スキージャンプ日本代表・起業家ジャンパーとして知られる中村直幹。
その裏には、
- ノルディック複合でワールドカップ優勝歴のある妹・中村安寿
- 強豪実業団に所属する若手ジャンプ選手の弟・中村正幹
という、日本代表級のきょうだい がいます。
3人ともスキー競技で全国トップレベル。まさに「スキー一家」と呼ぶにふさわしい家族です。
この記事では、
- 中村家の家族構成
- 妹・安寿さん、弟・正幹さんが「日本代表級」と言われる理由
- 3兄弟に共通する育ち方・環境
- 起業家ジャンパー・直幹を支えた父と母の存在
をまとめていきます。
中村家の家族構成と基本プロフィール
まずは家族構成を整理しておきましょう。
中村家は5人家族です。
- 父
- 母
- 長男:中村直幹(スキージャンプ日本代表・起業家ジャンパー)
- 長女:中村安寿(ノルディック複合日本代表)
- 次男:中村正幹(スキージャンプ選手)
3兄弟とも生まれも育ちも、ウィンタースポーツの聖地・札幌市。
しかも通っていた小学校は、1972年札幌五輪の会場にもなった大倉山ジャンプ競技場のすぐ近く。
子どものころから世界レベルのジャンプ台が“ご近所”という、かなり特別な環境で育っています。
その中で、
- 長男:スキージャンプ
- 長女:ノルディック複合(ジャンプ+クロカン)
- 次男:スキージャンプ
と、それぞれ少しずつ違う道を選びながらも、3人とも日本のトップクラスまで登りつめているのが中村家の大きな特徴です。
長男・中村直幹:スキージャンプ×起業のパイオニア
この記事の主役は兄弟ですが、土台となる「長男・直幹」がどんな人かも簡単に押さえておきます。
スキージャンプ日本代表としての顔
長男の直幹さんは、1996年生まれ。札幌出身のスキージャンプ選手で、北京オリンピック日本代表として出場し、ワールドカップでも表彰台を経験している現役バリバリのトップジャンパーです。
- 小学5年生でスキージャンプ開始
- 東海大学付属札幌高等学校
- 東海大学へ進学
- 2017年アジア冬季大会優勝、ユニバーシアード金メダル
- 2022年北京五輪代表
と、まさに“エリートコース”を歩んできました。
起業家ジャンパーというもう一つの顔
多くのジャンプ選手が企業や実業団に所属する中、直幹さんは大学卒業後、自分で会社「合同会社フライングラボラトリー」を設立。
そこに所属する形で、選手活動を続けています。
- 自分の会社でスポンサーを集める
- 飛んだ距離に応じてSDGs団体に寄付する「ナオメーター」
- 遠征で排出したCO₂をオフセットする活動
など、「スポーツ×社会貢献」をセットで考えるスタイルが特徴です。
そんな少し変わった兄の背中を、妹と弟はどう見ているのか。
次からは、きょうだいそれぞれの歩みをもう少し詳しく見ていきましょう。
妹・中村安寿:女子ノルディック複合の“日本のエース”
まずは、4歳年下の妹・安寿さんから。
プロフィールと競技種目
- 名前:中村安寿(なかむら・あんじゅ)
- 2000年1月23日生まれ
- 北海道札幌市出身
- 身長:155cm前後
- 競技:ノルディック複合(ジャンプ+クロスカントリー)
5歳のときにクロスカントリースキーを始め、
札幌大倉山小学校 → 札幌宮の森中学校 → 東海大学付属札幌高等学校 と進学。
高校から本格的にノルディック複合へ転向し、その後東海大学へ進学しました。
現在は、ノルディック複合の全日本ナショナルチームに選出される日本の第一人者であり、社会人としてはショウワ所属・クラブチームは白馬村SCで活動しています。
「日本代表級」どころか“世界トップレベル”の実績
安寿さんの実績をざっくり並べると、そのすごさがよくわかります。
- 女子ノルディック複合W杯で3位(2020/21シーズン)
- 世界選手権で4位入賞(2021年)
- W杯総合ランキング3位(2020–21シーズン)
- その後も2022年以降のW杯で優勝・表彰台を重ねる活躍
女子ノルディック複合は、まだ歴史の浅い競技です。
そんな新しい種目で、安寿さんは「初期メンバーのエース」として世界の表彰台に立ち続けています。
タイトルに「日本代表級」とありますが、
妹に関しては「日本代表級」どころか、完全に“世界レベルのエース”と言っていいでしょう。
兄の背中を追いながら、自分だけの道へ
3兄弟には共通点があります。
それは、3人とも同じ高校・同じ地域でスキーに打ち込んできたことです。
- 全員が東海大学付属札幌高等学校出身
- 安寿さんはその後、兄と同じ東海大学へ進学
つまり、学びの場も、練習環境も、兄とかなり近かったわけです。
とはいえ、単に「兄と同じことをする」のではなく、
- 兄:スキージャンプ専門
- 妹:ジャンプ+クロスカントリーのノルディック複合
と、自分に合った競技を選び、自分の得意分野を伸ばしていったのが印象的です。
インタビューなどでも、「オリンピック女子ノルディック複合の初代女王を目指したい」と語るなど、目線は常に“世界のテッペン”。
兄が「空飛ぶ起業家」なら、
妹はまさに「新競技を切り開くパイオニア」と言える存在です。
弟・中村正幹:高校1年でインターハイ優勝→強豪実業団へ
続いて、弟の正幹さんです。
プロフィールと所属チーム
- 名前:中村正幹(なかむら・まさき)
- 競技:スキージャンプ
- 出身:北海道札幌市
- 出身校:東海大学付属札幌高等学校
- 所属:雪印メグミルクスキー部(スキージャンプの名門実業団)
高校生のときから「日本トップレベルのジャンプ兄弟の1人」と紹介されるほどの実力者で、卒業後は名門・雪印メグミルクスキー部に加入。
ジャンプ界では、雪印メグミルクのチームと言えばオリンピック代表も多数輩出している超名門。
そこに入団している時点で、「日本代表候補」と見られていると言っていいレベルです。
高校1年でインターハイ優勝という衝撃
正幹さんの名前が一気に注目されたのは、高校1年生でのインターハイ優勝。
- 東海大札幌高校に入学
- 1年生でインターハイ優勝という快挙
- その後も高校トップレベルのジャンプ選手として活躍
インターハイは全国の強豪が集まる高校スポーツの“全国大会”です。
普通は2〜3年生が優勝を争う中、1年生でいきなり頂点を取るのは、相当な才能とメンタルがないと難しいこと。
記事やインタビューでは、
- 小学生のころはサッカーGKとして地区選抜に入るほど運動神経が良かった
- 体力と脚力を活かしてジャンプの世界へ
といったエピソードも紹介されています。
「日本代表級」という言い方をするなら、
弟の場合は「まさに“これから日本代表になっていくことが期待される世代」と言える存在」です。
兄のジャンプを“テストジャンパー”として支える場面も
2026年の札幌で行われたワールドカップでは、
兄・直幹さんが飛ぶ試合で、弟・正幹さんがテストジャンパー(本番前に台の状態を確かめる役)を務めた、というエピソードもあります。
世界の舞台で戦う兄の前で、
弟がジャンプ台の状況を確かめる――
まさに「中村兄弟でつくるジャンプの現場」です。
3兄弟に共通する「育ち」と「環境」
ここまで読むと、「いや、そもそもなんで3人ともこんなに強いの?」と気になりますよね。
中村兄弟には、いくつか共通点があります。
3人とも同じ高校で育った「東海大札幌ライン」
先ほど少し触れましたが、3兄弟は全員、東海大学付属札幌高校の出身です。
- 長男:東海大札幌高 → 東海大学 → 起業家ジャンパー
- 長女:東海大札幌高 → 東海大学 → ノルディック複合日本代表
- 次男:東海大札幌高 → 雪印メグミルクスキー部
同じ高校のスキー部で、それぞれが別々の競技スタイルを選びつつも、全国トップレベルに育っていったわけです。
ここから見えてくるのは、
- 学校としての指導力・環境の良さ
- 兄の背中を見ながら「自分もこの舞台に立ちたい」と思える空気
といったものです。
札幌という“雪とジャンプ台に恵まれた街”
出身地である札幌市は、もともとウィンタースポーツが盛んな地域。
とくに大倉山ジャンプ競技場や宮の森ジャンプ競技場は、世界でも知られたジャンプ台です。
直幹さんが通っていた小学校は、その大倉山のすぐ近く。
つまり、
- 日常生活のすぐそばに世界レベルのジャンプ台がある
- 雪があるのが当たり前で、冬の運動=スキーの文化が根づいている
という環境で、3兄弟は育っています。
環境だけでトップアスリートになれるわけではありませんが、
「いい環境+本人の努力+家族の支え」がそろうと、ここまでの結果が出る…という好例と言えるでしょう。
父と母が与えた“目に見えない土台”
3兄弟の活躍を語るうえで外せないのが、父と母の存在です。
父は“気象系の仕事”で環境意識のきっかけに
直幹さんは、自身のプロフィールの中で、
「父親が気象系の仕事だったこともあり、環境問題に興味を持っていた」
と語っています。
気象の仕事ということは、
- 天気や気候の変化
- 地球温暖化や環境の話
に触れる機会が多かったはずです。
その影響もあってか、
- 「雪が減れば、ジャンプもできなくなる」
- 「好きなスポーツのためにも、地球環境を守りたい」
という感覚が、子どものころから自然と育まれていったと考えられます。
結果として、
- 起業してSDGsに取り組む
- 飛んだ距離を寄付につなげる
といった、「飛ぶことと社会貢献をセットで考えるジャンパー」 につながっていったわけです。
母と家族の「見守る力」
母については、具体的な職業や詳細なプロフィールは公表されていませんが、
直幹さんは、家族への感謝を語るなかで
「父、母、妹弟をはじめとした家族には本当に助けてもらった」
と話しています。
- 実業団に入らず、自分で会社をつくる
- 海外での長期合宿や遠征を続ける
こうした決して“安定”とは言えない選択を応援するのは、家族にとっても覚悟がいります。
それでも、
- 「やってみなさい」
- 「困ったら戻ってきなさい」
と見守ってくれる家族がいたからこそ、
今の起業家ジャンパー・中村直幹がある、と言えるのではないでしょうか。
「スキー一家」というより「世界を目指すプロ集団」
ここまでを整理すると、中村家はただの「スキー好きな家族」ではありません。
- 長男:スキージャンプ日本代表&起業家ジャンパー
- 長女:女子ノルディック複合の世界トップクラス
- 次男:インターハイ優勝→名門実業団入りの若手ジャンパー
3人とも、それぞれの競技で日本代表級の実力を持つ“プロフェッショナル一家” です。
しかも共通点はもうひとつあります。
- 好きなこと(スキー)をただ楽しむだけでなく、
- それを社会への貢献や次世代へのバトンにつなげようとしている
という姿勢です。
- 兄:起業やSDGsを通じて「飛ぶ意味」を社会と結びつける
- 妹:新しい女子競技の道を切り開き、後輩たちのモデルになる
- 弟:強豪チームで実力を磨き、これから世界を目指す立場として夢を見せる
「スキーのうまい兄弟」ではなく、
「それぞれが自分の役割を持った“チーム中村”」 と言った方がしっくり来るかもしれません。
まとめ
最後に、この記事のポイントをざっくり振り返っておきます。
中村3兄弟の物語は、まだ途中のページです。
- 直幹:起業家として、そして選手として、どこまで飛んでいくのか
- 安寿:女子ノルディック複合が五輪正式種目になったとき、どんな立ち位置にいるのか
- 正幹:兄と同じように、ワールドカップやオリンピックの舞台に立つのか
これから10年、20年かけて描かれていくストーリーを、
「中村家は3人とも日本代表級のスキー一家なんだ」という視点で見ていくと、
スポーツニュースがぐっと面白くなるはずです。
中村家の3兄弟が、これからどんな“飛び方”を見せてくれるのか。
引き続き、家族みんなの活躍から目が離せません。






