歌舞伎ファンのあいだではすでにおなじみの中村鶴松(なかむら・つるまつ)さん。
でも、テレビドラマで初めて見かけた人からすると、
- 「この俳優さん、誰?めちゃくちゃ芝居うまいんだけど…」
- 「エンドロール見たら“歌舞伎俳優”って書いてあってビックリした」
- 「ほかのドラマにも出てるの?」
と気になって、思わず検索してしまったのではないでしょうか。
この記事では、
- 中村鶴松さんのかんたんプロフィール
- ドラマ出演一覧(2026年1月時点)
- それぞれのドラマでの役どころ・キャラクターの魅力
- 歌舞伎俳優ならではの演技の見どころ
を解説していきます。
まずは中村鶴松ってどんな人?
プロフィール
- 芸名:二代目 中村鶴松(なかむら つるまつ)
- 本名:清水 大希(しみず だいき)
- 生年月日:1995年3月15日(2026年時点で30歳)
- 出身地:東京都
- 職業:歌舞伎俳優・俳優
- 屋号:中村屋
2000年、5歳のときに歌舞伎座『源氏物語』の竹麿役で、本名の「清水大希」名義で初舞台。
その後、子役として舞台に出ているところを十八世 中村勘三郎さんに見いだされ、「部屋子(へやご)」として中村屋一門に加わります。
女方(おんながた)を中心に、近年は立役(男役)にも挑戦。
2024年には歌舞伎座『新版歌祭文 野崎村』で主役お光をつとめるなど、若手のホープとして注目されています。
そんな“ザ・歌舞伎俳優”が、実は深夜の心霊ミステリードラマでレギュラー出演している——
ここが、今回の「意外?」ポイントです。
中村鶴松のドラマ出演一覧(2026年1月時点)
まずは、2026年1月時点で確認できるテレビドラマ出演作品を一覧にします。
◆テレビドラマ出演一覧
- 『心霊内科医 稲生知性』(2023年3月28日〜31日/フジテレビ)
- 4夜連続放送のオリジナル深夜ドラマ
- ジャンル:心霊ミステリー
- 役どころ:稲生の助手・高橋守(たかはし まもる)役
- 『心霊内科医 稲生知性2』(2023年12月27日〜30日/フジテレビ)
- 上の続編となるシーズン2(同じく4夜連続)
- ジャンル:心霊ミステリー
- 役どころ:稲生の助手・高橋守 役(続投)
Wikipediaや公式サイトの情報を見ても、現時点で「ドラマ」というカテゴリに載っているのはこの2作品のみです。
バラエティ番組(『あしたの内村!!』『ウチくる!?』など)やドキュメンタリー、歌舞伎関連番組への出演はありますが、ここでは“ドラマ作品”に絞って解説していきます。
『心霊内科医 稲生知性』ってどんなドラマ?
作品の基本情報
- タイトル:『心霊内科医 稲生知性』
- 放送局:フジテレビ(関東ローカル)
- 放送時期:2023年3月28日〜31日(27日深夜〜30日深夜)、4夜連続放送
- 主演:じろう(シソンヌ)
- ジャンル:心霊ミステリー/ホラードラマ
物語の舞台は、古いビルの一室にひっそりとたたずむ「稲生心療内科」。
主人公の稲生知性(いなお・ちせい)は、
- 患者に取り憑いた怨霊が“見えて”、会話もできるという、ちょっと風変わりな心療内科医です。
彼のもとには、
- 原因不明の体調不良や
- どこに行っても治らない心の不調
に悩む患者たちが訪れます。
稲生は、
- 患者本人への問診
- 患者に取り憑いた“怨霊”への問診
この二つの問診を通して、「なぜ怨霊が取り憑いたのか?」という真相を解き明かしていく——
という、かなり異色の「カウンセリング×ホラー×ミステリー」ドラマです。
高橋守(たかはし まもる)というキャラクター
このドラマで中村鶴松さんが演じるのが、稲生の助手・高橋守。
作品紹介などから分かる高橋の特徴を、分かりやすくまとめると——
- 稲生心療内科で、医師・稲生をサポートする若い助手
- 基本的にはクールで、落ち着いている
- でもどこか「ツッコミ役」的なポジションもあり、
怖さの中にちょっとしたユーモアを生む存在 - 患者や怨霊に対して、少し距離を置いた視線を持っている
という、“静かだけど存在感のあるバイプレイヤー”です。
鶴松・高橋守の「意外さ」と魅力
ここで一歩ひいて考えてみると、
- 本職は「歌舞伎の女方・若手ホープ」
- 舞台の上では、着物姿で古典の世界を生きている
そんな人が、
- 現代の心療内科クリニックで
- カジュアルな服装を着て
- クールな助手役を演じている
というギャップは、かなり大きいですよね。
でも実際にドラマを見ると、
- 目線の使い方
- 息を飲むタイミング
- 怨霊の存在を「見る側」と「見えない側」をつなぐ立ち位置
など、舞台で鍛えた“間(ま)”や身体感覚が、ドラマの中でもしっかり活きています。
特に、稲生と患者、怨霊のあいだで、
「この状況、ちょっと普通じゃないよね?」
という視聴者に近い感覚を代弁してくれるポジションなので、
怖いシーンでも少し冷静さを保てる、ありがたいキャラでもあります。
『心霊内科医 稲生知性2』での役どころの変化
続いて、シーズン2である『心霊内科医 稲生知性2』を見ていきます。
作品の基本情報
- タイトル:『心霊内科医 稲生知性2』
- 放送局:フジテレビ
- 放送時期:2023年12月27日〜30日(26日深夜〜29日深夜)、4夜連続
- 主演:じろう(シソンヌ)
- ジャンル:心霊ミステリー(続編)
1作目と同じく、
- じろうさんが心霊内科医・稲生知性
- 伊勢佳世さんが精神科医・中岡俊子
- 平田敦子さんが受付の小池志摩子
というレギュラー陣に、中村鶴松さん演じる高橋守が再登場します。
シーズン2での高橋守は「物語の鍵を握る存在」
シーズン2の大きなテーマは、
「高橋守はなぜ死んだのか?」
「どうして怨霊になったのか?」
という、高橋守自身の背景です。
シーズン1のラストでは、
- 実は高橋守が“怨霊”だった、という衝撃の事実が明かされます。
シーズン2では、
- 稲生・中岡・高橋の大学時代のエピソード
- 高橋とある人物とのあいだに何があったのか
- その結果、なぜ彼が“この世にとどまる存在”になってしまったのか
といった、高橋中心の物語が描かれます。
つまりシーズン2では、
高橋守は「ただの助手」ではなく、
- 物語全体の謎
- 稲生自身の過去
に深く関わるキーパーソンになっているわけです。
高橋守の“人間らしさ”がぐっと出てくる
シーズン1の高橋は、
- クールで
- 少しとぼけたところもあって
- 「まぁまぁ、落ち着いて」と場を整えるような存在
でしたが、シーズン2では、
- 弱さ
- 後悔
- 友情や恋愛に近い感情
といった、より人間らしい揺れが前面に出てきます。
ここで生きてくるのが、鶴松さんの繊細な演技です。
歌舞伎の世界では、
- ちょっとした目線
- うつむき加減
- 声のトーン
で、内面の感情を大きく表現します。
その技術がドラマでも活かされていて、
「台詞の量はそこまで多くないのに、感情が伝わってくる」
という見え方になっているのが、とても印象的です。
特にシーズン2では、
- 稲生と高橋の静かな会話シーン
- 大学時代の友人たちとの再会や対立の場面
など、感情の温度差を演じる場面が増えています。
ホラー要素よりも、人間ドラマとしてグッとくるシーンが多いので、
「怖いのは苦手だけど、人間ドラマは好き」という人にもおすすめです。
歌舞伎俳優ならではの“ドラマ映え”ポイント
ここからは、少し視点を変えて、
なぜ歌舞伎俳優・中村鶴松のドラマ出演が、こんなに印象に残るのか?
というところを、分かりやすく整理してみます。
「目」と「沈黙」に説得力がある
歌舞伎の舞台では、観客席から役者までかなり距離があります。
そのため、
- 目線
- 首の角度
- 立ち方・座り方
など、ちょっとした体の使い方で感情を伝える力が必要です。
『心霊内科医 稲生知性』シリーズでは、
高橋守はそこまで早口でしゃべるタイプではなく、
むしろ“黙って見ている時間”が多いキャラクターです。
その沈黙の間にも、
- 不安
- 疑い
- 優しさ
といった感情がジワジワと滲み出てくるのは、
まさに歌舞伎で鍛えた表現力の賜物と言えるでしょう。
「現代劇の台詞」でも、耳が心地よい
歌舞伎の世界では、日本語のリズムや間(ま)をとても大事にします。
そのため、鶴松さんの話し方には、
- ほどよい間
- くっきりした発音
- でも決して大げさすぎない自然さ
というバランスがあります。
深夜ドラマの落ち着いた空気の中で、
高橋守として話す台詞は、聞いていてストレスが少ないのも魅力です。
“和”と“ホラー”の相性が良い
『心霊内科医 稲生知性』自体は完全に現代劇ですが、
心霊モノということもあり、
- 怨霊
- 過去の因縁
- 供養
といった、どこか「和風ホラー」につながる要素が強い作品です。
そこに、
和の表現を極めている歌舞伎俳優が入ると、世界観に深みが出るのは、ある意味当然とも言えます。
特に、
- 怨霊と向き合う稲生のすぐそばに
- 静かに立っている高橋守
という構図は、どこか歌舞伎の「幽霊の場」を思わせる雰囲気もあり、
ホラー好き・歌舞伎好きの両方がニヤリとしてしまうポイントです。
今後ドラマで見てみたい役どころ
ここからは少し妄想もまじえながら、
「こんなドラマに出てくれたら見たい!」という希望も書いておきます。
時代劇での“がっつり殺陣”も見てみたい
歌舞伎では立役もこなしているので、
テレビドラマでも、
- 本格時代劇
- 殺陣(たて)が多い作品
などに出たら、かなり見ごたえがありそうです。
今はホラー×ミステリーでの現代劇が中心ですが、
いずれ
- NHKの時代劇
- 配信ドラマの時代物
などで、刀を持った姿を見る日が来るかもしれません。
ラブストーリーでの“静かな相手役”
『心霊内科医 稲生知性2』では、
友情やそれに近い感情のゆらぎが見えるシーンも多く、
感情の綾(あや)を演じるのがうまいことが分かりました。
静かで落ち着いた雰囲気のラブストーリーで、
- 多くを語らないけれど、
- 表情や仕草で気持ちが伝わってくる相手役
を演じる姿も、ぜひ見てみたいところです。
まとめ
最後に、この記事の内容をざっくりまとめます。
◆ドラマ出演一覧(2026年1月時点)
◆役どころのポイント
- シーズン1では「クールな助手+ツッコミ役」的ポジション
- シーズン2では物語の鍵を握る存在として、
弱さや後悔まで含めた“人間らしさ”が前面に出る
◆歌舞伎俳優ならではの魅力
- 沈黙の時間でも感情が伝わる、目線と“間”の使い方
- 現代劇の台詞でも心地よく聞こえる、声とリズム
- 和のエッセンスが色濃い心霊ミステリーに、
舞台で鍛えた存在感がぴったりハマっている
テレビドラマへの出演は、まだ「2本のシリーズのみ」。
でもその2作品だけでも、
「この人、もっとドラマで見たい…!」
と思わせるだけの濃さがあります。
歌舞伎での活躍はもちろん、
映像作品でもどんな役柄を見せてくれるのか——
これからの出演情報にも、ぜひ注目していきたいところです。
「心霊内科医 稲生知性」シリーズは、
FODなどで配信されていることもあるので、
気になった方は各配信サービスでチェックしてみてくださいね。



