フリースタイルスキー・モーグル日本代表のエース、
堀島行真(ほりしま・いくま)選手。
- 世界選手権優勝
- 北京オリンピック銅メダル
- ワールドカップ通算優勝20回超
など、「日本モーグル界の顔」といってもいい存在です。
テレビやネット中継で彼を見て、
「え、めちゃくちゃイケメンじゃない?」
「脚の筋肉やば…」
と思った方も多いはず。
でも、堀島選手のすごさは
- 顔がカッコいい
- 筋肉がムキムキ
という表面的なものだけではありません。
この記事では、
- どこが「イケメン」なのか(見た目+雰囲気)
- モーグル王者の身体はどう鍛えられているのか
- 本人が語るトレーニングの考え方
- 一般人でもマネしやすい「堀島式っぽい」トレーニングのヒント
を解説していきます。
まずは「イケメンポイント」をざっくり整理
顔だけじゃなく「表情」がイケメン
堀島選手の顔立ちは、どちらかというと
- 目がくりっとしていて優しそう
- 口元も柔らかくて、笑うと少年っぽい
- でも滑っている時は一気に“戦う顔”になる
というタイプです。
「作り込んだモデル顔」というより、
「となりの席にいたら普通にモテる、好青年タイプのイケメン」
という感じですよね。
笑顔の写真を見ると、
オリンピックメダリストというより「ちょっとスポーツが得意な爽やかなお兄さん」にも見えます。
この“親近感のあるイケメンさ”も人気の理由です。
スキージャージ&ヘルメット姿が絵になる
モーグルのユニフォームは、モコモコのウェアにゴーグル・ヘルメット…と、顔のほとんどが隠れてしまいます。
それでも、
- 滑り終わったあとにゴーグルを上げた瞬間の表情
- 表彰台の上で笑う顔
- トレーニングウェア姿でのインタビュー
などを見ると、「あ、この人は素でカッコいいんだな」とわかります。
さらに、
- 下半身の筋肉がしっかりしていて
- 上半身はゴツすぎず、でも無駄がない
という“アスリート体型”も、見た目の良さを引き立てています。
話し方とのギャップも魅力
インタビューを見ていると、
- 話し方はわりと穏やかでマイペース
- 言葉も淡々としていて、どこか優しい
- でも、内容はかなりストイックで論理的
というギャップがあります。
「かわいい顔+落ち着いたしゃべり+攻めた滑り+えげつない大技」。
この組み合わせは、正直ズルいレベルです。
モーグル王者の身体はこうできている
「イケメン」と同じくらい気になるのが、
「あの人、どこがそんなに鍛えられているの?」
というところですよね。
モーグルは、
- 急斜面にびっしり並んだコブを
- 超ハイスピードで
- ひざを細かく動かしながら滑りおり
- 途中で2回ジャンプ(エア)を入れる
という、かなりハードな競技です。
モーグル王者の身体には、こんな特徴があります。
一番すごいのは「太もも~お尻」の下半身
テレビでスロー映像を見るとわかりますが、
- ひざが上下にすごいスピードで動いているのに
- 上半身はほとんどブレない
という、ありえないような動きをしています。
これを支えているのが、
- 太ももの前(大腿四頭筋)
- 太ももの裏(ハムストリング)
- お尻(大殿筋)
- ふくらはぎ
といった下半身の筋肉です。
コブを通過するたびに、
下から「ドンッ」と強い衝撃が何十回も続きます。
普通の人なら数回で脚がパンパンになって止まってしまう
ような衝撃を、1本滑りきるまで耐え続けるわけですから、
下半身の筋肉が強いのは当然といえば当然ですね。
体幹(お腹まわり)と背中の強さ
モーグルでは「上半身は安定、下半身は柔らかく」というのが理想です。
そのために重要なのが、
- お腹(腹筋・腹斜筋)
- 腰まわり
- 背中(広背筋・脊柱起立筋)
などの「体幹」です。
体幹が弱いと、
- コブに当たるたびに上半身がグラグラする
- エアの着地でバランスを崩して転ぶ
- ひざだけに負担が集中してケガしやすい
といったことが起きてしまいます。
逆に体幹が強いと、
「上半身にまったくムダな動きがない、見ていて気持ちいい滑り」
になります。
堀島選手がまさにその代表ですよね。
心肺機能もバケモノ級
モーグル1本は十数秒~30秒ほどですが、その間ずっと
- 全力ダッシュ以上の負荷で脚を動かし続け
- 空中技で一瞬だけ大きな力を爆発させる
という、「超短距離走+ジャンプ+筋トレ」を一気にやっているようなものです。
- 心臓
- 肺
- 全身の血流
も、それに対応できるように鍛えられていなければなりません。
ここまで見ると、
「イケメンだからモテる」のではなく
「イケメンなうえに、筋肉と心肺が仕事レベルで仕上がっている」
というのが、本当の姿だとわかります。
本人が語った「4~5年筋トレしてない」発言の真意
ここでちょっとおもしろい話があります。
あるスキーキャンプのトークショーで、
「オフも含めて筋力トレーニングはどのくらいやっているんですか?」と聞かれたとき、
堀島選手はこんなふうに答えたそうです。
「僕自身、4~5年はトレーニングはやってないんですけど」
その場にいた子どもたちも「えっ!?」とびっくり。
私たちからしても、
「あの体で“トレーニングしてない”はどういうこと?」
ってなりますよね。
でも、続きの言葉を聞くと、意味が見えてきます。
大事なのは「正しい体に筋肉がのること」
同じトークで、堀島選手はこう続けています。
- 「正しい体に筋肉が乗っていることが大事」
- 日ごろから「姿勢」や「体のポジション」を意識している
- それによって、ケガをしにくい体になってきた
つまり彼が言いたかったのは、
「重いダンベルをガンガン持ち上げるような、いわゆる“筋トレ”はあまりしていない」
「でも、日常生活や滑っているときの姿勢をとことん意識している」
ということです。
「姿勢トレーニング=地味だけど最強」
堀島選手の考え方を、もう少しかみくだいてみましょう。
- 姿勢が悪い(骨盤がズレている、猫背など)
- そのまま筋肉だけを増やす
- → 間違ったフォームで強い力が出る
- → ひざや腰に負担が集中し、ケガしやすくなる
一方、
- まず「正しい姿勢・ポジション」が身につく
- その姿勢で日常的に動き続ける
- → 勝手に必要な筋肉がついてくる
- → 力がうまく全身に逃げるのでケガしにくい
という流れになります。
堀島選手が子どもたちに教えていたのも、
重たいバーベルではなく「姿勢の作り方」だったそうです。
「まずは正しく立つ・正しく動く。その上に筋肉が乗る」
これが、彼なりの“筋肉のつくり方”なんですね。
食事とトレーニングで「必要な重さと筋肉」をつけた話
「でも、やっぱりどこかで筋肉を増やした時期があるんじゃないの?」
と思った方、その感覚は正しいです。
スポーツ雑誌『Number』のインタビューでは、
中京大学時代についてこんな話が出てきます。
- もともと「エア(空中技)」が得意なタイプだった
- そこに「食事とトレーニングで体重を増やした」時期がある
- その結果、コブの反発に負けない「力強いターン」ができるようになり、一気に成長した
つまり、
若いころに、意識して“体を大きくした時期”がある
ということですね。
ただ大きくするだけではダメ
ここでポイントなのは、
- ただ体重を増やせばいい、という話ではない
- あくまで「競技に必要なぶんだけ」増やした
という点です。
体が重くなりすぎると、
- 空中で回りにくい
- スピードが落ちる
- ひざへの負担が増える
といったデメリットもあります。
堀島選手の場合、
- エアは得意 → 空中技で点数が取れる
- あとは「ターンの強さ」を伸ばせば、もっと勝てる
という“強みと弱みのバランス”を考えたうえで、
食事とトレーニングで、ちょうどいい重さと筋肉量を目指した
ということなんです。
体幹・バランス・感覚を鍛える「いろんな競技」
JOC(日本オリンピック委員会)のインタビューでは、
堀島選手がこんなことも話しています。
- トレーニングの一環として「飛び込み」や「器械体操」も行っている
- いろいろな競技をやるのは「ただの息抜き」ではなく
→ 自分の競技力向上に活かしたいからやっている - どんな経験からも、モーグルにつながるヒントを探している
ここからわかるのは、
「とりあえず筋トレ」ではなく、「モーグルにつながる動き」しかやらない
という徹底ぶりです。
飛び込みで「空中感覚」を磨く
飛び込み(ダイビング)のトレーニングでは、
- 高い台から水に向かってジャンプし
- 狙った角度・回転数で入水する
という動きをくり返します。
モーグルのエアでも、
- 空中でどれだけ回ったか
- どのくらいひねったか
- どのタイミングで板を戻すか
といった「空中の自分の位置を感じる力」が超重要です。
飛び込みは、それを安全に、何度もくり返し練習できる種目です。
器械体操で「全身の連動」を覚える
器械体操では、
- マット
- トランポリン
- 鉄棒
- 平行棒
などを使い、体全体をしなやかに動かします。
ここで身につくのは、
- 体幹を中心とした全身の連動
- 柔軟性
- バランス感覚
など。
これらはすべて、
「コブを高速で滑りながら、空中で4回ひねって、きっちり着地する」
という、モーグルの超絶技巧に直結します。
コーク1440を支える体づくりと「100本チャレンジ」
最近の堀島選手を語るうえで欠かせないのが、
大技「コーク1440」です。
トヨタのスポーツサイトによると、コーク1440は、
- 体を“コーク軸”(斜めの軸)に傾けながら
- 空中で4回ひねる(4回転=360°×4=1440°)大技
- 以前は1080(3回転)だったが、1回転増やした
という技です。
この技を武器にするために、オフシーズンには
「1440を100回成功させる」
という目標を立てて練習していたことも紹介されています。
100回成功させるには「筋肉+神経」の両方が必要
想像してみてください。
- ただでさえ急斜面のコブを滑り
- ランディング(着地)も斜面
- その中で4回もひねって着地をビタッと決める
これを「100回成功するまでやる」のは、
もはや根性だけでは無理です。
必要なのは、
- 繰り返しても崩れない下半身の筋力
- 空中で身体をコントロールする体幹と背中
- 高回転に耐えられる首まわりの筋肉
- 全身の動きをミリ単位で調整する「神経のキレ」
などなど。
「イケメンだからモテる」というレベルをはるかに超えた、
職人の世界ですね。
練習量を減らす=弱くなる、ではない
おもしろいのは、
北京オリンピック前のインタビューで語っていた「練習量」の話です。
スキー専門メディアのインタビューでは、
- 平昌五輪のころは「オフ返上でとにかく滑りまくる」スタイルだった
- その結果、心も体もかなり消耗してしまった
- 北京五輪に向けては「疲れない体」をテーマに、あえて練習量を減らしてきた
と話しています。
具体的には、
- 公式トレーニングの日でも、あえて1本も滑らない日を作る
- 試合中も、通常2本滑るところを1本にするなど、「必要最低限」に調整
- 疲労をためず、試合本番で100%の力を出せる状態をキープする
という工夫をしていたそうです。
「量」より「質」に完全シフト
ここから見えてくるのは、
「とりあえず練習を増やせば強くなる時期」は、もう終わった
ということです。
- 若いころに、量で土台を作る
- そこからは「姿勢」「ポジション」「イメージ」「回復」を重視
- 必要なときにだけ、必要な量だけ追い込む
これが、ケガなく長く戦うための「大人のトレーニング」に変わってきたわけですね。
一般人でもマネしやすい「堀島式っぽい」体づくり3ステップ
ここまで読んで、
「自分も少しでいいから、あの体づくりのエッセンスを取り入れたい」
と思った方もいると思います。
もちろん、私たち一般人がいきなりコーク1440をやる必要はありませんし、やってはいけません(笑)。
ただ、
- 姿勢を整える
- 体幹と下半身をバランスよく鍛える
- 疲れをためすぎない「持続可能なトレーニング」にする
という考え方は、むしろ大人の一般人こそマネする価値があります。
ここからは、
「堀島選手の発言やモーグル選手の特徴から考えた、一般向けアレンジ」
として、3ステップで紹介してみます。
※あくまで一般的な運動メニュー例です。
持病がある方や久しぶりに運動する方は、必ず医師に相談した上で、ムリのない範囲で行ってくださいね。
ステップ1:まず「姿勢リセット」から始める
堀島選手が言うように、
「正しい体に筋肉が乗る」のがいちばん大事です。
いきなり激しい筋トレをするのではなく、
まずはこんな“姿勢習慣”から始めてみましょう。
毎日やりたい「ながら姿勢トレ」
- スマホを見るとき
→ 顔を前に突き出さず、あごを軽く引いて、画面を少し高めに持つ - イスに座るとき
→ お尻を背もたれの奥まで入れて、骨盤を立てるイメージで座る - 立っているとき
→ かかと・お尻・肩・後頭部を壁につけて、30秒キープしてみる(これだけで姿勢のチェックになる)
これだけでも、
- 首・肩のコリ
- 腰の負担
がだいぶ変わってきます。
「今日は何回壁に立てたか?」レベルからでOKです。
ステップ2:体幹+下半身をバランスよく鍛える
次のステップは、
「上半身は安定、下半身はよく動く」
というモーグル体型に近づくイメージで、簡単な自重トレーニングを取り入れていきます。
体幹トレ(週2~3回、各30秒~)
- プランク(ひじつき)
→ うつ伏せから、ひじとつま先で体を支え、頭~かかとが一直線になるように30秒キープ - サイドプランク
→ 横向きになり、片ひじと足の側面で体を支えて30秒キープ(左右)
※腰が反らないように、おへそを少し引き上げるイメージで。
下半身トレ(週2~3回、各10~15回)
- スクワット
→ 足を肩幅に開き、イスに座るようにしゃがんで立つ - ランジ
→ 片足を前に大きく出し、ひざを曲げて腰を落とす(左右交互に) - かかと上げ
→ 立ったまま、かかとを上げ下げする(ふくらはぎ用)
どれも道具いらずでできるメニューですが、
- 姿勢を意識して行う
- 痛みが出る手前でやめる
- 回数より「質」を大事にする
というポイントを押さえると、“堀島式っぽさ”がグッと上がります。
ステップ3:疲れをためない心肺トレーニング
最後は、心臓と肺。
といっても、いきなり全力ダッシュをする必要はありません。
「ちょっと息が弾む」くらいがちょうどいい
- 早歩き~軽いジョギングを20分
- エアロバイクや室内バイクを20分
- なわとび(ゆっくりでOK)を5分×2セット
など、「会話はギリギリできるけど、少し息が上がる」くらいの強度がおすすめです。
堀島選手も、北京五輪に向けては
「疲れない体」をテーマに、あえて練習量を調整してきたと語っています。
私たち一般人も、
「今日はヘトヘトになるまでやるぞ!」ではなく
「明日もまたやりたくなるくらいで終わる」
くらいが、長く続けるコツです。
まとめ
ここまで、
「堀島行真はイケメンで筋肉もすごい!
鍛え抜かれた身体づくりとトレーニング法」
というテーマでお話ししてきました。
ポイントを整理すると…
…と、
「イケメンだから」「筋肉がすごいから」強いのではなく、
小さな工夫と調整を、何年も積み重ねてきたから
その結果が“顔つき”や“体つき”にもにじみ出ている人
だということがわかります。
今後、試合や中継で堀島選手を見るときは、
- 下半身の動きと、上半身の安定感
- 空中でのしなやかな回転
- ゴール後にふっとゆるむ笑顔
に注目してみてください。
「あ、このイケメンと筋肉の裏には、あの“姿勢オタク”な努力があるんだな」
とわかると、観戦の楽しさが一段階アップするはずです。





