この記事では、
- 岩屋毅はどんな経歴の政治家なのか
- 具体的に「何をした人」だと言えるのか
- なぜここまで強く批判され、「売国奴」とまで言われるのか
- 有本香・百田尚樹が「日本をダメな方向に持っていく政治家のトップクラス」と断じた理由
を整理していきます。
岩屋毅はどんな人?基本プロフィール
まずは、基本情報から押さえておきます。
学歴・若い頃
- 別府市立青山小学校 / 青山中学校
- 鹿児島ラ・サール高校(全国トップクラスの進学校)
- 早稲田大学政治経済学部政治学科 卒業
大学卒業後は、国会議員の秘書として政治の世界に入り、
その後、大分県議会議員を経て、衆議院議員になります。
つまり、若いころから 「政治一筋」のキャリア を歩んできた人です。
経歴から見える「立ち位置」:安全保障と外交の中枢
政治家としての経歴を簡単に並べると、次のようになります。
- 大分県議会議員
- 衆議院議員(旧大分2区→大分3区などで当選を重ねる)
- 防衛庁長官政務官
- 外務副大臣(第一次安倍内閣)
- 衆議院文部科学委員長
- 自民党国防部会長・安全保障調査会長など
- 防衛大臣(第4次安倍改造内閣:2018〜2019年)
- 外務大臣(石破内閣)
この経歴から分かるのは、
- 自民党の中では「安全保障・外交」のど真ん中にいた人物
- 防衛大臣と外務大臣の 両方 を経験した、かなりレアな政治家
だということです。
だからこそ、中国や韓国との関係、移民・ビザ、国旗やスパイ防止法 といった「国の根っこ」に関わるテーマでの姿勢が、保守側から厳しくチェックされる存在になっています。
「岩屋毅は何をした人?」──主な政治的な動き
一般的な説明だと、
- 防衛大臣として、アメリカ製兵器の大量導入やイージス・アショア計画を進めた
- 韓国レーダー照射問題で日韓防衛関係の調整役を務めた
- 外務大臣として、日中関係の改善や、中国人観光ビザの大幅緩和を進めた
というのが「経歴的な事実」です。
しかし、保守側(日本保守党・有本香・百田尚樹ら)が最重要視しているのは、
ここから一歩踏み込んで、
「その政策が、結果として日本の安全や国体をどう変えてしまう方向なのか」
という点です。
次の章からは、「売国奴」「日本をダメにする政治家」とまで言われるきっかけになった出来事 を、事実ベースで追いながら整理していきます。
保守側が“売国レベル”と問題視するポイント① 中国人ビザ大幅緩和
中国人向けビザの大幅緩和とは?
外務大臣としての岩屋毅は、
中国人観光客向けのビザ(査証)要件緩和 を大きく進めました。
報道によれば、主に以下のような方向です。
- 一定の条件を満たす中国人に対して、
日本への複数回入国を認める数次ビザを拡充 - 滞在日数を延長し、長期滞在しやすくする
- 団体観光から個人旅行へのビザ発給条件の緩和
政府・外務省サイドの論理は、
「インバウンド(訪日観光)を増やしたい」
「観光立国・経済振興・日中の相互理解を進めたい」
というものです。
なぜこれが「売国扱い」されるのか
しかし、保守寄りの目線で見ると大きな問題があります。
そのため、
「中国からの“人の流入”を増やす政策は危険であり、
むしろ絞るべきではないか」
というのが、有本香・百田尚樹・日本保守党側の基本的なスタンスです。
その一方、岩屋外相は
- ビザ緩和に前向き
- 観光立国・交流重視
という真逆の方向に舵を切りました。
このギャップが、
「日本の安全を削ってまで中国に門戸を開いた」
=「売国的だ」
と受け止められ、X(旧Twitter)でも
「#岩屋売国大臣の勝手な売国を許さない」
といったハッシュタグが広がる状態になりました。
ポイント② 鳳凰衛視インタビューでの「歴史認識」発言
中国側メディアでの発言内容
中国系メディア「鳳凰衛視」のインタビューで、
岩屋毅はおおむね次のような趣旨の発言をしています。
- 「わが国は一時期、国策を誤ったと思っている。
二度とそうならないよう平和国家として歩んでいくべきだ」 - 「中華文明はアジアの大文明であり、
日本は漢字・制度・宗教などあらゆる面で中華文明から学び、
今日の日本となった」
中国側の報道では、
「日本の外相が、中国文明を大きく持ち上げ、
過去の日本の国策を誤りと認めた」
として好意的に伝えられました。
保守側から見た問題点
しかし、日本の保守層から見ると、
という大きな懸念があります。
結果として、
「中国に媚びる歴史認識」
「中国に都合のいい言葉ばかり並べる外相」
というイメージが広まり、
「日本の名誉や国益を削って中国に差し出している」=「売国的だ」
という厳しい評価につながっています。
ポイント③ 国旗損壊罪への反対発言
高市首相の「国旗損壊罪」構想
高市早苗首相が、
日本の国旗(日章旗)を傷つける行為に対して、
「もっと重い罰を科す『国旗損壊罪』を新設すべきだ」
と打ち出したことがありました。
保守系の有権者からすると、
- 国旗は国そのものを象徴する存在
- 焼く・引き裂くなどの行為は、単なる器物損壊以上の意味がある
ため、国旗損壊罪は「当然作るべき法律」と考える人が多いテーマです。
岩屋毅の反対とその影響
ところが岩屋毅は、OBS大分放送のインタビューなどで、
次のような趣旨の発言をしています。
これに対し、保守系ネット民・論者からは、
- 「保守を名乗りながら、国旗を守る法律には反対するのか」
- 「日本の象徴を守ることより、人権や表現の自由を優先する“偽装保守”だ」
という怒りの声が一気に噴出します。
ここで「売国奴」「反日勢力」というレッテルが
強烈に貼られるきっかけになりました。
岩屋側の理屈としては、
- 刑法をむやみに増やすべきではない
- 表現の自由や市民の行動が必要以上に縛られる懸念がある
という「リベラル寄りの刑法観」に近いものです。
しかし、国旗・国体を最重視する保守層から見ると、まったく相容れない判断と言えるでしょう。
ポイント④ スパイ防止法への慎重姿勢
なぜスパイ防止法が求められているのか
中国・北朝鮮・ロシアなどによる
- 技術スパイ
- 機密情報の窃取
- 企業や大学への浸透工作
が問題視される中で、
日本には「包括的なスパイ防止法」がないことが、
保守側から強く批判されています。
日本保守党を含む保守陣営は、
「スパイ防止法を早急に作らないと、
日本は永遠に“スパイ天国”のままだ」
という強い危機感を持っています。
岩屋毅のコメントと批判
そんな中で岩屋毅は、
スパイ防止法について
- 「国民の人権や報道の自由に十分配慮が必要」
- 「どのような条文・立て付けにするか慎重に議論すべき」
といった、かなり慎重なコメントを出しています。
これを受けて、一部の保守系サイトでは
- 「岩屋毅は日本の敵か?」
- 「スパイ防止法に反対する政治家は、
事実上スパイの味方をしているのと同じだ」
といった非常に厳しい論調の記事も出ています。
保守的な安全保障観から見れば、
「中国からのスパイが現に問題になっているのに
まだ“慎重に”などと言っているのはおかしい。
それは結果として敵国の利益になってしまう」
という怒りの構図です。
ポイント⑤ 韓国レーダー照射問題での「弱腰」対応
事件の概要
2018年12月、
海上自衛隊の哨戒機P-1に対し、
韓国海軍の駆逐艦が「火器管制レーダー」を照射したとされる事件が起きました。
- 日本側:
「ミサイル発射の一歩手前のような、極めて危険な行為」だと抗議 - 韓国側:
「そのような事実はない」「むしろ日本機の低空飛行が問題」と反論
両国の主張は平行線のまま、関係は過去最悪レベルに。
岩屋毅の対応と保守側の怒り
当時、防衛大臣だった岩屋毅は、
という経過をたどりました。
これに対して保守層からは、
といった批判が噴き出しました。
岩屋側の論理としては、
- 軍事的な実務レベルの連携は維持したい
- 対話の窓を完全に閉じるべきではない
という「現実路線」なのですが、
韓国の度重なる反日政策や無礼な対応に強い不信感を持つ層 からすると、
「ここでこそ“断固たる対応”を取るべきだったのに、
むしろ事態をなあなあにした張本人」
と見なされています。
ポイント⑥ 日中友好議連会長という立場
岩屋毅は、日中友好議員連盟の会長 も務めてきました。
- 日中の経済・人的交流を拡大する窓口
- 政治家同士のパイプ役
というポジションである一方、
保守側から見ると
「中国と一番“仲良くしたい”議員たちの集まりのトップ」
という覚えられ方をしています。
そこに
- ビザ緩和
- 中国メディアでの発言
などが重なり、
「日本の保守政治家というより、
中国から見て“都合のいい日本人政治家”」
とまで評されるようになっています。
有本香・百田尚樹が「日本をダメにする政治家トップクラス」と語る理由
ここまでのポイントを踏まえて、
日本保守党の有本香・百田尚樹が
岩屋毅をどう評価しているのかを整理します。
発言の背景
日本保守党が 大分3区に「刺客候補」として岩永京子を擁立 した際、
有本香氏は取材に対し、
「日本をダメな方向に持っていく政治家のトップクラス。
非常に大きな相手だが倒しに行く」
と語ったと報じられています。
百田尚樹氏も、
「岩屋さんは落とさないといけない議員の一人」
と発言しており、
日本保守党にとって「象徴的に倒すべき自民党議員」 になっていることがわかります。
保守党側の価値観から見た岩屋像
日本保守党が掲げている主な価値観は、ざっくり言うと
というものです。
その基準で岩屋毅を評価すると、
となり、
「日本を弱くし、国体を崩す方向に働いている政治家」
と判断されているわけです。
だからこそ、
「日本をダメな方向に持っていく政治家のトップクラス」
という非常に強い表現になった、と理解できます。
別の評価もあるが…
公平を期すために一応触れておくと、
- 岩屋は「感情的なナショナリズム」ではなく、
現実的な安全保障・外交を重視する穏健派 - ビザ緩和には経済・観光面のメリットもあり、
すべてを「売国」と断じるのは感情的すぎる - 国旗損壊罪やスパイ防止法への慎重さは、
表現の自由・人権への配慮という別の価値観に基づく
といった擁護・別の見方も、世の中には存在します。
ただし、重要なのは
「彼らが何を問題だと考えているのか」
「岩屋のどの行動を“日本をダメにする方向”と断じているのか」
を正確に理解することです。
この記事は、その観点から事実を整理してきました。
まとめ:岩屋毅は「何をした人」だといえるのか
最後に、この記事の内容をぎゅっとまとめます。
経歴的な意味での「何をした人?」
保守側の評価での「何をした人?」
日本保守党、有本香・百田尚樹らの視点では、
- 中国人ビザを大幅に緩和し、中国からの人の流入を増やす方向に動いた人
- 中国側メディアで、日本の歴史や文明を“中国から全部学んだ”かのように語り、中国に利用される発言をした人
- 国旗損壊罪の新設に反対し、国旗を守る法整備にブレーキをかけた人
- スパイ防止法についても「慎重に」と言い、スパイ天国状態を温存する方向に働いている人
- 韓国レーダー照射問題で“弱腰”対応をとり、韓国に甘い姿勢を見せた人
- 日中友好議連会長として、中国との融和を強く進めてきた人
この「6つのポイント」が積み重なった結果、
「日本をダメな方向に持っていく政治家のトップクラス」
「売国奴と呼ばれても仕方がない人物だ」
という、非常に厳しい評価になっています。
おわりに
ここまで読んで、
- 「やっぱり岩屋はダメだ」と確信を強めた人
- 「一応、彼の言い分も調べてみたい」と思った人
いろいろだと思います。
大切なのは、
- 具体的に どの発言・どの政策 を問題視しているのか
- それが 日本の安全・主権・歴史・文化 に
どう影響すると考えられるのか
です。



