ジャニーズカウントダウン(カウコン)が
なぜ2年連続で中止になり、どうやって2025→2026で復活することになったのか。
ここ数年の流れは正直かなり複雑で、
「ジャニーズ」「SMILE-UP.」「STARTO」と会社名まで変わっているので、
ニュースを追っていないと全体像が見えにくいですよね。
この記事では、
- 2022→2023 の“最後のジャニーズカウコン”
- 2023→2024・2024→2025 の2年連続中止の理由
- そして 2025→2026 の「カウコン復活」まで
を整理していきます。
※この記事は 2025年12月6日時点の情報をもとにしています。
その後、新しい発表が出る可能性があります。
そもそも「ジャニーズカウントダウン」とは?
まずは基本からおさらいです。
カウコンの成り立ち
- 元々は 阪神・淡路大震災のチャリティーイベントとして始まったコンサートがルーツ
- 1997年から「ジャニーズ カウントダウン・コンサート」として開催
- 1998年以降は、ほぼ毎年 東京ドームで大みそか→元日未明に開催
- フジテレビが生中継することで、
「大みそかといえばカウコン」という国民的な恒例行事になりました
ファンのあいだでは
- 「カウコン」
- 「ジャニーズカウントダウン」
などと呼ばれてきました。
2022→2023:旧ジャニーズ体制“最後のカウコン”
2022→2023 は普通に開催されていた
- 公演名:Johnny’s Countdown 2022→2023
- 会場:東京ドーム
- 日時:2022年12月31日 23:45〜2023年1月1日 0:45ごろ
- フジテレビ系で生中継
このときは、まだ会社名は「ジャニーズ事務所」のまま。
翌年以降に起きる大きな変化(性加害問題の本格的な表面化や社名変更など)は、
まだ“これから”という段階でした。
ここから空気が一変する
しかし、2023年に入ると
- ジャニー喜多川氏による性加害問題が改めて大きく報じられる
- 多数の被害者が名乗り出る
- 事務所としても性加害を認めて謝罪し、補償に取り組む方針を表明
- 会社名を SMILE-UP. に変更し、
タレント管理は別会社(のちの STARTO ENTERTAINMENT)に移すという大きな再編に踏み切る
といった、事務所の“根本からの立て直し”がスタートします。
カウコン中止の直接の理由は「新会社移行」と説明されていますが、
その背景には、この性加害問題への対応と組織の再編があることは避けて通れません。
2023→2024:1回目の中止 ―「新会社への移行準備期間」
公式の発表内容
2023年11月18日、旧ジャニーズ事務所(のちの SMILE-UP.)は、
ファミリークラブ公式のお知らせで、
2023→2024のカウントダウンコンサート開催見送りを発表しました。
発表のポイントはここです。
- 例年、年末年始に開催してきたカウントダウンコンサートについて、
「本年の開催を見送る」- 多くのファンに対しておわび
- 理由として
「今は、新会社へ移行準備期間であり、今しばらくお時間をいただきたい」
つまり公式な理由は、
- 新会社への移行の準備期間で、バタバタしている
- その状態で大規模イベントを開くのは難しい
という説明でした。
実際には「性加害問題の影響」も大きい
一方、多くのメディアやファンのあいだでは、
- 性加害問題がまだ“決着していない”
- スポンサーやメディアとの関係も不安定
- 社会の目が非常に厳しいタイミング
といった背景もあって、
「さすがに、事務所総出の“お祭り”を大々的にやる空気ではない」
という見方が広がっていました。
実際、
- 事務所の性加害問題について、
NHK や民放キー局も相次いで反省と方針転換を表明 - これまでのように「ジャニーズ=年末特番の主役」という立ち位置が
一気に揺らいだ時期でもありました。
そのため、公式コメントは「新会社への移行準備」ですが、
その裏側には、
- 性加害問題に向き合う
- 社名変更・組織再編・被害者への補償を進める
- 社会からの信頼を少しでも取り戻す
という“再出発のための時間”という意味もあったと考えられます。
2024→2025:2回目の中止 ― STARTOとしても様子見の年
STARTOとして初めて迎える年末
2024年には、
- タレント管理を行う新会社として
STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテインメント)が本格的に始動 - 4〜5月には、所属グループ総出演のライブ
「WE ARE! Let’s get the party STARTO!!」 が開催され、
その様子はNetflixでも配信されました
これにより、
「事務所全体のイベントもできるなら、
そろそろカウコンも復活するのでは?」
という期待が高まっていました。
しかし2024→2025も開催見送りに
ところが、2024年11月30日、
STARTO ENTERTAINMENTは公式サイトで、
2024→2025 のカウントダウンコンサートも開催見送りを発表します。
発表で示された内容は、おおまかにいうと
- 今年の年末年始をまたぐ公演としては、
Hey! Say! JUMP の「JUMParty 2024-2025」東京ドーム公演を行う - 事務所全体のカウントダウンコンサートは、今年も開催しない
- ただし 「来年はまた新しい形でのカウントダウンコンサートができますよう…」
と“翌年の復活”を示唆するメッセージも添えられていた
「JUMParty 2024-2025」が“代わり”のような位置づけに
- 2024年12月29日〜2025年1月1日
Hey! Say! JUMP Special Live 〜JUMParty 2024-2025〜 が東京ドームで開催される - 12月31日夜には年越しカウントダウンも含んだ単独ライブとなり、
FAMILY CLUB online で 生配信+見逃し配信 も実施
つまり、
- 「事務所全体のカウコン」は2年連続で中止
- その代わりに、
一部グループの年越しライブ+配信を行いながら、
“次の一手”を探っていた、という形です。
なぜ2年連続で中止になったのか?3つのポイント
ここまでをまとめて、
「2年連続でカウコンが中止になった理由」を
ざっくり3つに整理してみます。
① 新会社への移行・再編のための時間が必要だった
- 旧ジャニーズ事務所 → SMILE-UP.(補償担当)
- タレント管理の新会社 → STARTO ENTERTAINMENT
という会社の分割・再編が行われ、
契約の見直しや組織作りなど、
内部的な作業が山ほどあった時期です。
2023→2024 の中止について、
公式にも
「今は、新会社へ移行準備期間であり…」
とハッキリ書かれています。
② 性加害問題への対応と、社会からの厳しい目
- ジャニー喜多川氏の性加害問題に対する
謝罪・調査・被害者への補償が本格化 - NHKや民放各局も、
「長年、問題をきちんと報じてこなかった」という反省コメントを発表 - 大手スポンサーも広告出稿を控えるなど、
事務所を取り巻く環境は非常にシビアな状態
その中で、
「事務所総出の“楽しい年越しイベント”を
ド派手にやるべきタイミングではない」
と判断された、という面もあると考えられます。
③ 新しい“STARTO時代のカウコン”をどうするか、慎重に練っていた
- 社名から「ジャニーズ」が消えた
- グループ名やブランドも少しずつ変わっていく
- テレビ中継も従来通りにはいかない
こうした中で、
- 「名前だけ変えて同じ“ジャニーズカウコン”をやるのか」
- 「まったく新しいコンセプトにするのか」
を、社内でかなり慎重に検討していたと見られます。
2024年の中止発表の文面にある
「来年はまた新しい形でのカウントダウンコンサートができますよう…」
という一文は、
まさに「STARTO時代の新しいカウコンの形」を模索している
というメッセージにも読めます。
2025→2026:ついにカウコン復活!「COUNTDOWN CONCERT 2025-2026 STARTO to MOVE」
そして2025年12月、
ついにSTARTO ENTERTAINMENT公式サイトから、
カウコン復活の正式発表が出ました。
公演の基本情報
STARTO公式の公演情報によると、内容は以下の通りです。
- 公演名:
COUNTDOWN CONCERT 2025-2026 STARTO to MOVE - 日程:2025年12月31日(大みそか)
- 会場:東京ドーム
- 開演時間:22:30〜(年越しカウントダウンを含む)
- 主催:STARTO ENTERTAINMENT
- チケット:ファミリークラブ会員チケット 13,000円(税込) ほか
出演者として、
- NEWS
- Hey! Say! JUMP
- Kis-My-Ft2
- timelesz
- 中島健人
- A.B.C-Z
- King & Prince
- SixTONES
- Snow Man
- なにわ男子
- Travis Japan
- Aぇ! group
の12組がラインナップされています(2025年12月時点の発表)。
ポイントは「名前も中身も“新しいカウコン”」
ここで注目したいのが、
- もう公演名に「ジャニーズ」という言葉は入っていない
- “STARTO to MOVE” というサブタイトルが付いている
という点です。
これは、
- 過去の「ジャニーズカウントダウン」の流れを引き継ぎつつも
- STARTO時代の新しい年越しライブとして再出発する
という意思表示だと受け取ることができます。
2022→2023〜2025→2026を「年ごと」に一気に整理
ここまでの流れを、
年ごとに一気に振り返れるようにまとめておきます。
2022→2023(開催)
- 会社名:ジャニーズ事務所
- 公演名:Johnny’s Countdown 2022→2023
- 会場:東京ドーム
- フジテレビで生中継あり
- 旧ジャニーズ体制での“最後のカウコン”
2023→2024(中止:1回目)
- 会社:ジャニーズ事務所(のちの SMILE-UP.)/新会社準備中
- 2023年11月18日、ファミリークラブ公式で
カウントダウンコンサート開催見送りを発表 - 公式理由: 「今は、新会社へ移行準備期間であり…」
- 背景:性加害問題への対応、社名変更・組織再編などで
“お祭りムード”を出しにくい状況だった
2024→2025(中止:2回目)
- タレント管理会社:STARTO ENTERTAINMENT として始動
- 2024年11月30日、STARTO公式サイトで
カウコン開催見送りを発表 - その代わり:
- Hey! Say! JUMP Special Live 〜JUMParty 2024-2025〜 を
12月29日〜1月1日に東京ドームで開催 - 12月31日夜は年越しカウントダウンを含む単独ライブ
- FAMILY CLUB online で生配信+見逃し配信
- Hey! Say! JUMP Special Live 〜JUMParty 2024-2025〜 を
- 発表文には、 「来年はまた新しい形でのカウントダウンコンサートができますよう…」
と、翌年の復活を示唆する一文も
2025→2026(復活)
- 会社:STARTO ENTERTAINMENT
- 公演名:
COUNTDOWN CONCERT 2025-2026 STARTO to MOVE - 会場:東京ドーム
- 2025年12月5〜6日ごろ、公式サイトで詳細発表
- 3年ぶりに、
事務所所属アーティスト12組が集まる“カウコン”が復活
まとめ
最後に、この記事のポイントを一気に整理します。
2年連続の中止というと、
「事務所が何もしていなかった」「縮小していた」と感じるかもしれませんが、
実際にはその裏側で、
- 性加害問題への向き合いと補償
- 会社の分割・再編
- STARTOとしての新しいブランド作り
- WE ARE!やJUMPartyなど、新しい形のイベント・配信の試行
が同時進行していました。
その意味では、
2023→2024・2024→2025の“空白の2年”は、
STARTO時代のカウコンを生み出すための助走期間だった
と言えるかもしれません。
2025→2026 のカウコンがどんな内容になるのか、
そしてそこから先、毎年どんな進化をしていくのか――。
「ジャニーズカウントダウン」という名前こそ残っていませんが、
“年越しの大きなステージ”自体は、
STARTOという新しい看板のもとで続いていくことになりそうです。



