歌舞伎俳優・中村鶴松(なかむら・つるまつ)さんについて
「この人は中村勘九郎さん・七之助さんとどうつながっているの?」
「本当の親は歌舞伎役者なの?」
「“養子”ってどういう意味?」
この記事では、公表されている情報にもとづいて、
- 中村鶴松さんの基本プロフィール
- 実家側の家系(本当の父親・母親)
- 歌舞伎界での「中村屋の家系図」
- 「部屋子(へやご)」と「養子」の違い
- 「父親母親は歌舞伎役者?」という疑問への答え
を整理していきます。
まずは基本プロフィールを整理
まずは、鶴松さんがどんな人なのか、プロフィールを確認しておきましょう。
- 芸名:二代目 中村鶴松(なかむら つるまつ)
- 本名:清水 大希(しみず だいき)
- 生年月日:1995年3月15日(2026年時点で30歳)
- 出身地:東京都
- 屋号:中村屋(なかむらや)
- 初舞台:2000年 歌舞伎座『源氏物語』竹麿役(本名・清水大希名義)
- 2005年:『菅原伝授手習鑑』で二代目中村鶴松を名乗り、十八代目中村勘三郎の部屋子となる
つまり、
東京生まれの一般家庭の子どもが、
子役として歌舞伎に参加し、
十八代目中村勘三郎さんに見いだされて「中村屋の一員」になった
という流れです。
なぜ「家系図」が気になるのか?
理由は、歌舞伎の世界が“家”や“血筋”をとても大切にする世界だからです。
- 「◯代目」「◯屋」という名前は、家系と芸を受け継ぐ証
- 中村勘九郎さん・七之助さん兄弟も、代々続く歌舞伎の家に生まれた二人
そこに「一般家庭出身の中村鶴松」という存在が現れたことで、
「血はつながっているの?」
「養子なの?」
「両親も歌舞伎関係者?」
という疑問が一気に出てきたわけです。
このモヤモヤを解くには、
- 実家側の“血縁の家系”
- 歌舞伎界での“芸の家系”
を分けて考えると、とても分かりやすくなります。
実家側の家系図:父親・母親はどんな人?
まずは、血のつながった「実家」のほうの家系を見ていきましょう。
一般家庭に生まれた「清水大希」くん
インタビューやニュースによると、鶴松さんは
- 歌舞伎とは関係のない、一般家庭の生まれと紹介されています。
子どものころから歌舞伎一家にいたわけではなく、
- まず児童劇団に入り、テレビや舞台に出る子役として活動
- その流れで歌舞伎の子役オーディションに参加
- 舞台での演技を見た中村勘三郎さんに才能を見いだされる
というステップを踏んで、歌舞伎の世界に入っていきました。
父親・母親は歌舞伎役者?
一番気になる「父親・母親は歌舞伎役者なの?」という点ですが、
最新の報道では、はっきりとこう説明されています。
- 父親:アメリカの大学を卒業した「会社員」
- 母親:英米文学科を卒業した、英語に強いバックグラウンドの持ち主
つまり、
お父さんもお母さんも、歌舞伎役者ではありません。
完全に一般企業で働くお父さんと、英語・海外文化に強いお母さんという、
いわゆる「ふつうの家庭」に近い家族構成です。
実家側のざっくり家系図イメージ
公表されている範囲で、かなりシンプルに書くと、
- 祖父母:一般の方(職業・名前などは公表されていない)
- 父 :アメリカの大学を出た日本人会社員
- 母 :英米文学科出身、英語に強い日本人女性
- 本人 :清水大希 → のちに二代目中村鶴松となる
という「一般家庭の家系図」になります。
兄弟がいるかどうかなど、より細かい家族構成については、
インタビューなどで具体的に語られておらず、公表されていません。
歌舞伎の世界での家系図:「中村屋の三人目の息子」
次に、歌舞伎界のほうの家系図を見てみましょう。
こちらは「血のつながり」ではなく、「芸のつながり」です。
「中村屋」とは?
中村鶴松さんが所属している「中村屋」は、
- 十八代目 中村勘三郎さん
- その息子である 六代目 中村勘九郎さん
- 七代目 中村七之助さん
を中心とした、有名な歌舞伎の一門です。
テレビの密着番組『中村屋ファミリー』シリーズでおなじみ、
あの「中村屋ファミリー」です。
「三人目の息子」と呼ばれる理由
雑誌やテレビの特集では、鶴松さんのことを
- 「中村屋の三人目の息子」
- 「勘三郎さんの三人目の倅(せがれ)」
と紹介することが多くなりました。
これは、
勘九郎さん、七之助さんに続く、
“三人目の息子”のような存在として育てられた
という精神的な家族関係を表す言い方です。
実際、
- 十八代目中村勘三郎さんが
舞台での演技を見て「うちの子になってくれ」と声をかけた - その後、勘九郎さん・七之助さんと同じ家で暮らし、
稽古も生活も一緒にする「部屋子」として育てられた
こうした経緯から、「三人目の息子」という表現が使われています。
中村屋側の家系図イメージ
歌舞伎界での「芸の家系」だけをざっくり書くと、こんな感じになります。
- 十八代目 中村勘三郎(父)
├─ 六代目 中村勘九郎(長男)
├─ 七代目 中村七之助(次男)
└─ 二代目 中村鶴松(部屋子=三人目の息子と呼ばれる存在)
さらに最近は、
- 勘九郎さんの息子である
- 中村勘太郎さん
- 中村長三郎さん
も舞台で活躍し、「次の世代」として紹介されています。
つまり、芸の流れで見たときの家系図の中に「鶴松」という枝が生えているイメージです。
「部屋子」と「養子」はどう違う?
ここで、「養子」という言葉について整理しておきましょう。
「部屋子」とは?
歌舞伎界には「部屋子(へやご)」という独特の制度があります。
- 一般家庭に生まれた子どもが、ある歌舞伎役者の家に入門する
- その家に住みこみ、芝居・踊り・礼儀作法などを、親子同然の関係で学ぶ
- 将来的には、家の芸を支える重要な存在として育てられる
というスタイルです。
簡単に言うと、
「血はつながっていないけれど、
芸の世界では“ほぼ息子”として育てる制度」
とイメージすると分かりやすいと思います。
鶴松さんはこの「部屋子」として中村屋に入ったので、
インタビューなどで「三人目の息子」と呼ばれるようになったわけです。
「養子」とは?
一方、一般的な「養子」という言葉は、
- 戸籍上も親子関係を結ぶ、法律上の家族
- 相続や苗字、戸籍なども関わる
という、法律的な制度です。
歌舞伎界では、
- 法律上の養子になる人もいれば、
- 部屋子として家族同然に暮らすが、戸籍上は別のまま、という人もいます。
中村鶴松は「養子」なのか?
いちばん気になるところですが、
現時点での公表情報を整理すると、こうなります。
- メディアや公式プロフィールでは、
「十八代目中村勘三郎の部屋子」と説明されている - 「戸籍上の養子になった」といった法的な養子縁組についての公式発表はない
このため、
「歌舞伎界の制度としては“養子のような立場(部屋子)”」
「でも、法律上の養子かどうかは公開されていない」
というのが、いま分かっている一番安全な言い方です。
つまり、
- 気持ち・芸の世界:ほぼ息子、家族同然(→ 三人目の息子、部屋子)
- 法律上:一般には公開されていない
なので、「養子」という言葉だけが一人歩きしてしまうと、
少し誤解を生む可能性もあります。
父親母親は歌舞伎役者?→答えは「NO。ただし…」
改めて、この記事のタイトルにある疑問に答えておきます。
実の父母は歌舞伎役者ではない
先ほども書いた通り、
- 父親:アメリカの大学を出た会社員
- 母親:英米文学科出身の一般人
- どちらも歌舞伎役者ではない
というのが、最新の記事やインタビューで紹介されている内容です。
つまり、
血のつながりという意味での「歌舞伎一家」ではない
ということになります。
中村勘三郎さんは“芸の父”
一方で、
- 十八代目 中村勘三郎さんが鶴松さんの才能を見いだし、
「うちの子になってくれ」と声をかけた - その後、「部屋子」として同じ家で暮らしながら育てた
というエピソードから、
芸の世界では、勘三郎さんが“父”のような存在
と言えます。
さらに、
- 勘九郎さん・七之助さん兄弟
- その息子たち(勘太郎さん・長三郎さん)
とも家族同然の関係で暮らし、
「中村屋ファミリー」の一員として番組などにも登場しています。
なので、
- 実家の父母 → 一般家庭の両親
- 歌舞伎の父 → 中村勘三郎さん(芸の父)
という、二重の“親”のイメージを持つ人だと言えるでしょう。
まとめ:2つの家系図を持つ歌舞伎俳優
最後に、この記事のポイントを整理します。
実家側の家系
- 生まれは一般家庭(東京)
- 父親はアメリカの大学を卒業した会社員
- 母親は英米文学科出身の一般人女性
- 両親ともに歌舞伎役者ではない
→ 血のつながりの家系図は、完全に「ふつうの一般家庭」のかたちです。
中村屋での家系(芸の家系図)
- 子役として歌舞伎の舞台に立ち、
十八代目中村勘三郎さんに才能を見いだされる - 2005年、二代目中村鶴松を名乗り、中村屋の部屋子となる
- 「中村屋の三人目の息子」「三人目の倅」として、
勘九郎さん・七之助さんと兄弟同然に育つ
→ 芸の世界では「中村屋の家系図」の中にしっかりと名前が刻まれている存在です。
「養子?父母は歌舞伎役者?」への答え
- 法律的な意味での養子縁組は、公表されていない
- 歌舞伎界の制度上は、部屋子=“養子のような立場”と理解されている
- 実の父母は、歌舞伎とは無関係の一般人
- 芸の上では、中村勘三郎さんが“父”、中村屋ファミリーが“家族”のような存在
というのが、現時点で言える結論です。



