中村直幹の経歴と成績まとめ!ユニバーシアード金メダルからW杯2位までの軌跡

中村直幹の経歴と成績まとめ スポーツ

スキージャンプ日本代表、そして「空飛ぶ起業家」としても知られる
中村直幹

今でこそ、札幌ワールドカップで自己最高の2位に入るまでの実力者ですが、
そのスタートは、学生世代の世界大会である冬季ユニバーシアード金メダルでした。

そこから、

  • 2017年:ユニバーシアード金メダル
  • 2017年:アジア冬季競技大会 個人&団体で金メダル
  • 2022年:フィンランド・ルカでW杯初の個人3位表彰台
  • 2026年:地元・札幌ワールドカップで自己最高の2位

と、じわじわ階段を上がるように成長してきました。

この記事では、

「ユニバーシアード金メダルからW杯2位まで」

というテーマで、

  • 年代ごとの経歴
  • 代表的な成績
  • その時どんな意味があったのか

をまとめていきます。


  1. プロフィールと「遅咲きエース」というキャラクター
  2. ジュニア時代:強豪だらけの中で「1歩あとろ」を走る
    1. 佐藤幸椰・小林陵侑たちと競い合った高校時代
    2. 初めての国際大会〜ジュニア世界選手権の銅メダル
  3. 2017年:ユニバーシアード&アジア冬季大会で一気に開花
    1. 国内で4勝、そして飛躍のシーズンへ
    2. アルマトイ・冬季ユニバーシアードで金メダル2つ
    3. 札幌・アジア冬季競技大会でも個人&団体で金
  4. ワールドカップ常連へ:2018〜2021年「土台作りの4シーズン」
    1. 2018/19シーズン:初めてフルでW杯遠征へ
    2. 2019年:大学卒業&「フライング・ラボラトリー」設立
    3. 2019/20〜2020/21:コンチネンタル2位・サマーGP表彰台・団体2位…
  5. 2022年:北京オリンピックと初の4位
    1. 2021/22シーズン:W杯フル参戦で総合31位
    2. 北京オリンピックでの成績
  6. 2022年ルカ:W杯初表彰台「3位」のインパクト
    1. ルカでの“サプライズ3位”
    2. 日本人18人目のW杯個人表彰台
    3. チーム戦でも表彰台
  7. ケガと復活:2023/24〜2024/25シーズン
    1. 腰痛に泣いた2023/24シーズン
    2. 2024/25シーズン:再び世界トップ30へ
  8. 2026年札幌:W杯2位というキャリアハイ
    1. 札幌・大倉山でのキャリアベスト
    2. 「1147日ぶりの表彰台」からさらに一歩
    3. FIS公式も「ポジティブさ」をフィーチャー
  9. 年代別にざっくり整理:主な経歴&成績
    1. 〜2016年(ジュニア期)
    2. 2016/17シーズン(飛躍の年)
    3. 2018〜2021年(W杯で土台作り)
    4. 2021/22シーズン(北京五輪)
    5. 2022/23シーズン(初のW杯個人表彰台)
    6. 2023/24〜2024/25(ケガからの復帰と安定)
    7. 2025/26シーズン(現在地)
  10. おわりに:直幹の軌跡は、まだ「途中」
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プロフィールと「遅咲きエース」というキャラクター

まずは基本情報から。

  • 名前:中村 直幹(なかむら なおき)
  • 生年月日:1996年9月19日
  • 出身:北海道(札幌市出身とされることが多い)
  • 身長:約175cm
  • 所属:自ら立ち上げた フライング・ラボラトリー(Flying Laboratory SC)
  • ニックネーム:CEO(会社代表だから)

かなり特徴的なのは、

  • 大学卒業後に「自分の会社」を作り、
  • その会社に所属しながらW杯を転戦している

という点です。

ほとんどのジャンプ選手が、企業のスキー部や実業団に所属するのに対して、
直幹選手は「起業家×日本代表」という珍しいキャリアを歩んでいます。

とはいえ、ジャンプの世界での成績は、

  • 10代でいきなりW杯優勝!…ではなく
  • 20代半ば〜後半になってから、じわじわ伸びてきた

という「遅咲きタイプ」。
ここが、ストーリーとしてとても面白いところです。


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ジュニア時代:強豪だらけの中で「1歩あとろ」を走る

佐藤幸椰・小林陵侑たちと競い合った高校時代

直幹選手は、中学・高校時代、

  • 1学年上:佐藤幸椰
  • 同学年:小林陵侑
  • 1学年下:伊藤将充

といった、のちに日本代表となるメンバーと一緒に切磋琢磨してきました。

しかし、少年組(ジュニア)での成績だけを見ると、

  • 優勝は高校3年の「札幌市長杯大倉山サマージャンプ大会」のみ

と、「無双していたスター」ではなかったのがポイントです。

初めての国際大会〜ジュニア世界選手権の銅メダル

  • 2013年:FIS公認レース「宮様スキー大会」で国際大会デビュー(36位・48位)
  • 2015年:コンチネンタルカップ(2部リーグ)に出場し、少しずつポイントを獲得
  • 2016年:ルシュノフで行われたノルディックスキージュニア世界選手権
    • 個人 21位
    • 団体で銅メダル(伊藤将充・岩佐勇研・小林陵侑とともに日本チーム3位)

世界ジュニアの団体で銅メダルというのは立派な成績ですが、
当時のジャンプ界での「主役」はまだ別の選手たち。

直幹選手は、

「ちゃんと結果は出しているけれど、超スターというわけではない」

という、一歩うしろから追いかける立場だったと言えます。


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2017年:ユニバーシアード&アジア冬季大会で一気に開花

そんな中村直幹の名前が、一気に全国区になったのが2016/17シーズンです。

国内で4勝、そして飛躍のシーズンへ

このシーズン、直幹選手は国内大会で

  • 全日本選手権ノーマルヒル優勝
  • HBCカップ優勝
  • 宮様スキー大会ノーマルヒル優勝
  • 伊藤杯シーズンファイナル優勝(2年連続)

と、国内で4勝を挙げる活躍。

ここから、一気に国際大会でも結果が出始めます。

アルマトイ・冬季ユニバーシアードで金メダル2つ

2017年、カザフスタン・アルマトイで行われた
冬季ユニバーシアードのスキージャンプ男子個人ノーマルヒルで、直幹選手は金メダルを獲得。

さらに、ハルカ・イワサ選手と組んだ混合団体でも金メダル。

  • 個人戦:265.8ポイントで優勝
  • 混合団体:日本ペアが金メダル

と、学生世代の世界大会で「2冠」という大活躍でした。

札幌・アジア冬季競技大会でも個人&団体で金

同じ2017年2月、札幌ではアジア冬季競技大会が開催されました。

ここでも中村直幹は、

  • 男子個人ノーマルヒル:6位
  • 男子個人ラージヒル:金メダル
  • 男子ラージヒル団体:金メダル(岩佐勇研・佐藤幸椰・伊藤将充とともに)

という結果を残します。

ポイント

  • 2016年:ジュニア世界選手権団体で銅
  • 2017年:ユニバーシアードで金2つ、アジア大会で金2つ

という流れで、

「日本の若手 → アジアのトップ → 世界へ」

と、階段を一段ずつ上がった形になっています。


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ワールドカップ常連へ:2018〜2021年「土台作りの4シーズン」

2018/19シーズン:初めてフルでW杯遠征へ

2017/18シーズンまでは、
ワールドカップ(W杯)への出場は

「日本開催のときだけ」
「海外組の代わりとしてスポット参戦」

という、限定的なものでした。

しかし2018/19シーズンになると状況が一変。

  • 開幕から海外遠征メンバーに選出
  • シーズンを通してほぼフルでW杯に参戦
  • 総合39位と、いきなり中位に食い込む

この年、世界選手権(ゼーフェルト大会)の代表にも初選出されます
(出場機会はなかったものの「代表入り」自体が大きなステップ)。

2019年:大学卒業&「フライング・ラボラトリー」設立

2019年3月、東海大学を卒業した直幹選手は、
なんと自ら会社を立ち上げてしまいます

それが、今の所属であるフライング・ラボラトリー(合同会社)

  • 環境問題やSDGsに取り組むこと
  • スポーツを通じて社会に貢献すること

を掲げた会社で、本人はそのCEO(代表)として活動。

普通なら「実業団に入る」道を選ぶところですが、
彼はあえて

「自分でチームを作って、自分でスポンサーを集め、世界で戦う」

という道を選びました。

ここから、

  • 「起業家ジャンパー」
  • 「空飛ぶCEO」

というキャラクターも、少しずつ知られるようになっていきます。

2019/20〜2020/21:コンチネンタル2位・サマーGP表彰台・団体2位…

2019/20シーズン以降は、

  • コンチネンタルカップ(2部)シュチンスク大会で2戦連続2位
  • サマーグランプリ・クールシュヴェル大会で3位表彰台
  • ザコパネ大会の男子団体で優勝メンバーになる

など、「W杯の一歩下」でしっかり結果を出し続けます。

さらに2020/21シーズンには、

  • フライング世界選手権プラニツァ大会:団体5位メンバー
  • W杯フライング団体で日本チーム20年ぶりの表彰台(2位)のメンバー

として、大舞台での経験値もどんどん積み上がっていきました。

このあたりの4シーズンは、

「派手な個人表彰台はまだない」

けれど

「世界のトップレベルで“当たり前に戦える土台”を作った時期」

と言えます。


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2022年:北京オリンピックと初の4位

2021/22シーズン:W杯フル参戦で総合31位

2021/22シーズンは、開幕からW杯にフル参戦。

  • ロシア・ニジニ・タギルで、自己最高となる4位を記録
  • シーズン総合は31位まで順位を上げる

もうこの時点で、

「日本代表の中堅〜上位クラス」

と呼べるだけの実力者になっています。

北京オリンピックでの成績

そして、初の北京オリンピック 2022代表入り。

  • 個人ノーマルヒル:38位
  • 個人ラージヒル:29位
  • 男子団体ラージヒル:5位(入賞)

メダルこそ届かなかったものの、

  • 世界最大の舞台を経験
  • 団体戦で入賞に貢献

という、キャリアの大きな節目になりました。


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2022年ルカ:W杯初表彰台「3位」のインパクト

いよいよ、タイトルにある「W杯表彰台」に近づいていきます。

ルカでの“サプライズ3位”

2022/23シーズン、フィンランドのルカで行われた
スキージャンプW杯第2戦。

ここで直幹選手は、

  • ノルウェーのグランルード
  • オーストリアのクラフト

という2人のトップ選手に続き、3位に入賞します。

FIS公式のレポートでも、

「ハイレベルな試合の中で、日本のNaoki Nakamuraがサプライズの3位」

と紹介されました。

日本人18人目のW杯個人表彰台

この3位は、

  • 直幹本人にとって初のW杯個人表彰台
  • 日本人としては歴代18人目の個人表彰台達成者

という、記録的な一歩でもあります。

同シーズンのトータルでも、

  • W杯総合ランキング24位(当時自己最高)

と、「世界の中堅上位」の立ち位置をしっかり固めました。

チーム戦でも表彰台

2022/23シーズンは、アメリカ・レイクプラシッドで行われた
「スーパーチーム」形式の団体戦でも、日本チームの3位表彰台メンバーに。

  • 個人でも3位
  • 団体でも3位

と、個人・団体の両方で「表彰台経験者」となりました。


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ケガと復活:2023/24〜2024/25シーズン

腰痛に泣いた2023/24シーズン

2023/24シーズンは、国内では

  • 札幌市長杯大倉山サマージャンプ大会優勝
  • 全日本選手権ノーマルヒル優勝

と、相変わらず強さを見せますが、
シーズン途中で腰痛によりW杯を欠場

その影響もあり、W杯総合は56位と数字だけ見ると物足りない結果に。

ただし、これは

「一度“休養のブレーキ”を踏んだシーズン」

と考えることもできます。

2024/25シーズン:再び世界トップ30へ

翌2024/25シーズンには、

  • 国内サマー大会で2勝
  • ワールドカップ総合25位まで巻き返し
  • 世界選手権トロンハイム大会では、個人ノーマルヒル11位と健闘

と、しっかり復活

ここまでくると、

「一時的にケガで停滞しても、ちゃんと戻ってくる選手」

という信頼感も生まれてきます。


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2026年札幌:W杯2位というキャリアハイ

そして、タイトルにもあるW杯2位の瞬間がやってきます。

札幌・大倉山でのキャリアベスト

2026年1月17日、札幌・大倉山ジャンプ競技場で行われた
スキージャンプW杯(男子ラージヒル)

この日、

  • 優勝:ドメン・プレブツ(スロベニア)
  • 2位:中村直幹
  • 3位:二階堂 蓮

という結果になり、直幹選手はキャリア最高となる2位を記録します。

FISの公式レポートには、

「Sapporoでキャリアベストの2位。134mと132.5mのジャンプで263.6ポイントを獲得」

と書かれており、

  • 1本目:134m
  • 2本目:132.5m
  • 合計:263.6ポイント

という、地元での会心の2本となりました。

「1147日ぶりの表彰台」からさらに一歩

実はその少し前、2023年の札幌W杯では、
1147日ぶりのW杯表彰台(3位)を経験しています。

それからさらに積み上げての、2026年の2位

  • 2022年ルカ:初の3位
  • 2023年札幌:久しぶりの3位(1147日ぶり)
  • 2026年札幌:自己最高の2位

と、「3位 → 3位 → 2位」と少しずつ順位を上げているところに、
彼の“コツコツ型の成長”がよく表れています。

FIS公式も「ポジティブさ」をフィーチャー

2026年2月、FISは

「Naoki Nakamura (JPN): Flying with Positivity – A Special Letter of Naoki!」

という特集動画を公開しています。

内容は、

  • 若い頃の自分への手紙
  • 「情熱」「信じる力」「楽しむ気持ち」が支えになっていること
  • 前向きなエネルギーで飛び続ける姿

などを描いたもの。

ここからも、

「成績だけでなく、人柄とストーリーを含めて愛される選手」

になっていることが分かります。


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年代別にざっくり整理:主な経歴&成績

最後に、「年表的」に主な経歴と成績をざっとまとめておきます。

〜2016年(ジュニア期)

  • 国内ジュニア大会で着実に成績を伸ばす
  • 2016年ノルディックスキージュニア世界選手権 ルシュノフ大会
    • 個人21位
    • 団体銅メダル(日本チーム3位)

2016/17シーズン(飛躍の年)

  • 国内4勝(全日本選手権NH、HBC杯、宮様ノーマルヒル、伊藤杯など)
  • 2017年 冬季ユニバーシアード(アルマトイ)
    • 男子個人ノーマルヒル 金メダル
    • 混合団体 金メダル
  • 2017年 アジア冬季競技大会(札幌)
    • 個人ノーマルヒル6位
    • 個人ラージヒル 金メダル
    • 団体ラージヒル 金メダル

2018〜2021年(W杯で土台作り)

  • 2018/19:初のW杯フルシーズン参戦、総合39位
  • 2019年:東海大学卒業 → フライング・ラボラトリー設立
  • 2019/20:コンチネンタルカップ2戦連続2位、サマーGP3位、団体優勝など
  • 2020/21:W杯総合34位、スキーフライング団体2位のメンバー

2021/22シーズン(北京五輪)

  • W杯ニジニ・タギル戦で自己最高4位
  • W杯総合31位
  • 北京オリンピック
    • 個人NH38位
    • 個人LH29位
    • 団体LH5位(入賞)

2022/23シーズン(初のW杯個人表彰台)

  • フィンランド・ルカ大会でW杯個人3位(初表彰台)
  • W杯総合24位(当時自己ベスト)
  • レイクプラシッドのスーパーチーム団体で3位メンバー

2023/24〜2024/25(ケガからの復帰と安定)

  • 2023/24:腰痛でW杯欠場が増え、総合56位。ただし国内では2勝
  • 2024/25:W杯総合25位まで回復、世界選手権ノーマルヒル11位

2025/26シーズン(現在地)

  • 2026年1月17日 札幌W杯:
    • ドメン・プレブツに次ぐ2位(キャリアベスト)
    • 134m+132.5mで263.6ポイント
  • FIS公式の特集「Flying with Positivity」で、前向きな人柄もクローズアップ

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おわりに:直幹の軌跡は、まだ「途中」

ここまで見てきたように、
中村直幹のキャリアは、

  • 10代からバンバン優勝してきた「天才タイプ」ではなく
  • ジュニアでは一歩引いた立場から、
  • 大学・社会人になってからじわじわ伸びてきた

という、「遅咲きの努力型」の物語です。

その中で、

  • 冬季ユニバーシアード金メダル2つ
  • アジア冬季競技大会 個人&団体金メダル
  • W杯初表彰台(ルカ3位)
  • 地元札幌でのW杯2位(キャリアハイ)

と、タイトルにある通り、

「ユニバーシアード金メダルからW杯2位まで」

の道のりを、着実に踏みしめてきました。

そして今もまだ29歳(2026年時点)で現役のど真ん中。

  • ジャンプ選手として、どこまで順位を伸ばしていくのか
  • 起業家として、どんな形でスポーツと社会をつなげていくのか

その両方に、まだまだ大きな可能性があります。

これから先、

  • 「W杯初優勝」
  • 「世界選手権やオリンピックでのメダル」

といったニュースが飛び込んできたとき、
今日のこの記事を思い出してもらえたら嬉しいです。

「あのユニバーシアード金メダルの少年が、
ここまで来たんだな」

と感じられると、
スキージャンプを見る楽しさが、きっと一段深くなるはずです。

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