「岩渕麗楽って、オリンピックではどんな成績なの?」
「平昌も北京も4位って聞いたけど、実際どうだったの?」
「ミラノ・コルティナ 2026ではさすがにメダル獲れるよね…?」
そんな疑問に、この記事でまとめて答えていきます。
まず結論:オリンピックでは“あと一歩でメダル”が2大会連続
先にざっくり結論から。
日本オリンピック委員会(JOC)の記録によると、
岩渕麗楽のオリンピック成績はこんな感じです。
◆平昌2018(16歳で初出場)
- スロープスタイル:14位
- ビッグエア:4位(日本勢最高位)
◆北京2022
- スロープスタイル:5位
- ビッグエア:4位(またしてもメダルまであと一歩)
2大会連続でビッグエア4位。
メダルには届いていませんが、どちらも表彰台と紙一重の位置にいました。
この“あと一歩”があるからこそ、
3大会目となるミラノ・コルティナ 2026では、メダルへの期待が一気に高まっているわけです。
ここからは、それぞれのオリンピックを少し詳しく振り返りつつ、
2026年大会でメダルを狙える理由を見ていきましょう。
平昌2018:16歳で世界の大舞台へ。いきなり4位の衝撃
最初のオリンピックは、韓国で開かれた
平昌オリンピック2018。
まだ16歳の高校生での初出場でした。
スロープスタイルは悔しい14位
スロープスタイルは、レールやジブ(手すりや箱のようなアイテム)と、
キッカー(ジャンプ台)がいくつも並んでいるコースを滑り、
トリックの難しさ・完成度・流れの良さなどを総合的に採点する種目です。
平昌での岩渕は、
決勝まで進んだものの、転倒もあって14位。
当時はまだ「世界のトップに挑戦中」という段階で、
滑りの安定感という意味では、後の北京より少し粗さが残っていた印象です。
ビッグエアでは4位。16歳にして“日本勢最高位”
一方で、平昌から正式種目になったビッグエアでは大躍進。
大きなジャンプ台から1本ずつ飛び、
3本のうち良い2本の合計点で争うというルールの中で、
岩渕は4位に入賞(日本女子として最高位)という結果を残しました。
16歳で、初めてのオリンピック、
しかも新種目でいきなり4位。
このときからすでに、
「この子は将来、女子スノボ界の中心になる」
と世界に名前を刻んだ大会だったと言えます。
北京2022:攻め続けた結果の4位。“歴史的トリプル”への挑戦
2大会目は、中国で行われた
北京2022冬季オリンピック。
ここで岩渕は、
「結果」だけでなく「攻める姿勢」で世界を沸かせました。
スロープスタイル:5位。安定感がグッと増した
まずはスロープスタイル。
- 予選をしっかり通過
- 決勝でも大きなミスなくまとめて
- 5位入賞
と、平昌の14位から大きく順位を上げました。
トリックの難易度も上がり、
「ただ参加している選手」から
「表彰台争いの常連候補」へと変わった大会でもあります。
ビッグエア:またしても4位。しかし内容は“別格”
問題は、そして伝説になったのはビッグエアです。
- 1本目:縦2回転+横3回転の大技(ダブルコーク1080)で高得点
- 2本目:別方向のダブルコーク1080でさらに点を伸ばす
- この時点で表彰台を十分狙えるポジション
そして3本目――
ここで岩渕は、女子として前例のほとんどない
縦3回転のトリプルアンダーフリップに挑みます。
一度は着地に立ったものの、
最後にバランスを崩して尻もち。
結果として、点数は伸びず4位に終わりました。
数字だけ見ると「また4位」ですが、
このチャレンジに対しては、
- ライバル選手たちが駆け寄って称える
- 海外メディアが「女子スノボの歴史に残るトライ」と紹介
- 日本国内でも「メダルより記憶に残る4位」と話題
と、成績以上のインパクトがありました。
「安全に2回転でまとめて銅メダルを狙う」
ではなく
「リスクを承知で、まだ誰も見たことのない景色に挑む」
その選択が、岩渕麗楽という選手の“芯”を世界に見せた瞬間だったと思います。
オリンピック以外では“世界トップクラスの実績”だらけ
「じゃあ、オリンピック以外ではどうなの?」
というと、こちらはかなり華やかです。
X Gamesで女子初のトリプル成功&金メダル
アクションスポーツの最高峰イベント、
X Games Aspenでの活躍は特に有名です。
- 2023年アスペン大会のビッグエアで初優勝
- その中で女子として初めて、試合でトリプルトリックをメイク(フロントサイドトリプルアンダーフリップ)
X Gamesの公式プロフィールでも、
「女子スノーボードで初めてトリプルを成功させた選手の一人」
として名前が挙がっています。
つまり、「技の難易度」という尺度で見ると、
すでに女子の中でもトップ中のトップだと言っていいレベルです。
W杯・世界選手権でも安定して表彰台
ワールドカップ(W杯)でも、
- ビッグエア数戦で優勝・表彰台
- スロープスタイルでも優勝や2位が複数回
と、ツアー全体を通してみても
「いつも上位にいる常連選手」です。
さらに、2025年のスノーボード世界選手権では
スロープスタイルで3位(銅メダル)を獲得。
世界選手権という、オリンピックに次ぐ大舞台でも
しっかりメダルを取れているわけです。
オリンピックだけを見ると「メダルなしの4位の選手」
でも、普段のツアーで見ると「女子スノボを引っ張る中心選手の一人」
というのが、岩渕麗楽の実像です。
2026ミラノ・コルティナでメダルを獲れそうな3つの理由
では本題。
3大会目となるミラノ・コルティナ 2026でメダルは獲れそうか?
もちろん、未来のことなので「絶対」とは言えません。
ただ、条件を冷静に整理していくと、
「メダルを狙える可能性はかなり高い」
と言ってよさそうです。
ここでは、その理由を3つに分けてお話しします。
理由①:技の“天井”がすでに世界トップレベル
北京で挑戦したトリプルアンダーフリップを、
その後のX Gamesでは実際に成功させて金メダルを取っているのが大きなポイントです。
- 北京:トリプルに挑んだが惜しくも転倒 → 4位
- その後:同じレベルのトリックを大会でメイクし、優勝
これはつまり、
「あのときの挑戦は無謀ではなく、
確実にものにできるレベルの技だった」
という証明でもあります。
2026年の時点でも、
女子でトリプルを安定して回せる選手はそこまで多くないはずで、
技の“最大値”という意味では、今もトップグループにいると考えられます。
理由②:3大会目のオリンピック=経験値が段違い
オリンピックは、通常の大会とは比べものにならないプレッシャーがあります。
- 国中からの注目
- メディア対応の多さ
- “4年に一度”という重み
こういった要素は、経験しないと慣れません。
岩渕は、
- 初出場:平昌(10代半ば)で“右も左もわからないまま”4位
- 2回目:北京では「メダル候補」として注目される中で4位
という2大会をすでに経験しています。
3大会目となるミラノでは、
- オリンピック独特の雰囲気
- 本番までの調整の仕方
- メディアへの向き合い方
など、“分かっている状態で臨める”のは大きなアドバンテージです。
これは、どれだけ才能があっても
10代の選手には絶対に真似できない部分です。
理由③:オリンピック以外の結果が右肩上がり
すでに触れたとおり、
- X Games金メダル
- 世界選手権銅メダル
- W杯でも優勝・表彰台多数
と、オリンピック以外ではすでにメダリストクラスの結果を出し続けているのが現在の岩渕です。
ざっくり言えば、
「オリンピック“だけ”まだ運に恵まれてない」
という状況に近いとも言えます。
もちろんライバルたちも進化していきますが、
それは岩渕も同じ。
- 技の引き出し
- 難易度の上限
- 大会での経験値
を総合的に見れば、
ミラノ・コルティナで表彰台に乗るシナリオは十分現実的だと考えられます。
どの種目でメダルに近い?ビッグエアとスロープスタイルを比較
「メダルを狙うなら、どっちの種目?」
という視点でも少し整理しておきましょう。
イタリアで開かれる
ミラノ・コルティナ2026冬季五輪でも、
岩渕はおそらく
- スロープスタイル
- ビッグエア
の2種目に出場するとみられます。
ビッグエア:技の“爆発力”では最有力候補
- 2大会連続4位
- トリプルを武器にできる
- X Games金メダル
という実績を考えると、
ビッグエアはメダル最有力の種目と言っていいでしょう。
この種目は、
- 「1〜2本の超ハマり技」で一気に順位が跳ね上がる
- 条件(風・雪質)に左右されやすい
という側面があるので、
いい意味で「番狂わせが起こりやすい」競技でもあります。
爆発力のある岩渕にとっては、
まさに自分の長所を最大限生かせる舞台です。
スロープスタイル:総合力勝負で“安定して上位を狙える”
一方のスロープスタイルは、
- 北京で5位
- 世界選手権で3位(銅メダル)
と、こちらもすでに世界トップクラス。
ただしこの種目は、
- 技の難易度
- レール・ジブの精度
- コース全体の“流れのきれいさ”
など、多くの要素を総合的に評価されるため、
ちょっとしたミスが点に響きやすい競技でもあります。
その分、上位候補の顔ぶれもかなり厚く、
ニュージーランドの絶対女王クラスの選手など、
強力なライバルが揃っています。
とはいえ、北京で5位、世界選手権で3位という実績から考えると、
「ビッグエアほど“爆発力”はないけれど、
こちらも普通にメダル圏内を狙える」
という位置づけになってきています。
ファン目線での“ミラノを見るポイント”
せっかくなので、
ミラノ・コルティナ 2026をテレビなどで見るときの“チェックポイント”も簡単にまとめておきます。
① 予選の滑りは「どこまで攻めているか」を見る
オリンピックでは、
- 予選
- 決勝
とステージが分かれています。
予選は、
- 「あえて安全運転でいくのか」
- 「最初からガンガン攻めていくのか」
で、そのときのコンディションや本人の攻め具合がなんとなく見えてきます。
岩渕の場合、
大技を持っているだけに、どこでそれを解禁するかが一つの見どころです。
② ビッグエアは「3本の構成」に注目
ビッグエアは3本飛んで、
そのうち採用されるのは“良い2本”です(大会によって細かいルールは多少変わる可能性あり)。
- 1本目:まずは「自分の基準点」を出す
- 2本目:違う方向の大技で加点を狙う
- 3本目:状況次第で、リスクを取るか、まとめに行くか
という流れになることが多いので、
「今、何本目で、どのくらい攻める必要があるのか」を頭に置いて見てみると、
駆け引きがグッと分かりやすくなります。
③ 結果だけでなく「挑戦したかどうか」も大事
北京でのトリプル挑戦が象徴的ですが、
岩渕麗楽の魅力は
「安全圏にとどまらず、限界に挑もうとする姿勢」
にあります。
ミラノでも、
- メダルを確実に取りにいくのか
- それでもなお“世界の壁を一段押し上げる”技を出しにいくのか
このあたりに注目しておくと、
たとえメダルに届かなかったとしても、
見終わった後に「すごいものを見た」という満足感が残るはずです。
まとめ
最後に、この記事の内容をまとめます。
オリンピックだけを切り取ると、
「4位の選手」
というラベルが付きがちですが、
その裏側には、
- 誰もやっていない技に挑み続けてきた歴史
- 世界最高峰の大会で実際にトリプルを成功させた実績
- それでもなお「もっと上に行きたい」と言い続ける姿勢
があります。
ミラノ・コルティナ 2026は、
そんな“未完の物語”に、ようやく一本線が引かれるタイミングになるかもしれません。
- 平昌:4位
- 北京:4位
- ミラノ:――?
その最後の一文字が、
金・銀・銅のどれになるのか。
テレビの前で見届ける価値は、間違いなくあると思います。







