「京都成章のロック土肥祐斗」。
最近の花園を見ているラグビーファンなら、一度は名前を聞いたことがあるはずです。
178cm・97kgのサイズを持つロックで、京都成章のゲームキャプテン(主将)としてチームを引っ張り、2025年度シーズンは花園や選抜、サニックスなど多くの舞台で活躍しています。
この記事では、
- 土肥祐斗とはどんな選手なのか
- 彼のプレースタイルや評価
- 「大学」「リーグワン」「社会人」「海外」という4つの進路パターン
- その中でどんな進み方が“有力パターン”になりそうか
を整理していきます。
土肥祐斗ってどんな選手?
基本プロフィール
まずはプロフィールをざっくり整理しておきましょう。
- 名前:土肥 祐斗(どひ・ゆうと)
- ポジション:LO(ロック)
- 所属:京都成章高校ラグビー部
- 世代:2008年度生まれ
- 身長/体重:178cm/97kg(2025〜26シーズンの登録)
- 役割:ゲームキャプテン(試合の中でチームをまとめる主将役)
京都成章の中でも、FW(フォワード)の柱として信頼されている選手です。
ラグビー歴ドットコムの記録では、2025〜26シーズンの花園で複数試合にスタメン出場し、御所実戦や高鍋戦などでトライも記録。準々決勝の御所実戦では、チームのベスト4進出に大きく貢献しています。
花園で見せた「勝負強さ」
2025年度花園(第105回大会)準々決勝・御所実業戦。
京都成章は前半から主導権を握り、後半に攻め込まれる時間帯もありながら、伝統の「ピラニアタックル」でしぶとく守り切りました。
試合後、「食らいついたら離れないタックルを最後までやり切った」と語ったのが、LO土肥祐斗主将。
相手の反撃ムードの中でも、慌てずチームを落ち着かせる姿が印象的でした。
スコアだけでなく、
- 要所でのタックル
- 密集まわりでの体を張ったプレー
- トライに絡むサポートラン
など、「静かながら効く仕事」を淡々とこなすタイプのロックと言えます。
京都成章という“育成環境”
京都成章といえば、全国的にも有名な強豪校です。
特にラグビー界では
- 前に出る激しいディフェンス
- 集合体で襲いかかる「ピラニアタックル」
- FWとBKがリンクしたまとまりのあるチーム
が伝統として受け継がれています。
また、京都成章のOBたちは
- 帝京大学・明治大学・早稲田大学のような関東強豪
- 京都産業大学・同志社大学・立命館大学など関西の強豪
- 中京大学・拓殖大学・名城大学・関西学院大学 など
多くの大学に進学して、そこでさらに伸びていきます。
「強豪校で3年間、ロックとして中心を張る」ということは、
それだけで大学や上のカテゴリーからも注目される存在だと考えてよいでしょう。
土肥祐斗のプレースタイルと評価
試合や記事から見える、土肥選手の“特徴”を整理してみます。
① セットプレーを支えるロック
ロックの大きな仕事は、
- ラインアウトでボールを確保する
- スクラムで押し合いの軸になる
といった、「チームの土台」になるプレーです。
京都成章は、FWのセットプレーでも評価が高く、
その中心に「LO土肥祐斗」がいるという指摘もあります。
ラインアウトでのジャンプだけでなく、
相手のモールを止める押し合いでも、体重97kgのフィジカルを活かして存在感を発揮しています。
② タックルと運動量
記事や試合映像を見ると、
- タックルに入る回数が多い
- 一度つかんだら離さない粘り強さ
- 走り続ける運動量
このあたりが特に目立ちます。
京都成章の代名詞である「ピラニアタックル」を、
中心で体現しているのがロック土肥祐斗、と言ってよいでしょう。
③ キャプテンシーとメンタル面
土肥選手は「ゲームキャプテン」として、
- 苦しい時間帯に声をかける
- 失点しても表情を崩さず、次のプレーに切り替えさせる
- レフェリーとのコミュニケーションをとる
といった役割も担っています。
高校ラグビーでは、技術やフィジカルだけでなく、
「チームをまとめられるか」「逆境で崩れないか」が、上のカテゴリーからの評価ポイントになります。
その意味で、
「強豪校の主将格ロック」という土肥選手の立ち位置は、進路の面でも大きなプラス材料と言えるでしょう。
進路パターン①:大学ラグビーに進む場合
まず、一番王道の進路が大学ラグビーです。
強豪高校ロックの“スタンダードルート”
京都成章のOBを見ても、
ロックやFWの選手は、多くが大学ラグビーに進んでいます。
大学ラグビーの魅力は、
- 4年間でフィジカルとスキルをさらに伸ばせる
- 学歴も同時に手に入る
- 大学選手権やリーグ戦で全国の強豪と戦える
- そこからリーグワンや社会人チームへの道もある
という、“将来の選択肢を広く残せる”点です。
土肥祐斗クラスが狙えるレベル感
あくまで一般論ですが、
「花園でベスト4以上」「強豪校の主将格」「ロックとして実績あり」
というプロフィールの選手は、
- 関東の大学トップリーグ
- 関西のAリーグ上位校
から声がかかることも十分あります。
京都成章OBはすでに
- 帝京大・明治・早稲田・青山学院
- 京都産業大・同志社・立命館・関西学院 など
全国的に有名な大学に多く進学しているので、
土肥選手も同じように、強豪大学でプレーするパターンはかなり“有力な進路パターンのひとつ”と言えます。
もちろん、どの大学かは本人と関係者しか知りませんが、
- さらにフィジカルを上げて、ジャンプ&タックルを強化したい
- 将来リーグワンを目指しつつも、大学でじっくり準備したい
と考えるタイプには、一番現実的で魅力的な選択肢です。
進路パターン②:リーグワン(プロ/準プロ)を目指す場合
次に考えられるのが、ジャパンラグビー リーグワンへの道です。
いきなり高卒でリーグワンはアリか?
最近は、
- 高校 → 直接リーグワンの育成枠・アカデミーへ
- 高校 → 実業団系クラブ → リーグワン
というルートを選ぶ選手も少しずつ増えてきました。
ただし、ロックやFWの場合、
- 体格
- 筋力
- 当たりの強さ
がプロレベルまで求められるので、
高卒そのままリーグワン入りは、かなりハードルが高いポジションです。
土肥選手も178cm・97kgと立派な体格ですが、
リーグワンのLOは190cm以上の選手も多く、
「その中でどう戦うか」という課題には直面するでしょう。
現実的には「大学 → リーグワン」が王道
土肥選手ほどの選手であれば、
- 強豪大学で4年間プレー
- 大学選手権やU20日本代表などで実績を積む
- 卒業後にリーグワンのチームと契約
という“二段階ルート”の方が現実的です。
ですので、
- 「最終的にリーグワンを目指す」
- 「でも、まずは大学で力を付けたい」
という意味で、
「大学進学+その先にリーグワン」という進路像は、
土肥祐斗クラスの選手にとって“とても有力なキャリアパターン”
と考えられます。
進路パターン③:社会人(企業チーム・クラブチーム)でプレーする場合
3つ目は、企業に就職してラグビーを続けるルートです。
ここでいう「社会人チーム」は、
- 実業団系のクラブ
- 地域リーグの強豪クラブ
- 将来的にリーグワンを目指す地方クラブ
など、いろいろな形があります。
「仕事+ラグビー」を両立する生き方
社会人ルートの特徴は、
- 安定した職を持ちながら
- 休日や夜に練習・試合をする
という“二足のわらじ”スタイルです。
ラグビー選手としてのピークだけでなく、
- 将来のキャリア(引退後)
- 家族との生活
- 地元での仕事・地域貢献
まで見据える人には、とても魅力的な選択です。
土肥祐斗クラスだとどうか?
正直なところ、
- 京都成章で主将格
- 花園でも実績十分
というレベルだと、
「まずは大学かリーグワンを狙い、その後の選択肢として社会人チームを考える」
という順番になるケースが多いです。
ただし、
- 勉強したい分野がハッキリしていて、その企業に就職したい
- 地元に近い企業チームで地域に根ざした活動がしたい
といった価値観を持っている選手なら、
最初から社会人チームを選ぶ可能性もゼロではありません。
進路パターン④:海外(留学・プロ・アカデミー)に挑戦する場合
最後は、海外に出るパターンです。
高校卒業後の海外ルート
ラグビーの世界では、
- ニュージーランド・オーストラリアの高校・クラブ
- 欧州(フランス、イングランドなど)のアカデミー
- 海外大学への留学
など、さまざまな海外ルートがあります。
特にFW・ロックは、
海外で「フィジカルの差」を体感しながら成長することで、
大きく化けるケースもあります。
現実的なハードル
とはいえ、
- 言語(英語)
- 生活環境の違い
- 費用面(奨学金やスポンサー)
など、クリアすべき課題も多いのが海外ルート。
日本代表クラスを本気で目指す選手や、
幼少期から留学に興味がある選手でなければ、
いきなり海外に飛び出すのはなかなか勇気がいる選択です。
土肥選手の場合も、
「大学 → 海外挑戦」
「リーグワン → 海外移籍」
といった、一度国内で土台を作ってから海外に飛ぶパターンの方が、
現実的にはイメージしやすいでしょう。
まとめ
ここまでの内容を、あくまで一般論としてまとめると、
- 大学ラグビー進学ルート
- 強豪高校の主将格ロックという実績
- 京都成章OBの多くが大学でさらに飛躍している事実
→ 「最も現実的で、有力な第一候補の進路パターン」
- 大学 → リーグワン(プロ)ルート
- 大学でフィジカルと経験を積み、その先でリーグワンへ
→ 「長期的に見ると、有力なキャリア像」
- 大学でフィジカルと経験を積み、その先でリーグワンへ
- 社会人チーム(仕事+ラグビー)ルート
- 将来の生活や仕事を重視する場合の選択肢
→ 「価値観によっては十分あり得る」
- 将来の生活や仕事を重視する場合の選択肢
- 海外挑戦ルート
- 語学力と環境への適応がカギ
→ 「ハードルは高いが、夢のあるチャレンジ」
- 語学力と環境への適応がカギ
というイメージになります。
ファンとしてできるのは「見守ること」と「今を楽しむこと」
最後に、とても大事なことを一つ。
- どの大学に行くのか
- リーグワンなのか、社会人なのか、海外なのか
これは最終的に、土肥祐斗本人と、その周りの大人たちが決めることです。
私たちファンにできるのは、
- 花園や各大会でのプレーをじっくり楽しむこと
- 無事にシーズンを走り切れるように応援すること
- 進路が発表されたら、その決断を尊重して祝福すること
この3つだけです。
京都成章のピラニアタックルを体現してきたロック・土肥祐斗。
大学でも、リーグワンでも、社会人でも、海外でも――
どんな道を選んでも、「あの時の京都成章のロックだ!」と胸を張って応援できる選手でしょう。
正式な進路発表を待ちながら、
まずは目の前の花園と高校ラグビーを、いっしょに楽しんでいきましょう。

