冬のジャンプ中継を見ていると、ここ最近よく名前を聞くようになったのが二階堂蓮選手。
2025-26シーズンはワールドカップ表彰台ラッシュ&初優勝、さらに世界大会や五輪でもメダル獲得と、一気に“世界のトップジャンパー”の仲間入りをしたシーズンになりました。
この記事では、
- 二階堂蓮のジャンプ力(飛距離・自己ベスト)
- ワールドカップでの表彰台回数
- 初優勝を含む2025-26シーズンの流れ
- 世界選手権・五輪など大舞台での成績
- どんなところが「強み」なのか
をまとめていきます。
二階堂蓮ってどんな選手?かんたんプロフィール
まずは基本情報をざっくり整理しておきます。
- 名前:二階堂 蓮(にかいどう れん)
- 生年月日:2001年5月24日
- 年齢:24歳(2026年2月時点)
- 出身地:北海道江別市
- 身長:166cm 前後
- 所属:日本ビールスキー部(日本ビール株式会社)
スキージャンプを始めたのは小学生の頃。
高校はジャンプの名門として知られる北海道下川商業高校に進学し、そこで本格的に競技に打ち込んできました。
その後、一度は大学に進みますが、ジャンプに専念するために中退し、社会人ジャンパーとして勝負する道を選んだという経歴を持っています。
「ジャンプのために生き方そのものを変えた」と言ってもいいくらい、覚悟を決めてこの世界で戦っている選手です。
ジャンプ力が分かる!自己ベスト(パーソナルベスト)は何メートル?
スキージャンプ選手の“ジャンプ力”をイメージしやすい数字がパーソナルベスト(自己最長不倒距離)です。
二階堂蓮選手のパーソナルベストは、
228.5m(フライングヒル・プラニツァ大会 2025年)
と紹介されています。
228.5mってどれくらいすごいの?
- 小学校の25mプール「約9本分ちょっと」
- 一般的なサッカーコート(約105m)の2面分以上
を、一気に空中を飛んでいくイメージです。
もちろん、フライングヒルという“超大型の台”での距離ではありますが、それでも200mオーバーはトップジャンパーの証。
228.5mは、世界でも限られた選手しか出せないレベルのジャンプです。
スキーフライング世界選手権でも「超ロング」を連発
2026年のスキーフライング世界選手権オーベルストドルフ大会では、個人戦で銅メダル、団体戦で金メダルを獲得。
この大会でも二階堂選手は
- ファイナルラウンドで230m級の大ジャンプを決めるなど、
- 「遠くまで飛べるジャンパー」であることを世界に見せつけました。
※どの距離を「公式な自己ベスト」とするかは、団体戦か個人戦か、記録の扱いによって微妙なズレが出ることがあります。
この記事では、日本のメディアなどで“パーソナルベスト”として紹介されている228.5mを基準にしています。
ワールドカップ表彰台回数を整理!2025-26シーズンだけで7回
続いて、多くのファンが気になっているワールドカップ(W杯)での表彰台回数を見ていきます。
2025-26シーズンの表彰台回数
FIS(国際スキー・スノーボード連盟)の公式データによると、
2025-26シーズンの二階堂選手は、個人戦で
- 優勝:1回
- 2位:4回
- 3位:2回
- 合計:7回の表彰台
に立っています。
ロイター日本語記事でも、2026年2月1日の時点で
「今季7回目の表彰台」
と紹介されており、公式記録と一致しています。
初表彰台は2025年11月・ルカ大会で2位
記念すべきW杯初表彰台は、2025年11月29日のフィンランド・ルカ大会(男子個人第5戦)。
- ヒルサイズHS142のラージヒル
- 二階堂選手は141.0mの大ジャンプと高い得点で、
- 2位に入り、W杯で初めて表彰台に立ちました。
この時点では、
「日本の若手がついに世界の表彰台に…!」
という印象だったと思いますが、ここから一気に“常連”になっていきます。
その後も表彰台ラッシュ
ルカでの初表彰台以降、二階堂選手は
- ワールドカップ各地の大会で何度も2位・3位に入り、
- 2025年12月のエンゲルベルク大会では今季3度目の表彰台と報じられています。
さらに、2026年1月末のヴィリンゲン大会(ドイツ・ラージヒル)では、
- 飛型点の高い美しいジャンプを2本そろえ、
- 2位に入り、今季6度目の表彰台を記録。
そして2月1日の大会で7回目の表彰台に到達し、
シーズン中に一気に“トップクラスの安定感を持つジャンパー”へと成長していきます。
初優勝はジャンプ週間インスブルック!勝負強さが光った一日
二階堂選手のキャリアを語るうえで外せないのが、
2026年1月4日、ジャンプ週間インスブルック大会でのW杯初優勝です。
この日は、ジャンプ界の名門シリーズ「ジャンプ週間(フォアシャンツェン・トルネー)」の3戦目。
インスブルックのベルクイーゼル・ヒルで行われた試合で、二階堂選手は
- 1本目:131m
- 2本目:128m
という安定した2本のジャンプを決め、
強豪選手たちを抑えてキャリア初のW杯優勝をつかみました。
試合後のコメントでは、
「何も考えずに、とにかく自分のジャンプに集中した」
と語っていたと紹介されていて、
プレッシャーの中でも自分のジャンプを貫けるメンタルの強さも感じさせます。
世界大会での成績:スキーフライング世界選手権&ミラノ五輪
ジャンプ力と安定感が数字に現れているのが、世界大会の成績です。
スキーフライング世界選手権 2026(オーベルストドルフ)
2026年のスキーフライング世界選手権・オーベルストドルフ大会では、
- 個人戦:銅メダル
- 団体戦:金メダル(日本チームの一員)
という、素晴らしい結果を残しています。
団体戦では、日本チーム(小林陵侑・内藤智文・中村直幹・二階堂蓮)が合計1569.6点を叩き出し、日本史上初のスキーフライング団体金メダルを獲得。
アンカーを務めた二階堂選手は、最後に大ジャンプを決めて金メダルを“締めくくる”役割を果たしました。
ミラノ・コルティナ冬季オリンピック 2026
そして、いちばん注目を集めるミラノ・コルティナ冬季オリンピック2026でも、二階堂選手は大仕事をやってのけます。
- 種目:男子ノーマルヒル個人
- 結果:銅メダル(スイスのグレゴール・デシュバンデンと同点の3位)
金メダルはドイツのフィリップ・ライモント、銀メダルはポーランドのカツペル・トマシャク。
そんな中で二階堂選手は、2本とも安定した“ミスのない”ジャンプを揃え、
オリンピックの表彰台に名を刻みました。
これで二階堂選手は、
- スキーフライング世界選手権:個人銅・団体金
- 冬季オリンピック:ノーマルヒル銅
と、世界の大舞台で複数のメダルを持つジャンパーになったわけです。
数字で見る二階堂蓮:ジャンプ力&成績まとめ
ここまでの内容を、数字ベースで一度整理してみます(2026年2月10日時点)。
距離面(ジャンプ力)
- 身長:166cm
- パーソナルベスト:228.5m(2025年・プラニツァ/フライングヒル)
- スキーフライング世界選手権 2026 でも230m級の大ジャンプを連発
ワールドカップ(個人)
- W杯シーズンデビュー:2020シーズンから
- 初表彰台:2025年11月 ルカ大会・2位(HS142 ラージヒル)
- 初優勝:2026年1月4日 ジャンプ週間インスブルック大会(ラージヒル)
- 2025-26シーズン個人表彰台回数:
- 優勝 1回
- 2位 4回
- 3位 2回
- 合計 7回
※キャリア通算の表彰台数も、現状はこの“7回”がほぼそのまま通算成績と考えてよさそうです(初表彰台が2025-26シーズンのため)。
世界大会・オリンピック
- スキーフライング世界選手権 2026(オーベルストドルフ)
- 個人:銅メダル
- 団体:金メダル(日本代表のアンカー)
- 冬季オリンピック 2026(ミラノ・コルティナ)
- 男子ノーマルヒル個人:銅メダル(同点3位)
どんなジャンプスタイル?強みをかんたん解説
ここからは、数字以外の「中身」の話です。
専門的な表現を使いすぎると分かりにくくなるので、ざっくりイメージ重視でまとめてみます。
① 飛び出し(踏み切り)のタイミングがうまい
スキージャンプでは、
- 助走でしっかりスピードをつける
- 踏み切り台の“ここ!”という位置で、一気に力を上へ変える
この「タイミング」がものすごく重要です。
二階堂選手は、
- 助走のスピードを落とさず
- それでいて無理に飛び出そうとしない
- でも、踏み切る瞬間にはピタッと合ってくる
というタイプで、
見ていて「危なっかしさが少ないジャンプ」をする選手です。
② 空中姿勢がきれい=飛型点が高い
ヴィリンゲンでの2位のニュースでは、
「高い飛型点の好ジャンプを揃えた」
と紹介されていました。
飛型点(ひがたてん)とは、
- 空中姿勢の美しさ
- 着地のきれいさ
- 全体の安定感
などを審判が採点した点数のこと。
二階堂選手は、この飛型点が高く出ることが多く、
- 腕や上体のブレが少ない
- スキー板の角度が安定している
- 着地もきれいにテレマーク(片足を前に出す着地姿勢)が決められる
といった、“教科書的にきれいなジャンプ”に近い印象があります。
③ メンタル面の成長で「大舞台に強い」タイプに
- ジャンプ週間インスブルックでの初優勝
- スキーフライング世界選手権の団体金メダルを決める最後のジャンプ
- ミラノ五輪ノーマルヒルでの銅メダル
などを見ると、
「ここで決めてほしい!」という場面でしっかり結果を出しているのが分かります。
ジャンプは、風やゲート(スタート位置)の条件が刻々と変わるスポーツなので、
- 思い通りにいかない
- 1本目で失敗してしまう
ということも当然あります。
それでも二階堂選手は、
- 失敗のあとに切り替えて2本目で飛び返す
- 大会全体としては安定して上位にいる
という“メンタルの強さ”を見せており、
「大舞台に強いタイプになりつつあるジャンパー」と言ってよさそうです。
二階堂蓮のこれから:どこまで伸びる?将来性を考える
数字と内容をここまで見てくると、
二階堂選手は、すでに
- W杯優勝経験あり
- 大型ヒルでの200m超えも余裕
- 世界大会・五輪でメダル獲得済み
という、十分すぎる実績を持った選手です。
それでも、まだ24歳。
ジャンプ選手としては、むしろこれからが“全盛期”に入っていく年齢です。
今後期待できそうなポイントを挙げると…
- 表彰台の「常連」から、総合優勝争いへ
- すでにシーズン中に7回表彰台に乗れる安定感を持っているので、
あとは「シーズン全体を通してのポイント争い」でどこまで行けるかが楽しみです。
- すでにシーズン中に7回表彰台に乗れる安定感を持っているので、
- フライングヒルでの“超ロングジャンプ”
- 228.5mという自己ベストをさらに更新し、230m台半ば、240mに近いジャンプを見せてくれる可能性もあります。
- 五輪・世界選手権での追加メダル
- すでにノーマルヒルやフライングで結果を出しているので、
ラージヒルや団体戦でも、今後さらにメダルを増やしていけるかもしれません。
- すでにノーマルヒルやフライングで結果を出しているので、
まとめ
最後に、この記事のポイントをもう一度整理しておきます。
数字だけを並べても、
「一発屋」ではなく、安定して強い“本物のエース級ジャンパー”になりつつあることがよく分かります。
これから始まるラージヒルや団体戦、そして次の世界選手権や将来の五輪。
二階堂蓮という名前が、
スキージャンプの歴史の中でどこまで大きく刻まれていくのか――
ジャンプファンとして、これからも成長と新記録を楽しみに追いかけていきたい選手です。


