まず、いちばん気になるところからはっきりさせます。
2026年2月時点で、高木美帆さんは現役続行中、引退していません。
- 2025−26シーズンのワールドカップでも1000m・1500mで表彰台に乗り、優勝もしています。
- 国際スケート連盟(ISU)や公式サイトの成績にも、2025–26シーズンの結果がしっかり載っています。
- さらに2026年の ミラノ・コルティナ冬季五輪2026 に向けて、「1000mでの連覇を目指す」と報じられています。
つまり今もトップレベルで走っていて、「引退どころか、次のオリンピックを狙っている状態」です。
この記事では、
を整理していきます。
噂の原因①:引退したのは姉・高木菜那
まず一番大きな勘違いポイントはここです。
引退したのは、妹の美帆さんではなく、姉の高木菜那(たかぎ・なな)さんです。
高木菜那さんは2022年に現役引退を発表
姉の菜那さんは、2022年4月5日に現役引退を発表しました。
- 平昌オリンピック2018(マススタート金メダル、チームパシュート金メダル)
- 北京オリンピックシーズンを“集大成”として戦った後、会見で引退を表明
引退会見では、印象的な言葉をいくつも残しています。
「高木美帆の姉ではなく、高木菜那として戦えたことが、引退を決意した一つの理由」
ずっと「天才少女・美帆の姉」と比べられ続けてきた中で、
最後のシーズンは「やっと自分の名前で、自分の意志で戦えた」と感じた。
そこで「ここで区切りをつけよう」と、前向きな引退を選んだ…という流れです。
引退理由は“ネガティブ”ではなく「第二の人生へのワクワク」
菜那さんは、引退の理由として
- 第二の人生を考えたときにワクワクしたこと
- 自分を信じて滑れたシーズンを経験して、「やり切った」と思えたこと
を挙げています。
ケガでボロボロになって辞めた、というような暗い話ではなく、
- ずっと全力でスケートに向き合ってきた
- だからこそ、別の世界も見てみたい
- 競技人生に「納得の区切り」がついた
という、とても前向きな引退です。
噂の原因②:「姉の引退」と「妹の活躍」がごっちゃになっている
では、なぜ「高木美帆 引退」で検索されるのでしょうか。
メディアが“姉妹セット”で伝えがち
テレビやニュース記事では、
- 「高木姉妹」
- 「姉・菜那、妹・美帆」
- 「姉が引退、妹は現役続行」
という形でまとめて紹介されることが多いですよね。
ここで、さっと見ただけの人が
「あれ?どっちが引退って言ってたっけ?」
「姉が…ってことは、若い方(美帆)? 逆?」
と混乱しまうのが、勘違いのよくあるパターンです。
SNSの短い情報でさらに混乱
X(旧Twitter)やニュースアプリの通知などでは、
- 見出しが短く、省略が多い
- 「高木」「姉」「引退」といったキーワードだけが目に入りやすい
といった特徴があります。
その結果、
「高木の姉が引退」→「高木美帆が引退?」
「高木姉妹の引退会見」→「どっちが引退したのか曖昧」
というふうに、名前までちゃんと読まないまま「引退したらしい」と記憶されてしまうんですね。
噂の原因③:美帆の“チーム解散”ニュースが「引退」と誤解された
もう一つ、最近のニュースが噂に拍車をかけています。
所属チームの「解散」は、選手本人の引退とは別
2025年12月の全日本選手権後、美帆さんの所属チームが「解散する」と報じられました。
この時の報道では、
- チームの活動体制を見直すための“解散”
- しかし美帆さん自身の「選手としての進退(続けるか辞めるか)」とは関係ない
とはっきりコメントしています。
にもかかわらず、
「高木美帆 チーム解散」
「解散…進退は?」
というキーワードだけがひとり歩きし、
「チームが解散=引退なんじゃないの?」
と誤解されてしまった人も多いと考えられます。
実際には、その後も普通に優勝している
チーム解散が話題になったあとも、美帆さんは
- 2025−26シーズンのワールドカップで1000m・1500mに出場し、優勝・上位入賞を重ねている
- 国際大会の記録は、公式サイトで「現役選手」として更新され続けている
という状況です。
なので、
「チームが解散した=本人の引退」
ではなく、
「所属の形は変わるかもしれないけれど、選手としてはまだまだ続ける」
というのが正しい理解です。
今も“日本女子最多メダリスト”として第一線
ここで一度、美帆さんがどれだけすごい選手なのかを、ざっくりおさらいしておきましょう。
15歳で バンクーバーオリンピック2010 に出場した“スーパー中学生”
- 1994年5月22日、北海道・幕別町生まれ
- 中学生の頃から“スーパー中学生”と呼ばれ、15歳でバンクーバー五輪に出場
この時は経験不足もあり、目立った結果は残せませんでしたが、
「ここから本格的に強くなっていく序章」
のような大会だったと言えます。
平昌・北京で一気に頂点へ
その後、トレーニングを積み、平昌・北京の2大会で一気に開花します。
- 平昌オリンピック2018
- チームパシュート金メダル(姉の菜那さんと一緒に世界記録も樹立)
- 北京オリンピック2022
- 1000m金メダル(オリンピック新記録)
- 1500m・3000m・チームパシュートで銀メダル
→ この大会だけでメダル4個、通算7個の五輪メダルを持つ「日本女子最多メダリスト」となりました。
これだけの実績があれば、普通の選手ならそこで燃え尽きてもおかしくありません。
しかし美帆さんは、そこで止まりませんでした。
2025–26シーズンも世界のトップ争い
- 2025–26シーズンのワールドカップでは、1500m総合1位・1000m総合4位など、依然として“世界トップ層”の成績。
- 2025年12月のハーマル大会では1500mで優勝。
- 2025年末には、「ミラノでの五輪タイトル防衛に向けて、これまでと同じ“勝ちパターン”で調整していく」と語っています。
これを見ても分かる通り、
「北京で燃え尽きて引退した」のではなく、
「北京後もずっと世界のトップを走り続けている」
というのが実際の姿です。
姉・菜那の「引退理由」と妹・美帆への想い
タイトルにもある「引退理由の噂」については、
姉・菜那さんの話とごちゃ混ぜになっているケースが多いので、ここで整理しておきます。
菜那さんの本当の引退理由
繰り返しになりますが、菜那さんの引退理由は主にこの2つです。
- 第二の人生を考えたとき、ワクワクしたから
- 「高木美帆の姉」ではなく「高木菜那」として戦えたと感じたから
ずっと妹と比べられる立場にいたものの、最後のシーズンで
「自分の滑りを、自分の意志でやり切れた」
と感じ、「ここで区切りをつけよう」と決めたわけです。
妹・美帆が語る“姉の引退”への気持ち
一方、美帆さんも、姉の引退について何度もコメントしています。
- 姉の引退会見の前後には、サプライズプレゼントを渡し、感謝の気持ちをインスタグラムで伝えている
- 会見後の取材でも、「寂しいけれど、姉の決断を尊重したい」と語っています。
2人は、単なる“ライバル”というより、
「お互いがいたから世界のトップまで来られた」
という関係です。
だからこそ、姉の引退を「悲しいだけのこと」とは捉えず、
- 姉が選んだ第二の人生を応援する
- 自分は自分の場所で、もう一度頂点を目指す
という前向きなスタンスで受け止めているのが印象的です。
よくある勘違い Q&A
ここまでの内容を、よくある“勘違い”の形で整理してみます。
Q1. 「高木美帆って、もう引退したんでしょ?」
→ いいえ、していません。
- 2025–26シーズンもワールドカップで優勝・表彰台
- 2026年ミラノ・コルティナ五輪で1000m連覇を狙うと報じられている
なので、現役バリバリです。
Q2. 「ネットで“高木 引退会見”って見たけど?」
それは姉の高木菜那さんの引退会見の可能性が高いです。
- 2022年4月5日に現役引退を表明
- 「高木美帆の姉ではなく、高木菜那として戦えた」ことが理由の一つ
姉妹セットで紹介されることが多いので、
“高木”だけ見て「美帆が引退?」と思ってしまう人が多いのです。
Q3. 「チーム解散ってニュースを見たけど、あれは引退じゃないの?」
チーム解散 ≠ 選手の引退 です。
- 所属チームが2025年末のタイミングで解散(体制変更)
- 本人は「進退とは関係ない」とコメント
その後も普通にレースに出場し、優勝もしているので、
チームの形が変わるだけで、選手本人は続行中と考えるのが正解です。
Q4. 「じゃあ、“引退理由の噂”って何?」
多くの場合、
- 姉・菜那さんの引退理由(第二の人生にワクワク、やり切った感覚 など)
- 美帆さんのチーム解散ニュース
- SNSや見出しの「省略された情報」
これらがごちゃ混ぜになって、
「高木美帆も、もうすぐ引退するらしい」
「なんか、姉妹のどっちかが引退するって見たけど…」
と、あやふやな噂になっているケースが多いです。
噂に振り回されないための「情報チェックのコツ」
最後に、「引退した?」「結婚した?」などの話題で
勘違いしないための、かんたんなチェック方法も紹介しておきます。
情報の“日付”を見る
スポーツ選手の話題は、とにかく情報が古くなりやすいです。
- 何年の記事なのか
- 何月何日の会見なのか
- 東京・北京・ミラノ、どのオリンピックの話なのか
これを意識するだけで、
「それ、3年前の話を今のことみたいに語ってない?」
というズレに気づきやすくなります。
“誰の話か”をフルネームで確認する
高木姉妹のように、兄弟姉妹で活躍している場合は特に、
- 「高木」だけで判断しない
- 「姉」「妹」だけで判断しない
- フルネーム(菜那・美帆)をきちんと確認する
という癖をつけると、勘違いがぐっと減ります。
公式情報も一度はチェックしてみる
時間に余裕があれば、
- 選手本人の公式サイト・公式SNS
- 国際スケート連盟(ISU)やオリンピック公式サイトの成績ページ
をざっと見るだけでも、真偽の判断材料がかなり増えます。
まとめ
この記事のポイントを、最後にギュッとまとめます。
今のところ、美帆さんは
「これまでの自分のスタイルを大きく変えず、質を高めていく」
という方針で、次のオリンピックに向けて走り続けています。
「もう引退しちゃったのかな?」と不安になっていた方は、
「まだまだ日本を代表する現役トップスケーター」だと、安心して応援を続けてくださいね。



