの評価を見ながら、大学進学も含めて慎重に選ぶ」
というスタンスを取っている可能性が高そうです。
その意味で、「強豪大学への進学」は、現時点でかなりリアリティのある選択肢=有力候補のひとつと言えるでしょう。
選択肢③:海外や別ルートの可能性は?
最後に、少しだけ“変化球”のルートも触れておきます。
① 高卒でいきなり海外挑戦
近年は、高校卒業後に、
- 欧州の下部リーグ
- ポルトガル・ベルギーなどの育成に力を入れるクラブ
へ直接渡る選手も増えています。
齊藤ほどのサイズとポテンシャルがあれば、海外クラブのスカウトがチェックしていてもおかしくはありません。
ただし、現時点で「海外クラブと関係がある」といった報道やインタビューは確認できていません。
したがって、海外挑戦ルートは可能性としてゼロではないが、情報が少ないという位置づけになります。
② 一度Jクラブの育成組織・提携先を経由する形
もうひとつ現実的なのが、
- Jクラブの育成組織(U-23や提携クラブ)に入る
- そこで出場経験を積んでから、トップチーム昇格や他クラブに移籍
という、いわゆる「ステップを刻む」タイプのルートです。
CBは特に、プロの世界でいきなりレギュラーを取るのが難しいポジションなので、
- J3クラブ
- J1クラブの提携先
- 大学との“二重登録”に近い形
など、いろいろな組み合わせが考えられます。
結論:現時点の「大学かJリーグか? 有力候補は?」
ここまでの情報をふまえて、現時点(2026年1月)での結論をまとめます。
高卒プロ志向は明確。ただし“行き先”はまだ不明
- 本人は、日章学園との対戦をきっかけに「高卒プロになりたい」と強く思うようになったと語っている
- U-17日本高校選抜にも選ばれ、Jクラブのスカウトがチェックする「全国レベルのCB」である
この2点から、
「プロを目指しているのは、ほぼ間違いない」
と言って良いでしょう。
有力候補は「高卒Jリーグ」+「強豪大学経由プロ」の2本柱
ただし、
- 進路希望:未定(2年時インタビュー)
- 2026年1月時点で、内定や進学先を示す公式情報は見つからない
という現状です。
そのため、現時点での“有力候補”をまとめると、
- 高卒でJリーグクラブに加入する
- U-17日本高校選抜CBとして、十分狙えるルート
- 特にビルドアップ型のクラブや、鹿島学園と縁の深いクラブはフィットしそう(※あくまで予想)
- 強豪大学に進学してからプロを目指す
- 鹿島学園・大阪市ジュネッスの先輩たちの進路傾向から見ても、関東・関西の強豪大学は現実的な候補
- センターバックとしてフィジカル・戦術を磨くには、大学サッカーは非常に有効なステップ
この2つのルートが、今のところ最も可能性が高い“二大候補”と考えられます。
ファンとしては「どのルートでも楽しみ」
最後に、サッカーファン目線で言うと──
- 高卒でJ入りすれば、「10代CBがどこまで通用するか」というワクワク感
- 大学経由なら、「大学サッカーでさらに伸びて、より完成度の高いCBとしてプロに上がってくる」楽しみ
どちらのルートを選んでも、齊藤空人の将来が楽しみであることに変わりはありません。
今の高校3年間で
- 空中戦の強さ
- 読みとビルドアップ
- キャプテンとしてのリーダーシップ
という大きな武器を身につけた彼が、
次にどんなステージを選び、どんな景色を見に行くのか。
正式な進路が発表され次第、この記事もアップデートしていきたいと思います。
「大学かJリーグか?」の答えが出るその日まで、ファンとして楽しみに待ちましょう。

